2013年12月31日火曜日

さらばシベリア鉄道を熱唱中に3日遅れの便りが届き庭のアンコ椿が咲いた夜。


もうすぐ2013年が暮れようとしている冬の夕暮れ。炭酸の抜け切ったヌルいジンジャエールをすすりながらなにやってんだこんなところでオレ?ええ、誰にも読んでもらえるアテもない今年最後のブログ涙こらえて書いてます。♪あなた変わりはないですかぁ~?と今はなきテレ東の名物番組「演歌の花道」(かの番組の名ナレーターであった来宮良子さんも今年の11月に亡くなられたとか・・・)で都はるみに歌ってもらいたい「北の宿」。変りはないですか?などとオレの身の上を案じてくれるような愛人・妾・人妻・娼婦の類もあいにくいないが、ここ年末に来てカゼをひきただいま鼻の穴にテッィシュを詰め込み滝のように流れ出る鼻水を堰き止め中。
あ、今夜、CSの映画チャンネルで007(ジェームズ・ボンドのね)の吹き替え版をやるんでそれを唯一楽しみにしてるところ。そう、広川太一郎が吹き替えやってるロジャー・ムーアが主演のやつ。やっぱ世代的には007と言えば、ショーン・コネリーかロジャー・ムーアでしょ(それ以降のはなんか中途半端でいけませんや)。それも出来ることなら日本語の吹き替え版で観たい派(ほら、「ダーティー・ハリー」のC.イーストウッドとかだってさ、断然、山田康夫(ルパン三世の声)の吹き替えじゃなきゃ燃えない派ですから・・・)。そして、奇しくもちょうど今夜同じ時間帯の裏番組、別の映画チャンネルではオレの中の数少ない座右の映画の1本でもある香港コメディ映画の傑作「Mr.Boo」がO.A.(!)。それもシリーズ中これまた最高作の“インベーダー作戦”('78)があるのだが、残念なことにこちらは字幕のみの放送。ご存知の方はご存知だろうが、こちらも広川太一郎氏による鉄壁の吹き替え版がファンの間では有名。オリジナルのギャグを10倍も20倍も膨らませて面白くさせちゃう太一郎マジックはある意味「神業」。まあ、吹き替え版が入ったDVD持っているんだけどね、今一度TVで吹き替え版を流してもらってね、あの黄金の広川太一郎ヴァージョンの凄さをね、世間にしらしめてやりたい!って気分なんでゲスよ、わたしゃ。

ところでみなさん忘年会は?夕べはウチのバンド・・・「ダンボール・バット」のささやかな忘年会だったのだ。AYAKOとMARI(まりこふん!)のコーラス二人は忙しいっていうんでヒマなオリジナル・メンバーだけ集まってしんみりと酒を酌み交わした由。まあ、バンドの忘年会に新年会なんて10年以上はやっていなかったわけだけど普通はやるもんなのかしら?(笑)リズム隊の二人が今のメンバーに替わってからのこの2年くらいかな、そういう酒宴を催すようになったのは。「やりましょうよ!」と、かの二人が誘ってくるのでまあ誘われれば断る理由も無ければ悪い気もせず自然の成り行きで恒例行事になりつつあるのだ。昨晩も、ライヴとリハーサル以外はほぼ自宅に引き篭もったままのギターのヤツもなだめすかし引っ張り出しメンバー5人で高円寺界隈の場末の居酒屋にて一年の労をお互いねぎらったり、結局今年もパッとしなかったなクソっ!!などとクダ巻いてみたり、しょーがないから来年は新譜のレコーディングでもやる?と、一応の目標のようなものを立ててみたり、しかし、まあ、オレを含めいくら酒の宴とは言えギャーギャー騒ぐのが嫌いというか苦手なニンゲンばかりが顔付き合わせればお通夜のようなシーンと会話の全く途絶える間も何度となくありこれまた不思議な空間。となりの席の20代とおぼしき会社帰りの頭の悪そうなサラリーマン、OL連中のバカ騒ぎにたびたび会話がかき消されることも。で、オレは居酒屋へ行くと必ずと言っていいほど注文する酒がある。焼酎のお湯割りに梅干をチャポンと沈めたやつ。が、夕べの店で出されたそれは初めて見るものだった。梅干の周囲にコンブがリボンのように巻きつけてあるのだ。これはなにかのマジナイか?!当然、梅干だけよりもそのコンブのダシも染み出しなんとも言えないコクのある焼酎でありやんした。コンブ、コンブ、ヨロコ(喜)ンブ。こりゃ、ちょっとだけ縁起のええ歳の暮れだで。

さて、昼間の奴隷仕事は昨日が仕事収めだったので今日は休日。朝から新宿のディスクユニオンへレコード漁りへといざ直行。いやあ、それにしてもどの売り場行っても見事にオッサンばっかり!(オレもだけど!)これでもかこれでもかってぐらいオッサンだらけ!40代、50代、60代越えも!20代のヤングや婦女子は一人もいない!!オッサン・パラダイス!!ひぇ~!!これが今の日本の(世界の)音楽市場を象徴する光景なのか?!もはや若者はブツは買わないっていいますわな、CDなんて買わないって。あの異様な光景を目の当たりにすればそれも思わず納得。天下のディスクユニオンを支えているのはオッサンの音楽ファンたちだった!!しかも、オッサン、みんな目が血走ってるから怖い。年末のバーゲン期間っていうせいもあるのだろうが、掘り出し物を我先に見つけ出さんとばかりにボケーっとしてると肘鉄を食らうは背後からクサイ息吹きかけられるはでそりゃもう戦場!!もう、なんやの、こいつら!!あっち行け、シッシッ!!ってなもん。何万円もするようなプログレのレコードを手に取りニヤニヤしてるヤツもいれば、「これ、オリジナル盤なん?オリジナルなん?あん?」と必要以上に店員に詰め寄るヤツ、ブツブツ独り言を言ってるヤツ、エトセトラ!!そんな中、大した収穫は無かったがPILのジャー・ウォーブルの1stソロアルバムが安かったんでそれと、他数点を購入。中古本売り場では竹中労の「無頼の点鬼簿」(ちくま文庫)なる文庫を200円で購入したりも。いやまあとにかく疲れましたわ。おつかれさんどす。
と、まあ戦場のような売り場にいながらもずうっと気になっていたのが店内に絶え間なく流れされていた大瀧詠一の一連の歌。別の売り場に移動してもまた大瀧詠一の歌が流れている。なんか新譜でも出たんか?と、ふと売り場の一角に目をやれば「大瀧詠一さんのご冥福をお祈りいたします」の手書きのポップとともに数々の氏のアルバムが陳列されているではないか?!えっ?!マジ?!ホント?!その後一瞬の沈黙。個人的に大瀧詠一氏には特別の思い入れは何もないし、「はっぴいえんど」もどっちかって言うとあまり好みではないのでほとんど聴いていなかったし、唯一ほぼリアルタイムでよく聴いていたのが「ロング・ヴァケイション」ってくらいのただの通りすがりのニンゲンのオレにとっても、「あの大瀧詠一が?!」ってショックはやっぱりあった、そりゃあね。だってついこの前もムーンライダーズのかしぶちさん亡くなったばかりじゃん。切ないね。でも確実に時間だけは流れているって証拠だ。時間だけが川のように流れて行っている。時間というベルトコンベアに乗っかってみんなどんどん死に向かって行進中なのだ。ボクもアナタもカエルもアリさんも!!
それにしても懐かしいな、「ロング・ヴァケイション」。あのレコードを聴くとあの永井博のイラストのジャケを見ると当時確か中学生だったオレが友達と近所の消毒液と小便の匂いの混じる貧相な市営プールへ通っていたあの夏の日を思い出す。施設の屋外スピーカーからは夏の気分を煽るように安易に「ロング・ヴァーケーション」がひっきりなしに流されていた記憶がある。ちょっと、レコード棚の奥から久しぶりにLP引っ張り出して聴いてみようかしら。この晦日に、なにか感慨深いものがありますな。
亡くなったと言えば、ルー・リード。死んだことをいいことに早くも“便乗商品”の類もいくつか出回り始めている模様。ルー・リードの“詞”を一度ちゃんと読んでみたと前々から思っていたのだが、以前出回っていた日本語訳の詩集は既に絶版で希少品な上に法外な値段が付けられている。で、ここへ来て違う訳者による新たな詩集が出版されたとのことで、その新刊本も早速売り場の一角に積んであった。思わせぶりな黒い装丁が気を引くが、値段を見れば3200円!!うへっ、高っ!!足元見るねぇ。ボルねぇ。詩集ってなんでそんなに高いんだろう?出版部数が少ないから?需要が少ないから?まあ、いずれにせよ年中ビンボーなオレにこの時期3200円は出せねぇーな。アマゾンで中古が出るの待つか、廉価版出してくんないかな、文庫サイズの・・・。よろしく岡村詩野やん。

