2014年10月7日火曜日

サム・テイラーとジムビームを酌み交わし、奇病にノドを絞められマルセイユで死んだ夢を見た夜。

100円で買ったサム・テイラーのLPを聴いている。先日、久々に100円レコード市に行ってきた。JR中野駅の近くにある某中古レコード屋が年に何回か開く恒例のイヴェントでレコードとかCDが100円均一なのだ。100円均一といっても、まあ、99パーセントがゴミの山。そのゴミの山から好みのゴミを探すのがオレの愉しみなのだ。昔は友人のS氏とかとよく行ってたなぁ。帰りにその日の「収穫」を見せっこするのが楽しかったが、そのS氏ももう東京にはいない。寂しい限りだ。また二人で行きたい。あちこちの中古レコード屋へ行くとかなりの頻度で遭遇する色白のムッチリしたサラリーマンとか、「10ccない?10cc?」と、いつも店員に詰め寄っている「10cc馬鹿」とオレが密かに呼んでいるイカれた兄ちゃんとかにも今回は遭遇しなかったなあ。オレも昔はレコードしか買わなかったが、家でじっくりレコード聴く時間もなくて持ち運べる小型のmp3プレーヤーに気軽に突っ込めるCDばっかり最近は買うようになってしまった。でもやっぱりいいね、ヴィニール盤は。結局、この日は8枚ほどゴミを拾って帰ってきた。100円レコードの定番、サム・テイラー。黒人のテナーSAXを吹く人なんだけど、60年代から70年代にかけてどーしよーもない(ホメ言葉です・・・)インスト・アルバムばっか大量にリリースしていた人。当時誰が買っていたんだろうか?定価で。日本の歌謡曲・演歌のカバーもたくさんある。むせびなくテナーSAXは淫靡で大人の夜の世界を雄弁に、しかし、必要最低限の音で演出してくれる。中条きよしの「うそ」で始まり殿様キングスの「なみだの操」で〆るこのアルバムもジャケに写るサム・テイラーの人懐っこい笑顔と相まってなかなかステキだ。手元にあったジムビームを一口きゅっと煽る。ノドの奥を熱い液体が降りてゆく。中条きよし=サム・テイラー=ジムビーム。うん、今夜はそう悪くない。

たしか去年の今頃も、ノドのあたりがキュ~っと締め付けられるような不快な症状に悩まされ漢方薬などを飲んでいたのを思い出した。そして、この秋も、一日置きぐらいにそんな症状に苦しめられている。病名は忘れたが、実際、オレと同じような症状で悩んでいる人は世の中にけっこういるらしいのだ。まあ、季節の変わり目だから体調やら精神に変調をきたし易くなるっていうのもあるらしいのだが、ストレス過多に拠るところが大きいらしい。世の中には悩みが無いことが悩みです、などとほざく人もいるらしいが、オレの場合は悩みが多すぎてどれが悩みか分からなくなるほどだ。嗚呼!音楽だけに集中して生きてゆきたい。音楽のことだけを考えて生きて行けたらどんなに素晴らしいことか!日常のつまらないことくだらないことに日々振り回され疲弊させられる。こればかりは、慣れるかというとまったく慣れない。食うために仕方なく会社へ行く。仕事の内容などはどーでもいいのだが、周りにいるイカれた連中の言動や振る舞いに疲れさせられる。バンドのライヴの告知やなんかのためフェイスブックを開く。と、周りの音楽やら絵やらいろいろの表現活動をやってる知人らの「活躍」ぶりばかりが目に飛び込んできてなんでオレだけ取り残されてるんだろうかと落ち込み疲れる。疎遠というかほぼ絶縁状態の実家から留守電にメッセージ。その後手紙が届いたりして(何が書いてあるのか怖くて開けられない)、まあ、一人息子のオレがこんなボンクラじゃ泣くにも泣けないんだろうな、と、いくら「音楽」に命かけてますと言ったところで未だ「結果」を出せていないこの状況では言い訳にもならず、会わせる顔もなく、申し訳ないような、だからといって、自分ひとり生きるのが精神的にも肉体的にも毎日ギリギリのオレに一体どーせっちゅうの??毎日遊んで暮らしてるんとちゃうで(親からしてみれば遊んで暮らしているも同然にしか見えないんだろう)!!と、心の中で今更ながら親にたてついてみたりしてぐったり疲れる。阿呆らしい。そして、そのほか日々のもろもろの面倒臭いことを考えているうちに、胃が痛くなり、下痢に襲われ、しまいにはノドのあたりに異変が起きる。嗚呼、もっと神経の図太いニンゲンに生まれたかった。中途半端にか細い神経持ってるとロクなことはない。あとは、とにかく、1分でも1秒でもいいから、何も考えない時間を持つこと、持つ訓練をすること。結局のところ、何も考えないことが一番だという阿呆のようなことを40過ぎてからオレが得た答え。それっぽちのことかよ、と言われればそれまでだが、長年考えることを習慣として生きてきた人間にとって「考えない」といのはなかなかに難題なのだ。我が師、ブコウスキーも書いている。「考える事にどれだけの意味があるのか?」と。さらに別の我が師・深沢七郎先生も言っている。「何も考えないでボーっと生きるのが一番」だ、と。思考が感情を生み出す。思い悩めば悩むほど不快な感情が次々に発生してやがて体や精神に変調をきたす。何度も経験して来た揺るぎの無い事実。それなのに考えることをやめられない。もはや「出家」でもしない限り、頭を丸めるでもしない限りオレに道はないのか?
 オレのこのブログを読んで「共感しました」などとメールをいただくことがあるが、なんだかこそばゆいようなこっ恥ずかしいような複雑な気持ちになる。ここは、単にオレの日頃のウップン晴らしの掃き溜めのような場所で、肥溜めのような場だからだ。本来は、バンドの宣伝目的で始めたブログがいつの間にかオレの精神安定剤のような精神を保つための役目を果たすツールのようなものになってしまった。なんとも本末顛倒である。それに、最近はブログだけでは飽き足らず、フェイスブックにまで自分の考えや感情をぶちまけてヒンシュクを買ったりしている迷惑な男なのだ。

