2014年11月11日火曜日

爆音のカーネーションLIVEにやられポンコツカメラ片手にロシアで連行されるまでのオレの足取りが消えた夜。

 ▼イヴェント詳細はブログの下です



 つい先日、カーネーションの大田さんに招待していただいて吉祥寺でのライヴを観にいってきた。カーネーションってこんなにハードな骨太なロックを聴かせるバンドだったのか!?と、直枝さんのヘヴィーメタルバンド並みのギターソロを含め3ピースとは思えぬその音圧に圧倒された夜だった(大田さんがリードVoをとった長谷川きよしのカバーもステキだった)。それに比べりゃウチのバンドは「骨細」だなぁ。圧倒的にカルシウムが足りていないのか?まあ、骨細が売りと言えば売りだから今から骨太になろうにも無理だし似合わねぇーだろうなぁ。分っかるかなぁ?分っかんねぇだろうなぁ~。 


  唐突に 「なぜかアバシリ」・・・ふと、そんなタイトルの短編小説を思い出したのだった。作者はかの連続射殺事件を起こした永山則夫。大昔、ある職場で一緒に働いていた友人が急に北海道の留萌に移住したということをつい先日知り、こんなタイトルが頭に浮かんでは消えまた浮かんでは消えを繰り返し、しばし呆然としたのだった。「なぜかルモイ」、か。フフフ・・・。今年になってから十数年振りでその友人とひょんなことから再会し、ウチのバンドのライヴなどにも足を運んでくれたりしていた。お互い歳は取ったが元々野生的だった友人のその風貌も、さらに風雪を堪えてきたような味のある顔になっていた。友人は当時から「絵」を描いていてアート方面の話題にも詳しく音楽好きでもあったからなんとなく気が合い、同じ職場で働いていた頃にはオレと一緒にスタジオにこもり、エセ民族音楽とノイズが混じったような変な音源を作ってカセット作品にして売ったりしたこともあった。オレはそんな「同志」との奇跡の再会を正直に喜び、また一緒になにかやれたらいいな、などと考えていた矢先の唐突な留萌への出立に動揺してしまったのだ。これが、千葉やら神奈川あたりなら話は別だが、北海道のしかも札幌だかどこだか忘れたが、とにかく北海道の中心からさらに電車で2時間(!)などと言われては、「遊びに来てよ」などと気軽に言われてもまるで俺にしてみれば外国旅行に等しい。留萌と言われても位置がまずあやふやで、その地名の響きからしてすでに草木も生えぬ極寒の地の匂い濃く、果たしてアバシリの近くなんだろうか、と、その二つの地点の位置関係すら分からず、さきほど地図で確認し、納得し、絶望感に打ちひしがれたところ。こりゃ早々に逢いに行くのは困難だ。最果ての地であり、漁港の町であり、そこはニシン漁が盛んな町だそうだ。海辺には北原ミレイが一人コートのエリを立てて佇んでいるのかもしれない(ああ、あれはニシン漁はニシン漁でも「石狩挽歌」か!)。冬の寒さは想像を絶するのだろうということぐらいは阿呆なオレでも分かる。地図を上の方へ辿れば、いや辿る必要もないくらい間近の、わずかな海峡を挟んだ向こう側はもうロシアだよ、おっかさん!ナウマンゾウもマンモスもジェームズ・ボンドもスターリンも凍ったまま眠ってるユーラシア大陸だよ、おっかさん!んかぁ~っ!!!!!
  ふむ。こうしてまた一人、オレの身辺から数少ない「同志」が去っていってしまった。いや、こちらが勝手に一方的に「同志」と思いこんでいただけなのだが寂しい限りだ。

 ところで、今オレが愛用しているポンコツカメラはご存知のように旧ソ連製のスメナ8Mというオモチャだ。こいつを一度でいいから「里帰り」させてみたいという微かな野望がオレの中にあるのだ。スメナ片手にモノクロームフィルムでロシアの極東の町を撮ってみたい、っていう野望があるのだ。が、飛行機すら乗ったことのない、ここ東京から一歩外へ出るのも億劫で街の中歩くにも便所の位置が分かっていないと極度の不安に駆られる屁っぷり中年男がイルクーツクだのウラジオストックなどに行けるわけがない。そう簡単に藤原新也になれるもんじゃない。しかし、死ぬまでになんとか実現できたらと思う。その時は留萌の同志と連れ立ってかの異国の土を踏んでみたいと思う。
 「かもめはかもめ」・・・と歌う、研ナオコの歌が、なぜか今オレの耳管の奥で静かに鳴り続けている。



 そんな我が愛機、スメナ8Mで撮った写真をまた少し更新したので、オレの孤独のギャラリーを覗いていってやってください。お茶ぐらい出しますよ。・・・こちらからウェルカム→「ギャラリー印画都市」

