2015年6月16日火曜日

ハトが友達のロンサムな中年ロッカーが安齋肇さんと空耳気分でVサインし燃焼しきったレコ発の夜。

 

 会社の昼休み。口をきけるまともな人間がもう今の会社には誰もいなくなってしまったので、近所の公園でメシ食いながら寄ってくるハトやスズメと会話をする。きのうも、見たことがない野鳥が二羽(つがいか?)オレの座っているベンチのそばに来たので喰っていた豆大福(なんで昼飯に豆大福なぞ食っているのか、オレは・・・)の豆をほじくって投げてやったら喰ってくれた。しばらくすると、その場でペタンと地面に座り込み休んでいる。全く警戒していない。オレはニンゲンと認識されていないのか?まあ、いい。オレには既にニンゲンとしての生体反応などなく、ただの一本の「木」として認識されたのではないか、鳥たちに。有難いことだ、ムツゴロウさん。地面を這っているアリには塩辛い黄色いタクアンの切れ端を分けてやった。今頃巣の中じゃアリたちが脳卒中を起こしているかもしれない。許せ、アリよ。高い木の天辺のあたりでは、かつて人が飼っていたのが逃げ出して野生化したと思われる緑色の大型のインコがギャーギャーと泣き叫んでいた。そして気が付けばオレはハトと一緒にタソガレていた。
 最近タソガレることが多くなった(いや、実際にはタソガレているヒマなどないのだが貧乏人には!)。そして、タソガレながらパット・メセニー・グループなんか聴いている。アーバンだなぁ、なんどとほざきながら都会の片隅のドブ色の空の下で。ついでに、パット・メセニーなんか聴きながら世界一白いTシャツとブルージンズが似合わない男(オレ)が柄にもなく片岡義男の文庫を読みふけっている。他の本は読んだことないが70年代後半に出た「ロンサム・カウボーイ」はなかなかの名著だ、と思う。まあ、こちらはアーバンというよりアーシーな香り満載の1冊だが、たまにはこういう淡々としていてクールな読み物もいいんじゃないか、などとクリスタルな気分になる。
 「ロンサム・カウボーイ」などと聞くとガキの頃に流れていたパイオニアのカーステレオの渋いCMが頭に浮かぶ。最近知ったのだが、かのCMのナレーションは片岡義男がやっていたんだと。一生クルマの免許など取るつもりはないが、かのCMの影響か、自慢のカーステレオを積んだクルマに乗ってあてのない旅に出るのがちょっと夢だった、ガキの頃。もちろん、カーステレオというのは当時のカーステレオよ。カセットが聴けるやつ。ラジオもデッカいスイッチが付いていてバチンバチンと選局するタイプの。いかにも燃費の悪そうな角ばったボディのアメ車に乗って埃っぽいアメリカの田舎のハイウェイを飛ばして途中の寂れたドライヴインに寄ってジュークボックスで誰が歌ってんだか分からないカントリーなんか聴きながらパサパサのサンドウィッチとぬるいビールで遅い昼飯食いながらウェイトレスの姉ちゃんおケツでも眺めてさて今夜はどこに泊まろうかどうせあてのない旅だしな、などと言ってみたい、ほざいてみたい。この本読んでたら久々にそんな気分になった。都会の片隅で日々押し潰されそうになりながらゴキブリのように生きている哀れなこの中年男に一時の妄想を抱かせてくれた片岡義男の短編集と、その主人公たちに乾杯。、
 ダンボール・バットのニューアルバム「壊れたカセットはAOR」のレコ発イヴェントが先日無事に終了した。ライヴ当日まで必死に告知をやった。集客はいつも悩みの種だ。客席がガラガラのレコ発なんて考えただけでも切ないではないか。結果的には50人近くのお客さんが来てくれて、ほっと胸を撫で下ろす。レコ発にふさわしいにぎやかなイヴェントになった。有難いことだ。これもひとえに、ゲスト出演していただいた方々・・・コモエスタ八重樫さん、シスター・ポール、OBANDOS、こまどり社・・・の皆さんのお陰だと思う。また、物販等々手伝っていただいたスタッフ諸氏にも感謝。
