2013年5月28日火曜日

ジョン・ケージとパンソリの邂逅が、逆柱いみりのギターに撃ち落とされた夜。


 アベノミクス景気だかなんだか知りませんが最近の株価の値上がりに色めき立った素人のオンナ子供ジジババ連中が「株投資セミナー」とやらの類に目をギラつかせながら我も我もと押し合いへし合いやってきて盛況を博しているそうです。なんともおぞましいことです。ところがここ2,3日、今度は株価が下落し始めたとかで、急に顔色変えてオロオロし右往左往の大騒ぎ。そんなニュース見ていたら阿呆らしくなってきました。まったくいい気なもんです。勝手にしてください。いちいちそんなもんニュースにすんなよ、って感じです。こちとら日々のトイレットペーパー買うのもヘイコラな懐具合。一生株券なんて手にすることはないでしょう。株券で尻拭いたらさぞかしい拭き心地がよろしいんでしょうな。エヘヘヘ。
 さて、最近アサヒビールから発売になった「レッドアイ」とはこれまた名ばかりのトマトの味もビールの味もしない実におぞましい何か小動物の小便の如く味わいの飲み物をチビチビと飲みながらヤニ茶けた壁に飾った1枚の絵をボケーっと眺めておったところであります。ラッセンでもヒロヤマガタでもありません。それは、このブログのTOPに貼り付けてある「オレ」をイメージして描かれたイラストの“原画”であります。作者はマンガ家の逆柱いみり先生。実はその逆柱いみり先生が率いるロックバンド「漏電銀座」のライヴが先週の水曜日に渋谷の某ライヴハウスで催されるということを小耳に挟みお邪魔してきたのですが、その際、先生じきじきに「是非差し上げたいものがあります」と、オレにかの絵の“原画”をくださったのであります。非常に感激いたしました。ゴミとガラクタの類しかない我が家に新たな「家宝」ができました。「AMIくんへ」と書かれた鈴木慶一サンのサイン入が入ったムーンライダーズの「青空百景」のLPジャケとともに我が家の床の間(“押入れ”のふすまを外しただけの空間)の壁にさっそく陳列させていただいたのであります。合掌。
 ところで、いみり先生とは昨年ぐらいからひょんなことで交流をさせていただいておるのですが、ありがたいことに我が屁っぷりバンド「ダンボール・バット」の“ファン”を自認してはばからない先生は、お住まいである静岡県からわざわざ高速バスでスっ飛ばし高円寺のライヴハウスくんだりにまでウチのライヴを観るため2度もおいでになっていただいたのです。そして、今回はこちらが拝見させていただく番になったというわけです。
 ヴォーカル&ギター担当のいみり先生のほか、リズム隊の女性が二人というシンプルなトリオ編成。先生の描くマンガそのままのようなシュールな歌詞と、それが乗っかるサウンドも捻じ曲がっていてこれまたシュール。80sニューウェイヴど真ん中なサウンド。無理を承知で例えればペルウブ+S-KEN(そういえばセンセイの帽子にメガネという風貌もS-KENを髣髴とさせるのです)なんてキーワードが頭をかすめ、ポジパンやらガレージやら色々な匂いが更に混入。しかし、センセイ曰く、ご自分ではとくに80sニューウェイヴとか全然意識していないらしい。ふむ。天然なのか?それはそれで凄い。
 そして、なによりも見事なのがセンセイのギター・プレイ。ただジャカジャカとコード・カッティングするだけならブルース・スプリングスティーンでも出来ますが、次々と繰り出すクネクネウネウネとした珍妙なリフの数々。虫のようによく動く指。しかも歌いながらですからね。歌詞も結構長い。オレなんか楽器無しで歌うだけなのに、しかも大した長くもない歌詞なのに平気でライヴ中歌詞吹っ飛びますからね(笑)。あの器用さだけでもう尊敬しちゃいます。さらに注目したのがアンサンブルの縁の下を支える女性二人のリズム隊。主役のセンセイの引き立て役に徹した寡黙なキャラは実にクールだし、派手さは無いが安定したその的確なプレイにはある種の静かな殺気のようなものさえ感じたほどです。とくにショートヘアが往年のブリジット・フォンテーヌあたりを髣髴とさせるドラマーの女性のただならぬ空気感が気になり後日センセイに確認したところ「ボクシング」をやっておられるとか。ヒェ~っ。それで殺気を感じたのか、と、いらぬ納得をしたものです。いずれにせよ、「漏電銀座」の想像以上のライヴ・パフォーマンスを目のあたりにし、「オレ負けてるんじゃねぇーの?」と、ヘンな危機感を煽られ、いい意味で刺激を頂戴した夜でありました。有難う御座いました、センセイ。精進いたします。いつかウチのイヴェントで共演いたしましょう。
  そして、センセイのライヴの三日後の先週の土曜日。オレのソロユニット「ネオン警察」が高円寺の秘境スポットとして名高いCDショップ「円盤」のとあるイヴェントに出演。異色の(?)共演陣と共に狭い会場で粛々とライヴをやってまいりました。まあ、さしてレポートすることもありません(笑)。しいて言えば、お客さんがサッパリだったのがちと寂しかったですな。隣の焼鳥屋なんか客が道路まで溢れていたっていうのに・・・(笑)。
 ダボシャツにグラサン、ブッ太いラッパ・ズボン(?)にゲタ・・・という、それこそ「トラック野郎」にでも出てきそうな何故か昭和ムード満点な衣装で臨んだこの日のライヴ。7月のレコ発に向けたプレライヴと言ったところでしたが、今までになかった新たな試みもありました。それは用意した歌詞に即興でメロ(節)を付けて歌うというものでした。しかも、伴奏は音程のトチ狂ったアフリカの楽器・カリンバのみという、スロッビング・グリッスルも真っ青な(?)インダストリアルな試みでありました。ジョン・ケージの偶然の音楽と韓国伝統音楽パンソリとの邂逅、と自分の中では勝手に位置づけておりますが(笑)、もともとは相方のピアノ担当のMARIの提案で、「唄だけ(伴奏なしで)」でなにか1曲やってみれば、という言葉に後押しされ考えた企画でしたが、やってみると実に面白い。いや、やってる本人は(笑)。見ているほうはけっこうしんどいんじゃないか、と(笑)。ついにピアノの伴奏も無しですか。来るところまで来ましたな。今後さらにエスカレートして、例えば鼻毛を三味線代わりに長唄・都都逸・端唄・・・なんていうのもやりかねないですな。エヘヘヘ。
 いや~、それにしても、どんどんディープな世界に向かっておりますな我が「ネオン警察」は!!どんどん世俗から離れつつある。どんどん自滅の道を進んでいるように感じます(笑)。大丈夫オレ?!もうヤケクソ!孤高と阿呆は紙一重と言いますが、そのうちゴッホみたくテメェーの耳そぎ落とすんじゃねぇーかって心配になる時があります、最近。


