2009年11月27日金曜日

バッド・オイスター。

みんなもうカキ喰った?牡蠣、冬の味覚・・・オイスターざんす。4年前の今頃、生まれてこのかた初めて食べ物で「あたった」(中毒)苦い経験をしたのが牡蠣ざんす。高円寺にあった(店の名前は忘れた)安い値段でトンカツとか喰わせるチェーン店で喰ったカキフライ定食。なぜか店員はインド人。別にインド人に怨みはないですけど、まあ、ノロとかちょうど流行ってた時だし、どこか衛生管理にも問題あったんじゃないでしょうか?オレが被害に逢ってから数ヵ月後に気が付いたら店潰れてましたからね(笑)。食後1時間経ってもなんともなければ大丈夫です。そん時は喰って30分も経たないうちに胃がムカムカして寒気が来て脂汗が出てやがて上から下からゲェーゲェー、ピーピー。まさに悪夢のような一夜でございました。カキを喰うのも命がけでございます。

さて、またつまらんPVをこしらえました。ウチのバンド「ダンボール・バット」のCDの“試聴”を兼ねたプロモPVでございます。以前に作ったヴァージョンがあまりにも貧相なんで、思い切って作り直したわけでして、貧相さの中にも多少の進歩が見られる仕上がりになったのではと思っております。 大音量でお楽しみください。

2009年11月24日火曜日

100年美容室。

オレのキライなジョン・レノン。気が付けば、ジョン・レノンのおなじみのクリスマス・ナンバーが街角からコンビニのスピーカーからTVから流れて来てはオレを悩ます季節になっておりました。思い起こせばその曲を初めて耳にしたのはもう20年近く前、今はもうとっくになくなりましたが、オレが東京に出てきて高円寺に住むようになってからたまたま近所にあったんで何度か髪を切りに行った怪しげな美容室、確か「100年美容室」(笑)とかいうイカした名前の店で、店内が全面アルミはくで覆われていて店員の兄ちゃんがパンクファッションでキメていて・・・、そのヘンな店でなぜかピストルズとかと混じってジョン・レノンが大音量でかかっていたわけでありまして。って、あ、話が逸れましたが、そんなジョン・レノンを敬愛してやまないあのお方・・・ロッカー、内田裕也センセイがなんとも69はロックな歳を記念して、ヌード写真集如きものを出版されたということをたまたま通りかかった新宿駅構内の本屋の陳列棚で偶然見かけて知ったのであります。白髪のロン毛をなびかせ片手には愛用のツエ!身に着けているのはグラサンのみ!股間を何か「メダル」?らしきもので隠しておられ、何者にも媚びないその実に堂々としたお姿は、まさにロケンロールの生き神様。ロケンロール・マイ・ウェイな生き様を身を持って体現されているありのままのお姿に見ているこちらも失禁寸前!これはミイラぢゃない(笑)!生きている!そう、生きている本物のロッカーだよ、おっかさん!岡本太郎センセイだって言っておられる、笑いたい奴には笑わせておけばいいのだ!。さよなら、ミック!さよなら永ちゃん!あの写真を前にしたら、もう、ラヴだろうが、ピースだろうが、ボクちんの耳にはジョン・レノンのクリスマスソングが童謡のハトポッポにしか聴こえなくなった。


この季節になると聴きたくなる、武骨なこの歌声。ソビエトの反骨のシンガー、ヴィソツキーの歌を肴に今宵も安酒を一杯。つきあえよ、あんた。

2009年11月7日土曜日

上海特急。

生まれてこのかた海外旅行というものに行ったことがないのであります。今後海外からライヴのオファーでも来れば話は別ですが、そんな太陽が西から昇るような奇跡的な話でもない限り、この先も海外に行くことはないような気がするのであります。そんなアンチ・インターナショナル・ドメスティック引きこもり屁っぷりロッカーのボクちんですが、なぜか外国の都市をモチーフに作ったインチキ臭い曲がいくつかあります。ダンボール・バットの「ご当地ソング・シリーズ」(笑)。『ハロー・ニューヨーク』『パリそれから』『コンピュータ・ベルリン』。“行ったこともない土地のことを好き勝手に妄想して作品を書くのはとても楽しい”・・・みたいな主旨のことを以前誰だか名前は忘れましたが有名な作曲家だか作詞家だかのセンセイがインタヴューで答えていたのを覚えています。ボクちんもナゼか全く同感。そして、先日のライヴの最新ステージ映像でお届けする、この『上海特急』も、そんなボクちんの作ったご当地ソングの一つ。このタイトルは大昔(1932年)、マレーネ・デートリッヒが主演してアカデミー賞を受賞した有名ハリウッド映画のタイトルからそのまま拝借。拝借しておきながら映画は観たことがないのですが、このタイトルに何かピンっと来るモノがあったわけです。確か結構昔に作った曲であります。5分程度の曲の中が大きく分けて強引にくっ付けたようにカッキリと3部構成になっていまして、しかも、中盤のメイン部分は、7拍子と9拍子が交互に現れるという、これはもうボクちんの中の良くも悪くも「プログレ気質」の血が作らせた曲以外の何もでもありません(笑)。展開が多い、拍子がヘン、曲が長い、やたらとドラマチック(笑)。これプログレッシヴ・ロックの定説です。当時はプログレを相当聴き漁っていましたから、そんな影響が自分の作る曲からは自然とにじみ出てしまうのでしょう。「上海特急」後半部分の情感溢れるネッチョリとした展開はピンク・フロイドをバックに歌う前川清(内山田洋とクールファイヴ)の図をイメージ(そういえば、プログレと演歌って「情念」の濃さという点に置いて逢い通じるものがあるように思うのですが・・・)

ションベン臭いガキが歌う人生応援歌、薄っぺらなオネェちゃんが歌うラヴソング、そんな産業BGMが幅を効かせるこのご時勢に、こんな時代錯誤のダサイ曲があってもいいでしょう。

▼「上海特急」(作詞作曲:AMI)
■演奏/ダンボール・バット(LIVE @ 渋谷・青い部屋)

2009年11月2日月曜日

タイニー・ティムに逢った夜。

夕べは渋谷の「青い部屋」にてライヴをやってきたんでありますが、天気最悪、集客最悪、対バン最悪の悪々づくしの夜でございました。ガレージ・ロック系のイヴェントだと当初聞いていたんでありますが、バンドが集まらなかったのか、いざ蓋を開けてみれば、ジャンルはバラバラ。とにかく数さえ揃えりゃいいってもんでもないと思うんですが、ハードロックバンドから小粒のアンジェラ・アキまでよくぞここまでバラバラに揃えたなって開いた口が塞がらないとはこの事。これじゃ、客を呼ぶにも一番宣伝しづらく一番呼びづらいパターンこの上なく、そして、観に来た客が一番退屈して疲れるパターン。平日の通常ブッキングならまだしも、日曜日の夜に仮にも店の「イヴェント」として企画しているわけですから、もう少し筋の通ったバンドのセレクトをしていただきたかったと強く思ったわけで、その上、しっかり、ノルマだけは搾り取られて心も財布もスッカラカン。そんな凹んだ一夜の唯一の救いだったのが、ウチのバンドの次にライヴをやった「ジーニアス」という歌と踊りの打ち込み系のユニット。タイニー・ティムと葉加瀬太郎を2で割ったような体型と風貌のお兄さんがどうやら首謀者らしく、歌って踊ってピアノを弾いて大活躍。そのバックで女子3人がコーラスやら踊りやら・・・。最近の打ち込み系バンドは観ていて「薄ら寒い」ものが多いんですが、薄ら寒さギリギリで踏みとどまってるというか、薄ら寒さを飛び越してその負のエネルギーが無理やりプラスに転換しちゃってるような自虐的なステージは、観ていて軽い嫉妬心を覚えたほどです。彼の愛くるしい目で見つめられ、危うく「石」にされそうになったボクちんでした。

それにしても、青い部屋の店員がまた入れ代わっていました。ホントしょっちゅう代わるんですあの店。この数年で何十人辞めてるんだろう?せっかく覚えた顔が、次行ったらもういない。「あまり店員が代わるのってよくないんですけどねぇ」と昨日まだ入って1ヶ月ぐらいだという女の子が漏らしていましたが、そんなこと言われなくても人が居つかないってことはそれなりの理由が何かあるんじゃないの?って、勘ぐりたくなるのが普通。オレが最初に青い部屋に出たのは6年前ぐらいか?着ぐるみ&オルガン弾きのJONちゃんの企画したイヴェントに呼ばれた時。それ以降も、ウチのバンドカラーにピッタリ合う数少ない貴重なハコとして定期的に出演させてもらっているのですが、今思うと、あの頃の店の「雰囲気」(総合的な意味で)が個人的には一番よかったように思う。部外者のオレが偉そうにとやかく言うべきことではありませんが、店のいちファンとして、また、いち出演者として、今後あの歴史ある店の行く末が心配でなりません。


--------------------------------


▼ダンボール・バット最新PV♪「柳の下で」
(日本語作詞&編曲:AMI/作曲:JOHN CAL)




▼ダンボール・バット最新ライヴ映像
♪「ヨーソロー(奴隷船)<作詞作曲:AMI>
(DRIVE TO 2010鈴木慶一プロデュース・ナイト/2009年10月9日)