 先日も、デジタルカメラをバシバシやってる知人に、未だフィルムなんかでセコセコ撮ってるオレの阿呆さ加減をなんだかんだと揶揄されたのだったが、この時代錯誤のアナクロ人間のことなどはどうか放っておいてもらいたい。この地球上からフィルムが完全に消滅するまで最後の1本になるまでオレはフィルムと付き合っていく所存也。クソなFUJIは、あっさりと次々に自社の伝統あるフィルム製品を廃盤に追いやってサプリだの化粧品などに手を出し血迷い出す始末だが、今オレが愛用しているメーカー・・・イルフォードよ、あと百年はフィルムを作り続けて欲しいもんだし、そうするべきだ。いや、まあ、せめて俺が生きている間だけでもいいから作り続けておくれ。
 そういえば、最近とても気になるカメラに偶然遭遇したのだ。愛用のスメナちゃんにはちと気が引けるのだが。ヤフーのオークションとか覗けばゴロゴロ数千円で転がってる「リコー・オート・ハーフ」って古いカメラ。文字通りリコーが60年代から70年代末ごろまで作ってたハーフサイズタイプのタバコの箱を一回り大きくしたくらいのコンパクトカメラ。ハーフサイズってぇのは、フツウの35mmフィルムの1コマを半分に分割して使う・・・つまり36枚撮りのフィルムなら倍の72枚撮れるっていう不思議な仕様。ある意味経済的とも言えなくもない。まあ、とにかく、見てくれ(デザイン)がたまんないのよ。スメナもデザインに一目ぼれして買ってしまったわけで、使い勝手とかそんなのはオレの場合どーでもよくって、そいつをずっと使っていたい、そいつをずっと手にしていたい、そいつと添い寝したい(?)、そういう顔をしているかしていないかがチョイスの第一条件なのだ。高度成長期のニッポンの市井の人たちの日常を見つめ向かい合い切り取って来たこの面構えにはキッチュな味わいとは裏腹になにかえにもいわれぬ深いものも感じる。フィルムの巻上げがゼンマイ式という半自動的(?)なローファイな仕組みもいかしてる。そのうち手に入れる予定なので、ヌードモデル引き続き募集中!!先日たまたま手に入れたヘルムト・ニュートンのヌード写真集にしてやられ、VOGUEばりの写真撮ってみてぇーもんだなと、妄想は広がるばかりなのだが、未だヌードモデルの応募一人もなし(笑)。ぎゃっふ~ん!!ご応募、夜・露・死・苦。



 よっしゃ、スメナとオートハーフの二刀流、上着にゃフィルム百本忍ばせていつかロシアに乗り込んでやるわい。ホモの船乗りとか、ヤクの売人とか、デブの娼婦とか、サカリのついた狂犬とか、オットセイとか、すえたボルシチの匂いとかに追いかけながら極東ロシアのさびれた裏路地をバカチョンカメラぶら下げてうろつけば、<挙動不審のニッポン人、地元警察に連行される>の文字が3日遅れの「東スポ」の1面に躍ったりするアンコ椿は恋の花。



【特報!!】ダンボール・バット次回ライヴは、おなじみの雑誌「トラッシュアップ!」との共同企画イヴェント「ニューウェイヴ天下御免」の年末スペシャル。特別ゲストはオレも敬愛する巻上公一さん(fromヒカシュー)だ!!巻上さんの驚異のヴォーカル・ソロ・パフォーマンスに加え、ヒカシューのナンバーにて僭越ながら我がダンボール・バットとの共演コーナーもご用意!!今から失禁しそうであります!!







★今夜のBGM★
カーネーションの大田さんとニューウェイヴ話で盛り上がったのだが、ジャーマンロックも実はお好きだったのこと。左様ですか。オレもいろいろ聴きました。たとえばこのアモンデュールⅡなんかもね、コアなファンはやっぱり初期の混沌としたやつしか認めないようですが、オレはヘソ曲がりなんで、もう「ダメ」になりかけてきたこういう後期のやつとかに魅力を感じるんです。ゴリゴリのプログレやってたバンドが最後の方はえらくPOPになっちゃたりとかフュージョンバンドみたくなっちゃったりとか、ああいうの嫌いじゃないんです。
YOU'RE NOT ALONE ('74)/AMON DUUL 2


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【お知らせ】
ダンボール・バットでは女性キーボード奏者急募中(サポートOK)!お気軽にお問い合わせください。
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▼今後のイヴェント予定▼

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【ダンボール・バット】ライヴ
12月7日(日)@渋谷「ラストワルツ」
雑誌TRASH-UP!!+DANBALL BAT企画
「ニューウェイヴ天下御免VOL.9年末SP」
出演:巻上公一(fromヒカシュー)、
ダンボール・バット、こまどり社(前衛獅子舞)、
JUBIOTTO、曇の原、他只今調整中

※巻上さんとダンボール・バットの共演コーナーも予定

PM5:30 OPEN / PM6:00 START
前売予約¥2300 当日¥2500 (+各drink代500円~)

ライヴのご予約、お問い合わせは▼こちらのフォームから



【ネオン警察(リーダーAMIのソロユニット)】ライヴ
12月28日@新宿カールモール

カールモール企画・歳忘れライヴ!
※詳細確認中

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▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
▼ディスクユニオン

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))


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◆ダンボール・バット公式サイト


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▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM
 
▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』  ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス]  ※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。 ---------------------------------------------------------------------------------- ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326    --------------------------------------------------------------------
▼DANBALL BAT最新PV▼  「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット (アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)      ▼DANBALL BAT最新PV▼  「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」 /ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル (アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)      DANBALL BAT最新PV▼ 「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット (アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)  
 
  

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