★今夜のBGM★
上記日記にもありました、円盤でのライヴの模様を、2分半の超ダイジェスト映像でどうぞ。1曲目がカリンバによる問題の即興唄。
「泥棒と葬列~フューチャー・ナウ」(抜粋)/ネオン警察(2013/LIVE@円盤)

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次回「ネオン警察」(AMIソロ)ライヴ情報


2013年7月26日(金)
八丁堀「七針」にて
「ネオン警察・レコ発~八丁堀に電気クラゲが出た!」
CD先行販売(サイン入り)・オマケご用意予定

PM19:00 OPEN / PM19:30 START
料金¥2000ポッキリ!(当日券のみ)
※ドリンク持ち込みOK
(店内でもビール¥300、ジュース¥200等販売しております)

出演:
ネオン警察(AMI + MARI
ゲスト:
蜂鳥あみ太=4号(+佐藤真也<PIANO>)、
こまどり社(SAX、舞い)
※ゲストとの共演コーナーあり


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次回「ダンボール・バット」ライヴ情報:
8月1日(木)東高円寺UFO-CLUBにて
雑誌「TRASH-UP!!」+ダンボール・バット共同企画第4弾
【ニューウェイヴ天下御免 VOL.4】
※出演者調整中
DJ:屑山屑男(編集長)
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▼ネオン警察1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))


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◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/


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▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM


▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』 ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード
▲2012年1月31日発売 ▲全11曲(約42分)収録
▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI
▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付
▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー)
▲ジャケット写真&デザイン:常盤響
▲ライナー:岡村詩野&湯浅学
▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田
▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷)
▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略>

▲収録曲
「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲

▼下記各オンラインショップにて販売中!
[AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス]
※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。
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■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326

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▼DANBALL BAT最新ライヴ映像V▼


「イージー・リスニング、ハード・リスニング」
(LIVE@UFO-CLUB 2013年2月)



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 ▼DANBALL BAT最新PV▼
「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット

(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)



▼DANBALL BAT最新PV▼
「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」/ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル

(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)



▼DANBALL BAT最新PV▼
「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)

 

 

