▲イヴェント詳細はブログ及びブログの下記に
良心の呵責にさいなまれながら生きてゆく・・・なぜかふとそんな言葉が頭に浮かんだ曇天の、いやすでに小雨そぼ降る水曜の朝。きのうコンビニのレジ前で売られていた30円引きシールが貼られたアーモンドタルトなる菓子にかぶりついてみたのだが賞味期限切れのためか異様な固さと粘着性に危うく歯の詰め物が取れそうになる不安にかられ喰うのをあきらめる。そして、すでにぬるくなったインスタントコーヒーをすすりながら今ターンテーブルの上でクルクル回っているレコードがホルガー・チューカイっていうのもそう悪くない、と思ったりする。混沌としているのだがそれでいて小気味よい音像の間に時折差し挟まれる無国籍な短波ラジオのノイズ音が、窓の向こうの遥か遠く、灰色にけぶる三軒茶屋方面の空の辺りに吸い込まれてゆくのが見える。もし、村上春樹ならこんな朝にはどんなレコードを聴くのだろうか?セロニアス・モンクとかだろうか?もっとキザったらしいレコードだろうか?まあ、どうでもよかろう。
夕べは、オレの裏ソロユニット「ネオン警察」のライヴだった。全身アミタイツ姿で特殊なシャンソンを聴かせる我が盟友、蜂鳥あみ太君との2マンで。相変わらず客席は閑散としていた。まあいつものことでもう慣れっこだが・・・。知った顔やウチの身内ばっかりで、なんだか自宅の座敷でライヴやってるような心持だったがそれでもみんな来てくれて有難かった。「ネオン警察」は、きのうが最後のライヴになるやもしれないなどと前回のブログでうそぶいていたが、さて、今後どーなるんだろう?ライヴの回を重ねるごとに相方のMARIのピアノとの呼吸も確実に合うようになって来たし、ライヴはやればやったでやっぱり面白いから、またやりたくなる。夕べだってお客はいなかったけれど、とてもいい感じのライヴが出来た。
約2年ぶりに出演したハコは、新宿のハズレにある「カールモール」という店。相変わらずうらぶれていて今にも崩壊しそうで昭和の場末感満点だったが(夕べ撮った写真を見てもらえればそのヤニ茶けた店の空気感なりが少しはお分かりいただけるのではないかと思う)、ステージとピアノの位置を大幅に変えたせいで以前に比べ非常にライヴがやり易かったし音も良くなっていた。そして、なによりも、共演者は気心の知れた蜂鳥あみ太君。彼のその圧倒的な歌唱力とパフォーマンスは俺の中でもお墨付きだから、どこの馬の骨とも分からぬ共演者のつまらん演奏にいちいちムカっ腹を立てさせられる心配もなかったからなおのこと夕べのライヴは楽しかったのだ。
ステージの冒頭、余興と称してまずはオレ一人で客席からの手拍子のみを伴奏になぜか端唄(芸者さんが座敷で三味線片手に歌う曲の一種)を披露。場を盛り上げるつもりの演出だったのだが突然の素っ頓狂なアカペラ攻撃に客席は困惑気味のようだった。そこから先は、相方のMARIのピアノをお供にネオンのオリジナル・ナンバーを熱唱。これでもか、これでもか、と、まるで呪文のように、寄せては返す波涛のように・・・。
そして、今回もライヴの途中に「即興コーナー」を挟んだのだが、毎回これが一番盛り上がる。オリジナル曲がひたすら沈んでいく一方で盛り上がらない分、せめてこのコーナーで盛り上がってもらおうという俺のささやかな心配り(笑)。毎回ライヴに間に合わせてオレがあらかじめ「詞」を書いてくるのだが・・・いや、「詩」と言ったほうがしっくりくるか・・・とにかく思いついた言葉を羅列しただけのインチキ臭い現代詩のようなもの。それを、本番のステージ上でピアノのMARIに手渡し、打ち合わせ無しでその場で即興で伴奏を付けてもらい、更にその伴奏に触発されたオレが即興で節をつけたり語ったり叫んだりしながらその詩を読み歌うというNYはグリニッジヴィレッジの吟遊詩人もビックリの珍コーナー。夕べはなぜかクラゲをテーマに「クラゲ・モーター・ヘッド」(笑)なるタイトルの詩を用意してきたのだが、なかなかの大ウケだった。あの光景を是非とも天国のジャック・ケルアックに見せてやりたかったゼ。
ステージのおしまいには、蜂鳥あみ太くんとの濃厚デュエットで2曲を披露。1曲はネオンのオリジナルで「猿が見ていた」という、これは猿にも劣る愚行を繰り返しながらエコだエコだと騒いでる人間どもへの警鐘の意味も込めて書いた曲なのだが、あみ太くんに言わせればこれは紛れもないスペースオペラだという。そんな曲で二人ともすっかり猿(原始人)になり切って熱唱。映画「2001年宇宙の旅」の冒頭で猿が骨を空にぶん投げるシーンを客席にいた誰もが我々二人の歌う姿に重ね合わせたのではないだろうか。それともただのキチガイ二人が騒いでいるだけのように見えたかは不明。そして、もう1曲は、来場者に配った粗品CD-Rにも収録のアダモの名曲「夜のメロディ」(安井かずみ訳版)をオレが作ったペラペラのインダストリアル・テクノ調のオケに乗せて痛唱。右翼の街宣車も蹴散らすような野蛮でドスの聴いた二人の歌に草葉の陰でアダモも涙をこぼしながら<雪が降るぅ・・・>と呟いたかもしれない。
普段バンド(ダンボール・バット)で歌うときは歌メロを大胆に変えたりすることはあまりないし、曲ごとにそれぞれ歌い方はだいたい決まっている。が、ネオンはそこがちょっと違う。基本になる歌のメロディはあるけれど、今回はここをガラっと変えてみようとか、歌い方も全然違う感じでやってみようとか、打ち合わせはしていないけれど本番ではMARIの意表を突いて予定外の歌い方をしてやろうとか、同じ曲でもなにかしら毎回違う表現や仕掛けをやってやろうという心持でライヴに臨んでいる(つもり)。まあ、それがライヴの本来のあるべき姿なのだろうが。とにかく、毎回が試行錯誤。歌とピアノだけだから自由が効く反面、誤魔化しもきかない。なんとも、ネオン警察はオレの屁っぷりヴォーカリストとしての貧しい表現力を鍛錬し、深化させるための実験の場でもあったのだ。
売れないCDを作るのはもう二度と懲り懲りだが、新曲は作りたい。もちろんライヴもやりたい(出来れば「まとも」な共演者と!)。実は夕べ、カールモールのマダムから今年の暮れのライヴのオファーを頂いたのだが・・・さて。MARI(=まりこふん)は相変わらず「古墳」関連のイヴェントで忙しそうだし。一体どうなるのかネオン警察。まあ、次回があったらまたお逢いしましょう。
華やかなネオンサインとは裏腹に都会の裏側を誰の眼にも触れることなくひっそりと流れるドブ川の如き我がネオン警察。鼻ツマミにされようと無視されようとドン暗と言われようとそれでも俺は俺の流れを流れてゆくしかないのではないか?沈みかけた笹舟に乗って・・・
我が師、ゲンズブールの初期のシャンソンが難解で暗いとの当時世間からのこっぴどい批判に対し「気にすることはない」と擁護したのはかのボリス・ヴィアンだったっつう話をここで持ち出しても仕方ないけれど、オレのボリス・ヴィアンはどこにいるのか?OH!うたかたの日々よ!!
華やかなネオンサインとは裏腹に都会の裏側を誰の眼にも触れることなくひっそりと流れるドブ川の如き我がネオン警察。鼻ツマミにされようと無視されようとドン暗と言われようとそれでも俺は俺の流れを流れてゆくしかないのではないか?沈みかけた笹舟に乗って・・・
我が師、ゲンズブールの初期のシャンソンが難解で暗いとの当時世間からのこっぴどい批判に対し「気にすることはない」と擁護したのはかのボリス・ヴィアンだったっつう話をここで持ち出しても仕方ないけれど、オレのボリス・ヴィアンはどこにいるのか?OH!うたかたの日々よ!!
追伸:
そして来週28日(金)は本家、ダンボール・バットのライヴが渋谷ラストワルツで、大先輩バンド「ジャック達」との2マンという暴挙!!約2年ぶりで再演するムードロック大作の♪「沼」、おなじみ「シュトラウスは夜に殺せ」のまさかの珍ヴァージョン、名曲「殺人図形」もギターソロ多めのニューヴァージョンでスタンバイ。是非、お越しください。1時間程度のステージを予定しております。ダンボール・バットはPM7:30~の演奏です!!
★今夜のBGM★
ガラにも無くモンクなど聴いて知ったかぶりすればモテモテか。蜂鳥あみ太くんの相方でジャズピアニストの佐藤真也氏にモンクでどれがオススメか聞いたらこれを教えてくれたのだ。氏曰く、JAZZ版「21世紀の精神異常者」だそうだ。言い得て妙なり。
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【お知らせ】
ダンボール・バットでは女性キーボード奏者急募中(サポートOK)!お気軽にお問い合わせください。
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10月28日(火)@渋谷「ラストワルツ」
共演:ジャック達(:一色進<シネマ>、大田譲<カーネーション>、宙GGPキハラ<ex面影ラッキーホール>、夏秋文尚<exチューインガム・ウィークエンド>)
※ダンボール・バットはPM7:30~約1時間の演奏です。
PM6:30 OPEN / PM7:30 STRAT
前売予約¥3000 当日¥3500 (+各drink代500円~)
各ライヴのご予約、お問い合わせは▼こちらのフォームから
12月7日(日)@渋谷「ラストワルツ」
「ニューウェイヴ天下御免・年末SP!」
※詳細未定
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▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
▼ディスクユニオン
2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))
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◆ダンボール・バット公式サイト
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▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM
▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』 ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス] ※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。 ---------------------------------------------------------------------------------- ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326 --------------------------------------------------------------------
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▼DANBALL BAT最新PV▼ 「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット (アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より) ▼DANBALL BAT最新PV▼ 「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」 /ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル (アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より) DANBALL BAT最新PV▼ 「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット (アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)