2016年9月20日火曜日

末井昭さんにリツイートされアホウドリにもなれないオレは場末な大久保サタデーナイトでハッスルしシナトラのお化けとヴェガスを歩いた夜。

 

▲次回ライヴ。
ダンボール・バットの
今後のライヴスケジュールはブログの下に!!




 
 末井昭さんが書いた「自殺」って本を買った。語弊があるかもしれないが楽しんで読ませていただいている。自分に重なる部分多し。そのことをツイッターでつぶやいたらご本人がリツイートしてくださった。恐縮なり。自殺?物騒?だいじょうぶ、オレは死ぬ勇気なんかハナクソほどもないから。一年中ネガティヴなことばっか考えてるけど。だいじょうぶ。オレがもしカート・コバーンくらいに有名だったら死んで世の中騒がせてやってもいいかなぁと思うけど、だいじょうぶ、オレは東京の底のほうで生きてゆくから。塩を舐めながら。
 

 先週の土曜日、大久保の「ひかりのうま」で開催したダンボール・バット企画によるライヴイヴェント【爆裂!土曜音楽館2】はお陰様で盛況のうちに終了。まあ、盛況ったって、狭いハコなのでお客さんが二十数人も入ればそれなりに満杯になるんで有り難いといえば有り難い。楽屋もないハコなので出演者もお客さんも入り混じって熱気ムンムンのサタデーナイトとなった。前回、同じくひかりのうまでのイベントの時はお客さん一ケタしか入らなかったからね、それだけでもうれしい。ウチのバンドのことなど知らずに偶然見に来たってお客さんもノリノリだったのがうれしかったし、普段、フェイスブックでしかやり取りのなかった知人とも初対面できてうれしかった。あと、ロンドンから日本のバンドをいろいろ見に来たっていう金髪ロン毛のガイジンさん。どーみても70年代のジャーマン・ロック好きってな風貌だったが(笑)、聞けばプラスティックスやDEVOが好きなんだとか。そんな異国の方にもウケたらしく、彼、軽いカルチャーショックを受けて帰られたみたい。うむ。ニューウェイヴの本場(?)ロンドンのヤングにも楽しんでもらえたのなら本望です。
トップは「エーゲ海」。鶯谷あたりにありそうなラブホテルのようなネーミングが素敵。エーゲ海っていうとどーしても池田万寿夫の「エーゲ海に捧ぐ」を思い出すが、あれも中身がありそうでないような素敵な小説だよなぁ。まだ未読の方は田中康夫の「なんとなくクリスタル」と合わせて拝読願いたし(ブックオフでどっちも100円で入手可能)。話が逸れたが、エーゲ海はダンボール・バットでもたまにSAXと獅子舞(!)で参加してもらっているシシハラ慎太郎氏(こまどり社)と雑誌「TRASH-UP!」!の社長の嶋田マユミさんとの前衛(!)ユニットだ。この日も、サンプラーやシンセ、鉄琴、豆の入ったザル(波の音を演出!)、SAX、生ドラムを駆使して、初期クラフトワークやらNEU!をネタに日本的湿り気と音頭とヤケクソさとを混ぜ合わせたスットコドッコイでアブストラクトなステージングを見せてくれた。昼間のシゴトがハード過ぎて最近またアル中寸前だというシシハラ氏、どうかご自愛いただきたいし、また、ダンボール・バットのステージでSAXを吹き鳴らしてほしい。
そして、二番目は、前回も出てくれたキンキーサロン。ダンボール・バットの長年のファン(サイケ時代のダンボール・バットをナマで体感しているそう!!・笑)でもいらっしゃるヴォーカル&ギターのナカムラ氏率いるイキのいい3ピースバンド。パンクとグラムと昭和臭少々。が、この日は残念なことに、怪我のため、ベーシスト不参加の事態に急遽二人体制でのライヴを披露してくれた。個人的にはベースが入っての完璧な編成でのキンキーサロンが好きだし見たかったのだが、まあ、事態が事態では仕方ない。それでも、初めて見る二人体制もある意味新鮮で面白かった。このまま突き詰めていけば二人編成でもなにか面白いことができるのではないかという予感も感じた。オレがベース弾ければ二つ返事でベース弾くのになあと悔しい思いもした。ギターとパーカッション(ドラム)、この日お手本にしたのはT-REXだそう。まあ、頭脳警察もT-REXだしな、元を辿れば。10年ぶりだかにやったというフォーキーなオリジナルも良かったし、なんといっても近田春夫の「星屑兄弟の伝説」のカバーにやられた。「スターダスト!スターダスト!・・・」のコーラスで参加したかった是。まあ、ベースといえばバンドの根幹だしね、いないのは辛いよね。ダンボール・バットだって、長年いたキーボードがぷっつりいなくなってからというもの、それまでどれだけキーボードに頼っていたか(オレがキーボードで曲作るからどうしてもキーボードに重きを置いた曲作りをしてしまうのも原因だが)というのを痛感させられたわけで、オレなんか弾きたくもないキーボード渋々弾きながら今ライヴやってるわけだけど、まあ、キーボードいないよりベースいないのは致命的だもんな、ナカムラ氏の心痛お察し申し上げます。
で、トリは我々ダンボール・バット。今回はコーラスのAYAKOも参加しての6人編成でのステージだった。あの狭いステージに6人立った、ってカーネーションの大田さんに言ったら驚いてたけど(笑)、まあ、せいぜいギリ5人だろうねあの広さじゃ。パーカッションのブラジルなんて立ち位置がないんで客席で叩いてる状態だから(笑)。それにPAもほぼナマ音だから通常のライブハウスに比べると正直やる側も見る側も少々聴きづらいのは否めないだろう(そのナマナマしさが逆にイイっていう人も中にはいるだろうけど)。しかし、それらのマイナス要因を引いても余るのは、店長マルタさんの人柄と店の雰囲気だろうなぁ、と、別にヨイショするわけではないが、ほんとそう思う。駅から20秒っていう立地もいいし(周辺の昭和臭と無国籍臭ぷんぷんのいかがわしい街の雰囲気もダンボール・バット向き!)、コーヒーやらつまみやら食べ物が美味い。そしてなんといっても企画者として助かるのがチケット1枚目から売り上げをバックしてくれるシステムだろう。それと機材費と称して法外なカネを取るセコイ店も中にはあるがここは取られない。機材費どころか、出演者にはドリンクを1杯ずつサービスしてくれる。ビンボー・バンドにとっては有り難いハコだ。この日も、イベントの売り上げを、今度のレコードの制作費の不足分に充てることができた。ノルマ、ノルマと口を酸っぱくして言ってくるライヴハウスってなんだろう?店は集客に対してなんの努力もしないくせに。本来ライヴをやる場所というのはこういうスタイルだったのではないか?たとえばイギリスのパブとか。至極健全なスタイルだと思う。こういうシステムの店がもっと増えてくれればと思う。
また話しが逸れたが、この日は新曲「モスキート・ロック」と、異色の珍カバー、映画界の巨匠モリコーネが作曲した71年のイタリアのカルト映画のテーマ曲の英語によるカバー「CANNIBAL」の初披露2曲を含む約1時間強のステージだった。相変わらずのヘロヘロの演奏にヘロヘロのMC。それに対して暖かく拍手をしてくれ楽しんでくれたお客さんたちに感謝、感謝、感謝。そして、恐縮。80年初頭のニューオーダーはライヴがへたくそで有名だった。当時のライヴの海賊テープを聴いたことがあるがほんとうに下手くそで驚いたのを覚えている。今は亡き新宿西口柏木公園横にあったVINYLで買ったカセットテープ。ところが、割と最近の彼らのライヴ映像をユーチューブで見る機会があったのだが、なんだか上手くなってる(笑)。メンバーが変わったってぇのもあるのだろうが、さすがに30年以上も続けてりゃ上達もするんだろうなあ、などと思ったもんだが、ウチは30年やっててもさっぱりなのには困ったものだ。
イベントのフィナーレはダンボール・バットの演奏をバックに、エーゲ海のシシハラ氏とキンキーサロンのナカムラ氏を加えての昭和のナツメロを熱唱して終わった。オレもナカムラ氏もリスペクトするジュリー(沢田研二)のカバーで「おまえにチェックイン」だ。そうか、これ作曲したの大沢誉志幸だったんだ、と、最近気づき昔100円で買ったけどほとんど聴いていなかった大沢誉志幸のレコード引っ張り出してきて、そのあまりにも80年代的な歌詞とニューウェイヴィーな音の処理に赤面しながらもオレもジャケ写の大沢誉志幸のようなニューロマンティック風な化粧に憧れたりもしたイー・エスケイプな朝に。