2013年5月23日木曜日

異国のカノジョがUFOに乗ってピチカートファイヴの幻を見た夜。


 今日、奴隷農場(会社)からの帰り、クタクタんなって電車から降り立ち高架になっているJR高円寺駅のホームの端から西の空を見やれば錆びたピンサロの看板越しにまるで溶鉱炉で溶かされる丸い巨大な鉄の塊のような太陽がオレに何かを語りかけているような気がしたものです。きっと世界の終わりの日に見る太陽もこんなキチガイじみた真っ赤な色をしているんじゃなかろうかとオレに思わせたのはヘッドフォンから大音量で流れていたロバート・フィリップの凶悪なギターのせいだったのかもしれません。
 さて報告が遅くなりました。いや、報告するようなことも別にありませんが、先週の木曜日に開催された雑誌「トラッシュ・アップ」とウチのバンド「ダンボール・バット」の共同企画ライヴイヴェント第3弾・・・【ニューウェイヴ天下御免VOL.3】も無事終了しました。まったく昼間はあんな初夏のようないい天気ですっかり安心していたら夕方から急変!(笑)前回のオレのソロ「ネオン警察」のライヴの日も近年稀に見る大嵐に見回れ、今回もまた?!、と、「雨男」の面目躍如であります。ハハハハ。天候も客足に響いたのでしょう。おかげさまで、今回は「赤字」になってしまいましたが、太っ腹の屑山編集長が「ここはボクが持ちましょう!」と助け舟を出していただきなんとも恐縮至極な一夜でありました。出演していただいたバンドさんたち(うさぎの兵隊は待機。、BARAMON、FALSETTOS)もそれぞれにユニークなサウンドと迫力のステージでイヴェントを盛り上げていただきました。ありがとうございました。イヴェント・タイトルに「ニュー・ウェイヴ」とあるぐらいだからさぞかし「ニュー・ウェイヴ」なイヴェントなんだろうと思われるかもしれませんが、すでにシリーズ3回目にしてタイトルは“あって無いようなもの”と化しつつあり(笑)、イイ意味でのボーダーレス状態、先の読めないイヴェントになってまいりました。ニュー・ウェイヴ=新しい波ってこってすから、まあ、新しい波を感じる音ならなんでもいいんじゃねーっすか?ってな持っていき方でこれからもいきましょう、編集長殿!!
 え?ところでダンボール・バットの音が“新しい波”かって?まあ、若干、ヘドロや諸々のゴミ芥、糞尿の類で濁った波ではありますが、波は波。少々時代遅れではありますが大目に見てやってつかわさい。いや、でもね、客席で観ていた外国人のお客さん(女子)に、ライヴ後、ウチのコーラス担当のメンバーが声をかけられたって言うんですよ。「ピチカート・ファイヴみたかったネ!」って(一同・爆)。それってホメ言葉?イキなブラック・ジョーク?(笑)。もし小西康陽センセイがその場で聞いてたら腹抱えて笑ったでしょうな!!いやいやいくらなんでもそりゃ飛躍し過ぎじゃないですか?いやでも分かりませんよ。異国の人の耳には事実そう聴こえたのかもしれませんからね。オレと野宮真貴がダブッて観えたのかもしれせんね。エヘヘ。ダンボール・バットも「ネオ渋谷系・・・さらにその先の異分子たち」なんていう売り出し方で案外イケるんじゃないの?と、オレにまた淡い期待を抱かせてくれた夜でもありました。そうだよ、東京の片隅でいつまでもチマチマやっててもラチ明かねぇーし、いっそ海外に打って出ようじゃねぇーの、と、パスポートすら持ったことのないオレが一升瓶振り回しながら酔いに任せてほざいても始まりません。ハハハハ。
 ところで、その日のダンボール・バットのステージの模様は下段「今夜のBGM」コーナーでご紹介させていただいております。キーボードレス編成でのライヴも板に付いてきたのではないでしょうか?よりタイトによりダイナミックに生まれ変わったダンボール・バット。超ダイジェスト映像ではありますがご覧いただければ幸いであります。
 そして、昨晩見た夢ん中でこれまた見知らぬガイジンさんに「次のライヴはどこでやるの?」と、UFO-CLUBの楽屋で質問されたオレは「次は、“円盤”でやるよ、“円盤”で!」と答えたのですが、「え?円盤?ここ“UFO”でしょ?ここのこと?」、と“円盤”と“UFO-CLUB”がごっちゃになり話が通じず、“円盤”の地図を書いてあげようとするのですが手が震えて全然地図が書けずにオロオロするオレ、そんなどーでもいい蛭子能収のマンガみたいな夢でしたが、いや、事実、今週の土曜日、5月25日にダンボール・バットではなくオレのソロユニット「ネオン警察」のライヴをJR高円寺駅近くの秘境スポットとしても有名な(笑)CDショップ「円盤」でやることになっているのです。
 出演はウチを入れて全3組。しかし共演者の素性がほとんど分かりません(笑)。話だけ聞くとかなり手強そうなのは事実であります。もしかするとこの日、我が「ネオン警察」が一番まともで一番地味かもしれない(笑)。対するは、自作のヘンな楽器を操る高円寺在住のニュージーランド人・物理学者(!)、それと、突然段ボールをさらにグンニャリとゲル状にしたようなユルユルのサウンドを奏でるという京都出身の超ベテランバンドの二組。やべーよ、こりゃ。適当にチャラっとやって終わりにしようかと思っていたんですけど、適当にやっていたら返り血を浴びそうなメンツです。どうやらオレの対抗意識に火が着いたようです(笑)。どこまで張り合えるかは甚だ疑問ではありますが、やれるだけのことはやってみよう、という気持ちになってまいりました。
 しかし、今回のライヴ、オレもピアノ担当のマリもお互い時間が無く、前回のライヴからまったくリハーサルはやっておらず(当日のリハも無し!)、打ち合わせもほぼ無しという、言ってみれば当日行き当たりバッタリのライヴになりそうなのであります。イッツ・ハプニングであります。しかも、その強力な共演者に対抗すべく新たな「試み」も予定中。オレにしてみれば、ついにここまで来たか!!・・・というぐらいの試みです。いや別に裸踊りをするとか、ガラスの破片で切りつけて自らの血で相田みつをの書を模写するとかそういうのとは違いますが、しいて言えば、ジョン・ケージとパンソリ(或いは浪曲)の融合とでも言っておきましょうか。なんちって。ちと大袈裟やな。ま、とにかく、当日、気分が乗ったらやる予定(いい加減!・・・笑)。
 基本的にネオン警察のライヴはオレの歌(&SAX、テルミン、カシオトーン、諸々のゴミ楽器)とMARIのピアノのみによる至極シンプルなサウンド。常々やっているバンド・・・ダンボール・バットでのガッチリ決ったいわゆるROCK的なアレンジの下でのアンサンブルとは間逆のもっと自由でフレキシブルで空気の流れのような善寺の石庭のような(?)サウンドスタイルを目指したユニットでもあります。そして、さらにそれはどんな状況下でも演奏できる、対応できる、そんな強靭さも備え持ちたいというのがオレの理想であります。マイクが無かろうが、電気が無かろうが、空気が無かろうが・・・いや、空気無かったら死にますがな・・・ピアノが無ければその辺に落ちてる石や空き缶や棒切れ叩いて伴奏代わりに鼻歌の20曲や30曲が歌えるような強靭さが無ければだめだなと、音楽に対しネンな悟りを開きつつある最近のオレ、大丈夫?!
埴谷雄高の全集を枕に今夜はおやすみなさい。

