アベノミクス景気だかなんだか知りませんが最近の株価の値上がりに色めき立った素人のオンナ子供ジジババ連中が「株投資セミナー」とやらの類に目をギラつかせながら我も我もと押し合いへし合いやってきて盛況を博しているそうです。なんともおぞましいことです。ところがここ2,3日、今度は株価が下落し始めたとかで、急に顔色変えてオロオロし右往左往の大騒ぎ。そんなニュース見ていたら阿呆らしくなってきました。まったくいい気なもんです。勝手にしてください。いちいちそんなもんニュースにすんなよ、って感じです。こちとら日々のトイレットペーパー買うのもヘイコラな懐具合。一生株券なんて手にすることはないでしょう。株券で尻拭いたらさぞかしい拭き心地がよろしいんでしょうな。エヘヘヘ。
さて、最近アサヒビールから発売になった「レッドアイ」とはこれまた名ばかりのトマトの味もビールの味もしない実におぞましい何か小動物の小便の如く味わいの飲み物をチビチビと飲みながらヤニ茶けた壁に飾った1枚の絵をボケーっと眺めておったところであります。ラッセンでもヒロヤマガタでもありません。それは、このブログのTOPに貼り付けてある「オレ」をイメージして描かれたイラストの“原画”であります。作者はマンガ家の逆柱いみり先生。実はその逆柱いみり先生が率いるロックバンド「漏電銀座」のライヴが先週の水曜日に渋谷の某ライヴハウスで催されるということを小耳に挟みお邪魔してきたのですが、その際、先生じきじきに「是非差し上げたいものがあります」と、オレにかの絵の“原画”をくださったのであります。非常に感激いたしました。ゴミとガラクタの類しかない我が家に新たな「家宝」ができました。「AMIくんへ」と書かれた鈴木慶一サンのサイン入が入ったムーンライダーズの「青空百景」のLPジャケとともに我が家の床の間(“押入れ”のふすまを外しただけの空間)の壁にさっそく陳列させていただいたのであります。合掌。
ところで、いみり先生とは昨年ぐらいからひょんなことで交流をさせていただいておるのですが、ありがたいことに我が屁っぷりバンド「ダンボール・バット」の“ファン”を自認してはばからない先生は、お住まいである静岡県からわざわざ高速バスでスっ飛ばし高円寺のライヴハウスくんだりにまでウチのライヴを観るため2度もおいでになっていただいたのです。そして、今回はこちらが拝見させていただく番になったというわけです。
ヴォーカル&ギター担当のいみり先生のほか、リズム隊の女性が二人というシンプルなトリオ編成。先生の描くマンガそのままのようなシュールな歌詞と、それが乗っかるサウンドも捻じ曲がっていてこれまたシュール。80sニューウェイヴど真ん中なサウンド。無理を承知で例えればペルウブ+S-KEN(そういえばセンセイの帽子にメガネという風貌もS-KENを髣髴とさせるのです)なんてキーワードが頭をかすめ、ポジパンやらガレージやら色々な匂いが更に混入。しかし、センセイ曰く、ご自分ではとくに80sニューウェイヴとか全然意識していないらしい。ふむ。天然なのか?それはそれで凄い。
そして、なによりも見事なのがセンセイのギター・プレイ。ただジャカジャカとコード・カッティングするだけならブルース・スプリングスティーンでも出来ますが、次々と繰り出すクネクネウネウネとした珍妙なリフの数々。虫のようによく動く指。しかも歌いながらですからね。歌詞も結構長い。オレなんか楽器無しで歌うだけなのに、しかも大した長くもない歌詞なのに平気でライヴ中歌詞吹っ飛びますからね(笑)。あの器用さだけでもう尊敬しちゃいます。さらに注目したのがアンサンブルの縁の下を支える女性二人のリズム隊。主役のセンセイの引き立て役に徹した寡黙なキャラは実にクールだし、派手さは無いが安定したその的確なプレイにはある種の静かな殺気のようなものさえ感じたほどです。とくにショートヘアが往年のブリジット・フォンテーヌあたりを髣髴とさせるドラマーの女性のただならぬ空気感が気になり後日センセイに確認したところ「ボクシング」をやっておられるとか。ヒェ~っ。それで殺気を感じたのか、と、いらぬ納得をしたものです。いずれにせよ、「漏電銀座」の想像以上のライヴ・パフォーマンスを目のあたりにし、「オレ負けてるんじゃねぇーの?」と、ヘンな危機感を煽られ、いい意味で刺激を頂戴した夜でありました。有難う御座いました、センセイ。精進いたします。いつかウチのイヴェントで共演いたしましょう。
そして、センセイのライヴの三日後の先週の土曜日。オレのソロユニット「ネオン警察」が高円寺の秘境スポットとして名高いCDショップ「円盤」のとあるイヴェントに出演。異色の(?)共演陣と共に狭い会場で粛々とライヴをやってまいりました。まあ、さしてレポートすることもありません(笑)。しいて言えば、お客さんがサッパリだったのがちと寂しかったですな。隣の焼鳥屋なんか客が道路まで溢れていたっていうのに・・・(笑)。
ダボシャツにグラサン、ブッ太いラッパ・ズボン(?)にゲタ・・・という、それこそ「トラック野郎」にでも出てきそうな何故か昭和ムード満点な衣装で臨んだこの日のライヴ。7月のレコ発に向けたプレライヴと言ったところでしたが、今までになかった新たな試みもありました。それは用意した歌詞に即興でメロ(節)を付けて歌うというものでした。しかも、伴奏は音程のトチ狂ったアフリカの楽器・カリンバのみという、スロッビング・グリッスルも真っ青な(?)インダストリアルな試みでありました。ジョン・ケージの偶然の音楽と韓国伝統音楽パンソリとの邂逅、と自分の中では勝手に位置づけておりますが(笑)、もともとは相方のピアノ担当のMARIの提案で、「唄だけ(伴奏なしで)」でなにか1曲やってみれば、という言葉に後押しされ考えた企画でしたが、やってみると実に面白い。いや、やってる本人は(笑)。見ているほうはけっこうしんどいんじゃないか、と(笑)。ついにピアノの伴奏も無しですか。来るところまで来ましたな。今後さらにエスカレートして、例えば鼻毛を三味線代わりに長唄・都都逸・端唄・・・なんていうのもやりかねないですな。エヘヘヘ。
いや~、それにしても、どんどんディープな世界に向かっておりますな我が「ネオン警察」は!!どんどん世俗から離れつつある。どんどん自滅の道を進んでいるように感じます(笑)。大丈夫オレ?!もうヤケクソ!孤高と阿呆は紙一重と言いますが、そのうちゴッホみたくテメェーの耳そぎ落とすんじゃねぇーかって心配になる時があります、最近。
★今夜のBGM★
上記日記にもありました、円盤でのライヴの模様を、2分半の超ダイジェスト映像でどうぞ。1曲目がカリンバによる問題の即興唄。
「泥棒と葬列~フューチャー・ナウ」(抜粋)/ネオン警察(2013/LIVE@円盤)
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次回「ネオン警察」(AMIソロ)ライヴ情報
2013年7月26日(金)
八丁堀「七針」にて
「ネオン警察・レコ発~八丁堀に電気クラゲが出た!」
CD先行販売(サイン入り)・オマケご用意予定
PM19:00 OPEN / PM19:30 START
料金¥2000ポッキリ!(当日券のみ)
※ドリンク持ち込みOK
(店内でもビール¥300、ジュース¥200等販売しております)
出演:
ネオン警察(AMI
ゲスト:
蜂鳥あみ太=4号(+佐藤真也<PIANO>)、
こまどり社(SAX、舞い)
※ゲストとの共演コーナーあり
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次回「ダンボール・バット」ライヴ情報:
8月1日(木)東高円寺UFO-CLUBにて
雑誌「TRASH-UP!!」+ダンボール・バット共同企画第4弾
【ニューウェイヴ天下御免 VOL.4】
※出演者調整中
DJ:屑山屑男(編集長)
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▼ネオン警察1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))
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◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/
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▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM
▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』 ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード
▲2012年1月31日発売 ▲全11曲(約42分)収録
▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI
▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付
▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー)
▲ジャケット写真&デザイン:常盤響
▲ライナー:岡村詩野&湯浅学
▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田
▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷)
▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略>
▲収録曲
「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲
▼下記各オンラインショップにて販売中!
[AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス]
※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。
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■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326
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▼DANBALL BAT最新ライヴ映像V▼
「イージー・リスニング、ハード・リスニング」
(LIVE@UFO-CLUB 2013年2月)
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▼DANBALL BAT最新PV▼
「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット
(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)
▼DANBALL BAT最新PV▼
「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」/ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル
(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)
▼DANBALL BAT最新PV▼
「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)