2011年7月26日火曜日

僕のスプーンを曲げてください。



YOUTUBEを観てたら日本の某メジャーバンドの新作PVの告知が大々的に載っててその曲のタイトルがこともあろうに♪「バッハの旋律を夜にきいたせいです」とかいいやがるもんでビックリしていたところです。一瞬、ウチのバンドの今度のニューアルバムに収録される曲「シュトラウスは夜に殺せ」(既に1年前からYOUTUBEにUPしてあった曲)をパクられたのかと思いましたよ(笑)。まあ、向こうは「大物」バンド、こっちは世間様からは鼻にも引っ掛けられないような「小粒」バンドですから、とやかく言ったところで勝ち目はありません。偶然のニアミスといいましょうか、まあ、シュトラウスでなく、あちらさんが「バッハ」でよかったってところでしょうか。バッハッハッハ。

夏ということで今年も全国各地でゴミのようなROCK系の夏フェスが繰り広げられるわけですが、毎回まだ「やってたの」的なアンビリーバブな外タレが日本の興行主(ヤクザ)にウマイこと言われて金目当てにやってくるわけですが、今年はP.I.L.(パブリック・イメージ・リミテッド)にポップグループっていうんだから「ほぼリアルタイム80’S」世代のオレとしては仰天モンです。PILは分からないでもないですが、ポップグループがこの2011年に来日ってありえないでしょう!(そんなコアなファンじゃないですけど、個人的には)。だいたいマーク・スチュワートが生きていたってことさえ知りませんでしたもん。P.I.L.の最期のほうでドラム叩いてたのは元ポップ・グループのブルース・スミスでしたから、今回は両方のバンドで叩くんでしょうか?そして、この2バンド来日のニュースで驚いていた矢先、さらに追い討ちをかける様に、暗黒大魔王~キング・オブ・ゴス(笑)こと「シスターズ・オブ・マーシー」来日の一報が!80年代のオレの音楽遍歴の恥部をほじくり返されるような20年ぶりくらいに耳にしたようなバンドの名前に顔が赤くなるのと同時に笑いとアホらしさを超えある種の戦慄が!(笑)今もドラム・マシーン使ってあの地の底からわいて来る様な声で「マリア~ン」とか歌っているんでしょうか?懐かしいというか、なんとも南無阿弥陀仏な光景であります。それはともかく、もし、夏フェスでなくP.I.L.が東京辺りで単体公演やるっていうんならフニャフニャんなったジョン・ライドンの雄姿を冥土の土産に拝みに行ってみたい気もしなくもないですが、わざわざ、クソ暑い中遠方まで出向いてクソ高いチケット買ってまで夏フェスくんだりに観に行く気は更々ありません。しかも、クソ高いチケットの一部がその他大勢9割9部の観たくもない日本のクソ・バンド連中のギャラになるかと思うと腹立たしいですからね。それにしても、まるでサーカス小屋に象や虎やメダカを連れて来る様に毎年いろんなモノ(外タレ)を見っけてはあっちからこっちからホイホイ気楽に連れて来ますがどういう選択基準で連れて来るんでしょうか?歳取っちゃったけどまだ動けるか、歌えるか、指が動くかってのはまず第一条件なんでしょうか?果たして来年はどんな「珍獣」が来るか楽しみでありますが、ダメ押しにこの夏もう一人の珍客が来日との情報を先日電車の中刷りで発見。どこぞの怪しげなヒーリング・セラピー系の大規模なイヴェントにオレの世代だったら誰でも知ってる“スプーン曲げ”で当時一世風靡した自称・超能力者ユリ・ゲラー来日の文字が(「エスパー清田」は今いずこ?!)!!ここまでいくとヤバイんじゃないですか?PILにポップ・グループにシスターズ・オブ・マーシーにユリ・ゲラーがこの夏日本に集結ですよ?!熱中症予防に塩アメなめてる場合じゃないでしょう。どう考えたって日本沈没します!!