※25日(土)のイヴェントは当日券のみです。開場PM7:00 開演PM7:30(詳細下記)

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★今夜のBGM★
ダンボール・バットの先日のステージより。超ダイジェスト映像。「残雪無宿」他。

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次回「ネオン警察」(AMIソロ)ライヴ情報
2013年5月25日(土)

高円寺「円盤」にて
JR高円寺駅下車南口を出て吉祥寺方面に電車の高架に沿って徒歩3分。焼鳥「大将」の先、2F。

「Mark Sadgrove presents」

PM19:00 OPEN 19:30 START
¥1500(当日券のみ)

出演:GALAKUTA/Mark Sadgrove/ネオン警察

★自作の楽器を操る、高円寺在住のニュージーランド人・物理学者
MARK SADGROVE主催の定期イヴェント。


2013年7月26日(金)
八丁堀「七針」にて
「ネオン警察・レコ発~八丁堀に電気クラゲが出た!(仮)」
CD先行販売(サイン入り)・オマケご用意予定

PM19:00 OPEN / PM19:30 START
予価¥2000(当日券のみ)
※ドリンク持ち込みOK
(店内でもビール¥300、ジュース¥200等販売しております)

出演:ネオン警察、蜂鳥あみ太=4号、他
※詳細調整中

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▼ネオン警察1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))


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◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/


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▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM


▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』 ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード
▲2012年1月31日発売 ▲全11曲(約42分)収録
▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI
▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付
▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー)
▲ジャケット写真&デザイン:常盤響
▲ライナー:岡村詩野&湯浅学
▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田
▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷)
▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略>

▲収録曲
「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲

▼下記各オンラインショップにて販売中!
[AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス]
※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。
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■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326

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▼DANBALL BAT最新ライヴ映像V▼


「イージー・リスニング、ハード・リスニング」
(LIVE@UFO-CLUB 2013年2月)



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 ▼DANBALL BAT最新PV▼
「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット

(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)



▼DANBALL BAT最新PV▼
「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」/ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル

(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)



▼DANBALL BAT最新PV▼
「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)

 

 