DJのコモエスタ八重樫さんは、もう何年もかけたことないよ、などと言いながら70年代後半から80年代の<おニューウェイヴ>的なセレクションを中心に回してくださった。たしか、オレのために(?)高見知佳もかけてくれたっけ(笑)。
 オープニングアクトのこまどり社(シシハラ氏)は、もうオレのイヴェントにはかかせないキーパーソン(笑)。場の雰囲気を和ませ、盛り上げてくれるムードメイカー。“深谷(埼玉県)のエリック・ドルフィー”の異名を持つシシハラ氏には、ダンボール・バットのステージのほうでもSAXプレイヤーとして3曲ほど参加してもらった。すでにダンボール・バットの準メンバーになりつつある。次回のステージもよろしく!
 シスター・ポールは元同じレーベルメイトでありながら今まで一度も共演したことがなかった。生演奏を目にするのもその夜が初めてだった。ベースとドラムだけのシンプルな編成でありながら退廃的で迫力のステージは、バンドとは、ロックとは、かくあるべき・・・と、改めて教えさせられたような気がした。きっと、70年代末期のロンドンあたりにはこういうイキな無名のバンドがいっぱいいたのではないか。生まれる時代、生まれる国を間違えたような気がする、と、オレはバンドをやりながらかねがね思うのだが、そのことを以前ススムさん(シスターポールのベース/Vo)に言ったら、ただニッコリ笑っているだけだった。うむ、カッコイイね、ススムさん。
 豪華メンツの大所帯バンド、OBANDOSは、<工作バンド>と銘打つだけあって、メンバー全員の楽器がダンボール箱やら廃材を使った手作り楽器。ジャーマンロックのファウストがチンドン屋化して中近東でチャンチキおけさはフライング・リザーズの心・・・的サウンドは混沌としていながらも終始オチャメな雰囲気が漂う。それはヒトクセもフタクセもあるメンバーたちのキャラから醸し出される磁場のせいか。こちら、ライヴ終了後に楽屋にてパチリ。OBANDOSの首謀者である安齋肇氏と薙野たかひろ氏に挟まれたインチキ中国人のごとくのオレ。我が家の床の間に飾らせていただきます。
 そして、我がダンボール・バット本番。リハをやったのにもかかわらずステージのモニター関係があまりよろしくなく終始やりづらかったこの日のステージ。いや、PAのせいにするのはやめよう。自分らの演奏能力が屁っぷりなだけではないか。まあ、とにかく勢いとへんなアクションでごまかしつつ10年ぶりに再演するナンバー含めての約1時間のステージはここ数年にないお客さんからの盛大な拍手に支えられこんな演奏でこんな拍手もらうのも心苦しいと思いつつもなんとか終了。無理矢理なアンコールまでやらせていただいた。反省することはいろいろあるけど、この日の衣装はよかったねぇ(笑)。ほれ、どこぞのフィリピンパブのハコバンかと、見まごうこのメンバー写真。昭和だねぇ。無国籍だね。オレ、月亭可朝に憧れてっからさ、今回カンカン帽かぶってみたの。案外に似合ってるじゃん。
 で、イヴェントのグランド・フィナーレ・コーナーでは、出演者一同で土曜の夜でもないのにベイシティーローラーズの「サタデー・ナイト」を熱唱。客席の盛り上がりも最高潮に。いやあ、この出演者たちとこのイヴェントを開催できて良かった、正解だったとまさに実感した瞬間だった。こんな楽しい時間が100年も1000年も続けばいいのにと思った。また、明日になれば、現実に引き戻され、掃き溜めのような会社でゴミのような仕事にあくせく汗水を流さなければならないのだ。しかし、サタデー・ナイトを場内一体となって熱唱している間だけはそんな考えはハナクソほどにも浮かばなかった。地獄の底よりありがとうございました。なんとか成仏できます。