ぐああああ、あと、数時間で今年が終る。世界が終る。人類滅亡や。いや、年が明けたからってナニが変わるわけじゃない。また、ムシのように地べたに這いつくばって這いつくばって泥水すすりながら塩なめながらなんとか生き伸びて行くしか術を持たぬ貧民屈の最下層ロッカーのこのオレに待っているのは一生陽の当たらぬドクダミが生い茂るワイルドサイドのみ。歩いて行こうじゃないのワイルドサイド!歩いて行こうじゃないの修羅の道!歩いて行こうじゃないの畜生道!

都はるみがTVん中で歌ってる。♪「~三日おくれの 便りをのせて 船が行く行く ハブ港~」と拳を握り締め。都はるみの視線はいつも斜め上45度を向く。何を見ているのか?宇宙か?仏か?己の運命の行く先か?あ、あん、あ、あん、アンコ椿は恋の花。春はまだ遠い。いや、春などあっと言う間に来る。季節の巡るのは早いものだ。ただ一生来ぬのは、オレの春、オレの・・・

よいお年を。では。

★「今夜のBGM」は下記イヴェント情報の下です。


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次回「ダンボール・バット」ライヴ情報

1月18日(土)@東高円寺「UFO-CLUB」
http://www.ufoclub.jp/

*U.F.O.CLUB18周年記念*
TRASH-UP!! +ダンボール・バット共同企画
「ニューウェイヴ天下御免!番外編
ニュー・イヤー・トラッシュ・フェスティバル!!」


OPEN/STRAT 17:00~

料金 前2000(+1d)当日2300(+1d)
※前売りチケットは、03-5306-0240(UFO CLUB)で
電話予約開始!
▼お問い合わせはこちらからもどうぞ

【出演(以下、出演順に)】
①こまどり社(獅子舞)
②パリのお茶会
③インセクト・タブー
④ヰタ・セクスアリス(from大阪)
⑤夢幻レジーナ
⑥ダンボール・バット(PM19:45頃~)
⑦Bellring少女ハート
⑧YOU GOT A RADIO!!



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★今夜のBGM★
BGMというか、先日の高円寺「円盤」でのオレと「トラッシュ・アップ!!」の編集長・屑山さんとのトークショー「今夜は御意見無用」の超ダイジェスト映像を編集してUPしましたので、それを今年の締めとしてお送りします。来年もよろしゅうお頼みもうしやす。


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【お知らせ】
ダンボール・バットでは女性キーボード奏者急募中(サポートOK)!
お気軽にお問い合わせください。
こちらから▼
http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P39590588


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▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DBEFLVK/
▼ディスクユニオン
ttp://diskunion.net/portal/ct/detail/IND12849

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))






◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/


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▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM
 
▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』  ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス] ※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。 ----------------------------------------------------------------------------------   ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326  --------------------------------------------------------------------
▼DANBALL BAT最新PV▼   「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)    ▼DANBALL BAT最新PV▼  「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」/ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)    ▼DANBALL BAT最新PV▼ 「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)  
 
  