2013年5月14日火曜日

おまえにニューウェイヴを語る資格ナシ、とマルコム・マクラレーンに髪を切られた夜。

 
 先週のブログ、馬鹿みたく気合入れて書いたもんだから疲れちゃってもう半年くらいは何も書かなくてもいいかなあって気分になってますが、いやいや、それはいけませんね。継続することに意味があるんですから。それに、今やオレのストレス発散の場にもなっていますからね、このブログは(笑)。オレの精神状態が辛うじて平衡を保っていられるのは、辛うじて犯罪に走りそうになるのを踏みとどまらせてくれているのは、こうして日々徒然の鬱憤を駄文に載せて吐き出せる場があるからなんだと思います。有難い時代であります。
 実は先月、季節を問わずほぼ一年中肩ぐらいまであった髪をバッサリ切りました(モミアゲは相変わらず長いままですが・・・)。けっこうな量です。切りたての頃は、それこそサイキックTVのジェネシスPオリッジ・・・いや、例えが分かりずらいな(笑)、ええと、新宿御苑の初夏の芝生ぐらいの・・・。まあ、とにかくここン十年来なかった短さに始めは少々戸惑ったものの、今は正解だったなと、鏡を観るたびまんざらでもないイイ歳こいて自惚れ屋さんのボク(今はちょっと伸びてドヤ街のポール・ウェラーってな風体ですが・・・)。それまでは毎朝、前髪をニック・ケイヴ、或いはデヴュー当時のブライアン・フェリーよろしくオールバックにかき上げてハードなムースとハードなスプレーでガチガチに固めて会社などへも出かけておったのですが、最近は整髪料の類はほとんど使わずナチュラルそのものです(笑)。急に毎朝のヘアのセッティングが面倒臭くなってきたこと、それにオレもそろそろイイ歳ですからね、これから先、髪はどんどん減ってゆく一方でありましょうから、あえて、必要以上に化学物質で髪を傷める必要もないだろう(原発事故以来、ただでさえ、放射能を多量に含んだ酸性雨が降るここ東京じゃあ、数十年後にゃ、みんなハゲになるんじゃなかろうか?!でも「ブレード・ランナー」にはあまりハゲいなかったな・・・)と、人並みに髪の毛の心配する自分に阿呆らしくなりながらも、オレをショートヘアへと向かわせたダメ押しのキーワードが「ニューウェイヴ」という言葉でした。
 ダンボール・バットが影響を受けたサウンド・・・引いてはダンボール・バットの曲を全部作っているオレが影響を受けたサウンド。それは主に70年代~80年代にかけての様々なジャンルの音楽なわけでありますが、中でも、昭和歌謡や、グラムロック、プログレシッヴロックなどからの影響の占める割合が多いのは言うまでもありません。が、実は、オレの音楽的なルーツのその一番の根っこになる部分には「ニューウェイヴ」という不動のジャンルがストーンヘンジの巨石のように鎮座しておるわけです。ところがオレはその一番の根っことなるニューウェイヴからの影響をこれまでは何かそれをやるのが恥ずかしいことのようでもあるかのようにどこかコソコソと小出しにしながら表立って提示してこなかったような気がするのです。それがなぜだか自分でも分かりません。自分が一番影響を受けた音楽なのだからもっと堂々とおっぴろげて、どうだこの野郎!今度の曲いいだろう?ヘドが出るほど「“ど”ニューウェイヴ」だぜ!ファッキン!!・・・と、言わんばかりに心の奥にしまい込んだニューウェイヴ魂をもっと素直に開放してもよいのではないか?・・・と。
 時代が一回りも二周りもし、70年代末から80年代初頭にかけてのニューウェイヴと呼ばれた玉石混交の刺激的なジャンルの音楽が再評価されつつある今だからこそ、自分(オレ)のルーツに立ち返り、あえて打って出るべきではないか、と。あん?なにマーケティング・リサーチみたいなこと言ってんだ、オレ?いやいや、もう四半世紀も活動を続けていながら泣かず飛ばずのバンド(ダンボール・バット)、今さら何をやろうがどうあがこうが明日はありません。その代わり捨てるものもありません(笑)。そう、今さら何を恐れるものがありましょうか?そう、、これからはニューウェイヴだよ、おっかさん!!ニューウェイヴだよ、マルコム(マクラレーン)!!ニューウェイヴだよ、ジグジグ・スパトニック!!
 去年から不定期で始めた雑誌「トラッシュ・アップ!!」との共同ライヴ・イヴェント(第3回は、今週木曜日!下記ライヴ情報参照!!)のタイトルがなんたって「ニューウェイヴ天下御免」ってぐらいですからね、そのタイトルに刺戟されたっていうのもあるんです。ニューウェイヴって謳っていながらオールドウェイヴな音出してるバンドが毎回メインで出てたんじゃ洒落にならんですからね(いや、でも「ニューウェイヴ」が既にオールドウェイヴじゃねーの?って話もありますが、そこは、まあ固い事言わないで・・・)。で、ニューウェイヴったって幅広いわけで、一部はパンクの裾野にも重なっているし、そこにエレポップやら、ニューロマンティックやら、ゴスやら、ポジパンやら、ネオアコやら、スカ(ツートン)やら、DUB(ON-U)やら、フリージャズ~現代音楽が絡んでガラクタぶっ叩いてるだけのような異端派もいるし、その宇宙は広大そのもの。当然、そのファッションだって様々で、髪型だってロン毛からスキンヘッズまで色とりどりではありますが、一言「ニューウェイヴ」と聴いて真っ先にオレが連想するのはツンツンとして無造作なショートヘア。それが誰のイメージから来るのかは分かりませんが(やっぱPILのジョニー・ライドンあたりなのか・・・)、とにかく短い髪のイメージなんです。だから、オレも短くしてやろう、まずは外見から、と、なんとも中学生並みの短絡的でイージーな行動ではありますが、許してつかわさい。
 というわけで、ちょっぴり短くなった髪のボクちゃんに逢いに来てください。今週の木曜日、東高円寺UFO-CLUBで開催される「ニューウェイヴ天下御免~VOL3」の会場でお逢いしましょう!!
(※前売りのご予約はこちらから。当日のお昼まで受け付けております。折り返しメールを差し上げます。)