6月25日発売のダンボール・バットのニューアルバム。本日、第一便として、配給業者へ250枚発送完了しました。店頭に並ぶのも間もなく。今しばらく!!なお、ディスク・ユニオンでお買い上げになると、未発表音源CD-Rとディスクユニオン限定缶バッヂ(CDジャケットと同じデザインの予定)が付くそうです。タワレコは未発表音源CD-Rが付きます(店頭のみか?)。そのほか、AMAZONHMVJETSET RECORD、などのオンラインショップ、中野タコシェ店頭等でも入手できます。よろしくどうぞ。

追申:今回のCDのジャケ画を担当していただいた逆柱いみり先生からもニューアルバムに対して「すでにヘヴィー・ローテーションです!」との嬉しいメールを先日頂戴したところです。で、その
逆柱いみり先生の個展が京都のトランスポップギャラリーにて6月21日まで開催中とのこと。それに併せて会場ではダンボール・バットの新譜とTシャツもレコ発に先駆け既に極秘販売中だとか!!京都の方は是非!!http://www.trancepop.jp/

なお、6月20日からは中野のタコシェでも先生の個展を開催。ダンボール・バットのCD、Tシャツも買えます!!http://tacoche.com/



前売りのご予約はこちらの専用フォームからどうぞ
(当日のお昼12時まで受付中)・・・




追伸:ダンボール・バットの告知・事務作業を手伝っていただける「ボランティア・スタッフ」募集中(ネット環境に慣れている方。)




ニューアルバム情報!
「壊れたカセットはAOR」/ダンボール・バット
6月25日発売
▼告知PV
https://www.youtube.com/watch?v=mnfyIyflmk4
全14曲(約1時間収録)/1500円+税/
見開き紙ジャケット/歌詞・ライナー付き
作詞作曲・録音・ミックス・プロデュース:AMI/
ジャケ画:逆柱いみり/
CD帯・推薦文:コモエスタ八重樫/解説:岡村詩野、湯浅学/
寄せ書き:小野瀬雅生(クレイジーケンバンド)&大田譲(カーネーション)
&ホッピー神山
ゲスト・ヴォーカル:蒼衣スイミング、市場大介(美人画家)、
Miiss Donutfromアメリコ)
<敬称略>
配給:ブリッジ


★今夜のBGM★
まあそういうことで佐藤奈々子の色っぺー声に一目ぼれしました。この歌声あってこその名曲って気がします。




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▼今後のイヴェント予定▼

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【ネオン警察】ライヴ
リーダー・AMIの闇のソロユニット


ネオン警察:
AMI(唄・テルミン・SAX)、MARI(ピアノ from BLACK&BLUE

7月14日(火)@新宿「カールモール」

「特殊パリ祭~
   <蜂鳥あみ太=4号>×
            <ネオン警察> 2マン!」

※蜂鳥あみ太とAMIの特殊シャンソンユニット<AMI=あみ太>のオリジナル曲発表コーナーあり!!

PM7:30開場 PM8:00開演

ご予約¥2500+1d 当日¥3000+1d

出演>
ネオン警察(AMI:唄・テルミン・SAX + MARI:ピアノ)
蜂鳥あみ太=4号(唄)with 佐藤真也(ピアノ)

AMI=あみ太(AMI+蜂鳥あみ太=4号)





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【ダンボール・バット】ライヴ

電邪羅素★離図夢(デンジャラス・リズム)
~ロック、シャンソン、無国籍、真夏の夜の頽廃のススメ~

8月7日(金)@渋谷ラストワルツ
開場:PM18:30 DJ-START:PM19:00 開演:PM19:15

ご予約¥2000+1d、当日¥2300+1d

ライヴのご予約、お問い合わせは▼こちらのフォームから

DJ:湯浅学(音楽評論家/音楽家)

ライヴ:(以下出演順)
①蜂鳥あみ太w/佐藤真也(PIANO)
②シスター・ポール
③ダンボール・バット

オープニングアクト:
エーゲ海(こまどり社+嶋田真由美


※出演者全員によるグランド・フィナーレ・コーナーもあり




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▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
▼ディスクユニオン

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))


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◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト

2015年6月7日日曜日

世の中バカが多くて疲れるのは桃井かおりだけではないと痺れる舌に苦い酒を流し込みレコ発を待つ夜。

▲6月9日(火)はレコ発!!詳細はブログ下です
(当日のお昼12時まで受付中)


