2012年7月10日火曜日

渋谷・宇田川町で船酔い。雨の糞尿綺譚。


  まさか大都会渋谷のど真ん中、宇田川町のど真ん中の陸の上で船酔いに見舞われるとは!!・・・反省しています、先週金曜日の渋谷ge-geeでのライヴ。普段からそんなに酒は強くはないとはいえ、体調がすぐれなかったのか、空きっ腹に飲んだのがいけなかったのか、いつもより若干度数の高いアルコール飲料をゴクゴクとステージ前に飲んでいたらいざ本番って時に足はふらつくは、なんだかムカムカと吐き気がしてくるは、脂汗は出るはで、こりゃマズイと思いながらも、その日、自分で選曲した1曲目が皮肉にも“奴隷船”をテーマにした船乗りの歌と来たもんで、ホロ酔いならぬ本当にリアルな“船酔い”状態での本番スタートという笑うに笑えない状況に。こんなことならエチケット袋(ゲロ袋)をステージに用意しておくんだったと後悔しつつ、その後、嵐のような吐き気との戦いを顔の表情には出すまいとミラーのサングラスに隠しつつなんとかやり過ごし、3曲目あたりからようやく落ち着きを取り戻せたものの、さぞかしお客さんの目にはぎこちなく映っただろうと、お見苦しい醜態をさらしてしまったことに対しダンボール・バット号のダメ船長として猛省中であります。(▼写真:船酔いと只今葛藤中のキャプテン)



  さて、その日のイヴェントの主催者でもあり、「イーガルとロヮゾー・ナイフ」という自ら率いるバンドのヴォーカリストとしても出演したイーガル君と、ライヴ後に会場の外の非常階段に腰掛けそぼ降る雨の渋谷の街を見下ろしながらほんの少しだけ話を交わしました。「毎月ギリギリですよ」、なんて苦笑いしていましたが、うらやましいことに彼は音楽だけを生業として生活をしているとのこと。自分の得意分野である音楽を仕事にし、いくらギリギリとは言えそれだけで生活が成り立つという状況はオレなどからすれば夢のまた夢のそのまた夢の夢の夢。尊敬の念を抱かずにはいられません。しかし、どうして音楽だけで喰えるんだろうか?などというオレの低レベルな疑問も、ライヴの次の日に彼の公式サイトに載っていたプロフィールを見て一瞬で吹き飛ばされたのです。なんともかの天下の名門「バークリー音楽院」で学位を取得と書いてあるではありませんか。その日のライヴで披露していたジャズをベースにしながらもどこか間の抜けたユーモア溢れる演奏とは対照的に、実にアカデミックで難解そうなクラシック~現代音楽作品なども多々作曲されている旨がその公式サイトには紹介されていました。そうか、オレなんかとは元々の血統、出来が違うわけだ、と、心の底から納得したわけです。これからは気安くイーガル君なんて呼べません、ボク。センセイと呼ばないと失礼だな、と、気持ちを新たにしたところであります。ちょっとピアノが上手いただのヘンな兄ちゃんだとずっと思っていたのに(笑)、本物だったのです。失礼しました。前出の自身のバンドの他に、ソロのピアノ弾き語り、歌手のバッキング、さらには演劇や映画などに曲を提供したりもしているそうです。曲を提供!!カッコいいですねぇ~。提供できるもんならオレも提供してみたいものですよ、ベルナルド・ベルトルッチの映画にでも!!が、どう土下座したって逆立ちしたって誰も貰ってくれませんよ、オレの曲なんて(大昔、自分の書いた曲のDEMOを平山美紀の事務所に送りつけたことがありますがね!(笑)・・・)。ましてやカネ出してまでオレに曲を書いてくれなんて頼みに来る阿呆もおりますまい。バークリー出の天才と譜面の読み書きも出来ぬ自称“高円寺のブライアン・フェリー(オレのこと)”とではまるでサラブレッドと牝馬。比較の対象にすらなりえませんが、片や、作った曲がカネになり(金額の多い少ないの問題ではなく)、聴く人の心のヒダを震わせ、歴史に名前を残すことも可能でしょう。しかし、片や曲を作っても作っても尻の穴から毛穴からヒリ出してもヒリ出しても1円のカネも生み出せず、それどころか、大部分が陽の目も見ずに闇に葬られ、歴史のすき間の下水溝に流されていくだけ。それはまるで自己満足の果ての消化されないまま肥溜めに溜まってゆくウンコみたいなもんです。今のオレは便所の糞ツボの中から女の尻を見上げて切ない気持ちで一杯になった金子光晴爺の気持ちです。いやいや何言っているのか分からなくなってきました。しかし、ウンコだって畑に撒けば肥料として立派な役目を果たしますからね、オレの作る曲など糞尿以下ってことになるでしょう。糞尿以下なら糞尿以下らしく糞尿相応のしかし出来れば糞尿以上のダンディな糞尿とならんがための無意味な糞尿ミュージックを追求しこれからも誰からも見向きもされない必要とされない糞尿歌をたとえ尻拭くトイレットペーパーが無くなろうとも独りヒリ出し続ける所存だし、ヒリ出し続けなければ「死」あるのみです。小学校の音楽の時間に習ったクレッシェンドとデクレッシェンドの違いさえとうの昔に忘れましたが、感情のおもむくまま、ひらめきと気合と努力と根性と血と汗と涙と反逆心と負けず嫌いの性根がオレの創作の原動力。なんでピアノの鍵盤には白鍵と黒鍵があるのか?そんなもん全部真っ黒に塗っちまえ、と、きのう見た夢の中でミック・ジャガーがオレに耳打ちしたのです。



