蚊だって必死ですよ。まだまだ猛暑日が続いているとはいえ、「夏の終わり」の近いことをその敏感な野生の肌が感じとっているんですよ。血ィ吸えるのも今のうち、吸えるうちに吸っとかねぇーと!ってんで、そんな凶悪な蚊と只今部屋ん中で格闘中。こちとら、先日のイヴェントの気疲れのストレスのせいでどんよりしていた胃の調子が治ったと思ったら今度は腹の調子がギュルギュル悪くてねぇ雑炊にヨーグルトにヤクルトって昔の病気の子供みたいな貧相な食生活中。オレの血ィ吸っても旨くねーぞと蚊に言い聞かせても言うこときかず、仕方なく蚊取り線香に着火、引き続き臨戦態勢中。
さて、しなびた茄子の上で腹上死した干からびたコオロギのように、先日の自主企画イヴェント「妄想キャバレェ」の無事終了とともにオレの夏も終わりました。きのう、今日と、なんかいつになくオレの中で虚無感の野郎がモンヤリ漂っています。思考が働かないのは暑さのせいばかりではありません。虚無感が思考を鈍くさせているのです。
さあ、これからどうするんだよ、おまえ。
どうにもならないね・・・。
あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、と焦るばかりで
結局、また、モンヤリ。
こんなシミッタレタ夏の終わりにいろんなモノがモンヤリと漂っているのはオレだけじゃないのでしょうか?
久々に金子光晴の詩を反芻してみる。
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【くらげの唄】
ゆられ、ゆられ
もまれもまれて
そのうちに、僕は
こんなに透きとほつてきた。
だが、ゆられるのは、らくなことではないよ。
外からも透いてみえるだろ。ほら。
僕の消化器のなかには
毛の禿(ち)びた歯刷子(はブラシ)が一本、
それに、黄ろい水が少量。
心なんてきたならしいものは
あるもんかい。いまごろまで。
はらわたもろとも
波がさらつていつた。
僕? 僕とはね、
からつぽのことなのさ。
からつぽが波にゆられ、
また、波にゆりかへされ。
しをれたのかとおもふと、
ふぢむらさきにひらき、
夜は、夜で
ランプをともし。
いや、ゆられてゐるのは、ほんたうは
からだを失(な)くしたこころだけなんだ。
こころをつつんでゐた
うすいオブラートなのだ。
いやいや、こんなにからつぽになるまで
ゆられ、ゆられ
もまれ、もまれた苦しさの
疲れの影にすぎないのだ!
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さて、先日のステージの模様は後日、動画でもご報告するつもりでおりますが、取り急ぎ極秘写真を掲載申します(日記上部)。別にコレ、犯罪者の写真ぢゃありませんので念のため!オレのかけているとってもスクウェアでとってもフラットでとってもニューウェイヴなサングラス。ドラマ「新・必殺!仕置人」の<死神>(河原崎健三・上の写真右)へのオマージュでもあり、活動休止中ポリシックスへの皮肉とユーモアを込めた宣戦布告と取っていただいて構いません。
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【ダンボール・バットの各種PVコーナー】
▼最新PV♪「仮面の昼」(作詞作曲:AMI)/ダンボール・バット
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▼超最新ナンバー
「馬鹿ヌーヴェル・ヴァーグ」(作詞作曲:AMI)/ダンボール・バット
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▼最新PV「狩人だから」(作詞作曲編曲:AMI)/ダンボール・バット