2013年12月24日火曜日

オレにも「運」を分けてくれ!と、スティーヴ・ジョブズに詰め寄った忠臣蔵の夜。


  他人が身に着けているものを見ても、それと同じものが欲しいという衝動を感じたことがない。いや、無いはずだったのだが、先日電車の中で見かけたアロハシャツのような南国チックな紫色の花柄を白地に配したコンバースがなんとも気になり、たまたま後日同じものがクツ屋で売られているのを発見し、恥ずかしながら衝動買いしてしまった。どうしたんだオレ?エヘヘヘヘ。それはさておき、人生四十ン年の中で初めてコンバースに足を通す田舎モノ也。いや、逆か?田舎モノがコンバース履きたがるのか?まあいいや、クソ寒い中、素足にコンバースもオツなもの。BGMは南佳孝「モンロー・ウォーク」で。いやいや靴下はちゃんと履きますよ冷え性だもん、石田純一。
いやはや気が付けば、いや気がつかなくともクリスマスである。ショーケースの中で電球の灯りに照らされてツヤツヤに光った丸裸のチキンが恨めしそうな目でオレのことを見ている。いや、丸焼きのチキンにそもそも「目」などは付いていないが・・・。それにオレは肉は喰わないけれど今年の聖なるクリスマスにも異教徒の祭りごとのために何羽のチキンがジョン・レノンのBGMと共に天国へと召されるのか、ローマ法王でも分かるめぇ。いずれニワトリを作らず、細胞を培養して「肉」だけを大量生産する技術が確立されるのだろう。その過程で産まれてしまったバケモノがかのチキン・ジョージだったりする楳図かずおの漫画「14歳」。久々に読んでみたがやっぱり怖いマ・ン・ガ。
スーパーやコンビニの前にはすでに夏のクソ暑い時期に時給850円で高校生のバイトが鼻ほじった指で作った冷凍保存されていたケーキがピサの斜塔よろしくうず高く積まれてる。毎年目にするおなじみの風景だが何回見てもうすら寒い光景。で、あれ売れ残ったやつはどーすんの?よくクリスマスの次の日に半額とかで売ってるけどそれでも残ったやつはやっぱ捨てるか、店員が持って返って夕飯代わりに喰うのか、はたまたモンティパイソンかドリフのパイ投げのコントにしか使えない。もったいない。もったいない。
 それにしても年の瀬の祝日だってぇのに、こちとら安賃金のクソ労働。そんな奴隷仕事の帰り道オレの中国製mp3プレイヤーと台湾製ヘッドフォンからはアラン・ヴェガがひぃ~ひぃ~喘ぐ冷え冷えとしたテクノポップの反復音。なんとも無機質なスーサイド(この際スーサイドがテクノポップかどーかなんてことはどうでもよし)。いかに商店街のはた迷惑な街頭スピーカーから洗脳のように垂れ流されるワムやヤマタツやユーミン、はたまたAKBなんちゃららの歌声をシャットアウトすべきか、世間の喧騒を横目に年の瀬に一人「自殺(スーサイド)」ってぇのもまあ、悪くない。しかし商店街のBGMもどうせなら吉幾三の「雪国」とかね、前川清の「雪列車」だとかさ艶っぽいの流せばいいのになあ。こと最近オレの中でヤバイのが山本譲二の「みちのくひとり旅」。あの一瞬のイントロのギターがヤバイ。情感たっぷりに糸引くようなネバっこいエレキ・ギター。あれが頭ん中でグルグル回って止まらない時がある。まるでサンタナか、アンタは。冷酒の100杯はイケるイントロとして梅沢富美男の夢芝居と共に只今ギネスに申請中。
さて、ニホンジンの心と言えば、「忠臣蔵」!(・・・だそうです)。この時期、いろんなヴァージョンのいろんな年代に作られた様々な「忠臣蔵」が胃もたれするくらいに放送される。ケーブルの「時代劇専門チャンネル」などではぶっ通しで何十時間も「忠臣蔵」を垂れ流す。これには流石の時代劇好きのオレも辟易する。“善の大石、悪の吉良”という揺ぎない設定のもと、大抵は大石内蔵助側からの視点で描かれているわけだが、永遠不滅のワンパターン、たまには吉良側の視点から描いた異色の忠臣蔵とかがあってもよさそうだがそんなもん作った日にゃ善良な人々から袋叩きに合うのがオチってもんでそんなものを作る勇気のある監督はおるまい。あれは全部大石内蔵助の被害妄想だったとかなんとか・・・ってね。ぜひホドロフスキーとかに撮ってもらいたいね。オール南米ロケよ。雪なんてないわけ。で、画面は原色で溢れかえり全編血まみれでイカれてるって寸法。誰も反論できないくらいの圧倒的なスケール。ホーリー・マウンテンの頂上で吉良が待ち構えてるってぇのは、どお?赤道直下の「忠臣蔵」。うむ。凄そうだ。
冴えない年の瀬。パッとしない年の瀬。いつものことだけど。ダンボール・バットにソロのネオン警察のライヴ、そしてトークショー、etc。なにはともあれオレの年内行事は終了。もう終わり?なんかあっけなく終っちゃったな。しかも締めくくりのイヴェントが不発に終わり、オレの心は寒空をさ迷った挙句に泥沼の底に沈んだような気分。先週、高円寺の「円盤」で開催したオレ企画のトークショー&ミニライヴ・イヴェント「今夜は御意見無用VOL.2」が年内最後のイヴェントだったのだが、ほんと「運」から見放されてるなってのを実感したね、あの日は。前の日までもう何週間も雨が降っていなかったっていうのに、狙い定めたように、いや、待っていましたとばかりに、雨、雨、雨の東京砂漠。何のウラミがあるのか、オレに!!しかも、この冬の最低気温を更新で、おまけに夜からは東京でも「雪」になるかもとか気象庁のバカが脅かすもんだから、ただでさえ平日の夜に高円寺くんだりまでオレのしどろもどろのトークと屁のような歌に金出してまで足を運ぼうなんて物好きもいないでしょうにそれに追い討ちをかけるような悪天候で、案の定、「円盤」史上最低の集客数を記録ってウワサ!!くぅ~泣けてくるねぇ!!でも、ゲストの屑山さん(「TRASH-UP!!」編集長)はそんな状況は全く気にもせずヘンなレコードを次々に回しながらオレとのトークを楽しんでくれて場を盛り上げてくれたし、イヴェント中盤でのオレのソロユニット「ネオン警察」のミニライヴ・コーナーでは、毎回オレの相方を務めてくれているピアノ担当のMARI(最近は、「まりこふん」って言ったほうが有名だな!!)もオレの出す無理難題な注文(本ブログ下の「今夜のBGM」をご覧ください)にもイヤな顔をせず本気で付き合ってくれたし、ほんと感謝している。ただ悲しむべくはオレに「運」が無いだけ。「運」に完全に見放されているだけ。クソ!!ウン、うん、運、ウンコが欲しい。
運がある奴、運の無い奴。運はみんな平等に持っているという人もいるけれど、そうは思わないね。オレにはまるっきし運が無い。いや、もう十年前にクレイジーケンバンドと共演したり、鈴木慶一さんにCDでプロデュースしてもらったりしたあの時期のあの一瞬で使い果たしたのかな。いや、そうかもしれないな。いやいやそうじゃないよ。クルマにも轢かれず通り魔にも合わず地震で建物の下敷きにもならず大病にもならず今こうして生きていられるっていうのはある意味「運」がいいってことだよ、などとアンタはダライラマか?って突っ込みを入れたくなるようなことを言う人もいるだろう。「生きていられるだけで儲けもの」・・・みたいな事を言う人もいるけれど、オレはそこまで達観できない生まれ付いての愚~か~者~よ~byショーケン。
師走の新宿。とある映画館の前を通る。看板を見るとホントつまんなそうな映画ばっかやってる。世の連中は本当にこんな映画に金を払うのか?あん?!スティーヴ・ジョブズの映画?!スティーヴ・ジョブスのソックリさん?!お笑い?!本気なの?!それこそ一体誰が観るの?!いやいや彼の人を「神」のように崇めているニンゲンはいっぱいいるだろうからな、世界中に。ナントカ学会のナントカ名誉会長のような一種の新興宗教のようなもんか。同じ人間が一人で20回ぐらい観るんだろうな、涙流して。オレのような「出来損ない」も観ればなにかに開眼するんだろうか?いや待てよ。それ以前にスマホはおろか携帯すら持っていない人間などに観る資格は無さそうだな。ヘヘヘ・・・。なんて一人苦笑いしながら人ごみに紛れる。その時オレのバッグの中には相も変わらずしなびたブコウキーの文庫が1冊。冴えないね。「運」が向かないのはアンタのせいかもね、ブク(ブコウスキー)。この厄病神のクソ親爺め!!スティーヴ・ジョブズとブコウスキー。オレの目の前で「神」と「神」とが対峙した一瞬。



★「今夜のBGM」は下記イヴェント情報の下です。


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次回「ダンボール・バット」ライヴ情報

1月18日(土)@東高円寺「UFO-CLUB」
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*U.F.O.CLUB18周年記念*
TRASH-UP!! +ダンボール・バット共同企画
「ニューウェイヴ天下御免!番外編
ニュー・イヤー・トラッシュ・フェスティバル!!」


OPEN/STRAT 17:00~

料金 前2000(+1d)当日2300(+1d)
※前売りチケットは、03-5306-0240(UFO CLUB)で
電話予約開始!
▼こちらの専用フォームからもどうぞ

【出演(以下、出演順に)】
①こまどり社(獅子舞)
②パリのお茶会
③インセクト・タブー
④ヰタ・セクスアリ
⑤夢幻レジーナ
⑥ダンボール・バット(PM19:45頃~)
⑦Bellring少女ハート
⑧YOU GOT A RADIO!!