最近、鼻毛にも、伸ばしているモミアゲにも白いものが混じるようになってきた。そりゃ、この歳になれば当然だろう。体は確実に衰えて行っているわけだから。精神年齢は30歳で止まったままなんだけどね、肉体は正直だよね。
先週はついに1件も仕事に応募しなかった。職安には顔出したけど。面接はおろか履歴書さえも見ずに年齢だけではじかれたんじゃたまんないよな。なんか応募する気力も萎えてくる。こんな国、早く滅びて欲しいよ(って、アレ?前回のブログでも書いたっけ?)。ああ、なにもしないでフワリフワリと空でも飛んでいたいな、<あほうどり>みたく。阿呆が<あほうどり>を想っても洒落にならないが、それにしても<あほうどり>って響きいいよな。ずっと<あほうどり>ってタイトルの曲を書きたいなって思ってるの。フリートウッドマックの初期のインストで<あほうどり(アルバトロス)>ってのがあってアノ曲が好き。フリートウッドマックの他の曲は全然知らないけど、あの曲の全身の力が心地よく脱力してゆく感じがいい。もうどーにでもなれ、なるようにしかならないさ、オレはもー知らん、っていうような、なんだかメロンソーダーの緑色のような涼やかな諦念が曲全体を覆っている。オレがもし、場末の喫茶店か飲み屋をやるならこういう店の名前にしたい、という候補が2,3あるのだが、実はその中にも<あほうどり>は入っている。表記は<アホウドリ>でもいいし<アルバトロス>でもいい。そんなオレの思いを知ってか知らずか、家の近場に<あほうどり>という名の店があることをつい最近偶然ネットで発見をし驚き胸が騒いだ。しかも、御覧の通りのヴィジュアル。オレの場末魂に、どストライクで突き刺さって来た。瞬殺だった。もしや、オレのためにあらかじめ用意された店なのではないか?この店にもう一人のオレがいて、マスターになりきって夜ごと常連の客たちとたわいもない話に花を咲かせているのではないか?などと、馬鹿なことを考えながらはやる気持ちを落ち着かせネットで発見したその夜、さっそく開店時間に合わせて訪ねてゆくことにした。ただし、一人では心もとないのでウチのバンドのメンバーを道連れに。
場所は高円寺在住四半世紀以上を誇るオレでさえ知らない未開の地であった。正確には中野区になるのだが、高円寺の北口の商店街を抜けきって早稲田通りを超えさらに北へ向かったあたり。人通りはまばらで、商店街らしさを演出する街灯が暗闇に浮かびどこまでも続いていたが、商店街とは名ばかりのゴーストタウンであった。昭和がいたるところで立ったまま死んでいた。空気感というか磁場が明らかに曲がってる感じ。早稲田通り一本超えただけでこんなにも温度が違うのかと驚かさせられた。なんだか最果ての地を思わせる寂しさだ。サハリンの裏町だろうか(行ったことないけど)。そんな荒涼感が漂っていた。昼間に来たことがないから昼間はもう少し華やかな部分もあるのかもしれないが、まあ、さほど変化はないような気がした。あきらかに定食屋なのに「喫茶」とうたっている店があったり、メニューに飾ってあるサンプルのチャーハンのご飯の色が土のように変色してしまっているラーメン屋だの、あやしい漢方薬の張り紙がベタベタ貼ってある薬局や、売れ残った焼きトウモロコシがなぜか痛々しい人の気配のない惣菜屋、あきらかに潰れてるロック・バー(看板に書かれた店名の「MUGEN」っていうセンスが80年代への郷愁を呼ぶ)etc。高円寺の商店街が「陽」だとすれば、あきらかに「陰」の街である。そんなアンダーワールドな商店街をけっこう進んだ場所にその店はあった(途中、道に迷いそうになりケータイで場所を確認しようとしたら電波が入らず、やはりこの街の磁場がオカシイのだと気づく・笑)。
勇気を出して店に入る。開店して間もないせいか先客はおらず、我々3人で奥のテーブルにつき、アイスコーヒーやら瓶ビールをそれぞれ頼む。店内のインテリアや雰囲気は申し分ないものだった。そこでも昭和が立ったまま死んでいた。いや、辛うじて生きながらえていた。50代半ばだろうか、寡黙な店主は海好きらしい。ガラスで出来たブイやら船の木製の舵がいくつか飾られていた(御覧のようにテーブルにも舵が)。あほうどりを描いた絵も2枚飾られていた。名前の由来や店の歴史などを店主に尋ねたかったか、なにか失礼なような気もして、またそういう話をあまり好まないような気配を漂わせていたので聞くのをやめた。<きしめん>だの<おじや>など、ちょっと変わったメニューもあり、コーヒーは一応ネルドリップで入れているようであったが、果たしてここがバーなのか喫茶店なのかの判別は難しい。が、そんな線引きになんの意味があるのかと、店の中にどんよりただようヤニ茶けた空気がやさしくオレをたしなめる。
なによりオレたちの気を引いたのは、デーンと置かれたジュークボックスだった。当時のホンモノだった。100円入れると3曲かけられる。インベーダーゲームで儲ける前のSEGAはジュークボックスのレンタル会社だったと店主がボソリと教えてくれた。その半分壊れいかけているらしいジュークボックスは、リクエストしたハズの曲とは別の曲を勝手に流し始めた。しかもその曲を2回も3回もリピートした。イーグルスの「ホテルカリフォルニア」のB面に入ってる曲だったがそんな曲はこれまで聴いたこともなかったが、ちょっと回転数のおかしいジュークボックスから聴こえてくる曲は悪くなかったし、今いる空間が、ほんとうに70年代にトリップしたような錯覚に陥った。他にも、ジェームズ・ブラウンだの山口百恵だのサザン・オールスターズだのを聴いた。途中、機械が止まってしまい店主がジュークボックスを開け中の機械をいじっていた。生まれて初めてホンモノのジュークボックスの体の内部を覗き見た。あたりまえだが本当にドーナツ盤がクルクル回っていた。けっこうイイ音するでしょう、このスピーカーと、店主。たしかに、昨今のハイレゾ・オーディオだのにうつつを抜かす音楽の核心にもふれずに上っ面のSN比だの周波数帯域だのばかり気にしてる自己満野郎の耳にはオモチャのラジオのように聴こえるかもしれぬが、オレの鼓膜の奥に、オレの腹の胸の奥深くに優しくぐっと刺ってくる音だった。
トイレの入り口にかざってあった寂しそうな<あほうどり>の油絵がちょっと笑ったような気がしたのは、シナトラの「夜のストレンジャー」が流れ出した時だった。途端、オレは、雨のラスヴェガズを歩いていた。