 さて、前回のブログでも書いたように、ダンボール・バットの次回作のアルバムジャケットの絵を描いていただくことになっている漫画家の逆柱いみりセンセイが、仲間の絵描きさんたちと現在フランスのマルセイユに渡仏中。ダンボール・バットのCD「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」を何枚か持っていっていただいたのだが、さっそく現地の見ず知らずの人にばら撒いていただいている模様。夕べも、現地で撮った写真がメールで大量に送られてきた。どーです、この写真。熱海じゃねぇっすよ、合成じゃねぇっすよ、マルセイユよ、マ・ル・セ・イ・ユ!!<「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」・・・ついにマルセイユに凱旋!!>。いや、凱旋ってのはおかしいが、なんだか名誉な気分に浸れる写真であります。CDも今ごろ感激の涙を流しているこったろう。というわけで、いみりセンセイはおフランスの陽の光の下、本場のワインでもくゆらせてるんだろうな。クソ!!そして、「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」のジャケを作ってくれた常盤(響)さんは常盤さんで、フェイスブック見りゃ、毎日のように美味そうなもん喰って、好きなレコード回して、この間も沖縄のビーチでBBQやってる写真なんかUPされてたし、みんな楽しいそうでいいなあ。なんでオレだけが!!・・・おっと、いけない。この考え方がマズイのだよな。こういう考え方がニンゲンを犯罪へと駆り立てるのだ。まあ、自分の立場や身分もわきまえず、かの二人と自分とを比べること自体間違っているわけで深く反省。都会の灰色の空の下の更に下水溝のドロの中をもがいてもがいて一生生きてゆくのがオレにはお似合いってことなんだろう。
クソっ!!オレのことを誰も傷つけられはしないし誰も殺すことは出来ないのだ!!オレはテメェーでテメェーの首を締め付けているのだ!!早くそれに気付けバカ!!早く目を覚ませバカ!!じゃなきゃ潰されるぞ!!
これから医者行って漢方薬と胃薬でももらいに行ってこようか。でも、天気がいいからな、せっかっくだからオンボロカメラ持って写真でも撮りいくか。・・・ゲンズブール、「ラ・マルセイエーズ」がオレの頭で鳴り出す。鼻歌だけが人生だ。










★今夜のBGM★
スライ&ザ・ファミリーストーンでもフェラクティでもローランド・カークでもいいが、たまには黙ってサム・テイラーに耳を傾けるもまた人生。




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【お知らせ】
ダンボール・バットでは女性キーボード奏者急募中(サポートOK)!お気軽にお問い合わせください。
こちらから▼



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▼今後のイヴェント予定

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【ネオン警察(リーダーAMIのソロ)】ライヴ
10月21日(火)@新宿「カールモール

ダンボール・バットのリーダーAMIによる都会の夜の闇に漂う驚異のピアノ流しデュオ!!ネオン警察のライヴ!!次回ライヴはもうないかも!?是非!!

■ネオン警察:AMI<歌唱、テルミン、SAX> with まりこふん(MARI)<ピアノ>

蜂鳥あみ太×ネオン警察ツーマン「御苑ポリスストーリー新宿特殊警察24時」
共演:蜂鳥あみ太=4号(+佐藤真也<ピアノ>)、
ヴィジュアル系演歌歌手TAKASHI


※開場PM7:30/開演PM8:00
料金(予約・当日共通料金):2500円+1オーダー(500円~)




【ダンボール・バット】ライヴ
10月28日(火)@渋谷「ラストワルツ」

共演:ジャック達(:一色進<シネマ>、大田譲<カーネーション>、宙GGPキハラ<ex面影ラッキーホール>、夏秋文尚<exチューインガム・ウィークエンド>)

PM6:30 OPEN / PM7:30 STRAT

前売予約¥3000 当日¥3500 (+各drink代500円~)


ご予約、お問い合わせは▼こちらのフォームから



12月7日(日)@渋谷「ラストワルツ」
「ニューウェイヴ天下御免・年末SP!」
※詳細未定


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▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
▼ディスクユニオン

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))


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◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト


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▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM
 
▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』  ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス]  ※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。 ---------------------------------------------------------------------------------- ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326    --------------------------------------------------------------------
▼DANBALL BAT最新PV▼  「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット (アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)      ▼DANBALL BAT最新PV▼  「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」 /ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル (アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)      DANBALL BAT最新PV▼ 「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット (アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)  
 
  

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