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★今夜のBGM★
上記ブログにも書いた先週の高円寺は「円盤」でのイヴェント中の1コマ。オレのソロユニット「ネオン警察」のミニ・ライヴ・コーナーから即興曲(!)「タコの一生」(笑)をお届け。オレが準備してきた歌詞をその場で初めてピアノ担当のMARIに見せ、その歌詞に即興で伴奏を付けてもらい、さらにその伴奏をバックにオレが即興で節を付けて歌う(語る)という趣向。MARIの適切で柔軟な即興伴奏により素晴らしいテイクとなりました。奇跡。サンキュウ、MARI。


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【お知らせ】
ダンボール・バットでは女性キーボード奏者急募中(サポートOK)!
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2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))






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▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』  ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス] ※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。 ----------------------------------------------------------------------------------   ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326  --------------------------------------------------------------------
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2013年12月17日火曜日

飼い慣らされたスヌーピーなど見たくない、と、ドMのチャーリー・ブラウンと杯を交わした夜。


 さて、世の中「ハロー!キティ」ブームである。どこへ行ってもどの店に入っても必ずキティをあしらったナニかしらの商品と遭遇する。もうオレたちはあのカネの亡者と化した白い“化け猫”から逃げられない。先日、近所のスーパーで不二屋のペコちゃんとキティがコラボして合体した半獣神のような突然変異キャラが箱に描かれた限定販売だかの「ミルキー」を発見。うへぇっ!まさにここまでくると世も末というかいい加減辟易であるが、TV-CMからミスター・ドーナツからタワレコからなんやかんやと引っ張りダコの最近の「スヌーピー」ブームにも少々食傷気味である。しかも昨今世にはびこるスヌーピーは「虚像」のスヌーピーである。少なくともオレの中では。いや、実はオレもイイ歳こいてなにを隠そうスヌーピーが好きなのである。プププププ・・・。でもオレが好きなスヌーピーはTV-CMなんかでチャーリー・ブラウンの横に寄り添いニコニコしているだけの人畜無害なフレンドリーでピースフルでラヴリーなスヌーピーではないのだ。オレからすればあれらはインチキで偽善のデッチあげられたスヌーピーに他ならない。オレが好きなのは“ブラック”なスヌーピーだ。
オレがスヌーピーを好きになったのはほんの2年ほど前だったか?たまたまケーブルでアニメを専門に垂れ流している(海外のアニメが多い)「カトゥーン・ネットワーク」というチャンネルを観ていた時、チャンネルを変えようと思ったのだがなんとなくそのままボケーっと観てしまい、そしたら「スヌーピー」が始まったのだ。たしか子供の頃に「谷啓」だか「なべおさみ」だかがチャーリー・ブラウンの吹き替えをやっていたヴァージョンを観たようなかすかな記憶があるが、それよりなによりスヌーピー自体に別段興味がなかった。が、ボケーっとしていうるちに始まったそのスヌーピーはオレに若干の衝撃と奇妙というかなんとも珍妙極まりない印象を与え、気がつけばオレは耳を澄ましTV画面に見入っていたのだ。吹き替えがヘンなのである。アニメの吹き替えとして有り得ないというかこんな吹き替えの「レベル」で放送していいのか?と、観ているこっちが不安になるようなシロモノだった。アニメのキャラとほぼ同年代とおぼしきロレツも怪しげな子供らが吹き替えをやっているのだが、どうにもこうにもセリフが棒読みなのだ。それもどうやればここまで無感情に読めるのかってぐらい徹底した棒読みっぷりはある意味破壊的ですらあり清清しくもあり見始めの頃に感じた違和感も次第に薄れてゆき、しまいには感動のようなものすら覚えるようになっていった。てっきりズブの素人のガキが吹き替えをやっているのかと思ったのだがエンデイングのクレジットを観るとナントカ児童劇団(?・・・名前は忘れた)とのクレジットが出たので、ひえっ~!!このレベルで「劇団」かよ・・・と、更に衝撃を受けたものである。案の定、良識あるスヌーピー・ファンから酷評され、いくつか存在する吹き替えシリーズの中でも“無かったこと”にされている(笑)シリーズらしいのだが、その後、プロ(大人)の声優が吹き替えしたヴァージョンとか観てもわざとらしさばかりが鼻についてオレは全然楽しめなかったのを覚えている。あのズブの素人のような子供らの鉄壁の棒読みが逆に作品自体の奥行きと深みを浮き上がらせているような気がしてならない。
さらに驚いたのが、各キャラクターがしゃべる、まるでいっちょまえの映画のような名ゼリフの数々。はっきり言って小学生以下のガキが観てもチンプンカンプンだろうなという難解な言い回しや固有名詞やアメリカン・ジョークが次々に出てくる。しかも、結構なブラックなジョークも頻繁に。なんじゃ、こりゃ!?・・・と、それまで抱いていたスヌーピー=ガキの手慰みマンガという図式がオレの中でゆっくり崩れ始めたのである。
そして、主人公のチャーリー・ブラウンといえば周りからいつもこっぴどい目に合わされているのだ。ほとんどイジメというか虐待に近く普通なら自殺に追い込まれてもおかしくないような状況にも関わらず本人は生まれ付いての“ドM”なのかさしてこたえていなのも凄い。で、真打、スヌーピーはと言えば、徹底して腹黒くお調子者のズルがしっこい奴として描かれている(時にマヌケだが)。果たしてそれはこのシリーズだけでの特別なキャラ設定なのか、単にオレの目だけにそう映るのかは分からないが、ここでの“ブラック”なスヌーピーを見ている限り(いや、スヌーピーに限らず周りの登場人物たちも相当のブラックだ!・・・)昨今世間に溢れる可愛いさだけを売りにしたようなスヌーピーはオレに言わせれば虚像のスヌーピーにしか見えないのである。オレの中ではスヌーピー=どうしよーもねぇー奴(犬)。どうしよーもねぇーんだけど、どこかやっぱり憎めないところがあって、最後は、まあ、しゃーねぇーなーぁ・・・で毎回一件落着。そういうキャラ。
ところが後で知ったのだが、原作のスヌーピーはもちろんしゃべりはしないものの自分が思っていることがセリフ形式になって「噴出し」になって書かれているってこと。それに対しアニメ版ではスヌーピーの思っていることは一切表示されず語られもせず身振り手振りだけで表現される。スヌーピーがへんに発言したりして作者の思想をこちらに押し付けてこないことによって作品全体が常にクールに保たれているような気がするし、また、そういうスタンスが好きなのだが、どうも原作は違うらしく、作者が相当いろいろとスヌーピーに「言わせちゃってる」みたいで、そういうのはオレ好みじゃない。で、「スヌーピー 名言」なんてキーワードをぶっこんで検索するとキモチ悪いサイトがいっぱい引っ掛かってくる。いわゆるスヌーピー(やら、チャーリー・ブラウン)が吐いたとされる名言集とやらを紹介するおせっかいなサイトが。たとえば、こんなの・・・

「スヌーピーの名言をご紹介。悩んでいるとき、泣きたいとき、くじけそうなときに、自分を奮い立たせてくれる、勇気をくれる名言集です」。

「心に響く<恋愛・失恋>の名言を集めた総合サイトです。スヌーピーの名言をご紹介します。」

「人生観が変わるかも?世界一有名なビーグル犬。可愛いだけだと思ったら大間違い。意外に深い言葉の数々。」

・・・などなど。どこぞの新興宗教かと見まごう薄気味悪さ。すっかり自己啓発にスヌーピーが利用されちゃってますよ。世界一有名なビーグルもつらいね、ワンワン!!いやいや、こんなスヌーピーはオレはいやだね。でも、これが原作者の「意図」したことなんだろう、多分。そういうのはオレの好みじゃないってさっきも書いたが、だからオレはスヌーピーの原作者にも全く興味ないし、その誕生秘話やら、歴史やら、キャラの変遷等々にも一切興味なし。森ビルだかでやってるスヌーピー展にももちろん行く気なし(しかも入場料2000円はボッタクリ!!)。オレが好きなスヌーピーはタダ一つ。素人同然のガキが棒読みしてる吹き替え版のブラック過ぎるスヌーピー!!・・・だ。オレはそのヴァージョンがカトゥーン・ネットワークで再放送されるたび観られる限り毎回観ている。何度観ても面白い。当然DVDにもなっていないし、永遠にDVD化されないような気がする。オレは好きが高じて番組中バックで流れている「サントラ」までを必死こいて探し回って買ったのだ(これがなかなか素朴なジャズ・アルバム!)。
「このマヌケ犬!」・・・というルーシーが毎回スヌーピーに浴びせる捨てゼリフが好きだ。そして腹黒いスヌーピーがオレは好きだし、ニコニコしてるだけの飼い慣らされたフヌケなスヌーピーなど見たくはない。あの保険会社のCMを見るたびゾッとする。




ハイ、というわけで予定外のオレのスヌーピー論(?)、どうも失礼しました。さて、明日はいよいよ高円寺「円盤」にてオレのトークショー&ミニライヴだっつうのにお天気下り坂!!「雨男」の本領発揮!!まあ、それでも来てくださる方のためにもせいぜい面白いイヴェントにします。是非!!詳細下記!!当日券のみ!!