 作家の車谷長吉が死んだ。オレは寝耳に水で、それをついこのまえのバンドのリハの帰りにウチのメンバーから聞いてショックを受けた。というのも、ブコウスキーの諸作とともに車谷の小説が一時期オレの生きるココロの支えになっていたからである。自虐的で自滅的で生臭く泥臭い車谷の書く「私小説(わたくししょうせつ)」の世界が好きだった。ワタシも阿呆やけどアンタも相当な阿呆やね、と、ページをめくるたびに車谷にどやしつけられているような笑われているような気がし、それが心地よくもあり、苦くもあり、救いだったのだが・・・。敬愛する先達がまた一人あっさり逝ってしまった。こうしてオレはまたこのゴミの世界に一人取り残され、今日も今日とてもがき苦しんでいるというわけである。
ご冥福を祈ります。

<東京の近代生活では、人は死ねば、ごみ焼却炉と同じ構造の釜で焼かれ、ほぼごみ同然の骨のかけらになるだけである。いや、生前からすでに、近代のごみとして生きているのだった。 ・・・車谷長吉(新潮文庫「業柱抱き」より)>

こんにちは。話題のドローンでも飛ばして首相官邸の周りにダンボール・バットのニューアルバムでもバラ撒こうかと計画中のAMIです。そのニューアルバムのレヴューを知人の美人ライター、カルメン・ミキさんがご自分のブログでレコ発に先駆けて書いてくださいました。是非、ご一読を。▼「カルメン・ミキのあばイズム」

さて、もう梅雨入りはしたのかな?今度の火曜日(6月9日)レコ発だっていうのに。っていうか、この時期にレコ発を設定するほうが阿呆なんだと思うが、諸処の理由でこの時期になってしまったのだ。いたしかたない。まあ、元来が雨男。この記念すべき日を雨で飾ってやろうじゃないの。
それはそうと、6月といえばオレにとっては悪夢の月でもある。また一つ歳を取ってしまった。もう数えるのも面倒だし、いくつになったのか忘れた。スティービー・ワンダーの♪ハッピーバースデーなどという無責任な歌を聴くたびなにがハッピーなのか嫌気がさす。ニンゲン、生まれた瞬間から死へのカウントダウンが始まっている。誕生日が来るたびにまた一歩墓場へと近づいたってだけのことではないか。まあ、いい。風呂上りにそんなうらぶれた気分のままシルクのバスローブ・・・いや、正確には使い古したバスタオルを羽織りロマノコンティを一杯・・・いや、そんな上等な酒が我が家にあるハズがない。冷蔵庫から引っ張り出してきた安い日本酒とあいもかわらずウナギの肝の串焼きで一杯。     
ウナギの肝といえば、この2ヶ月近く舌がピリピリヒリヒリする奇病・・・舌痛症に悩まされてきたのだが、この1週間ほどでだいぶ症状が和らいできた(前回のブログ参照)。粘膜に良いとされるビタミンB2などを多量に含むウナギの肝を食い続けたお陰か、医者の薬が効いたのか、指圧マッサージが効いたのか、とにかく舌がピリピリヒリヒリする症状が収まってきたことはなんとも有難い。ひどい時は3,4曲も歌えばピリピリヒリヒリで限界だったのだがこの調子なら今度の火曜日のレコ発の約1時間のステージもなんとか堪えられそうな按配。まあ、たとえベロが引きちぎれても歌い通す覚悟ではおりますが、ご心配おかけしました。
 とはいえなんとなく体調がよろしくない。一進一退というか、具合の悪いところがチョット良くなると別なところが調子悪くなる。単に歳のせいだろうか?それとも溜まりに溜まったストレスがここへ来て一気に噴出してあちこちオレのカラダに悪さをしているのだろうか?まったく、ボクのような繊細でか細い神経の持ち主の人間にとっては本当に生きづらい社会であります。生きづらい時代であります。疲れます。昔、某製薬会社が作った肉体疲労時に飲むビタミン薬の素晴らしいTVコマーシャルがあったことを思い出す。桃井かおりが川原の土手に座り込んで画面のこっちを見ながら気だるそうに「世の中バカが多くて疲れません?」と呟く名CMである。「バカが多いとはなんだ!!」と世の中のバカどもが騒ぎ出し間もなく放送中止の憂き目にあった幻のCMだが、今こそ流してもらいたいCMだ。いちいちそんなことに噛み付くバカが多勢のこの社会、桃井かおりでなくともまともな人間なら疲れるのは当たり前ではないか。オレが昼間通ってる奴隷農場(会社)の周りの連中見回してみても神経など一本も通っていないんじゃなかろうかっていうようなロボットみたいなヤツらとか、神経1本の太さが、オレの体中の神経を束ねてもまだ余るんじゃないか、というような厚顔無恥な阿呆だとか、そんなイカレタ連中ばっかりだ。これでは辛抱溜まるわけがない。まさにこの世はMAD、MAD、WORLDだ。
 