▽ダンボール・バットの新作Tシャツ販売開始!(画:福沢光成子さん)
当面はライヴ会場のみの販売です。各種サイズあり。
色:生成り。¥2000。ぜひ。



---------------------------------------------

今夜のBGM


いかん、いかん。未だにまだ観たことがない「星くず兄弟の伝説」!!
ついこのまえ、新宿の映画館でやったんだよな。
しかも、たった1日っ(涙)。行けんかった!!
近田さんヴァージョンもいいけど、オリジナルサントラも欲しい!!





---------------------------------------------

【ダンボール・バット】ライヴ

10月9日(日)@西荻窪PIT-BAR
http://ameblo.jp/pitbar


NISHI-OGI RIOT CITY BLUES presents
【OKTOBER FEAST】

ガレージロック系のイヴェントになぜか呼ばれて
アウェイ参戦します!!

出演順
①ガジロ
②アカイメARTS
③KING RUMBLE
④ED WOODS
⑤ダンボール・バット

DJあり

前¥1800 当¥2300

PM5:00 OPEN/PM5:30 START
※ダンボール・バットはPM9:00過ぎの登場。

ライヴのお問い合わせは▼こちらのフォームからどうぞ。
---------------------------------------------
10月29日(土)@JR高円寺駅前南口広場
          「高円寺フェス」 PM15時~
http://koenjifes.jp/
毎年恒例の高円寺フェスに初参戦!!
ダンボール・バット初の屋外イヴェント!!
---------------------------------------------

11月5日(土)@高円寺GRAIN
http://grain-kouenji.jp/

DANBALL BAT企画
「爆裂!土曜音楽館3」
共演:GEORGIA ON MY MINDS(Vo:コンカオリ)

時間等、調整中。





---------------------------------------------
ダンボール・バットの最新アルバム
「壊れたカセットはAOR」
お求めは下記の各サイト、店頭にてどうぞ。
店頭になき場合は通販もいたしますので
お問合せください。

デイスクユニオン
アマゾン
タワーレコード
名古屋市今池「ワイルドハニー」
京都市「100000tアローントコ」
沖縄「CD屋」の店頭&通販
京都「トランスポップ・ギャラリー」
東京・中野の「タコシェ」
高円寺「円盤」
JET SET RECORDHMV、他でも販売中!



