2013年12月24日火曜日

オレにも「運」を分けてくれ!と、スティーヴ・ジョブズに詰め寄った忠臣蔵の夜。


  他人が身に着けているものを見ても、それと同じものが欲しいという衝動を感じたことがない。いや、無いはずだったのだが、先日電車の中で見かけたアロハシャツのような南国チックな紫色の花柄を白地に配したコンバースがなんとも気になり、たまたま後日同じものがクツ屋で売られているのを発見し、恥ずかしながら衝動買いしてしまった。どうしたんだオレ?エヘヘヘヘ。それはさておき、人生四十ン年の中で初めてコンバースに足を通す田舎モノ也。いや、逆か?田舎モノがコンバース履きたがるのか?まあいいや、クソ寒い中、素足にコンバースもオツなもの。BGMは南佳孝「モンロー・ウォーク」で。いやいや靴下はちゃんと履きますよ冷え性だもん、石田純一。
いやはや気が付けば、いや気がつかなくともクリスマスである。ショーケースの中で電球の灯りに照らされてツヤツヤに光った丸裸のチキンが恨めしそうな目でオレのことを見ている。いや、丸焼きのチキンにそもそも「目」などは付いていないが・・・。それにオレは肉は喰わないけれど今年の聖なるクリスマスにも異教徒の祭りごとのために何羽のチキンがジョン・レノンのBGMと共に天国へと召されるのか、ローマ法王でも分かるめぇ。いずれニワトリを作らず、細胞を培養して「肉」だけを大量生産する技術が確立されるのだろう。その過程で産まれてしまったバケモノがかのチキン・ジョージだったりする楳図かずおの漫画「14歳」。久々に読んでみたがやっぱり怖いマ・ン・ガ。
スーパーやコンビニの前にはすでに夏のクソ暑い時期に時給850円で高校生のバイトが鼻ほじった指で作った冷凍保存されていたケーキがピサの斜塔よろしくうず高く積まれてる。毎年目にするおなじみの風景だが何回見てもうすら寒い光景。で、あれ売れ残ったやつはどーすんの?よくクリスマスの次の日に半額とかで売ってるけどそれでも残ったやつはやっぱ捨てるか、店員が持って返って夕飯代わりに喰うのか、はたまたモンティパイソンかドリフのパイ投げのコントにしか使えない。もったいない。もったいない。
 それにしても年の瀬の祝日だってぇのに、こちとら安賃金のクソ労働。そんな奴隷仕事の帰り道オレの中国製mp3プレイヤーと台湾製ヘッドフォンからはアラン・ヴェガがひぃ~ひぃ~喘ぐ冷え冷えとしたテクノポップの反復音。なんとも無機質なスーサイド(この際スーサイドがテクノポップかどーかなんてことはどうでもよし)。いかに商店街のはた迷惑な街頭スピーカーから洗脳のように垂れ流されるワムやヤマタツやユーミン、はたまたAKBなんちゃららの歌声をシャットアウトすべきか、世間の喧騒を横目に年の瀬に一人「自殺(スーサイド)」ってぇのもまあ、悪くない。しかし商店街のBGMもどうせなら吉幾三の「雪国」とかね、前川清の「雪列車」だとかさ艶っぽいの流せばいいのになあ。こと最近オレの中でヤバイのが山本譲二の「みちのくひとり旅」。あの一瞬のイントロのギターがヤバイ。情感たっぷりに糸引くようなネバっこいエレキ・ギター。あれが頭ん中でグルグル回って止まらない時がある。まるでサンタナか、アンタは。冷酒の100杯はイケるイントロとして梅沢富美男の夢芝居と共に只今ギネスに申請中。
さて、ニホンジンの心と言えば、「忠臣蔵」!(・・・だそうです)。この時期、いろんなヴァージョンのいろんな年代に作られた様々な「忠臣蔵」が胃もたれするくらいに放送される。ケーブルの「時代劇専門チャンネル」などではぶっ通しで何十時間も「忠臣蔵」を垂れ流す。これには流石の時代劇好きのオレも辟易する。“善の大石、悪の吉良”という揺ぎない設定のもと、大抵は大石内蔵助側からの視点で描かれているわけだが、永遠不滅のワンパターン、たまには吉良側の視点から描いた異色の忠臣蔵とかがあってもよさそうだがそんなもん作った日にゃ善良な人々から袋叩きに合うのがオチってもんでそんなものを作る勇気のある監督はおるまい。あれは全部大石内蔵助の被害妄想だったとかなんとか・・・ってね。ぜひホドロフスキーとかに撮ってもらいたいね。オール南米ロケよ。雪なんてないわけ。で、画面は原色で溢れかえり全編血まみれでイカれてるって寸法。誰も反論できないくらいの圧倒的なスケール。ホーリー・マウンテンの頂上で吉良が待ち構えてるってぇのは、どお?赤道直下の「忠臣蔵」。うむ。凄そうだ。
冴えない年の瀬。パッとしない年の瀬。いつものことだけど。ダンボール・バットにソロのネオン警察のライヴ、そしてトークショー、etc。なにはともあれオレの年内行事は終了。もう終わり?なんかあっけなく終っちゃったな。しかも締めくくりのイヴェントが不発に終わり、オレの心は寒空をさ迷った挙句に泥沼の底に沈んだような気分。先週、高円寺の「円盤」で開催したオレ企画のトークショー&ミニライヴ・イヴェント「今夜は御意見無用VOL.2」が年内最後のイヴェントだったのだが、ほんと「運」から見放されてるなってのを実感したね、あの日は。前の日までもう何週間も雨が降っていなかったっていうのに、狙い定めたように、いや、待っていましたとばかりに、雨、雨、雨の東京砂漠。何のウラミがあるのか、オレに!!しかも、この冬の最低気温を更新で、おまけに夜からは東京でも「雪」になるかもとか気象庁のバカが脅かすもんだから、ただでさえ平日の夜に高円寺くんだりまでオレのしどろもどろのトークと屁のような歌に金出してまで足を運ぼうなんて物好きもいないでしょうにそれに追い討ちをかけるような悪天候で、案の定、「円盤」史上最低の集客数を記録ってウワサ!!くぅ~泣けてくるねぇ!!でも、ゲストの屑山さん(「TRASH-UP!!」編集長)はそんな状況は全く気にもせずヘンなレコードを次々に回しながらオレとのトークを楽しんでくれて場を盛り上げてくれたし、イヴェント中盤でのオレのソロユニット「ネオン警察」のミニライヴ・コーナーでは、毎回オレの相方を務めてくれているピアノ担当のMARI(最近は、「まりこふん」って言ったほうが有名だな!!)もオレの出す無理難題な注文(本ブログ下の「今夜のBGM」をご覧ください)にもイヤな顔をせず本気で付き合ってくれたし、ほんと感謝している。ただ悲しむべくはオレに「運」が無いだけ。「運」に完全に見放されているだけ。クソ!!ウン、うん、運、ウンコが欲しい。
運がある奴、運の無い奴。運はみんな平等に持っているという人もいるけれど、そうは思わないね。オレにはまるっきし運が無い。いや、もう十年前にクレイジーケンバンドと共演したり、鈴木慶一さんにCDでプロデュースしてもらったりしたあの時期のあの一瞬で使い果たしたのかな。いや、そうかもしれないな。いやいやそうじゃないよ。クルマにも轢かれず通り魔にも合わず地震で建物の下敷きにもならず大病にもならず今こうして生きていられるっていうのはある意味「運」がいいってことだよ、などとアンタはダライラマか?って突っ込みを入れたくなるようなことを言う人もいるだろう。「生きていられるだけで儲けもの」・・・みたいな事を言う人もいるけれど、オレはそこまで達観できない生まれ付いての愚~か~者~よ~byショーケン。
師走の新宿。とある映画館の前を通る。看板を見るとホントつまんなそうな映画ばっかやってる。世の連中は本当にこんな映画に金を払うのか?あん?!スティーヴ・ジョブズの映画?!スティーヴ・ジョブスのソックリさん?!お笑い?!本気なの?!それこそ一体誰が観るの?!いやいや彼の人を「神」のように崇めているニンゲンはいっぱいいるだろうからな、世界中に。ナントカ学会のナントカ名誉会長のような一種の新興宗教のようなもんか。同じ人間が一人で20回ぐらい観るんだろうな、涙流して。オレのような「出来損ない」も観ればなにかに開眼するんだろうか?いや待てよ。それ以前にスマホはおろか携帯すら持っていない人間などに観る資格は無さそうだな。ヘヘヘ・・・。なんて一人苦笑いしながら人ごみに紛れる。その時オレのバッグの中には相も変わらずしなびたブコウキーの文庫が1冊。冴えないね。「運」が向かないのはアンタのせいかもね、ブク(ブコウスキー)。この厄病神のクソ親爺め!!スティーヴ・ジョブズとブコウスキー。オレの目の前で「神」と「神」とが対峙した一瞬。