 さて、ついにCDが届いた。ダンボール・バットのニューアルバム「壊れたカセットはAOR」1000枚がはるばる海を渡って台湾の工場から先日我が家にドサッと届いた。うむ。プレス代は安かったけど、大丈夫だろうか、台湾。そんなこと言ったら台湾の人に失礼と思いながらも、心のどこかにそんな心配があったのも事実。で、待ちきれずにさっそく我が家のステレオで再生。ヘッドフォン装着で爆音でリスニング。あん?なんか音良くねぇか?なんかマスタリング終わったときにもらったCD-Rの音より低音が出ているというか全体的にふくよかな感じがするのだが気のせいか?まさか台湾のほどよい湿気までがプレスされてそれが音に滋味を加えてるってわけでもないだろう。多分、気のせいだろう。そう、結論的には気のせいだったのだ。事実、後で前述のCD-Rと聴き比べてみたが差は分からなかった(笑)。おそらく、完成したジャケットを実際に手にとって眺めながら聴いたため視覚と聴覚の相乗効果がオレにそう思わせたのかもしれない。いずれにせよ、音に問題はなく一安心といったところ。もちろん、ジャケットの仕上がりも素晴らしい。いみりサンの絵にして正解だったな、今回のアルバム。そして、デザイナーAさんの尽力にもただただ感謝。さらに、この約1年間の自らの苦闘というか死闘が頭の中をグルグル駆け巡り、オレの頬に感無量の涙を流させるのであった(いや、大げさでもなんでもなくホントに目が涙で潤んでしまったのだ!!)。
 6月25日全世界同時発売の本アルバム、すでに配給会社のほうには、サンプル盤と資料を送ってあり、各CD店への営業をしていただいている最中。そんな中、ディスクユニオンのインディーズ担当の方にはかなり気に入って頂けたらしく「毎日聴いています」というような情報が人づてに耳に飛び込んできた。ほほう、これは幸先(さいさき)いいじゃございませんか。2012年にリリースした前回のアルバム『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』も在庫あとわずか。家にあと30枚あるかないか。間もなく、廃盤。まだ未入手の方は早めにアマゾンなどで求められたし。うむ。500枚プレスして約3年で完売か。まあ、悪くないか。2002年に大手「P-VINE」から出した『未来ブティック』なんて10年かかって300数枚しか売れなかったらしい(多分500枚プレスして)。クレイジーケンバンドの横山剣&ムーンライダーズの鈴木慶一プロデュースという、日本ロック史上後にも先にもあり得ない奇跡の顔合わせによるCDだったのだが全く売れなかったのだ。しかも、残りのCDは行方不明らしい(ひどい!)。まあ、売れなくて、地方のCD屋の倉庫の一番奥にカビが生えたまま眠っているか、とっくに廃棄処分されたかのどっちかだろう。切ない話だ。さて、今回のアルバム1000枚、いったい何年でさばききれるか、楽しみである。どうぞ、売れますようにと、地獄の底から南無阿弥陀仏。
 
 6月9日のレコ発に合わせてダンボール・バットのオリジナルTシャツがついに完成した。制作費を抑えるために、ウチのメンバーとオレの友人とが埼玉の工場までじかに出向いて1枚1枚手刷した入魂の作。柄は、今回のCDジャケットの女のコのキャラ(画:逆柱いみり)をメインにデザイナーのAサンが作ってくれたもの。インクの色は紺とピンクの2色でサイズは各種ございます。2000円で販売。ぜひこの機会をお見逃しなく。▼写真のモデルはウチのドラマー嬢。