    「壊れたカセットはAOR」/
ダンボール・バット
発売中!(2015.6.25発売)
全14曲(約1時間収録)/1500円+税/見開き紙ジャケット/歌詞・ライナー付き
作詞作曲・録音・ミックス・プロデュース:AMI
ジャケ画:逆柱いみり
CD帯・推薦文:コモエスタ八重樫
解説:岡村詩野、湯浅学
寄せ書き:
小野瀬雅生(クレイジーケンバンド)、
大田譲(カーネーション)、ホッピー神山
ゲスト・ヴォーカル:
蒼衣スイミング、市場大介(美人画家)、
Miiss Donutfromアメリコ)<敬称略>


-----------------------------------------------------------------------

▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
▼ディスクユニオン

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))


---------------------------------------------------------------------------------- 
◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから

2016年9月14日水曜日

ダイナマイトな人生相談に励まされハローワークのロボット職員と対峙しロンサムなカウボーイにもなれなかった45回転の夜。



▲いよいよ!!今週末!!
詳細はブログの下に!!




<・・・ではその不安解消のための特効薬は何かというと、「なんとかなる!」です。「なんとかなる!」というと、根拠のない無責任な言葉ように思われるかもしれませんが、これほど心強い言葉はありません。試しに3回ぐらい「なんとかなる!」と叫んでみましょう。どうですか、不安な気持ちが薄らぎませんか?>

 末井昭さんの人生相談のページを読んでいたとこ。
(末井昭のダイナマイト人生相談http://www.akishobo.com/akichi/suei/v5
結局はそこなんだよな。オレのように毎日不安で自分でどんどん負のスパイラルに進んで巻き込まれてゆくような阿呆には、自分で自分に「言葉」で強制的に暗示をかけるしかない。言葉って意外と馬鹿にできないってよく言うものね。「なんとかなる!」「なんとかなる!」・・・オレの場合重症だからなぁ、一日に3000遍ほどモゴモゴ唱えていれば少しは不安が和らぐだろうか?そうして、唱えながらやがて疲れて寝てしまうのがベストかもしれない。

 未だ無職。きのうも不採用の通知メールが2通届いてた。郵便配達は二度ベルを鳴らすって映画があったな。ウチのベルは鳴りっぱなしだよ。まあ、郵便でなくメールだが。もう、何通受け取ったのか。有り難いことだ。通知を送ってくるだけましで、だいたいは何日までに連絡がなかった場合は「ご縁がなかった」ということで・・・ってのが多い。何だよ、ご縁って?しかし、中にはそういう連絡さえ送って来ない怠慢な会社もけっこうある。倒産すればいいのに。
 7月のケツから仕事探し始めてまだ16社ぐらいか、落ちたの今のところ。友人の中には50社ぐらい受けてやっと決まったっていうツワモノもいるからそれに比べりゃまだまだなのかもしれない。いや、こんなことで「まだまだ」なんてイヤなこったよ。
 きのうも、新宿行ったついでに職安覗いてちょっと窓口で諸々の手続きの話をしてきたんだけど、その職員がロボットみたいな奴でさ、オレの話が通じているのかいないのか、的外れな答えを早口でまくしたててくるわけ。しかも話し方にまったく抑揚がない機械的な声なのだ。多分、そいつの頭の中にはテープが入っていて無限ループで再生されていてその音声をただ口から流しているだけなんだろうなと思わせ、なんだか星新一のSF小説でも読んでいる気分に陥った。前のブログで職員に罵声を浴びせていた奴のことを書いたが、そいつの気持ちも分からなくもない気がした。オレもちょっとイラっと来たもん。職員がみんなそういう連中かといえばけしてそうではないけどね。凄い丁寧な応対をしてくれるまっとうな職員もいるけど。とはいえ、毎日、ああいう殺伐としたところ(イカれた奴もけっこうやって来るだろう)で窓口の応対していたらロボットにでもならなきゃやってられないのかもしれんな。と、その職員にハナクソほどの同情もしたのだが、結局、話の真意が伝わらず別な日に出直すことにした。

