2017年3月20日月曜日

無題。そして、暗い春。

 



 さて、今日のこのブログを何人の人が目にとめてくれるであろうか?だってもう完全に死んでるからこのブログ(笑)。最後に書いたのは去年の12月の初めだ。それからどんだけ時間が経ったのか?あの頃すでに崖っぷち宣言をしていたが、今はもう崖の下だ。いや正確に言えばちょっと手前、崖から水平に伸びている枯れ木の枝に着ているシャツが引っかかり辛うじて落下を免れ風に吹かれてゆらゆら揺られてたまにカラスに尻などを突かれている、そんなにっちもさっちも行かない状況になっている。そんな状況であるから、ついつい長文になりがちなブログなど書くのも億劫でそれ以前に精神的な余裕がない。いや、それ以上に懐の余裕が全くなく、もう首が1cmたりとも回らない。
 風水に凝ってるウチのドラマーによれば、去年末から今年の春にかけての俺の運気は最高なんだそうだが、どー考えてもどん底のよーな気がする。仕事が全く決まらない。10年ぶりぐらいにインフルエンザにかかる。原因不明の歯の痛み襲われモノが噛めなくなる。バンド結成30周年を記念して発注したシングル・レコードが不良品となって送りつけられ再プレスの憂き目にあう、等々、良からぬネタを挙げればキリがない。
 そんな中、ただ一つ例外なのが、ライヴのオファーが次々に舞い込み、この3月末から5月にかけてちょっとしたツアー並みの怒涛のスケジュールとなってしまい、こんな事態バンド結成以来経験したことがなく、果たして無事乗り切れるものかどうかとこのフヌケ、今から右往左往しているのだ。しかも、対バン相手には<ヒカシュー>だの、それから映画「星くず兄弟の伝説」でもおなじみ久保田慎吾さん率いる<サニー久保田とオールドラッキーボーイズ>だの、元コレクターズの小里誠さんのソロユニット<FRANCIS>だの、グランドファーザーズの西村哲也さん率いる<BAND EXPO>だの、元ジャックスの水橋春夫さんと谷口ひとしさん率いる<水橋春夫グループ>だの、etc、なんとも大御所な方々と一戦を交えることとなった(ライヴ詳細は下記)。ダンボール・バット結成30周年目の冥途の土産として、ヘッポコバンドはヘッポッコバンドなりに大先輩方々の期待を裏切ることのないようフルスロットルのステージを務める所存。ぜひ、皆様足をお運びあそばせ。
 

 そして、先にも書いたバンド結成30周年を記念して発注したシングルレコードが、紆余曲折の末、先日ようやく無事に東欧のプレス工場から届けられた。発売は、4月22日(土)。欧米を中心に世界で同時開催される「レコード・ストア・デイ」というイベントにてひとまず先行販売となる。アナログレコードを取り扱っているディスクユニオンやHMVの店頭にその日並ぶ予定となっている。収録曲はA面が「秋は北京で」、B面が「BAD CITY」。レコードが聴けない環境の人にも配慮して、ダウンロード・コードを付けることにしたので、指定のサイトにアクセス後、記載のコードを入力すればネットよりデジタルデータとして曲を落とすことができる。見開きカラージャケット(表面は坂本龍一「千のナイフ」、裏面は山下達郎「RIDE ON TIME」へのオマージュというかパクリ、そして、内ジャケットは手にしてからのお楽しみ!な、お馬鹿ジャケット仕様)で¥1200+税。限定たった200枚なので即完売、といきたいもんだが、さてどうなることやら。ちなみに、在庫があれば、22日以降、ライヴ会場や通販等でも販売を予定。もちろん、本レコードを教授(坂本龍一)のラジオ番組に送りつける計画!(笑)・・・というか、こともあろうに、本家の「千のナイフ」があのジャケットのまま海外のレーベルよりシングルカットされレコードストアデイに出品されるという驚愕の情報を先日たまたまツイッターで知り仰天。下手すりゃレコード屋の店頭で本家のレコードの隣に「偽物」であるダンボール・バットのレコードが並ぶという珍事が起こる可能性も無きにしも非ず(それを期待している!)。本家に悪質な「偽物」として訴えられなければよいが(笑)

 もうその辺の梅の木などには花が咲き始め、否が応でも世の中すでに春のワクワク気分で満載だ。一年のうちでもっとも俺がユウウツになる季節を迎える。あの世の中「総ワクワク感」が俺を凹ませ苛立たせる。どこか偽善的で、ことさら生命力だのフレッシュさを強調するいやらしい画一的な春のイメージ、白っちゃけた強迫観念的な陽のイメージが俺を塩をかけられたナメクジのように委縮させブルーな気分にさせる。春などこの世から消えて無くなり梅雨になってしまえばどんなにかいいのに、と、暗い男は夢想する。いずれにせよ、未だ俺のお先は真っ暗状態。自業自得と言えば自業自得であり、ジタバタしても仕方がない。なるようにしかならんものだと分かってはいるもののどーしていいのか分からず何も手に付かない。果たしてこんな状態で怒涛のライヴスケジュールを消化できるのか?と、一抹の不安もないではない。自分の道は自分で切り開かなければならぬ、と、お偉い先生方は知った顔でのたまうが、道を切り開く斧もスコップもとっくにどこかで失くしてしまったようで、道具も無ければそうかと言って素手で掘り進む気力も体力も無い。そのうえ運もない。この際、ドクター・コパの風水開運シールでも家の玄関や便所にでも貼れば少しは運気が上がるんだろうか?
 
 当分ブログを書くことはないだろう。今日だって重たい腕に注射針を刺してようやくキーボードを打ってる有様だ。最近では日々の徒然をインスタグラムに載せている。ワケあって、去年、ついにケータイを持った。スマートフォンである。インスタグラムはブログよりずっと気軽でいい。それにほぼリアルタイムでその時の気分を吐き出せるのもいい。俺の鬱積した精神の捌け口、俺の危うい精神をなんとか平衡に保つツールとしてなくてはならないものとなっている。拙い写真も載せている。興味がある方はインスタグラムのほうを覗いていただきたい。また、ライヴやバンドの最新情報は、フェイスブックやツイッターを参照いただきたい。公式サイトも併せて御覧いただければと思う。
 
 最近の俺の愛読書はヘンリー・ミラーの「暗い春」。俺にピッタリのタイトルではないか。もう、ぐうの音も、屁も出ないが、もう少しだけ生きながらえさせていただきたいと思う。

2017年 梅日に
AMI



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▼ライヴスケジュール



















上記ライヴの他に、
5月20日(土)@吉祥寺・MANDARA2
w/大なり小なり、クララズ