「もし誰かが電源を抜いてくれなかったらあのまま永遠に撮影を続けていただろう」・・・というようなことをかの映画監督のコッポラが自身の映画「地獄の黙示録」の撮影当時を振り返ってインタヴュアーに答えている記事を最近雑誌で目にしました。この重い言葉を、オレが去年から続けている自分のバンド「ダンボール・バット」の不毛なレコーディング作業に勝手に重ね合わせていたところです。オレの性格上、きっと誰かがこのオレの目の前のレコーダーの電源を切ってくれない限り、たかがアルバム1枚作るのに、この先1年でも2年でも3年でも一人永遠にやり続けてしまうのではないかという危惧が今自分の中にあります。そろそろ作り始めてから1年。いい加減この辺りが潮時かもしれません。8月の頭に、追加で収録することになったインスト曲「渚にて」(今度のライヴの1曲目で披露予定)をバンド全員でスタジオに入り基本的に“重ね”無しの「せ~の!」での一発録音で収録し、それで収録曲全部が出揃うことになります。




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【ダンボール・バット情報局】

次回ライヴ:2011年8月14日(日)
@東高円寺UFO-CLUBにて
「不埒なゴールデンショー」

18:00開場 18:30開演

競演:
>ブラッディーメリー(ex奇形児)、
>らいむらいと、
>バンビーニ、
>クラーク内藤、
>DECO D'ECO

※当ダンボール・バットは最後PM9:30頃からの出演です。新曲もご用意。

前売 ¥1,500・当日 ¥2,000
(前売/当日共にドリンク代別途¥500要)
前売りのご予約はこちらから
※当日のPM12:00まで受付中!
①ご予約の際は、お名前と枚数を明記してください。
②追って確認のメールを差し上げます。
③当日受付にてお名前をお申し出いただき「前売り料金」にてご入場ください。
④予約をしたものの当日都合でご来場になれない場合、こちらへのご連絡は不要です。
また、その場合のチケット代・キャンセル料等は一切派生しませんのでご安心してお申し込みください。


▼UFO-CLUBへの道順
東京メトロ「丸の内線・東高円寺駅」下車徒歩3分。
青梅街道と環七との交差点角











◆待望のニューアルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」地獄のレコーディング快調!秋までにはなんとか発売予定!
◆ダンボール・バットでは、出演依頼、ファンの方、サポート女性コーラス(経験者)等随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/

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今夜のBGM
エンヤとか東儀秀樹とか聴いて癒されるって奴の気が知れません。本物のヒーリングってのはこういうことでしょう。牛肉喰いたいけどセシウム怖くて我慢してるんですっかり夏バテ気味って貴方もこれ聴いてグッスリ眠ってください。これ聴いてスプーン曲がったって人はオレまで報告待ってます。
♪ムード/ユリ・ゲラー(197?年)



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▼DANBALL BAT最新PV▼
滿民の敵(PUBLIC ENEMY)/DANBALL BAT feat. JON(犬)