 ダンボール・バットのバンド結成30周年のささやかな記念にと、今、7インチ・レコードの制作をやっているのは以前お伝えした通り。しかし、その録音で早くも壁にぶち当たっている。レコードに収録しようと思っていたのは新曲の「秋は北京で」(A面)と「ロンサム・カウボーイOK?」(B面)の2曲。以前のブログでも書いたけど、今回、思いのほかドラムの録音が上手くいったとほざいていた。確かに録音直後はそう感じていた。しかし、時間が経って冷静に聴き返すうちに、そして、ベースやギターを重ねて行くうちに、だんだん絶望的な気分に打ちひしがれてきたのだ。2曲のうち、「秋は北京で」のほうは、まあそれほどの問題はなかった。歌やコーラス以外の重ねも終わり、これぐらいならまあ人様に聴かせても恥ずかしくない範囲のクオリティだろう、というところまで仕上げられた。
 問題は「ロンサム・カウボーイOK?」のほうだ。テンポもそれないに速いギターがギンギンのハードロック調のナンバー。ハードロックとは言っても汗臭い一般的なイメージのハードロックとはちょっと違うけど、まあ、ハードなロック(笑)。ほぼ全編16符音符で指弾きするベースの録音にも骨を折ったが、そこにマーシャルアンプで拾った歪んだギターを数本重ねたところで問題が出てきた。それらを合わせて再生してみると圧倒的にドラムの存在感が薄いのだ。単体で聴いたときにはそんな気にもならなかったのだが、混沌とした音像の中に混ぜ合わせてみると圧倒的にヘロヘロで薄っぺらいのだ。ハードロックというよりガレージロック、あるいは90年代のアメリカの片田舎で録られた無名のグランジバンドのジャムセッションみたいな音なのだ。オレの頭の中で鳴っているのはもっとドッシリと重心の座ったドラムの音。こんな浮ついたガシャガシャした音じゃロンサムな気分にはなれないよ。
 スネアのチューニングを怠ったのも悪かった。「秋は北京で」は、ミドルテンポで淡々としたどちらかといえば大人しめの曲(まあ、ディスコですけど)。それとは真逆のハードロック調の曲を録るのにスネアのチューニングも変えないでそのまま録ってしまったのはマズかった。結婚式に喪服着て行くようなもんだろ。
 きのうも一日中機材に向かって何度も設定を変えドラムのミックスをやり直してみた。耳が爆音で血が噴き出しそうになった。が、オレの技術力とゴミのような機材では何度やっても限界だった。それに、もともと録った音に問題があるんじゃそれ以上は良くなりようがない。ああ、悔しい。オレの頭の中で確実に鳴っている音があるのに、それを取り出して実際の音として具現化できない。具現化する技術がオレには無い、機材もない(ついでに言えばカネもない!)。こういうとき、自分の無力さを思い知らされる。ここ何作かのCDは全部基本的に自分が録音からミックスまでやってきたが毎回必ず今回と同じような壁にぶち当たりその都度体中血まみれになった。大げさな話じゃないよ。あまりに根を詰めた録音・ミックス作業の連続にフラフラになりながら時には医者にも通いながらも作業を続けた時もあったが、結局満足のいく録音物が完成したためしがない。妥協せざるをえない場面は多々あった。未だコンプレッサーの仕組みが理解できない。何ヘルツと何キロヘルツを持ち上げたり削ったりすれば最良の音が引き出せるのか、なんてこともよくわかっていない。ど素人がただ手探りで試行錯誤しているに過ぎない。別に好き好んで自分で録音だのミックスをやっているわけではない。信頼して頼める人が誰もいない、協力してくれる人も誰もいないから仕方なしに自分でやっているだけなのだ。ああ、美しきDIY精神、とでもいえば聞こえはいいかもしれないが現実は血みどろだよ。限界。ほんといい加減この辺で、ダンボール・バットのレコーディングに立ち会ってくれるプロデューサーが欲しいし、エンジニアが欲しいし、欲を言えば録音から宣伝まで面倒を見てくれるレーベルが欲しいよ。せめてオレにカネがあればエンジニアの一人くらい雇えるんだろうけどどーにもならないよ。毎週ウチのメンバーが「ロト7」とか買ってるみたいだけど全然当たんないよ。当たったら自分たちのスタジオ建てようぜ、みたいな話して終わりだよ(笑)。泣ける話だけど、夢物語はもういいよ。どうでもいいからさ、たった一度でいいからさ、死ぬまでにまっとうなスタジオでまっとうなエンジニアとまっとうなレコーディングをやりたいよ。あん?なんで目の前にサニーデーサービスのCDが置いてあるんだよ。え?あ、そうか、このまえ、知り合いがなぜかオレにゲルニカだの外道だの浅川マキなんかのCDと一緒にくれたんだっけ、「東京」ってアルバム。嫌がらせか?(笑)まだ聴いてないけど。悔しいね。いいスタジオで録音やってんだろうな、曽我部君とか。
 グチが長くなった。というわけで、デモテープならいざ知らず、これ(「ロンサム・カウボーイOK?」)をこともあろうにバンド30周年の記念のレコードの音源に使う気にはさらさらなれない。今から録りなおす気力もない。惜しいがこの曲を今回レコードに入れるのを諦めた。じゃあ、どーするか。よく考えれば、レコードを作ろうと思い立った当初、その片面には去年出したアルバムのタイトルトラック「壊れたカセットはAOR」を入れるという計画だったのではなかったか?それがいつのまにか、新曲ができ、その曲が気に入ったものだからどうせ出すなら両面新曲がいいだろうってほうに話が進み今回の流れになったのを思い出した。しかし、こういう事態になってしまったのだから、当初の計画に戻すしかないし、それがベストなんじゃなかろうか、ってことでメンバーとも早々に話がついた。まあ、「AOR」はショボイながらもオレの16トラックのゴミ機材であそこまでよく仕上げたよな、という、自負もある数少ない自慢の曲だし、なによりもキャッチーだしね、ぜひドーナツ盤で聴いてみたいよ。いいんじゃないのかね?結果オーライってことで。
 それと「ロンサム・・・」だと、曲が長いから45回転だと収録できないのよ。それで渋々33回転を選ぶしかなかったんだけど、「AOR」は5分12秒(「秋は北京で」は5分弱)だから45回転でもギリ収録出来る長さなんだよ。どうせなら45回転で聴きたいじゃん(参考までに・・・通常45回転だと片面の収録時間は5分以内が推奨されているのだが、ウチにあるオノ・ヨーコのシングルは片面5分58秒もある。これはかなり稀な例だけど無理すれば入るってことよね。そして、33回転より45回転のほうが一般的に音がイイとされている)。
 ただ、CDとまるっきりおんなじヴァージョン入れても芸がないんでね、さっき、ケツをフェードアウト仕様にミックスをし直してみたのよ。CDだと、ほら、ばっさり終わってるじゃん?でもフェードアウトの美しさってのもあるでしょ?とくにシングルレコードってフェードアウトが似合う器のような気がする。60年代とかの昔の曲って異様にフェードアウトが急激なのあるじゃん(笑)。ああいうのも楽しいよね。「AOR」も当初はフェードアウトの予定だったんだけどなぜか急きょああいう終わり方にしちゃった。
 まあ、今回ヴァージョン違いっていってもそれくらいの違いだけだけど、コアなダンボール・バット・ファン(いるの?)の方には必携のアイテムになること間違いなし(笑)。枚数もそんなプレスしないし。多分せいぜい200枚ぐらい。っていうか200枚「も」作って売れるのかね?そっちが心配・・・って、そこかよ?うむ。情けない。
 ちなみにジャケはもうだいたい出来てんの。これがヒドイんだ(笑)。大御所からクレーム来たら自主回収しますんで、そうなるまえに確実に入手してください。


 今日もドンヨリとして空を見上げながら一日を無駄にやり過ごしてしまった。膨大な求人サイトに目を通すのにも疲れた。どの求人もオレには関係ないところでやりとりされている情報のように思えてくる。世の中に必要とされていないこの中年の自称・グラフィックデザイナーになれなかった男・・・になにか仕事を紹介してやってくれる方はおられぬか?犬の散歩から肩もみまで。かぁ~っ!!泣けてくるね。フォトショップ、イラストレーターに、HTML、CSS・・・。せっかく習った事も脳細胞からだんだん消えかかってきている。なんかそれも悔しいなと、申し訳程度にそれらをいじってみたりしてる。まるで黄昏老人の盆栽いじりのように。


「なんとかなる!!」

本当になんとかなりますでしょうか?!