追伸:仙台在住の知人が発行している「拡散希望」というフリーペーパーの臨時増刊号(6月末に発刊)に原稿を1本書きました。「日本脱出という生き方」というテーマで1本書いて欲しいとの依頼があり、生まれてこのかたパスポートの所持はおろか飛行機すら乗ったことのないオレにしてみれば依頼する先を間違えたのでは?と、一瞬首をかしげたのは事実ですが、ブログのいつものノリで是非とのことでしたので、楽しく書かせていただきました。都内ですと、渋谷・PARCOパート1の4階にある「オンリー・フリー・ペーパー」というフリーペーパー専門店(もちろんタダです)などで手に入る模様です(←写真参照)。興味のある方は探してみてください。






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▼今夜のBGM▼
♪DANSEPARC/MARTHA & THE MUFFINS ('82)
カナダにゃニール・ヤングと鹿とリスぐらいしか住んでねーべという誤った認識のアナタへ。日本じゃほとんど認知度ゼロなカナディアンおNEWWAVEバンドの82年のヒットナンバー。痙攣しているようなヘンなダンスはジンジャエールの飲みすぎでしょうか?10回20回と聴くうちに味が沁み出てくる派手さは無いが禁欲的なメープル味のスルメの如し。

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ダンボール・バット【NEXTライヴ情報】
8月5日(
 ■東高円寺UFO-CLUBにて
■イベント名「夜のまにまに」
■18:30 OPEN / 19:00 START
※ダンボール・バットはPM9:30~の出演

■出演者(出演順に)
▼バンド名クリックすると動画観られます
①サロメの唇
②日比谷カタン
③コンクリーツ(from テレグラフ・レコード)
④ダンボール・バット
■前売り予約¥2000+1drink(¥500)
/当日¥2500+1drink(¥500)

 ご予約はここをクリックして専用フォームからどうぞ!

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★AMIのソロユニット<ネオン警察>始動に向け、鍵盤奏者(ピアノ、キーボード、アコーディオン)急募。その他にも、ヴァイオリン、アコギ、バンジョー、etcも募集中。年齢性別国籍テク不問。できれば杉並、中野や新宿あたりでリハ出来る
方。テク不問。男女年齢不問。お気軽に!

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被災地支援コンピレーション・アルバム【PLAY FOR JAPAN 2012】参加のお知らせ・・・・
音楽配信サイトのOTOTOY企画制作による被災地支援コンピレーション・アルバム「PLAY FOR JAPAN 2012」のVOL.3にダンボール・バットも新譜から1曲参加させていただきました。3月11日よりダウンロードのみによる販売となります。売上金は日本赤十字社を通じて被災地へ寄付されます。詳しくは下記サイトを参照ください。ご協力おねがいします。
http://ototoy.jp/feature/index.php/2012031101

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◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/

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▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM


▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』 ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード
▲2012年1月31日発売 ▲全11曲(約42分)収録
▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI
▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付
▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー)
▲ジャケット写真&デザイン:常盤響
▲ライナー:岡村詩野&湯浅学
▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田
▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷)
▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略>

▲収録曲
「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲

▼下記各オンラインショップにて販売中!
[AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス]
※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。
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■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326

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▼DANBALL BAT最新ライヴ映像V▼
「ファッション革命」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」収録曲・2012年2月16日レコ発イヴェント時の映像)


▼DANBALL BAT最新PV▼
「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)



▼DANBALL BAT最新PV▼
「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」/ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)



▼DANBALL BAT最新PV▼
「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)


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