▼DANBALL BAT最新ライヴ映像▼
LIVE at UFO-CLUB(TOKYO) on 12.6.2011


2011年7月19日火曜日

魚肉ソーセージとオカマ・ショー。



なでしこジャパン優勝の恩恵は街の中古レコード屋にまで及んでおりました。朝っぱらから新宿のディスクユニオンへ行ったら、なでしこジャパン優勝記念と称して、通常のセール割引価格に更に上乗せして全品一律100円引きなんてことになっておりまして、たまたま見っけたS-KENの「魔都」のアナログ盤を買い求めたわけですが、浮いた100円で帰りに近所の百均で売っていた「もみじまんじゅう」を衝動買い。なぜかたまに“まんじゅう”とかの和菓子系が衝動的に喰いたくなるんですボク。
で、台風接近の中、そそくさと新宿から帰宅。早速S-KENをターンテーブルに乗っけ大音量でプレイしながら我が家の台所で毎度おなじみ「独り撮影会」のための設営開始です。前回の日記で報告しましたダンボール・バットの只今製作中のニューアルバムでゲスト・シンガーを迎えてデュエットしましたって話。エコダムドのイライザ嬢とのデュエットナンバー「アポカリプスDO OR DIE」のPVを作るべく台所にカメラや照明を持ち出しセッティング。背景の壁には後で宇宙の映像を合成するためのクロマキー用のブルーシートをガムテで貼り付け完了。イライザ嬢の映像は先日の歌入れの時に同時に撮影させてもらってあるので、その映像に合成するためのオレの映像を本日撮影したのであります。撮影時、カノジョには「いかにも」パンクっぽい格好でお願い!とリクエストして撮らさせてもらったので、デュエット相手のオレも、パンクのパの字も知らないくせにDrマーチンの靴履いて格好だけは一人前の竹下通りをブラついてる田舎の中学生のような下世話なパンク・ファッションを目指しました(曲調は全然パンクじゃありませんが!)。向こうは、プラズマティクス(1977年結成のNYのハードコアパンクバンド。Vo嬢の“モロ出し”パフォーマンスで有名)のTシャツに皮ジャン、ベレー帽にグラサンだったんで、オレも対抗してGBH(1978年結成のイギリスのハードコアパンクバンドの重鎮)のTシャツにベレー帽、グラサン、皮手袋、それにパンクなのにアコースティックギターをぶら下げてのセルフ撮影開始!ところが、このGBH、サイズがMサイズ。着る前から小さいのは分かっていたんですが、どうもMはMでも女子が着るチビT仕様のようなストレッチ素材でできた異常に小さいシロモノで、たかがTシャツ一枚着るのに七転八倒の大騒ぎ。なんとか装着できたもののあまりの“きつさ”に息するのも困難なボンデージ状態。姿見鏡の前に立ってみれば見事にパッツンパッツンで、みにくい出っ張った腹がこれでもかと誇張され、短い袖からは腋毛がはみ出し乳首の形もくっきりで、これでナチの帽子なんぞ被ったらどっから見てもデブの売れ残りの中年オカマ風情。おまけに生地の色が薄いピンク色なもんだから極太の魚肉ソーセージのようにも見える。それでも息を止め必死に腹を引っ込めながらの決死の独り撮影会。BGMがS-KENでなくビレッジ・ピープルだったら良かったのに、などと考えながら、カメラに向かってポーズを決めたりワルぶってみたり。外は台風の猛烈な風と雨。家ん中では台所でもだえる魚肉ソーセージ。窓を叩く雨と風。オカマのショー・タイム。汗だくんなりながら、なにやってんだオレ?!と、我に還れば、カメラのモニターに写る醜いピンク色の中年オカマ野郎と自問自答。ロッキーホラーショーにこんな奴出てなかったっけ?いや、あの映画自体まとみに観たことなかったなオレ・・・。
PVの完成は今しばらくお待ちください。「オカマ・パンク宇宙で逝く」の図、お楽しみに。

▼ライヴ情報更新しました!

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【ダンボール・バット情報局】

次回ライヴ:2011年8月14日(日)
@東高円寺UFO-CLUBにて
「不埒なゴールデンショー」

18:00開場 18:30開演

競演:
>ブラッディーメリー(ex奇形児)、
>らいむらいと、
>バンビーニ、
>クラーク内藤、
>DECO D'ECO

※当ダンボール・バットは最後PM9:30頃からの出演です。新曲もご用意。

前売 ¥1,500・当日 ¥2,000
(前売/当日共にドリンク代別途¥500要)
前売りのご予約はこちらから
※当日のPM12:00まで受付中!
①ご予約の際は、お名前と枚数を明記してください。
②追って確認のメールを差し上げます。
③当日受付にてお名前をお申し出いただき「前売り料金」にてご入場ください。
④予約をしたものの当日都合でご来場になれない場合、こちらへのご連絡は不要です。
また、その場合のチケット代・キャンセル料等は一切派生しませんのでご安心してお申し込みください。


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東京メトロ「丸の内線・東高円寺駅」下車徒歩3分。
青梅街道と環七との交差点角











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http://danballbat.cside.com/