★「今夜のBGM」は下記イヴェント情報の下です。


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次回トークショー情報!!
12月18日(水)@高円寺CDショップ「円盤」
http://enban.web.fc2.com/
【今夜は御意見無用~第2回~】
結成26周年を誇る流浪の無国籍ROCKバンド「ダンボール・バット」のリーダーAMIと、日本のトラッシュ・カルチャーをリードする雑誌「TRASH-UP!!」編集長の屑山屑男の両盟友による、主に70年代~80年代にかけての時代のすき間に埋もれたロック、ニューウェイヴ、歌謡曲などのニッチな裏名盤レコード鑑賞と、噛み合わぬトークで御意見無用の一夜を。また、AMIの闇のソロユニット「ネオン警察」の即興ミニライヴもご用意でさらに御意見無用!!

★出演:AMI(ダンボール・バット/ネオン警察)、屑山屑男(雑誌「TRASH-UP!!」編集長)、MARI(ネオン警察ピアノ担当 from BLACK&BLUE)

★PM7:30OPEN / PM8:00START PM10:00END
★当日券のみ 1DRINK付き¥1500


次回「ダンボール・バット」ライヴ情報

1月18日(土)@東高円寺「UFO-CLUB」
http://www.ufoclub.jp/
雑誌「TRASH-UP!!」&ダンボール・バット共同企画
【ニューウェイヴ天下御免VOL.6】
UFO-CLUB開店18周年記念スペシャル!!
※DJ:屑山屑男(TRASH-UP!!編集長)

※出演:
ダンボール・バット、ヰタ・セクスアリ、他予定
出演者決まり次第順次更新します

PM18:30 OPEN /PM19:00 DJ START /PM19:20 BAND LIVE START
PM10:30 END
前売¥2000 当日¥2300 +それぞれ要DRINK代¥500


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★今夜のBGM★
ここはアカプルコのホテル最上階バー・ラウンジか?と思わせる酔いがある。JBLの高級木目調スピーカーも今夜はアーバンに男泣き。問わず語りの野郎同士の友情とワキ毛が匂い立つ濃密フェロモンとがきらびやかなオーケストラ・ヒットを打ち鳴らし軽やかなドラムマシーンのビートを駆動させ涼しげなエレクトリックピアノを転がせる。今夜一晩この身も心も預けてもいいかな、と、女でなくとも男も惚れるそのニヒルな横顔は、かの<幻の名盤開放同盟>が「夜のワーグナー」と命名した異能の作詞作曲家、藤本卓也センセイです。ここでは自慢のノドも披露していらっしゃいます。
♪相棒Part3~人生グルメ/藤本卓也(’96年)


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【お知らせ】
ダンボール・バットでは女性キーボード奏者急募中(サポートOK)!
お気軽にお問い合わせください。
こちらから▼
http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P39590588


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▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DBEFLVK/
▼ディスクユニオン
ttp://diskunion.net/portal/ct/detail/IND12849

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))






◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/


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▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM
 
▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』  ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス] ※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。  ----------------------------------------------------------------------------------  ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326  --------------------------------------------------------------------
▼DANBALL BAT最新PV▼   「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)    ▼DANBALL BAT最新PV▼  「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」/ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)    ▼DANBALL BAT最新PV▼ 「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)  
 
  

2013年12月9日月曜日

被写界深度ゼロ!とウワゴトを言いながらKGBに連行された惑星ソラリスの夜。

 

              (▲イヴェント詳細はブログの下です) 


 なんにも写っていなかったらどうしよう、と思っていたんです、正直。真っ黒か、真っ白か、はたまたボケボケか。どうせオモチャみたいなカメラだもん。ドキドキしながら近所のDPE屋に現像とプリントを頼んでいた問題の写真が出来てきました。カラーフィルムならすぐに仕上がるところが白黒フィルムだと10日もかかるんだとか。気を持たせやがって。こんなにかかるんなら昔やってたみたいに現像ぐらいはまた自分でやるか、酸っぱい現像液にまみれながら。で、結果は気が抜けるくらいにちゃんと写っていました(本ブログ内の写真がそれです)。とくにピンボケもなく。なんだ、意外とまともなんだなコイツっていう印象。チョット前に古本屋でたまたま手にして購入した写真家・アラーキーの著作本を読み感化されまた何十年ぶりかで写真を撮ってみようかと思い立ち安いデジカメでも・・・と、カタログやネットなどでいろいろ吟味したりビックカメラの店内を物色したりさんざん迷った挙句、やっぱりオレは根っからの旧石器時代の人間なんでしょう、あの液晶画面観ながらパシャっていう感覚がイヤで、撮ったものがその場ですぐに確認できちゃって要らなきゃその場で即「消去」っていう潔(いさぎ)悪さがイヤで、誰でもプロ並みのきれいな写真が買ったその日から撮れますっていう有難迷惑な無駄な機能満載なのがイヤで、その他モロモロのことがイヤで、取り扱いの不便さ不自由さ融通の利かなさ等々それらもひっくるめて楽しんでこそが「写真の道」ではなかろうか、と、なんだか分かったような口ぶりで、あえて時代に逆行、偏屈ジジイの酔狂な心持よろしくフィルム式のカメラを買ってしまいました。それも冒頭に書いたようにまるでオモチャのようなカメラ。「のような」ではなく完全にオモチャでしょう、コレ。いや、見てくれはオモチャですが実は本体価格に不釣合いな高性能なレンズが搭載されているっていうのがもっぱらのウワサ。出来上がってきたプリントを見れば、そんなウワサもあながちウソでもないのかもって気にさせられたり・・・。
 