追伸:
ダンボール・バットではプロデューサー、エンジニア、レーベル、等々随時募集しております。
力を貸してください。本気でよろしくおねがいおします。




<お知らせ>
今週土曜日17日はダンボール・バット企画によるライヴイヴェント「爆裂!土曜音楽館2」です!!
ダンボール・バットの新作Tシャツもなんとか間に合いそう!!新曲に珍カバーも投入!!面白出演陣に怒号のフィナーレ(笑)をご用意!!ぜひ!!


※当イベントには前売りのご予約はございません。当日券のみです。毎回当日券で余裕でご入場いただいておりますが、ご心配な方は時間に余裕を持ってお越しいただければと思います。



---------------------------------------------

今夜のBGM


今週末のライヴで初披露予定のダンボール・バットの最新ナンバー「モスキート・ロック」はヘロヘロなポスト・ニューウェイヴ・スタイルのダンディズムが白夜の夜の孤独な男の虚無感を演出。ショボショボのスタジオデモでお届け。ライヴの予習お願いします。



---------------------------------------------

【ダンボール・バット】ライヴ

9月17日(土)@大久保「ひかりのうま」
※JR総武線・大久保駅・南口改札より徒歩20秒!!
http://hikarinouma.blogspot.jp/?view=classic

DANBALL BAT presents
【爆裂!土曜音楽館 2】
~ジュリーとインベーダーゲームと竹の子族が笑った夜~
ダンボール・バット新作Tシャツ先行販売!

PM7:00 OPEN /PM7:30 START
※当日券のみ¥2000+1drink代 
※前売り予約はございません。


出演順に
①エーゲ海
(シシハラ慎太郎+嶋田真由美<雑誌TRASH-UP!!社長>
②キンキ-・サロン
③ダンボール・バットfeat.AYAKO
★フィナーレ・コーナーあり

ライヴのお問い合わせは▼こちらのフォームからどうぞ。






---------------------------------------------
ダンボール・バットの最新アルバム
「壊れたカセットはAOR」
お求めは下記の各サイト、店頭にてどうぞ。
店頭になき場合は通販もいたしますので
お問合せください。

デイスクユニオン
アマゾン
タワーレコード
名古屋市今池「ワイルドハニー」
京都市「100000tアローントコ」
沖縄「CD屋」の店頭&通販
京都「トランスポップ・ギャラリー」
東京・中野の「タコシェ」
高円寺「円盤」
JET SET RECORDHMV、他でも販売中!



    「壊れたカセットはAOR」/
ダンボール・バット
発売中!(2015.6.25発売)
全14曲(約1時間収録)/1500円+税/見開き紙ジャケット/歌詞・ライナー付き
作詞作曲・録音・ミックス・プロデュース:AMI
ジャケ画:逆柱いみり
CD帯・推薦文:コモエスタ八重樫
解説:岡村詩野、湯浅学
寄せ書き:
小野瀬雅生(クレイジーケンバンド)、
大田譲(カーネーション)、ホッピー神山
ゲスト・ヴォーカル:
蒼衣スイミング、市場大介(美人画家)、
Miiss Donutfromアメリコ)<敬称略>


-----------------------------------------------------------------------

▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
▼ディスクユニオン

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))


---------------------------------------------------------------------------------- 
◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから

2016年9月2日金曜日

ローラにすいか割りで頭かち割られてTABOO!と絶句し区役所のオバチャンに誘惑された夜。



▲ダンボール・バット企画!!詳細ブログ下。



「マーキー」という音楽雑誌があった。「あった」ではないか。今も売ってるし。たまに立ち読みする程度でオレの記憶では過去に一度も買ったことはないのでとやかく言える筋合いじゃないのだけれど、数年ぶりに手に取ってまじまじとページをめくって改めて驚いた。アイドルだらけなんだもん。雑誌のカラーが変わったっていうのはなんとなく知っていたけどここまでガラっと変われるもんなんだね、雑誌って。昭和初期から続いている老舗のソバ屋が気が付いたらファミレスに衣替えしてましたっていう。
「マーキー」っていえば古くはプログレ専門の硬派な音楽雑誌からスタートしたハズ。そのあと気が付けば(90年代)いわゆる渋谷系とか言われたちょっとこじゃれた系の人たちやサブカルに片足突っ込んだような人たちが紙面を飾っていたっていうのがオレの記憶の中に残っている。それが今じゃここまでアイドルに駆逐されてしまっていたとは。雑誌名変えなくていいのかね?いくら雑誌が売れないからって、社員が喰っていくためには仕方なかったんだろうけど、この英断というかこのポリシーの無さ、すげぇなぁ。そういえば、BUBUKAって雑誌もそうだよ。もうウン十年前、ダンボール・バットが初めてのCD出したときのレコ発イヴェントを取材してくれて(ゲストは坂本慎太郎くん!)モノクロとはいえ見開きでバーンとノッケてくれたりして、まあ、アングラとエロとなんだかわかんないものが満載の如何わしい素敵な雑誌だったけど、あの雑誌も今ではまっとうな(?)アイドル雑誌に様変わりしてたんでビックリ。まあ、変わったといえば、かつての「宝島」がいい例で、バンドとサブカルの王道雑誌だったのが気が付けばビジネス雑誌になり果てた挙句結局ぶっ潰れたもんね。大変な世の中だ。しかし、いつまで続くんだろうねアイドル・・・いや、地下アイドルっていったほうがいいのかな、どっちでもいいけど、もうそろそろこのへんで収束していただきたいのが正直な気持ち。
ところで、「雑誌名変えなくていいのかね?」ってことに絡む余談だけど、かつてはチープで胡散臭い中国雑貨を販売していた有名チェーン店「大中」・・・オレも昔はよく通っていた・・・も、数年ぶりに行ってみたら、原宿あたりに行けばそこいらじゅうにあるようなフツーの女子高生相手のファンシー(?)雑貨屋に成り下がっていたのでびっくり、というか腹立った。まあ、中国のブリキ製のおもちゃだの電池で動くパンダとか売っていても今の時代商売が成り立たなくて路線変更したんだろうけど、店名変えて欲しいよね。せめて「小中」とか・・・。それはかの「文化屋雑貨店」も然り。あのいかがわしさ満載の店内、昔から好きだったのに、こちらも今じゃ小ぎれいになっちゃって何の店だかわかんない変わりっぷり。草葉の陰で創業者は泣いているんじゃないだろうか?店名を変えるべきだと思うが如何か?それがかつてのファンの願いです。
話が逸れたけど、本屋行っても音楽雑誌コーナーへもめっきり近寄らなくなったなぁ。たまにレコードコレクターズとかペラペラめくるぐらい(今月号の表紙カッコいいね。ボズ・スギャッグス!・・・でも買わなかったけど(笑))。読める(読みたくなる)雑誌自体減ってるし、アイドル然り、最近の音楽には全く興味ないし、表紙に坂本慎太郎だの曽我部恵一だのの顔写真や文字が踊ってる雑誌なんて絶対手に取りたくないじゃん(笑)。自分のライバルがちやほやされてるの見せられたってさ(すみません、勝手にライバルと思ってます)。
今月号のミュージックマガジン。特集でクレイジーケンバンド。横山剣さんデヴュー35周年だとかで、インタヴューとともに、剣さんがこれまで参加したり係ったバンドやプロジェクトのディスコグラフィーが載っていた。もちろんハナッから期待なんかしてなかったけど、「一応」年のため手に取ってめくってみる。万が一ってこともあるかもしれないし・・・という、オレの淡すぎる期待は秒殺された(笑)。一応、アルバム6曲のうち5曲は剣さんプロデュースだし、そのうち1曲には剣さん自身曲に参加していただいているんだけど。当然、ウチ・・・ダンボール・バットのアルバム「未来ブティック」(2002 P-VINE)は載っていませんでした。オミットされておりました。無かったことになっているんでしょうね、あのアルバムは。おまえなんて生まれてこなければよかったんだよ、って地球上の人たち全員から言われているようななんとも不運というかどこまでも悲運のアルバムであります。かつてはこんなPVも作らせていただきました(当然、自費で作ったものですが)▼。懐かしい。久しぶりに観たなぁ。思わず手を合わせて拝んでしまった。

台風一過。夏も終わりだな。夏らしいことなにもしなかったな。え?海でも行けばよかったと?ローラみたいなビキニギャルとスイカ割りでも?フンッ、日本一海が似合わない男がナニ言ってんだろ。インドア派だからいいんだよ、別に。いずれにせよ、いまだ無職のオレにはどこかへ遊びに行けるような経済状態にないことは確か。大事なレコードだの本もだいぶ売ったな。もう売るもんねぇよ。血でも売れと?血液検査で自分の血見ただけでぶっ倒れるオレには無理だな。それにsても、もう、9月だよ。どーすんのかね(笑)。社会復帰無理だよ、もう。とはいえなんもしてないわけじゃないんだよ。ちゃんと、求人サイトとか登録して応募したり、ネクタイ絞めて面接行ったりもしてるし、派遣会社の登録とかも行ったりしてるんだけど、怪しいオーラ出してる無能なオッサン、雇ってくれるとこなんてないってよ。非情だね、この国は。早く滅亡すればいいのに。もう仕事探すのも疲れた。
このまえ、とある手続きをするのに杉並区役所行ったの。そしたら窓口のオバチャン(推定55歳)・・・ちょっと区役所には似つかわしくない派手な格好とメイク・・・が話好きで、手続きはすぐ終わったのになかなか席を立たせてくれない。「あら、今、無職なの?」「どんな仕事探してるの?」「デザイン関係?」「ああ、そうだと思った。そんな雰囲気だもんね」(←笑)「大変ね。でも、今ほんと不景気よ。若者も職が無いっていうし、そこの商店街だって古い店はみんな潰れてドラッグストアしかないじゃない」「なにがアベノミクスよね。一部の人だけじゃない優遇されてるの」・・・と、延々と話が止らない。ここは「スナック」だろうか?悪い酒でも飲んだっけ?いやいや、区役所のはずだ。しまいには「わたしが社長だったら今すぐ雇ってあげるのにぃ~」と言い出す始末。オレはただただ苦笑いしていた。うむ。オバチャンに気に入られてしまったのだろうか?スナックのママのトークにすっかり生気を吸い取られぐったりして区役所を後にしたのだった。

9月17日(土)、久々のライヴが近づいてきた。今度のライヴで初披露する新曲がある。「モスキート・ロック」ってやつ。ちなみに、初披露のカバーも2曲やる。エンニオ・モリコーネとジュリー(沢田研二)の曲(どういう選曲のセンスだ!?)。モスキート・ロック・・・タイトルがすでに意味不明だ。いつものことだけど。モスキートとは「蚊」のこと。蚊のロックだよ(笑)。言葉(単語)の意味より、その言葉の響きが気に入ってそれをタイトルに使うってことがけっこう多い。蚊がどーのこーのっていうわけじゃなくて「モスキート」って響きがなんか気になったんだろうね。昔書いた詩があったんで、それを新しく作った曲にノッケてみたの。曲のイメージ的にはJAPANを念頭に作ったんだけど、冷静に聴けば全く似ても似つかない(笑)。デヴィッド・シルヴィアンを意識してネチッこく歌ってみたりするんだけど、全然違う。ほんとうは、ベースもミック・カーンばりにフレッドレスで弾いて欲しいんだけど(笑)。あとは、ロキシー・ミュージックの2ndアルバムのジャケのイメージもちょっと入ってるかも。あの、デカダンな夜の感じ。え?よくわかんない?まあ、お楽しみに。

そして、つい2,3日前に出来たばっかりの最新ナンバーがこちら。
オレが自宅で一人で弾いて録ったショボショボのデモ音源をそのままYOU-TUBEに上げただけのもの。DTMなんて使ってないからね、ヘロヘロだよ。しかし、後半音を重ね過ぎてすでにバンド(ライヴ)で再現不可能(笑)。こういうとき、バンドにキーボーディストがいないのがほんと辛い。オレの歌いながらの拙い鍵盤だけじゃ限界がある。パーカッションの担当のブラジルにも強引にキーボード弾いてもらおうかと考え中。
毎度毎度の自画自賛で恐縮ですけど、いい曲だなあ、と(笑)。仮唄入れながら泣きそうになってる馬鹿です。曲名は「たぶん、今夜はTABOO」。これもだいぶ前に書いた歌詞なんだけど、「たぶん」と「TABOO」の言葉の響きを掛けている。韻を踏むってほどじゃないけど。詩を書いた当初はピアノ弾き語りのイメージだったかも。第二次世界大戦前夜のドイツの場末の酒場で娼婦崩れの歌手がやさぐれた感じで歌ってる・・・みたいな(笑)。ライザ・ミネリの「キャバレー」とか・・・いや、もうちょっと退廃的なイメージかな。でも結局こんな曲になったけど、結果的に退廃的な感じは少しは出ているんじゃないかと。これをライヴでどう再現できるのいか、それが問題だけれど。おれの影響を受けたヴォーカリスト・・・たとえばマーク・アーモンドであるとか、スティーヴ・ハリー(コックニー・レベル)なんかに歌ってもらいたい(もちろん前川清(クールファイヴ)もいいが後半のファルセットは無理だろうな。)。そう、オレは元来ネチっこい歌唱が好きだ。爬虫類系というか粘液系というか。まあ、性格もネチっこいからね、オレは(笑)。それはともかく、こういう曲はやっぱりフルオーケストラをバックにライヴをやりたい。ついでにいえば合唱隊も必要だ。さらに少年少女合唱団もいればありがたい。スティーヴ・ハリーが名曲「セバスチャン」をフルオーケストラをバックに歌う動画を見たときには失禁したものだが、オレもフルオーケストラをバックにテメェーの曲を熱唱中にぽっくり大往生で死にたい。死なせてくれ。それがだめなら、熱海の砂浜で、ローラとスイカ割り中にローラの振り下ろした棍棒で頭かち割られて死にたい。

嗚呼、もう仕事探ししたくね。


追伸:
今度の9月17日のライブ会場で新作Tシャツ先行販売いたします。ご期待ください。
なお、ライヴは前売り予約はございません。当日券のみです。入場できなくなることはありませんが、お時間に余裕をもってご来場いただければと思います。




---------------------------------------------

今夜のBGM


オレの葬式のときにはこの曲を流してくれ。ラジカセでいいから。ただしフルヴォリュームで頼む。
わが師、スティーヴ・ハリーが率いたコックニー・レベルの1stと2ndは、ブリティッシュ・ロック史にその名を刻むデカダンな至宝。どこまでも堕ちて行け、阿呆ども。



---------------------------------------------

【ダンボール・バット】ライヴ

9月17日(土)@大久保「ひかりのうま」
※JR総武線・大久保駅・南口改札より徒歩20秒!!
http://hikarinouma.blogspot.jp/?view=classic

DANBALL BAT presents
【爆裂!土曜音楽館 2】
~ジュリーとインベーダーゲームと竹の子族が笑った夜~
ダンボール・バット新作Tシャツ先行販売!

PM7:00 OPEN /PM7:30 START
※当日券のみ¥2000+1drink代 
※前売り予約はございません。


出演順に
①エーゲ海
(シシハラ慎太郎+嶋田真由美
②キンキ-・サロン
③ダンボール・バットfeat.AYAKO
★フィナーレ・コーナーあり

ライヴのお問い合わせは▼こちらのフォームからどうぞ。






---------------------------------------------
ダンボール・バットの最新アルバム
「壊れたカセットはAOR」
お求めは下記の各サイト、店頭にてどうぞ。
店頭になき場合は通販もいたしますので
お問合せください。

デイスクユニオン
アマゾン
タワーレコード
名古屋市今池「ワイルドハニー」
京都市「100000tアローントコ」
沖縄「CD屋」の店頭&通販
京都「トランスポップ・ギャラリー」
東京・中野の「タコシェ」
高円寺「円盤」
JET SET RECORDHMV、他でも販売中!



    「壊れたカセットはAOR」/
ダンボール・バット
発売中!(2015.6.25発売)
全14曲(約1時間収録)/1500円+税/見開き紙ジャケット/歌詞・ライナー付き
作詞作曲・録音・ミックス・プロデュース:AMI
ジャケ画:逆柱いみり
CD帯・推薦文:コモエスタ八重樫
解説:岡村詩野、湯浅学
寄せ書き:
小野瀬雅生(クレイジーケンバンド)、
大田譲(カーネーション)、ホッピー神山
ゲスト・ヴォーカル:
蒼衣スイミング、市場大介(美人画家)、
Miiss Donutfromアメリコ)<敬称略>


-----------------------------------------------------------------------

▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
▼ディスクユニオン

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))


---------------------------------------------------------------------------------- 
◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから