2009年12月27日日曜日

爽やかな鼻クソ。




「泣きごと言ってるヒマがあるんなら1mmでも前進。」


「ウツになってるヒマがあるんなら1文字でも歌詞をひねり出せ。」


これがオレの来年の目標(笑)。あん?!こりゃまたオレらしくもない体育会系ノリに自分で赤面!!別に長渕剛の自伝本読んだわけでも自己啓発セミナーに参加したわけでも統●教会に入信したわけでもありません。このままじゃいけない!オレはこんなもんじゃない!(笑)と、社会の不適応者は不適応者なりに一応危機感を持って生きているわけです。とは言え、日頃98パーセントがネガティヴシンキングのボクチン、あんまり急激に無理すっとその反動でPUNKするんじゃねーの??・・・って、まあ、どうせ年が明けた頃には忘れているこってしょう!!


先日、近所の古本屋の100円コーナーで見っけたアラン・シリトー(Alan Sillitoe、1928年3月4日生まれ。イギリスのノッティンガム出身の作家)の単行本「渦をのがれて」。読み始めたばかりだが、既に夢中になっている。反体制(?)的な内容の諸作で知られている作家だが、けして声を荒げることなく実に紳士的で淡々とした語り口ながらも、キレイごとばかりを並べたてる上っ面だけのこの薄っぺらな社会に対して、爽やかに鼻クソをなすりつけるような文体(姿勢)が清々しい。やっとオオバカなクリスマスが終わったと思ったら今度は年末年始の一大イヴェントに国中が右往左往している騒がしいこの時期にこそ独り静かに読み耽りたい一冊。紅白見て、第九聴いて、そば喰って、年に一度だけ都合のイイ事を神様にお祈りして、etc・・・。


         我に欲望の矢と戦車を与えたまえ。



2009年12月22日火曜日

シュトラウスは夜に殺せ。

ウチのバンド「ダンボール・バット」のオリジナル曲は、基本的に全曲自分が作詞作曲してるわけであります。まず、自宅でヘッポコなDEMOを作ってそれをメンバーに渡し、スタジオん中であーでもないこーでもないと煮詰めて完成させていくわけであります。まあ、そのメンバーに渡すDEMOがクセモノでして(笑)、まともに弾ける楽器が何一つないオレが作るデモは相当ポンコツでヨレヨレです。リズムは狂ってる、ベースラインもずれてる、コードもあやふや。もちろん、いまどきの屁たれPCソフトなんて一切使ってません。基本的に「人力」です。初期のQUEENがLPジャケットの後ろにわざわざ「No Synthsizer」(シンセサイザーは使っていません)と記載していましたが、オレの場合「No Computer」です(笑)。一応、メンバーに最低限伝わる程度の技術でベースやらギターやらキーボードやらを重ねていきます。ドラムはドラムマシーンの一つのパターンを流しっぱなしで、たまに、“手動”でオカズをドコドコドコとかダカダカドコドンとか入れて雰囲気を盛り上げます(笑)。たまに調子に乗って音を重ね過ぎて、バンドでは再現不可能な事態になったりと、独りトッド・ラングレン気分です。

というわけで、恥をさらすようなもんですが、今夜は特別に先週作ったばかりの新曲DEMOをお聞かせしましょう。歌詞を参考までに下に載せておきます。ちなみにシュトラウスとは、ご存知大昔のクラシックの作曲家の大先生です。

ココをクリック!♪「シュトラウスは夜に殺せ」-デモ-(作詞作曲:AMI)

「シュトラウスは夜に殺せ」

雨の歓楽街にて
夜にあぶれた不具者よ
中世の詩人気取りのこのオレに
都会のゴミ芥(あくた)が降り注ぐ

雨の歓楽街にて
ままごと遊びの日々よ
低く垂れ込めた雲の隙間から
弦(ストリングス)の響きオレを悩ます

シュトラウスが夜を殺す
シュトラウスは夜に殺せ

雨の歓楽街にて
オマエの写真 色あせた
オレのカラダは紙のように引き千切れ
ネオンサインには「地獄」の文字、文字、文字、

<Gソロ>

シュトラウスは・・・
シュトラウスは・・・

2009年12月21日月曜日

メリークリスマス、Mr.ローレンス。

ワムの♪ラスト・クリスマスを日本語でカヴァーしたお下品な歌がどこからともなく耳に流れ込んで来た師走のここ高円寺の商店街。ケイタイ電話屋の前ではサンタクロースの格好した店員が必死で呼びを込みし、駅前のセヴンイレヴンの店員も全員サンタ帽装着で臨戦態勢。そしてバスの運ちゃんまでもがサンタのコスプレという目を疑うような光景に遭遇。どこまで馬鹿なんだこの国は!いや、世界中か?いや、少なくとも大多数の日本人にとっては単なる異教徒の祭に過ぎないクリスマス。飲めや歌えや、ケーキ喰ってニワトリ喰って子供から年寄りまで浮かれてるこの季節。隠れキリシタンも浮かばれない。ジーザス!と、キリストだって呆れてる。一番喜んでんのは馬鹿な消費者にいかに浪費させるか手ぐすね引いて待ってる企業や商店街!!ああ、主は来ませり!ああ、主は来ませり!ベイビー、ヤマザキのクリスマスケーキ、今年も忘れずに予約したかい?

▼そんな異教徒の祭を影で支えてきたこの名ナンバー。クソな祭もこの曲聴いたらちょっと許します。一人でなんでも楽器をやっちゃう元祖宅録キチガイ元ELOのロイ・ウッド先生の最大のヒット曲。フィル・スペクター直系のヌケの悪い不必要にブ厚いアレンジが最高です。地元イギリスじゃ、こんなキチガイ(←ホメ言葉)が作った歌がフツーに国民的クリスマスSONGってんだから驚きます。山下達郎とは所詮スケールが違うぜ!!

2009年12月10日木曜日

布袋寅泰と乾杯した夜。

一日のうちで「ムダ」な時間と言えば、夜寝ている時間、メシを喰ってる時間、大小便をしている時間、電車で移動している時間、そして最大のムダは昼間の労働時間。ムダムダムダが多過ぎる!なんとかならんですかセンセイっ?!

さて、先日、たまたま買ったとあるグループの中古CD、420円のゴミ値にて。そのブツはここ日本じゃ知名度マイナス120パーセントのイギリスの愛すべきB級モダン・ポップ・バンド【デフ・スクール】の3rdアルバム。70年代後半に3枚のオリジナルアルバムのみ残して消滅、オレの敬愛するバンドの一つでもあります。同時代のロキシーミュージックが歌舞伎町ならこちらは錦糸町(分かりづらい例えでアイムソーリー)。シャレが効いててヒネクレてて好きな奴にはたまらないが分からない奴にはチンプンカンプンなオチャメなバンド。ああ、ウチのバンド、ダンボール・バットもある意味日本のデフ・スクールを目指しているのかもしれないな、無意識のうちに!。かー、まいった!それじゃ、売れるハズがない!!(笑)さて、たまたま買ったこのCD、日本盤だったのでライナーノートが付いていた。素人臭いながらも中々気の利いた文章が異常に気になり、だれが書いているんだと、ライナー全部読み終えないうちに最後の署名を確認すれば「TOMOYASU HOTEI」の文字にビックリ失禁!!そう、他でもないあの世界のホテイ(布袋)ちゃんだったのら!!バンド結成以前(もちろん「BOφWY」のこと)、群馬から2週間に1度の割合で西新宿の輸入レコード屋に通ってはジャケ買いしていた話や、バンド結成当時、このデフ・スークルが「ボクにとっては教科書みたいだったね」と告白するくだり、そして、バンド結成間もない頃、新宿ロフトでのライヴの時、このデフ・スクールのカヴァーをやって客がドン引きした話など、初めて知る新事実に卒倒っ!!なんとも、布袋寅泰のルーツはデフ・スクールにあり!!かーっ!!今の今までオレの意識の中には「ホテイトモヤス」の文字は一時たりとも存在したことはなかったのだが、このライナーを読み終えた夜、オレはそっと心の中で、遠い「同志」布袋寅泰に想いを馳せ、無言の杯(さかずき)を交わしたのです。
AMI:「ホテイちゃん、デフ・スクールやっぱ最高だよね!」
布袋:「最高!よろしく!」

▼YOU-TUBEで発見!デフ・スクール絶頂期の貴重なTVライヴ!

2009年12月1日火曜日

被害妄想狂時代。

わが流浪のバンド「ダンボール・バット」。年末年始のライヴの予定が何一つ入らないこの寒々しい状況、身にこたえます。年越しソバはおろか、電気もガスも水道も止められた4畳半一間の暗がりん中で蝋燭の灯一つだけともしてその灯りでゲーテの格言集をむさぼり読んでいるようななんともやりきれぬ気分。沈みますね。他人を当てにするのはよくないこと。それは十重承知ではありますが、それにしても、ウチのバンド、ライヴハウスやら、よそ様のイヴェントからの誘いというものががめったに来ない。それは、オレがシャイな性格な上に、「いや~、ライヴ最高でしたよ!」なんて作り笑顔で競演したバンドにお世辞の一つも言えないニンゲンであるため他のバンドの人たちとなかなかコミュニケーションが取れずバンドの横のつながりが広がらないからとか、「どういう音のバンドなんですか?」と聞かれて説明するのに最低15分はかってしまうような特定のジャンルに限定できない特殊な音のバンドだったりするが故、誘う方としてもなかなかイヴェントに誘いずらい。そんな要因が考えられるわけですが、ここまで周りから相手にされないとバンドや自分の作った曲はおろか自分までが全否定されているような被害妄想狂時代への幕開けのファンファーレがオレの頭ん中で最近鳴り響いているわけであります。生まれてくる時代が、国が間違っていたのかもしれません。久々のグチり日記になったところで今日はこのへんで。










今夜のBGM■
クルトワイルの名品「三文オペラ」(1928年)より♪<マック・ザ・ナイフ>
イモ欽トリオも好きだしエマーソン・レイク&パマーも好きだけど、クルトワイルも大好き。こんなトンチンカンなオレの趣味は一生治らないと思います。


追伸>ライザ・ミネリが主演したオレの好きな映画「キャバレー」(1971年米国)の日本版ミュージカルのポスターが駅のホームに張ってあった。主演はフジワラノリカだそうで。ム~。かなり微妙だな。



----------------------------------------------------------------------------------





▼ダンボール・バットのCD最新宣伝PV