 で、そのカメラとは、先日ヤフオクで3千5百円ポッキリで落とした旧ソ連製(!)の「スメナ8M」なるカメラでございます(右の写真)。オマケで専用の皮製ケースとゴッツい外付け用のフラッシュが付いていこの値段(もちろん中古)。なぜこのカメラに辿り着いたのかはたまたまの偶然としか言いようがありません。その存在すら知らなかったのですが、なんでも昨今は婦女子を中心にデジタル、アナログ(フィルム)を問わずいわゆるオモチャのカメラ・・・「トイ・カメラ」がブームなんだそうで、その“トイ・カメラ・ブームの先鞭を付けたマシン”として本機のことがあるサイトで紹介されていました。実際、相当の数の本機(数種類の色違い有り)が現在日本国内(世界に?)に流通している模様。1970年頃から1993年頃までソ連(ロシア)のLOMO社というメーカーが量産していたんだとか。作ってる当のメーカーにしてみれば「トイ・カメラ」なんていう意識は当然これっぽちもなかったハズでしょうが、どこにも目ざとい輩がいるもので、世のトイ・カメラブームの到来を予見してか、ロシアの倉庫に大量に眠っていたデッド・ストック(売れ残り)のコイツを恐らく叩き値同然で買い漁ってきてはデジカメなんてカッコ悪いじゃんやっぱフィルムでしょフィルムしかもこのオシャレなデザイン見てよ・・・と、自称プチ・アーチストを気取ってみたいサブカルにも片足突っ込んでますけどオシャレにも気を遣ってます的シモキタとかダイカンヤマとかうろついてそうな女・子供どもの興味を煽っては売り飛ばしボロ儲けした由。
 とにかくオレはそんなこのカメラについてのあーだこーだという背景や能書きのことなどつゆ知らず、たまたまネットで見かけたその衝撃のルックスとソ連製というどこか秘密めいたそれでいて胡散臭い血統に惹かれ即一目ぼれ。おまけに値段もリーズナブルと来た日にゃその瞬間にデジカメのことなんて頭ん中から完全にふっ飛んだのでした。オール・プラスチック製の鼻息でも飛びそうな軽く華奢なボディに薄いアルミ板が取り付けてありそこにロゴマークと機種名。絞りやシャッタースピードは「一応」変えられるフル・マニュアル仕様ですがファインダーはただ透明なプラスティック板がハメてあるだけの飾り窓のようなもんで覗きながらレンズをクルクル回しても何も変わりません。ゆえにピントは目測。つまり撮影したい物体までの距離を頭で割り出し自分の勘(!)のみでシャッターを切るわけです(野生の勘が物を言う!)。しかも、シャッターは切る前に一度レンズ横のレバー(チャージレバーという)を下に下げておいてからでないと切れない仕組み。そのレバーもカメラ本体の持ち方によってはシャッターを切る際に指に引っ掛かってシャッターを切り損ねたり・・・。さらに、うっかり1枚撮り終わった後フィルムを巻き上げるのを忘れてもう一度シャッターを切ってしまうと合成写真のような二重写し(▲上の馬の写真がソレ)になってしまう(これはこれで面白いが)、などなど、とにかく機動性、確実性、利便性の全てが欠落した非常にローテクなマシンなのですが、けっこういい加減な設定でもそれなりに撮れているのがなんとも不思議(逆にうっかり操作によるハプニング写真が面白かったりもするのですが・・・)。さすが悪名高きかのKGBも使っていたという名器・・・・って、いや、使ってねぇーでしょう、いくらなんでも(笑)。でも、ゴダールの傑作SF映画「アルファヴィル」に出てきた探偵のレミー・コーションとかこんなカメラ使ってなかったっけ?ちなみに、フィルムの感度なんかも「一応」設定できるのですがISO(ASA)250までしかの表示がありません。しかし、そのへんもアバウトらしくて今回はISO250のままフジの白黒フィルム「ネオパン400」(ISO400)をぶっコンで撮ってみたものの全く問題はナシ。よし、感覚はなんとなく掴めた。コイツに白黒フィルムどんどんぶっコンでサハリンでもウラジオストックでも行ったるでぇ、と、早くも司馬遼太郎の「街道を行く」か?オマエは。いやいやまじめな話、このカメラ一丁ぶら下げて本当にロシアに乗り込んでみたくなってきましたぜ。
ところで、カラー写真は撮りません、ボク。昔からモノクロ・オンリー。それは間違いなく20代の頃に出合った森山大道の一連のモノクロ写真から受けた衝撃がトラウマになっているんでしょう。以降、写真と言えば見るのも撮るもの「モノクロ」です。凶悪なまでにブレててボケててコピー機から吐き出されて来たようなハイ・コントラストのガサガサに粒子の荒れた一連の氏の写真は、とにかくオレに強烈なインパクトを与えたのです。それがきっかけで当時、オンボロの中古の一眼レフを買って(隙間から光が漏れるんで黒のビニールテープをボディに貼っていた!)モノクロ写真ばっか撮ってはすっかり気分だけはDAIDO MORIYAMAってな感じで自分で現像からプリントまでやったもんです。しかもわざと荒れた写真にしたくって真っ昼間だっつうのに超高感度のISO1600のフィルムとか使ったり現像液の温度を高くしたり現像タンクをグシャグシャとかき回したりして・・・。まあ、若気の至りというかただの馬鹿だったんですね。
 あとこれは最近知ったのですが、デジカメで撮る白黒写真って、アレは「ウソっぱち」らしいんです。ウソっぱちっていうのは、一旦はカラーで撮ってデータ化したものをカメラん中で無理矢理にデジタル回路が必死こいて白黒に「変換」してるそうな。最初から白黒で撮っていたつもりが実際は機械がテキトーに「ハイ、白黒で撮れました」って誤魔化してるらしいです。よく分かりませんけど。いずれにせよその時点でアウトでしょう。ア・ウ・ト!!こっちは白黒で撮るで~って身も心も白黒モードで気構えてんのに肝心の機械のほうはシレ~っとカラーで撮っているってわけです。なんか小馬鹿にされてるような気分ネ。この話を聴いて余計イヤになりました姑息なデジタルカメラが。それに比べりゃフィルムは潔い。裏表なし。始めっから白黒は白黒。白黒にしか写らない。それが当たり前、それが写真の心、それが物事の原則。
 
 さて、話が長くなりましたがこのスメナ8Mという奴。何気に本体の底側を見てみればシリアルナンバーが刻まれておりなんとも気になりネットでいろいろ調べてみれば、頭の数字2ケタがどうやら作られた年度を表しているとかいないとか。すると、こいつには91と刻まれているから1991年製となり・・・あん?なんと91年と言えば言わずもがソビエト連邦が崩壊しロシア連邦が誕生したまさに動乱の年!そんな動乱の最中に作られたものの当然のように売れ残りデッドストックとなり世間の騒乱を尻目に薄暗い倉庫の片隅で眠っていたコイツが極東の海を渡り回り巡って今こうしてオレの手の中にある・・・などと想いを馳せてみれば時空を越えたなにやら運命めいた出会いを感じたりもしないでもありません。そして、とにかくこのデザイン。簡素でありながら社会主義国独特の厳格な思想が詰まっていそうな冷徹な面構えは実にモダンでさえあります。反面、どこか憎めない間抜けさが漂うのも魅力的なすっとこどっこい赤の広場。そして、コイツで撮った写真までもがタルコフスキーかなんかの映画の一場面を切り抜いて来たかのような風合いと郷愁が漂って見えてくるのは単なる気のせい?
 いずれにせよ、どうやら今夜は、安いキャビアを肴に薄いウォッカを舐めながらスターリンに、レーニンに思いを馳せる夜。ハラショー!エリツィン、ハラショー!ゴルバチョフ。そして、夜霧に煙る首都高をぶっ飛ばし、今宵「惑星ソラリス」へと旅立ちます、このオモチャと一緒に。ほら、オレの目はもうすでに被写界深度ゼロ、ゼロ、ゼロ・・・

SMENA-8M(ソ連、LOMO社製 シリアルNo.91200006
レンズシャッター:マニュアル
レンズ:T-43 40mm F4.0
重さ約220
シャッターSP:バルブ、153060125250分の一秒
絞り:F416
ピント:目測式



★「今夜のBGM」は下記イヴェント情報の下です。


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★追伸:
やります!!雑誌「トラッシュ・アップ!!」屑山編集長とオレによる、お互いで持ち寄ったヘンなレコードをかけながらぐだぐだ語り合う異色トークショーの第2弾!!イヴェント中に、オレのソロ「ネオン警察」のミニ・ライヴコーナーもご用意。ピアノ担当のMARI(最近は古墳好きの「まりこふん」って名前の方が有名!!)も駆けつけてくれます。今回も、またまた珍グラム、珍ニューウェイヴ、珍歌謡曲なレコードが入荷しておりますので是非お楽しみに!!前売はありません。当日券のみで、ドリンクが1杯付いて1500円!!損はさせません。よろしく~。


次回トークショー情報!!
12月18日(水)@高円寺CDショップ「円盤」
http://enban.web.fc2.com/
【今夜は御意見無用~第2回~】
結成26周年を誇る流浪の無国籍ROCKバンド「ダンボール・バット」のリーダーAMIと、日本のトラッシュ・カルチャーをリードする雑誌「TRASH-UP!!」編集長の屑山屑男の両盟友による、主に70年代~80年代にかけての時代のすき間に埋もれたロック、ニューウェイヴ、歌謡曲などのニッチな裏名盤レコード鑑賞と、噛み合わぬトークで御意見無用の一夜を。また、AMIの闇のソロユニット「ネオン警察」の即興ミニライヴもご用意でさらに御意見無用!!

★出演:AMI(ダンボール・バット/ネオン警察)、屑山屑男(雑誌「TRASH-UP!!」編集長)、MARI(ネオン警察ピアノ担当 from BLACK&BLUE)

★PM7:30OPEN / PM8:00START PM10:00END
★当日券のみ 1DRINK付き¥1500


次回「ダンボール・バット」ライヴ情報

1月18日(土)@東高円寺「UFO-CLUB」
http://www.ufoclub.jp/
雑誌「TRASH-UP!!」&ダンボール・バット共同企画
【ニューウェイヴ天下御免VOL.6】
UFO-CLUB開店18周年記念スペシャル!!
※DJ:屑山屑男(TRASH-UP!!編集長)

※出演:
ダンボール・バット、ヰタ・セクスアリ、他全4組を予定
出演者決まり次第順次更新します

PM18:30 OPEN /PM19:00 DJ START /PM19:20 BAND LIVE START
PM10:30 END
前売¥2000 当日¥2300 +それぞれ要DRINK代¥500


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★今夜のBGM★
まさかこの曲のPVが存在していたとは!!先日こいつを発見して失禁尿漏れ。ロキシーミュージックなんかの系譜にも入れられるモンダン・ポップな名グループ「メトロ」の名盤1stからのシングルカット大名曲(アルバムヴァージョンはもっと長いです)。こんなデカダンなPV見せられた日にゃデヴィッド・ボウイも嫉妬するわいな、と、案の定、後にボウイは自身のアルバム「レッツ・ダンス」の中で本曲をリメイクカヴァーしている。歌詞の内容もかなり倒錯的な世界どす。
♪CRIMINAL WORLD / METRO('76)


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【お知らせ】
ダンボール・バットでは女性キーボード奏者急募中(サポートOK)!
お気軽にお問い合わせください。
こちらから▼
http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P39590588


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▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DBEFLVK/
▼ディスクユニオン
ttp://diskunion.net/portal/ct/detail/IND12849

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))






◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/


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▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM
 
▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』  ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス] ※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。  ----------------------------------------------------------------------------------  ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326  --------------------------------------------------------------------
▼DANBALL BAT最新PV▼   「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)    ▼DANBALL BAT最新PV▼  「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」/ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)    ▼DANBALL BAT最新PV▼ 「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)  
 
  

2013年12月1日日曜日

どうせポールもクラプトンも抗うつ薬飲んでるんだろう?とウソぶいて多摩霊園でボルヘスに逢った夜。


(※左写真のイヴェント詳細はブログの下記へ) 

 また来んの?ポールが帰ったと思ったら今度はクラプトン?ホンモノ?そっくりさんとかじゃないの?それにしても何度来れば気が済むんだろう。もうさんざん稼いだんだから株でもやっておとなしくしてりゃいいんじゃん?もう、いいでしょう。そう、「もう、いいでしょう!」って言ってもらいたいのよ。え?誰にって?ポールとかクラプトンに向かって水戸黄門に言ってもらいたいんですよ。毎回、番組の最後のところの山場で悪代官とかの屋敷に乗り込んで行って水戸黄門の「助さん、角さん、こらしめておやりなさい!」の一声でひとしきりチャンチャンバラバラやった後に「もう、いいでしょう!」と言う、あの掛け声ですよ。あのセリフをね、聞かせてあげたいですわ、懲りないポールにクラプトンに(ついでに由美かおるの入浴シーンも見せてあげたい)。
 それにしても、あの手の“大物”と呼ばれてる連中はひっきりなしにやって来るって言うのに、オレの敬愛するアーチストは一向にやってきませんねぇ。いや、よく考えりゃ、オレの好きなア-チストの大半はもうすでに死んでるか、足を洗っちゃってるか、行方知れずになってるか、続けていたとしてもツルっ禿になってつまんない若手アーチストのプロデュースにへいこら静を出してたり、エコだ地球環境がどーしたこーしたとか言ったりテメーでも無農薬の自然食喰ったりして長生きするのに必死でフヌケんなっちゃってんのかのどれかで、まったく寂しい限りです。やりきれないです。
 とかなんとかいって、オレの好きなグループの中にはいまだしぶとく70年代から細々と活動を続けていて(途中活動休止やメンバー交代もあったりするが・・・)なんの前触れも無く意表を突いて密かに来日していたなんてことを後から知ってショックを受けることもままあったりするから油断は禁物なんであります。2年ぐらい前にも、オレの大好きなイギリスのバンドで「デフ・スクール」っていう主に70年代後半に活動していたグラム~アート・ロック系の大所帯バンド(実はBOWYの布袋ちゃんも大好きなバンドで、デフ・スクールの国内盤CDのライナーを布袋ちゃんが書いているのだ!)が来日公演をやったのですが、そんな来日するなどという情報も気配すらも当時は分からず、だいぶ後になってからその後知り合いになった「TARASH-UP!!」の編集長・屑山さんからその話を聞かされて(屑山さんも大好きなバンドなのです!)失禁寸前のショックを受けたのを覚えています。あれは本当に一生の不覚でした。そりゃあ尿の2、3滴も漏れますよ。だって、ライヴどこでやったと思います?赤坂ブリッツでもクワトロでもオンエアでもサンプラでもなくってウチから歩いて15分くらいの高円寺の場末のライヴハウスだったんだもの!!まさに目と鼻の先!!わざわざイギリスはリヴァプールから呼んでおいてそんなところでフツーやらないでしょう!?って(笑)。いやいや恐ろしいかな灯台下暗し。完全に足元をすくわれた思いです。まさにその日、仕事帰りのオレはいつものようにJR高円寺駅で下車して何食わぬ顔で自宅への道をトボトボ歩いたわけですが、もしかすると途中、リハを終えて駅前のサークルKに飲み物を買いに出てきたデフ・スクールのメンバーとすれ違っていたかもしれないわけで、そういえば、あの時ガイジンが2,3人・・・ひえぇ~っ!!・・・そんなことを色々妄想していたらますます凹んでしまうボクなのでした。高円寺駅の改札を抜けるとそこは純情通り商店街ではなくってリヴァプールだった。ねじめ正一か、おまえは。