追伸:
最近作ったバンド用の新曲を今リハーサルでやっているのですが、気分的にはそれこそニューウェイヴど真ん中、80年代中期のキュアー(!)辺りをイメージして作ったつもりなんですが、やっぱりそこには、ロキシーミュージックなんかのグラムの残り香が混入してきちまったり、ロックの連中とやりだした頃のマキさん(浅川マキ)のふかすタバコの煙が目にしみてきたりと、オレが作ると純粋な「“ど”ニューウェイヴ」にならないわけです。まあ、カラダについた長年の垢はそう簡単に拭えるものではありません。それがダンボール・バットらしさ、オレらしさ、なのだろう、と言ってしまえば身もフタもないわけですが、いずれにせよ、今後は「ニューウェイヴ」に重きを置いた曲作りをモットーとし、泣かず飛ばずのバンド道を、自滅の道を、さらさらにまい進してゆきたい所存であります。地獄の底まで。


★今夜のBGM★
オケラやミミズにニンゲン並みの知能指数があったらこんな風に歌ってくれるんじゃなかろうかと、オレを楽しい気分にさせてくれる。もはや、声帯ではなく細胞レヴェルで歌っている。戸川純ちゃんのようで純ちゃんではないんだけれどバックはヤプーズのメンツも参加でジャケは祖父江慎という気合の入ったこれこそニューウェイヴが産み落とした奇跡の成功例の一つ、か。なんでウケてるのかさっぱり分からない「●ゃりー●みゅ●みゅ」がこの歌の前では遥か冥王星の彼方に霞んで見えた5月の夕暮れ。
♪「肉体の天使」/泯比沙子&クリナメン('86)

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次回「ダンボール・バット」ライヴ情報
2013年5月16日(木)
東高円寺UFO-CLUBにて
雑誌「TRASH-UP!!」 +ダンボール・バット共同企画第3弾!!
【ニューウェイヴ天下御免 VOL.3】

“80s”、“ニューウェイヴ”をキーワードに編集長自らがセレクトした若手バンドと、ダンボール・バットによる、シリーズ・ライヴ・イヴェントの3回目。編集長の選曲によるDJプレーも見ものです!

■DJ>屑山屑男(編集長)
 ■LIVE>(出演順に)
①うさぎの兵隊は待機。
②BARAMON
③ダンボール・バット
④FALSETTOS
※オープニングアクト:こまどり社(舞い)
 ※当ダンボール・バットは3番目PM8:30過ぎ~です

PM18:30 OPEN / PM19:15 LIVE START / PM11:00 CLOSED
前売り予約¥2000 当日¥2300
※いずれも別途要ドリンク代500円

前売りのご予約はここをクリックして専用フォームからどうぞ


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次回「ネオン警察」(AMIソロ)ライヴ情報
2013年5月25日(土)

高円寺「円盤」にて

「Mark Sadgrove presents」

PM18:30 OPEN 19:00頃 START
¥1500(当日券のみ)

出演:GALAKUTA/Mark Sadgrove/ネオン警察
※当ユニットはPM7:30過ぎの出演

★自作の楽器を操る、高円寺在住のニュージーランド人・物理学者
MARK SADGROVE主催の定期イヴェント。


2013年7月26日(金)
八丁堀「七針」にて
「ネオン警察・レコ発~八丁堀に電気クラゲが出た!(仮)」
CD先行販売(サイン入り)・オマケご用意予定

PM19:00 OPEN / PM19:30 START
予価¥2000(当日券のみ)
※ドリンク持ち込みOK
(店内でもビール¥300、ジュース¥200等販売しております)

出演:ネオン警察、蜂鳥あみ太=4号、他
※詳細調整中

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▼ネオン警察1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))


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◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/


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▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM


▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』 ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード
▲2012年1月31日発売 ▲全11曲(約42分)収録
▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI
▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付
▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー)
▲ジャケット写真&デザイン:常盤響
▲ライナー:岡村詩野&湯浅学
▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田
▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷)
▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略>

▲収録曲
「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲

▼下記各オンラインショップにて販売中!
[AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス]
※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。
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■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326

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▼DANBALL BAT最新ライヴ映像V▼


「イージー・リスニング、ハード・リスニング」
(LIVE@UFO-CLUB 2013年2月)



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 ▼DANBALL BAT最新PV▼
「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット

(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)



▼DANBALL BAT最新PV▼
「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」/ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル

(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)



▼DANBALL BAT最新PV▼
「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)

 

 

2013年5月7日火曜日

“芸能”とは・・・と、勝新太郎に説教され韓国ラーメンに悟りを見た夜。


 韓国料理屋でのびたラーメン(「サッポロ一番」のような“袋”のインスタント麺を調理したもの)をすすっていたんですが、店にあったTVがずーっとケーブルの音楽番組を流していて、途中から、昨今世間じゃ有名らしい日本人3人組のグループのライヴをやりだしたのです。DJ一人に歌い手が二人というスタイルで、オレも名前ぐらいは知っていたのですが音を聴くのも映像を観るのも初めて。もちろん、そのサウンド、パフォーマンスにハナ毛ほどの共感も得られるはずもなく、のびた韓国ラーメンのチープな味を更に引き立てるかのような薄ら寒い歌詞、杓子定規な客の“煽り”を含め、オレにとってはひたすら嫌悪感を誘うものでしかありませんでしたが、まあ、彼らとは生きている世界も違えば価値観も月とスッポン、エスキモーとピグミー族ほどに違うわけだから仕方がありません。代々木だかどっかの巨大な会場を埋め尽くした数千人の客が歌詞を一緒に口ずさみながらノリノリで一体となった様はオレが普段聴いているようなバンドのそれとは全く違う病的なまでの明るさが支配する不自然な躁状態で、むしろ、新興宗教や、北朝鮮のセレモニーなんかのそれを思わせるものでした(いや、そう見えたのはオレの歪んだ人間性に問題があるのかもしれませんが)。
 それにしても凄い客の数です。毎回10人、20人のお客を呼ぶのにも四苦八苦しているバンドのリーダー(もちろんオレのこと!)としては実に悩ましくもあり凹まされる光景です。しかし、ここまで集客力の違いを見せつけられれば普通は嫉む気持ちも萎えてしまうもんでしょうが、オレの腹のムシは収まりません(笑)。クソっ!こんなのが「音楽」なのか?オレがやっているのは「音楽」じゃないのか?どーしてオレの作る音楽は誰にも理解されないのか?どーしてお客が呼べないのか?と、またいつもの悪いクセ、救いの無い堂々巡りの自己嫌悪スパイラルに陥るのです。食っていたラーメンどんぶりをコンクリートの床に叩きつけたい衝動をぐっと我慢したものの、「酒だ!酒だ!酒買―てこいっ!」とキャプテン・ビーフ・ハートのようなダミ声で叫ぶ岡千秋が女房役の都はるみと熱いデュエットを聴かせる♪「浪花恋しぐれ」でも歌わなきゃやってられねぇって気持ちにオレをさせます。普段はあまり酒を飲む習慣のないオレもこういう時ばかりは一升瓶のマッコリで抗ウツ剤とガスター10とやり場のない怒りとを飲み下しながらクソっ!クソっ!クソっ!と般若心経のように唱えること100万遍。有難や有難や、お陰でちょっと気がラクになったものです。
 どうせオレなんて一生アングラな曲を作り続けてアングラの森の裸の王様としてせいぜい世間に悪態つき続けて最期は誰にも看取られることもなく大量に売れ残った自分のCDの山の下敷きになって体中冬虫夏草に覆われて虚しく朽ち果てるのがオチなのでしょう。まあ、それもまた人生。結構結構こりゃ結構!!ああ、ダメだ、ダメだ。完全に自制が効かなくなりかけております、ボク。このままだと、犯罪に走りそうです、ボク。どなたかボクの心のブレーキを踏んでください。凹んで、ボヤいて、悪態ついて、凹んで、ボヤいて、悪態ついて、今日も今日とて日が暮れて。あん?なにやってんだ?オレ。そんな時間あるなら、とっとと曲作れや、売れない曲を100曲でも200曲でも300曲でも!!
 それにしても、です。どうしてオレの作る曲は誰にも理解されないのか、そして、ライヴにお客が呼べないのか、世間のせいにばっかりしていないで、まずは自分を省みることから始めなければいけないのではないか?何が足りていなくて何が余分なのか?そして、呪うべきは、テメェーの力不足・・・曲作り、ステージ上でのパフォーマンスを含めた表現者としての力不足ではないのか!・・・と、いつになく冷静さを取り戻し、自己分析を始めるオレ。いや、別にヤクが効き過ぎてるわけでも新興宗教に入信したわけでも自己啓発セミナーに参加したわけでも高額な怪しい水晶玉を買って開眼したわけでもありません。それは、さきほど読み終えたばかりの新書「天才・勝新太郎」(著・春日太一)なる我が師の一人でもある俳優・勝新太郎の壮絶な役者人生を伝えた評伝本に心動かされ、なにかを悟ったようなつもりになっているからに他なりません。ああ、勝新太郎の血の一滴でもオレのカラダの中に流れていれば・・・と、切に願ったオレには表現者としての「死ぬ気」が圧倒的に足りていないのだ、と、まざまざと痛感させられたのであります。
 「千里の道を行き、万巻の書を読む」・・・これは勝新太郎が愛した座右の銘だそうです(知人を通じて知り合ったある哲学者が勝に贈った言葉)。表現者たる者はどうあるべきか、という真理がこの短い文章の中には凝縮されているのです。その意味は・・・
 <心ある、本当の道を目指す人間は、自分だけの道を歩かなければならない。あえて、今まで、誰もが歩かなかった道を歩かなければならない。千里の道を歩いていくなかで、心に芽生えた疑問、芽生えた愛、芽生えた醜さ、芽生えた尊さ、いとおしさ、いつくしみ、すべてを、自分だけにしか表現できないやり方で、表現しなくてはならない。それらを、心ゆくまで発酵させ、人々が長いこと見慣れてきたものが、いかに退屈だったかを悟らせなければならない」
 ・・・馬が草をはむようにオレはこの言葉の意味を何度も何度も噛みしめ反芻し、「千里の道を・・・」と、さっそくヨレヨレの字で半紙に墨でしたため、オレの心の一番奥の粗末で建て付けの悪い床の間にたった今飾ったところです。合掌。
 さて、来週、5月16日(木)東高円寺UFO-CLUBで開催される雑誌「トラッシュ・アップ!!」とウチのバンド「ダンボール・バット」との共同イヴェント(詳細は下記ライヴ情報を参照ください)で7,8年ぶりで再演する予定のナンバー♪「シティー・ソルジャー」というオリジナル曲(後期ビー・バップ・デラックスに触発されて作ったようなニューウェイヴ~パンク調のポップなナンバー)。まあ、タイトルを直訳すれば“都会の兵士”といったところですが、オレの書く歌詞のほとんどは大意があるようでありません(笑)。が、歌い出しの歌詞を見ると1番は「TVゲームの中でおまえは、今日も一人ほふく前進・・・」で、2番は「書割(かきわり)のオフィス街でおまえは、明日も一人ほふく前進・・・」となっています。自分で書いておいて今さら気付いたのですが、これはオレ自身に向けて書いた詞なのではないか、と(笑)。そして、はなはだ強引ではありますが、ここに先に挙げた勝新太郎の言葉を重ねることも可能なのではないか?と。<心ある、本当の道を目指す人間は、自分だけの道を歩かなければならない。あえて、今まで、誰もが歩かなかった道を歩かなければならない・・・>。そうだ、今日も明日もあさっても、時には小さな傷をいくつも作り血を流しながらも一人“ほふく前進”の心持で進んでゆかねばならないのではないか、と。
 ああ、いつになくマジメになってしまった、ボク。大丈夫かこの阿呆。