★「今夜のBGM」は下記イヴェント情報の下です。


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次回「ダンボール・バット」ライヴ情報

1月18日(土)@東高円寺「UFO-CLUB」
http://www.ufoclub.jp/

*U.F.O.CLUB18周年記念*
TRASH-UP!! +ダンボール・バット共同企画
「ニューウェイヴ天下御免!番外編
ニュー・イヤー・トラッシュ・フェスティバル!!」


OPEN/STRAT 17:00~

料金 前2000(+1d)当日2300(+1d)
※前売りチケットは、03-5306-0240(UFO CLUB)で
電話予約開始!
▼こちらの専用フォームからもどうぞ

【出演(以下、出演順に)】
①こまどり社(獅子舞)
②パリのお茶会
③インセクト・タブー
④ヰタ・セクスアリ
⑤夢幻レジーナ
⑥ダンボール・バット(PM19:45頃~)
⑦Bellring少女ハート
⑧YOU GOT A RADIO!!



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★今夜のBGM★
上記ブログにも書いた先週の高円寺は「円盤」でのイヴェント中の1コマ。オレのソロユニット「ネオン警察」のミニ・ライヴ・コーナーから即興曲(!)「タコの一生」(笑)をお届け。オレが準備してきた歌詞をその場で初めてピアノ担当のMARIに見せ、その歌詞に即興で伴奏を付けてもらい、さらにその伴奏をバックにオレが即興で節を付けて歌う(語る)という趣向。MARIの適切で柔軟な即興伴奏により素晴らしいテイクとなりました。奇跡。サンキュウ、MARI。


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【お知らせ】
ダンボール・バットでは女性キーボード奏者急募中(サポートOK)!
お気軽にお問い合わせください。
こちらから▼
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http://www.amazon.co.jp/dp/B00DBEFLVK/
▼ディスクユニオン
ttp://diskunion.net/portal/ct/detail/IND12849

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))






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▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』  ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス] ※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。 ----------------------------------------------------------------------------------   ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326  --------------------------------------------------------------------
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