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▼今夜のBGM▼
田舎のヤンキーねえちゃんとツッパリあんチャンがカラオケBOXでこんにちわの図。ジム・フィータスやらソニック・ユースやらノイバウンテンやらローランド.S.ハワードなんかのコワオモテ人脈との共演でも知られるNY地下シーンのお騒がせ有名人リディア・ランチがデンマーク(!)のパンクバンド「Sort Sol」の曲に客演した際のPV。イライザ嬢には今回このリディア・ランチをイメージして歌ってもらったんでゲスがね。
Sort Sol with Lydia Lunch ♪"Boy-Girl" (1984)



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▼DANBALL BAT最新ライヴ映像▼
LIVE at UFO-CLUB(TOKYO) on 12.6.2011




2011年7月12日火曜日

パブリック・エネミー(滿民の敵)。



決められた時間の中でその演奏者(歌手)の魅力を最大限に引き出しその最良の音像をデータとして記録する、というのがレコーディング・プロデューサーの大きな役割の一つだとすれば、先日、オレは初めてプロデューサーらしい仕事をしたのかもしれません。わがバンド「ダンボール・バット」のニューアルバムのレコーディングも佳境に入り、プロデューサー兼レコーディング・エンジニアでもあるオレの次の仕事は、当初から計画していたゲストシンガーを招いてのオレとのデュエット曲の録音。いわゆるコラボレーションってやつでしょうか。すでに録音済みのオレの歌をプレイバックしながらゲストシンガーに歌を重ねていただくというもので、今回参加していただいたのはパンク・バンド「エコダムド」のVo/Drumsのイライザ嬢と犬の着ぐるみ着て足踏みオルガンの弾き語りというパフォーマンスでおなじみのJON(犬)ちゃんの二人。イライザ嬢に参加してもらったのが「アポカリプスDO OR DIE」という人生(人類)の終末を歌ったニール・ヤングとホークウィンドが土星の裏側で温泉に浸かっているような感傷的なナンバーで、JONちゃんのほうは「滿民の敵(ばんみんのてき)」というオレが一人宅録で全部作った日本のオルタナ好きのフランス人に聴いてもらいたいアンニュイなテクノポップ小品。それぞれの曲が出来た段階で、デュエットの構想を咄嗟に思いつき、と同時に二人の顔が頭の中に浮かび、速攻で参加を依頼。快諾を取りつけ、こうして今回レコーディングが実現できたということははなによりの喜びであったわけですが、と同時に、色々な意味でイイ経験・勉強をさせて頂きました、と、いつになくクソ真面目な文章でスミマセン。コラボレーションとは早い話が異化作用。似たもの同士、あるいは似ても似つかぬモノ同士が混ざり合い反発しあい化学反応を起こす面白さにあるのでしょう。オレもゲストの二人もアクの強いもの同士(そのアクの強さを期待して二人にお願いしたんですけどね)、そのアクの強さが災いして実際のレコーディングの現場では血で血を洗うようななかなかに悪戦苦闘を強いられる場面もありましたが、限られた時間の中で、ゲストそれそれの持ち味を生かし、しかも楽曲にマッチした最良の「歌」を収録できたとプロデューサー(悪徳)のオレとしては自負しております。松■谷由実と小■和正と財■和夫がコラボしたとかそういうエラそうで勿体ぶったカネの匂いしかしてこないような次元とは全く別次元の血の通った泥と味噌とクソが上品に汗でブレンドしたような、スラム街の雨漏りする核シェルターの天井からぶら下がったBOSEのスピーカーから流れてくるコーランの甘い響きと呼応するような、そんなステキなコラボ2作品が完成しました。歌録りが終わるや否や、マイクスタンド蹴り倒し、録音スタジオの壁にブルー・シートをガムテープでベタネタ貼り付け照明おっ立てカメラをスタンバって、即席の撮影スタジオに早替わり。イライザ嬢にはその場でパンク・ファッションに着替えてもらい(プラズマティクスのTシャツに皮ジャン!)、オレはレコーディングプロデューサーからカメラマンに早代わり!今まさに録ったばかりの曲を流しつつ、壁のブルーシートが剥がれ落ちるのも気にせずピンボケも気にせずポーズをとってもらいつつ踊ってもらいつつ曲のPVの素材となる映像を約10分で撮影完了!気分はジョン・ウォーターズか村西とおる(古っ!)!!恐るべしまさにDIYの世界!恐るべし低予算の世界!これぞ“DO IT YOURSELF”ですよオッカサン!テメーで曲作って、唄って、録音して、撮影まで。自分がやらなきゃ誰がやる?誰もやってくれねーべや。あん?!だからやるんです。やるだけです。万歳(マンセー)!