 さて、早いもので今年ももうすぐ終り。とうとう12月がやって来てしまいました。今年もなんとか生き永らえたな、と、毎年思うんだそうです、我が師、かの写真家の森山大道センセイですら。貧民街在住の最下層ミュージシャンのオレなんか、なおいっそうのことそう思いますね。と言うか、何の結果も出せないままこの一年またムダに生き永らえてしまった!!という自己反省ですけど、オレの場合。電車の車内刷りの週刊誌の広告の猪瀬直樹プチ整形疑惑の見出しの下のふてぶてしいまでの二重まぶたもくっきりに整形された都知事のむくんだ顔のアップ写真を見つめながら今年一年の出来事が(・・・大した出来事も無いけど!)走馬灯のようにクルクル空回りする今日この頃。去年の今頃忘年会をやった友人もいつのまにか音信不通となりことさら寂しい年末。
 それにしても、今年の秋はしんどかった。9月から10月にかけてのどん底の精神状態とそれに併せて体に現れる色んな症状に悩まされ続けた約1ヶ月半。お陰さまでここ最近はなんとか持ち直しつつあり、クスリ関係もほとんど飲用はしておりません。とはいえ、低空飛行には変わりなく、ささいなことが原因でいつ急変、発症、ズドンと堕ちるかは分かりません。結局のところ、全てはオレ自身の気の持ちようにかかっているような気がします。どんどんマイナスへマイナスへと自分で自分を追い込んでいく悪循環、悪の連鎖を早い段階で気付きそれを自らの力で断ち切れるか。そして、どん底に落っこちるのを防ぐ究極の回避方法は何も考えないこと。「無」!!禅僧か、オマエは?!(笑)。滝にでも打たれたんか?!いや、当然「無」になるなんてことはオレのような凡人には無理でございます。とは言え、とりあえず今直面している問題に対してあーだこーだとぐだぐだ考えるのを辞めるクセをつけること。ぐちゃぐちゃと色々な考えをこねくりまわしていても客観的な判断も出来ないそういう肥溜めの底のような精神状態の時に答えが出たためしがありません。え?考えるのをやめる?現実逃避?いや、目の前にある現実はあくまでも現実として受け入れた上で、あーだこーだぐだぐだ考えるのを辞めるってこと。うーん、分かったような分かんないような、深いような浅いような・・・。え?別に、クソ高いカネ払って自己啓発セミナーに行ったわけでも、水晶買って新興宗教に入信したんでも、一番イカれてんのは患者じゃなくって医者だっていう評判の心療内科に入院したんでもありません。独り禅問答の末に生み出したオレの答えであります(笑)。ふむ。達観したか、オレ?宇宙が見えたか、オレ?埴谷雄高と夢枕で語り合ったか、オレ?ボルヘスの図書館で“砂の本”を見つけたか、オレ?多摩霊園で寺山修司と俳句読んだか、オレ?南無阿弥陀仏・・・。
 それと、出た答えがもう一つ。他人に一切“期待しない”ってこと。こっちがこう動いたんだから向こうはこう動いてくれるだろうとか、こっちがこう思ってるんだから、向こうもこう思ってくれているんだろうとか、そういう類の期待。他人は絶対こっちの思うように動いてくれません、ってどっかの著名人も言ってましたが、ほんとうに最近そう思います。他人にあらぬ期待をするから、結果、思うようにならなくて落ち込まされたり凹まされたり傷つけられたりするわけで、端っから期待しなければそんなことは起こらない。起きたとしても軽症で済む。期待するこっちがバカなだけ。どうも昔から、他人に(或いは社会に)対して無意識にあらぬ期待をしちゃってるところがあるんです、ボク。例えば、日常のこんなささいなこと。相手にメールを送れば100パーセント、それもスグに返ってくるハズ、とか思っていたようなド阿呆なんで、返事が返ってこないってだけでいちいち凹んでいたわけです、今まで。メール送れば速攻返事が返ってくる奴もいれば、3日後に返してくる奴もいる。忘れた頃に返してくる奴もいれば、ほとんど返ってきたためしがない奴だっている。そんなの当たり前なわけで他人なんてそれぞれがてんでばらばらな思考や思想や思念を持って動いてるわけですから。メール送ったからって速攻でしかも必ず返して来るような奴らばっかりじゃないってこと。だけど最近は、相手に1000通送って1通でも返事が返ってくればしめたもの、例えそれが10年後だとしても・・・って、そう思うようにしたんです。いや、1000通送って1通も戻って来ないとしても、まあ、それも仕方ないね・・・って。と、ちょっと思考を変えるだけでも随分日常が楽になるもんです、オレのような阿呆には。
 あ、でもオレがメール送ったら出来るだけ返事くださいね。なるべく早めに。お願いします。LOVE。



★「今夜のBGM」は下記イヴェント情報の下です。ダンボール・バットの最新ライヴ映像をご紹介しております


★追伸:
やります!!雑誌「トラッシュ・アップ!!」屑山編集長とオレによる、お互いで持ち寄ったヘンなレコードをかけながらぐだぐだ語り合う異色トークショーの第2弾!!イヴェント中に、オレのソロ「ネオン警察」のミニ・ライヴコーナーもご用意。ピアノ担当のMARI(最近は古墳好きの「まりこふん」って名前の方が有名!!)も駆けつけてくれます。今回も、またまた珍グラム、珍ニューウェイヴ、珍歌謡曲なレコードが入荷しておりますので是非お楽しみに!!前売はありません。当日券のみで、ドリンクが1杯付いて1500円!!損はさせません。よろしく~。


次回トークショー情報!!
12月18日(水)@高円寺CDショップ「円盤」
http://enban.web.fc2.com/
【今夜は御意見無用~第2回~】
結成26周年を誇る流浪の無国籍ROCKバンド「ダンボール・バット」のリーダーAMIと、日本のトラッシュ・カルチャーをリードする雑誌「TRASH-UP!!」編集長の屑山屑男の両盟友による、主に70年代~80年代にかけての時代のすき間に埋もれたロック、歌謡曲などのニッチな裏名盤レコード鑑賞と、噛み合わぬトークで御意見無用の一夜を。また、AMIの闇のソロユニット「ネオン警察」の即興ミニライヴもご用意でさらに御意見無用!!

★出演:AMI(ダンボール・バット/ネオン警察)、屑山屑男(雑誌「TRASH-UP!!」編集長)、MARI(ネオン警察ピアノ担当 from BLACK&BLUE)

★PM7:30OPEN / PM8:00START PM10:00END
★当日券のみ 1DRINK付き¥1500


次回「ダンボール・バット」ライヴ情報:

1月18日(土)@東高円寺「UFO-CLUB」
http://www.ufoclub.jp/
雑誌「TRASH-UP!!」&ダンボール・バット共同企画
【ニューウェイヴ天下御免VOL.6】
UFO-CLUB開店18周年記念スペシャル!!
※DJ:屑山屑男(TRASH-UP!!編集長)

※出演:全4組を予定中

PM18:30 OPEN /PM19:00 DJ START /PM19:20 BAND LIVE START
PM10:30 END
前売¥2000 当日¥2300 +それぞれ要DRINK代¥500


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★今夜のBGM★
恋の未練を引きずったまま北の宿で寒さ堪えてマフラー編んだのは都はるみ的心。失恋というよりは色恋沙汰にもう疲れちゃったわ私って言う感じのアンニュイな女心をホテルはホテルでも赤坂とか六本木とかじゃなくって練馬あたりの場末のビジネスホテルの窓を開けたら大根畑が目の前にあるけど遠く池袋はサンシャイン60の常夜灯がチカチカするのが見えるわアハハハンってな気分で薄い水割りかたむけてます、独り。そんな情事の後の痴話喧嘩のさらに後のほろ苦さはブルーのネオンライトに霧のように吸い込まれてもう私今夜は寝るわ、この冷たいベッドで独りアハハハン。コケティッシュな石川さゆりか、アーシーな中にもモダンな筆さばきが見え隠れする名曲。
♪BLUE HOTEL / FOX('77年)


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【お知らせ】
ダンボール・バットでは女性キーボード奏者急募中(サポートOK)!
お気軽にお問い合わせください。
こちらから▼
http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P39590588

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▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DBEFLVK/
▼ディスクユニオン
ttp://diskunion.net/portal/ct/detail/IND12849

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))






◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/


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▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM
▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』 ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス] ※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。 ----------------------------------------------------------------------------------  ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326 --------------------------------------------------------------------
▼DANBALL BAT最新PV▼ 「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)   ▼DANBALL BAT最新PV▼ 「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」/ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)   ▼DANBALL BAT最新PV▼ 「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)