 では、みなさま、火曜日のレコ発、お待ちしております。ドラムのエミリーがリードヴォーカルを初披露する曲から十年ぶりに再演するナツメロまでをご用意してお待ちしております。DJにコモエスタ八重樫センセイ、ゲストライヴ陣には、グラム・パンク・バンド「シスター・ポール」、元祖工作バンド「OBANDOS(安齋肇、朝倉世界一、しりあがり寿、ほか)」、前衛獅子舞「こまどり社」といった豪華&ツワモノたちがスタンバイ。是非。是非。是非。


追申:今回のCDのジャケ画を描いていただいた逆柱いみり先生の個展が京都のトランスポップギャラリーにて6月21日まで開催中とのこと。それに併せて会場ではダンボール・バットの新譜とTシャツもレコ発に先駆け既に極秘販売中だとか!!京都の方は是非!!http://www.trancepop.jp/




前売りのご予約はこちらの専用フォームからどうぞ
(当日のお昼12時まで受付中)・・・




追伸:ダンボール・バットの告知・事務作業を手伝っていただける「ボランティア・スタッフ」募集中(ネット環境に慣れている方。)




ニューアルバム情報!
「壊れたカセットはAOR」/ダンボール・バット
6月25日発売
▼告知PV
https://www.youtube.com/watch?v=mnfyIyflmk4
全14曲(約1時間収録)/1500円+税/
見開き紙ジャケット/歌詞・ライナー付き
作詞作曲・録音・ミックス・プロデュース:AMI/
ジャケ画:逆柱いみり/
CD帯・推薦文:コモエスタ八重樫/解説:岡村詩野、湯浅学/
寄せ書き:小野瀬雅生(クレイジーケンバンド)&大田譲(カーネーション)
&ホッピー神山
ゲスト・ヴォーカル:蒼衣スイミング、市場大介(美人画家)、
Miiss Donutfromアメリコ)
<敬称略>
配給:ブリッジ


★今夜のBGM★
アメリカのプログレってだけで食指が動かなかった。しかし永年食わず嫌いだったことをジャケットに描かれてるワン(犬)ちゃんに詫びた。プログレというよりはオレの耳にはグラムロックの異母兄弟のようにも聴こえる。この曲なぞジギースターダスト期のデヴィッド・ボウイに歌ってもらいたいドラマチックな佳曲である。
FAST GUN / PAVLOV'S DOG('74)




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▼今後のイヴェント予定▼

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【ダンボール・バット】ライヴ

壊れたカセットは69(ロック)の日~
ダンボール・バットのニューアルバム
「壊れたカセットはAOR」発売記念イヴェント!
※CD先行発売・特典あり
※ダンボール・バット・オリジナルTシャツ販売予定
※他の出演者らの物販コーナーも併設

6月9日(火)@渋谷ラストワルツ
開場:PM18:30 DJ-START:PM19:00 開演:PM19:15

ご予約¥2000+1d、当日¥2300+1d

ライヴのご予約、お問い合わせは▼こちらのフォームから

DJ:コモエスタ八重樫

ライヴ:(以下出演順)
①シスター・ポール
②オバンドス
(安齋肇、朝倉世界一、白根ゆたんぽ、しりあがり寿、高橋キンタロー、薙野たかひろ、なんきん、パラダイス山元、ミック・イタヤ)
③ダンボール・バット(※PM9:00頃~)

オープニングアクト:こまどり社(前衛獅子舞)

ダンボオール・バット+シスター・ポール+オバンドス+こまどり社によるグランド・フィナーレ・コーナーもあり



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【ネオン警察】ライヴ
リーダー・AMIの闇のソロユニット


ネオン警察:
AMI(唄・テルミン・SAX)、MARI(ピアノ from BLACK&BLUE

7月14日(火)@新宿「カールモール」

「特殊パリ祭~
   蜂鳥あみ太=4号×ネオン警察 2マン!」


PM7:30開場 PM8:00開演

ご予約¥2500+1d 当日¥3000+1d

出演>
ネオン警察(AMI:唄・テルミン・SAX + MARI:ピアノ)
蜂鳥あみ太=4号(唄)with 佐藤真也(ピアノ)

AMI=あみ太(AMI+蜂鳥あみ太=4号)




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▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
▼ディスクユニオン

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))


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◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト