一度潰れたのに、中古アナログレコードの販売を「売り」に、この夏新たに渋谷にオープンしたHMV渋谷。みんなもう行った?どーなの?評判が伝わってこないし、誰も教えてくれない。オレはまだ行けずじまい。まあ、オレの予想では、値段も回転率もディスク・ユニオンのほうが上って気がするんだけど。つまりユニオンのほうが値段が安くて商品の入れ替わりも早いってこと。なんかヘンに勿体つけて高くしているような気がするんだよなぁ・・・って、まだ行ったこともないわけだから想像でとやかく言うのは控えよう。いや、ね、実はオレも開店して間もなくの頃、どれどれ冷やかし半分覗きに行ってやろうかと思って店の場所を確認しようとHPを見たわけなんだけど、HPを開いた途端目に飛び込んできた「あるモノ」に愕然として、すっかり店の場所の確認などどうでもよくなりそれ以来すっかり行く気をそがれてしまったのだ。その「あるモノ」とは、なんでも店のオープン記念だかで限定販売していたオリジナルのトートバックなのだが、そこに描かれてるイラストがこともあろうに我が永遠のライバル、坂本慎太郎君の手によるものだと書いてあったのだった!!くぅ~っ!!こんなところにまで進出してきているのか彼は!!・・・とにかくそんな理由だけですっかり行く気がしなくなったオレなのであった。でも、まあ、そう遠くない将来また潰れるんじゃないかっていうのがオレの予感(ひどい!!)。だからせめてその前に一度くらいは覗きに行ってみようと思う。その時は、オレの手書き直筆イラスト入りのトートバックを坂本くん・・・いや、この際、坂本龍一でもいいけれど・・・のCDの上にそっと置いてそのまま店を出てこようかと思う。まるで梶井基次郎の「檸檬」のように!!うむ、我ながらロマンチックなアイデアだ。
自宅のオレの作業部屋の机の前にはその坂本慎太郎くんの「ナマで踊ろう」のCDのビラが貼ってある。もちろん好き好んで貼っているわけではない。心が折れそうになったとき、それを見て「ナニクソ!!」と自分にハッパをかけるためにである。とはいえ、もうすでに何度も心が折れた。機材も壊れた。紆余曲折あり過ぎた。が、それでもどうにかこうにか秋の訪れとともに完成のメドが立ってきた。え?何の話かって?ハイ、ダンボール・バットのニューアルバムのレコーディングの話。来週にはコーラス隊の二人・・・MARIとAYAKO・・・を呼んで歌を重ねてもらう予定なのだが、それが終れば9部9厘、録音は終了。後はオレのちょっとした重ね(効果音とか)を経て、本ミックスを残すのみとなるのだが・・・おっと、肝心な事を忘れていた。実は、急遽決まったのだが、今回のレコーディングに、2曲だけなのだが、かつてダンボール・バットで長年キーボードを弾いていたROSEが参加することになったのだ。「産休」のため2年前にバンドを抜けた彼女は、正式に「脱退」もしていないのだが、いつの間にか「脱退」したのかもしれない、というなんだか分からない宙ぶらりんな状態での今回の参加。いや、だって今もダンボール・バットじゃ「キーボード募集」してるしね。ただ全然応募が来ないだけ(笑)!!果たして、この先どーなるのか?ROSEが戻ってくるのか、新しいメンバーが入るのか?キーボードレスのままで行くのか?リーダーのオレにも分からない!!いずれにせよ今回は2曲だけだけど彼女に弾いてもらうことにしたのだ。オレが弾いてもよかったんだけど、やっぱり本職じゃないからさ、限界があるのよ、オレのプレイじゃ。だから、どーしてもっていう2曲に限ってお願いすることにしたのだ。
ところで、彼女とは2年ぶりの再会になるわけだけど、向こうはこの2年の間に子供を生み、育て、人類としての子孫を残すという「役目」を立派に果たしたわけで、それに比べりゃ、オレのこの2年、なにか成長したのか?もちろん、バンドの曲を書き、ソロ(ネオン警察)の曲を書き、その両方のライヴをやり、ことバンドのライヴじゃ、慣れないキーボードの弾き語りにも挑戦し、果てはニューアルバムのレコーディングにも取り掛かり、エトセトラ・・・と、それなりにやっては来たし動いては来たが、どれもこれも実を結ばないし、この先実を結ぶ気配すらないことばかり。ただただメシ喰ってウンコしてムダに歳取っただけじゃねぇーのか?!と、自分の不甲斐なさに、人間として生物として引け目を感じるのであった。
さて、そんなこんなでキーボード不在のままこの2年間活動を続けている我がダンボール・バット。キーボードレスがこんなにも大変なものなのかと思い悩み壁にブチ当たる2年間でもあった。その空いた穴を埋めるための試行錯誤の2年間でもあった。が、ここ最近では、キーボードなしでは再現不可能と思い封印していた曲も、アレンジの一部を替たり、オレが弾ける所は歌いながらキーボードを弾いたり(かなりヨレヨレだが!!)、といったやり方で少しずつ再演し始めるようになってきた。「シュトラウスは夜に殺せ」や「殺人図形」などがそれであり、そういう曲に限って名曲が多い(自我自賛で恐縮です!!)。そして、次回10月28日の「ジャック達」との渋谷はラストワルツでの2マンライヴの際に、ついに問題作(?)にして叙情ムードロックの大作「沼」の2年ぶりの再演に挑戦することになった。もちろん、キーボードなしで。
「沼」はオレが書いた曲の中でもお気に入りのナンバーでCD「コンピュータ・ベルリン」に収録されている。ご存知の方は分かるだろうが、ピアノの存在がけっこう大きな曲である。だから、鍵盤なしではもう再演は不可能だろうと、ずっと押入れの奥に仕舞いこんでいたのだが、メンバーたちの強い後押しもあり、今回再演に踏み切ったのだ。そして、ピアノのない穴をある楽器で埋めることを思いついたのだ。それは、フルート!!パーカッション担当のブラジル・・・彼が大昔フルートを吹いていたのを思い出したのだ。そこで先日、渋るブラジルを説得し、さっそくスタジオで彼のフルートを交えながらバンドで再演してみたら、これが大正解。まるで沼の底に吸い込まれて行きそうな怪しくも幽玄なフルートの音色は、ピアノの不在も気にならないほどで、ブルー・コメッツかジェスロ・タルか、と言っても過言ではないその出来栄えにオレはライヴへの手応えを強く感じたのだった。
普段なら、なんの興味も共感も覚えない桑田佳祐氏の歌声。もう10年以上も前になるだろうか、桑田氏がソロ名義で出した「東京」という曲があった。普段のサザンなんかの曲と比べるとかなり毛色の違うムード歌謡のような曲だったと記憶している。いや、頭から最後までちゃんと聴いたことは一度もなくて、CMかなんかで4,5回さわりを聴いた程度だったのだがなんだか妙に頭に引っかかってシャクに障ったのを覚えている(笑)。その「東京」を聴いた直後にオレが書いたのが実は「沼」だった。その因果関係は今となっては覚えていないし、「東京」と「沼」が酷似しているわけでもないと思うが、とは言え「東京」になんらかの触発を受けて書いたような記憶もある。ダンボール・バットと桑田佳祐氏との鼻毛の先っちょほどの意外な接点がこんなところにあったのか。
よし、湘南にでも行ってみるか、この冬あたり。
よし、湘南にでも行ってみるか、この冬あたり。
★今夜のBGM★
その「沼」の、昔作ったチープなPVがこちら。当然、現在とはバンド・メンバーがだいぶ違っておりますがあしからず。ピンクフロイド+クールファイヴ的な世界を追求して作ったナンバーであったが、知らないうちに桑田佳佑氏のエキスも混入していたということか?「湖畔のホテルは青ざめて」という歌詞のくだりは、大好きなニューウェイヴ系女性シンガー、リーナ・ラヴィッチの「ブルー・ホテル」からの想起。
♪沼 / ダンボール・バット('07年)
♪沼 / ダンボール・バット('07年)
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【お知らせ】
ダンボール・バットでは女性キーボード奏者急募中(サポートOK)!お気軽にお問い合わせください。
こちらから▼
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【ネオン警察(リーダーAMIのソロ)】ライヴ
10月21日(火)@新宿「カールモール」
■ネオン警察:AMI<歌唱、テルミン、SAX> with まりこふん(MARI)<ピアノ>
共演:蜂鳥あみ太=4号(+佐藤真也<ピアノ>)、
ヴィジュアル系演歌歌手TAKASHI
※開場PM7:30/開演PM8:00
料金(予約・当日共通料金):2500円+1オーダー(500円~)
【ダンボール・バット】ライヴ
10月28日(火)@渋谷「ラストワルツ」
PM6:30 OPEN / PM7:30 STRAT
前売予約¥3000 当日¥3500 (+各drink代500円~)
ご予約、お問い合わせは▼こちらのフォームから
12月7日(日)@渋谷「ラストワルツ」
「ニューウェイヴ天下御免・年末SP!」
※詳細未定
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▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
▼ディスクユニオン
2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))
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◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
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▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM
▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』 ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス] ※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。 ---------------------------------------------------------------------------------- ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326 --------------------------------------------------------------------
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▼DANBALL BAT最新PV▼ 「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット (アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より) ▼DANBALL BAT最新PV▼ 「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」 /ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル (アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より) DANBALL BAT最新PV▼ 「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット (アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)