※参考映像:今回ゲスト参加してくれた二人のライヴ映像です。
▼「エコダムド」のライヴ映像
http://www.youtube.com/watch?v=eHY1F3hLobM
▼「JON(犬)」のライヴ映像
http://www.youtube.com/watch?v=L91_pOPQGRA




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【ダンボール・バット情報局】

次回ライヴ:2011年8月14日(日)
@東高円寺UFO-CLUBにて
※詳細未定

◆待望のニューアルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」地獄のレコーディング快調!
今夏完成予定。秋までにはなんとか発売予定!

◆ダンボール・バットでは、出演依頼、ファンの方、
サポート女性コーラス(経験者)等随時募集中。お問い合わせはこちらから

◆ダンボール・バット公式サイト
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▼今夜のBGM▼
そして、ひとまずお先に、JONとのコラボ・ナンバーのPVが完成。100円ショップでトランプだのガラクタ買ってきて家の風呂場で今日の午前中15分で撮影完了させてもの。ガイコツが一番高かったです350円也。ひとまず、アルバムに先駆け、これで我慢しておくんなせい。
♪「滿民の敵」/ダンボール・バットfeat.ジョン(犬)




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▼DANBALL BAT最新ライヴ映像▼
LIVE at UFO-CLUB(TOKYO) on 12.6.2011




2011年7月3日日曜日

東京湾岸ユートピア構想。



寝苦しい夜が続いておりますが皆さんいかがお過ごしでしょうか?近年、夏の間の都市部の気温が異常に高くなる現象を俗に「ヒートアイランド現象」などと申します。原因は様々あるようですが、東京湾などの海の沿岸部に林立する富裕層やらプチ成金が居住する高層マンション群が、本来、海から内陸部(都市部)へと吹き込む風の流れを防波堤の如く遮ってしまっていることがますます都市部のスラム街の気温の上昇に拍車をかけているという話は有名です。それなのに今も続々と高層マンションの建設ラッシュという神と自然を無視した冒涜ぶり。人間の愚かさ底なしです。先の地震で液状化んなって家が傾いたとかなんとか大騒ぎになってますが、海だの沼だの湿地だの埋め立ててまで住もうっていうこれも神と自然を無視した人間の浅はかさへの報いでしょう。埋める阿呆に建てる阿呆に売る阿呆に買う阿呆。泥とゴミと汚れた金で踏み固めたやわな地盤の上におっ建てたかのネズミー・ランドのネズミくんたちもヤンキー・ゴー・ホームとばかりアヒルたちと一緒に尻尾巻いて母国に逃げ帰ったわけでありますが、ヒートアイランド現象を食い止めるためには液状化で沿岸沿いの高層マンションが日に日にどんどん低くなっていってくれれば一石二鳥。オレが石原MAD都知事ならまず東京湾岸沿いの高層建築物は全部取り壊し、今後も一切建設不可!高層マンションがなくなった跡地は緑地化して地下に石原MAD都知事たっての夢のひとつ巨大カジノ建設。緑地は都民ならテント張って誰が寝泊りしてもよし。ホームレス勝手に住んでよし。イヌネコ勝手に住んでよし。畑作ってよし。原宿におっ建てようとして猛反対喰らった「留置所」も2階建てまでだったら作ってもよし。ムツゴローの動物王国を北海道から移転してもOK。東京湾岸ユートピア構想。石原MAD都知事がオリンピック招致のことしか頭に無くって話んなんないっていうんならドクター中松に頼む。