★今夜のBGM★
 オレたちは所詮砂浜に無限に広がる砂の一粒に過ぎず、やがて波が全てを大海原に押しやってしまうだろう・・・実際の歌詞の内容は知らないが、そんな人生の刹那を勝手に妄想させオレをちょっぴりニヒルにさせるブライアン・イーノの歌声が実にニクイのだ。気の抜けた甘ったるいサイダーを口に含みながら心のどこかで苦虫を噛み殺した、此処ではないどこかを求めるオレの旅情をかきたてた遠いあの夏の日に聴いたかもしれない1曲。ブライア・フェリーを除く当時のロキシーミュージックの面々が全員参加し、その当人のジェントルな気質をそのまま音像化したようなギタリスト、フィル・マンザネラの涼風漂う1stソロアルバムより。
 ♪「BIG DAY」('75)/ PHIL MANZANERA


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次回「ダンボール・バット」ライヴ情報
2013年5月16日(木)
東高円寺UFO-CLUBにて
雑誌「TRASH-UP!!」 +ダンボール・バット共同企画第3弾!!
【ニューウェイヴ天下御免 VOL.3】

“80s”、“ニューウェイヴ”をキーワードに編集長自らがセレクトした若手バンドと、ダンボール・バットによる、シリーズ・ライヴ・イヴェントの3回目。編集長の選曲によるDJプレーも見ものです!

■DJ>屑山屑男(編集長)
 ■LIVE>
ダンボール・バット、
BARAMON、
うさぎの兵隊は待機。
FALSETTOS

 ※当ダンボール・バットは3番目PM8:30頃~です

PM18:30 OPEN / PM19:15 LIVE START / PM11:00 CLOSED
前売り予約¥2000 当日¥2300
※いずれも別途要ドリンク代500円

前売りのご予約はここをクリックして専用フォームからどうぞ


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次回「ネオン警察」(AMIソロ)ライヴ情報
2013年5月26日(土)

高円寺「円盤」にて

「Mark Sadgrove presents」

PM18:30 OPEN 19:00頃 START
¥1500(当日券のみ)

出演:GALAKUTA/Mark Sadgrove/ネオン警察
※当ユニットはPM7:30過ぎの出演

★自作の楽器を操る、高円寺在住のニュージーランド人・物理学者
MARK SADGROVE主催の定期イヴェント。


2013年7月26日(金)
八丁堀「七針」にて
「ネオン警察・レコ発~八丁堀に電気クラゲが出た!(仮)」
CD先行販売(サイン入り)・オマケご用意予定

PM19:00 OPEN / PM19:30 START
予価¥2000(当日券のみ)
※ドリンク持ち込みOK
(店内でもビール¥300、ジュース¥200等販売しております)

出演:ネオン警察、蜂鳥あみ太=4号、他
※詳細調整中

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▼ネオン警察1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))


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◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/


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▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』 ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売 ▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI ▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付 ▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響 ▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田 ▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス] ※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。 ----------------------------------------------------------------------------------   ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326 --------------------------------------------------------------------   ▼DANBALL BAT最新ライヴ映像V▼ 「イージー・リスニング、ハード・リスニング」 (LIVE@UFO-CLUB 2013年2月) ----------------------------------------------------------------------------------  ▼DANBALL BAT最新PV▼ 「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット (アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より) ▼DANBALL BAT最新PV▼ 「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」/ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル (アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より) ▼DANBALL BAT最新PV▼ 「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)