さて、ダンボール・バットのニューアルバムのレコーディング。先日、2回目のボーカル録音を一人スタジオにこもってやってまいりました。前の週にやった1回目の録音はみごと撃沈。その際は自前の中国製の(コンデンサーとは名ばかりの)コンデンサー・マイクで録音したのですが、今回は、半分ヤケクソ半分は気分的なものですが、リハーサル・スタジオにならどこにでもある備え付けの何の変哲もないシュアーの通称ゴッパチ(SM58)をマイク・プリにぶっこんでREC。かのビョークもこれで録音してるって曽我部恵一君がなんかの本で言ってましたし、U2のボノもゴッパチだそうです。ビョークもボノも嫌いなシンガーですがまあいいでしょう。音(声)のヌケはコンデンサのほうがいいような気がしますが、ゴッパチのほうがバックのオケとなじむような気がしました。で、スタジオにこもること3時間。ほんとうは6曲収録しなければならなかったのですが、全身汗だくになりながらも時間的に5曲しか録れず、かといって延長してもハチミツを流し込みながら頑張ったノドももう限界でこれ以上続けてもアジの干物のような声しか録音出来ないと判断し、そこで断念。録れなった1曲は後日家の風呂場ででもシャワー浴びながら録音します。で、結果から申しますと、前回より落ち着いてまともな録音ができたと思います。欲を言えばキリがなく、再度3回目の録音に挑戦とも考えたのですが、何度やってもこれ以上良くも悪くもならない気がします。それよりなによりも、こんなクソ・レコーディングに飽きてきたっていうのが正直な所。もう辟易します。一刻も早く終わらせたい、という気持ちがオレに3回目のヴォーカル録音を断念させました。他のメンバーの演奏にNGやOKを出すのは簡単。しかし、自分の歌に自分でNGやらOK出すのは難しい。客観的に聴けないですから、最終判断をどこで下せばいいのかっていうのが一番の問題。かと言って他のメンバーに自分の歌聴かせて判断してもらうなんてオレの性格上無理(笑)。悪名高きプロデューサー、フィル・スペクターのキチガイ沙汰のエゴっぷり爆発な伝説の数々は有名ですが、そんな他人の話には耳を貸さない偏屈人間の狂った血がオレにも数cc流れているみたいです。無論、向こうは歴史に残る大巨匠。こっちは歴史のすき間に挟まった歯クソにも満たない廃人ロッカー。名前を引き合いに出すのもおこがましいわけですがお許し願いたく思います。とにかく、今回のアルバムは名目上はオレがプロデューサー(悪徳)も兼任しているわけですから自分のケツは最後は自分で拭きます。ただし、トイレットペーパーが無いからってティッシュはトイレに流さないでください。詰まりますから!


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【ダンボール・バット情報局】

次回ライヴ:2011年8月14日(日)
@東高円寺UFO-CLUBにて
※詳細未定

◆待望のニューアルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」地獄のレコーディング快調!
今夏完成予定。秋までにはなんとか発売予定!

◆ダンボール・バットでは、出演依頼、ファンの方、
サポート女性コーラス(経験者)等随時募集中。お問い合わせはこちらから

◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/

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▼今夜のBGM▼
テクノポップ大好物のボクも、プラスチックスは正直あまり興味がなかったわけですが、つい先日発見したこの“プスチックス以前のプラスチックス”の映像(1978年頃?)にはちょっと衝撃。こんなプラスチックスならファンになってたハズです。テクノポップ前夜のグラムとニューウェイヴの蜜月。ファッションを含め全てが最高。やってる曲がロキシーミュージックのブライアン・フェリーがソロアルバムで歌ってたブルースナンバーをほぼ忠実に踏襲。司会が今野雄二センセイってのが出来すぎ!やっぱりオレ、生まれてくる時代を間違えました!!
♪LET'S STICK TOGETHER/プラスチックス




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▼DANBALL BAT最新ライヴ映像▼
LIVE at UFO-CLUB(TOKYO) on 12.6.2011