▼オレも連載している雑誌「TRASH-UP!!」最新号発売中。
そして、TRASH-UP!!とダンボール・バットの共同企画ライヴイヴェント
「ニューウェイヴ天下御免#10」は
3月7日(土)@渋谷ラストワルツ!!(詳細はブログの下)
「泣きごと言ってるヒマがあるんなら1mmでも前進」・・・それがオレの来年の目標だとぬかしている。2009年暮れに書いた自分の日記の冒頭。この頃はまだ元気があったような気がする。最近、1mm前進するのもキツイ。いやそれ以前に泣きごとすら言えないくらい疲れきっているような気がする。昼間の奴隷農場(会社)での連日の残業に加え、ダンボール・バットのアルバムのレコーディング作業、バンドとソロ(ネオン警察)の両方のライヴの準備に告知にと追われる日々(いずれもロクにカネにならんことばかり!!)。相変わらずときどき心臓がバクバク言う。つい先日もオレの敬愛するイギリスのミュージシャンで、かつて80年代初頭に「ニューロマンティック」という一大ムーヴメントを築いた主役でもあるヴィサージのスティーヴ・ストレンジが55歳の若さで突如他界した。心臓発作だったそうだ。なんだか人事ではない。ああ、もう少し時間に余裕がほしい。新曲を作るヒマさえない。いや、ウンコして尻を拭く時間すら惜しい。バンド関係の諸々の作業を手伝ってくれるスタッフがオレには必要だし(本気で募集!!)、せめて残業のない昼間の仕事に転職したいところだが、つまらん曲を書いて歌うくらいしか能のないオレに何の仕事が出来るというのか?!(我が師、ブコウスキーも「郵便局」で10年間働いていたというが!!)・・・やれやれ、オレの悪い癖がまた始まった。つまらん考え、後ろ向きの考えがどんどん雪だるま式に膨らんで行っていつも収拾つかなくなってドンヨリして、しまいにはカラダに不調を来たすのがオチ。分かっているのだが、癖というヤツはそう簡単には治らないもんだ。雪だるまといえば、今朝、ここ東京の高円寺の外れにも雪がちらついた。どこまでも灰色の低い空は、オレの今の気分をそのまま写し取ったような空だった。そんな空を見ていると、音信不通になった友人や知人たちの顔が浮かんでは消えたりするものだ。オレのほうからなんとなく疎遠になってしまった人、向こうから離れていった人、etc。みんな生きてるかな?会いたいな。嗚呼!!いかんいかん。完全に弱ってるな、オレ。酒でも飲むか、昼間っから。雪見酒?ただのキッチンドランカーじゃねぇーの?ウチのバンドのベース氏もアル中一歩手前まで行ったからな。気をつけようヨ。その前に心臓発作か。オレなど死んでも東スポのピンサロの広告の隣の1行にも載らないだろうし、悲しむ人間もそうはいないだろう。
▼先日のステージでの我がショット(撮影:ワタナベ氏)。
完全にアウェイでしたが楽しい一夜でありました。
さて、オレが普段持ち歩いてる中国製のファッキンなmp3プレーヤーの中身はムチャクチャ。たとえば、唐突にINU(町田町蔵)の「メシ喰うな!」が始まり、そのあとに「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」(マイルスのね!)が何食わぬ顔して流れ出し、それからカワチ音頭やらMAGAZINEなんかがコンニチワ、そして、ドナルド・フェイゲンの「ナイトフライ」が始まる、といった分裂症も甚だしい有様なのだが、そう、最近、ガラにもなく、ドナルド・フェイゲンの「ナイトフライ」をクソ会社の行き帰りの電車の中で耳を研ぎ澄ませて聴きこんでいるのだ。オレのような都会の孤独な男にはピッタリのアルバムなのだが、最近ある本を手に入れ、それがオレの耳を「ナイトフライ」に向けさせたのだ。それは、冨田恵一氏著による「ナイトフライ/録音芸術の作法と鑑賞法」という本で、文字通り「ナイトフライ」というアルバムの、主にアレンジに絡めてのレコーディング技法に主眼を置いて分析・解説をした本で、これが非常に高密度・高濃度な内容で引きずり込まれる。音楽・・・こと、アノ時代(70年代末期から80年代前半)をよく知っている、そしてレコーディングに少しでも興味がある人間なら、たとえ「ナイトフライ」を聴いたことがないとしても非常に興味をそそられる内容の本である。事実、オレも有名な1曲目ぐらしか聴いた記憶はなかった。スティーリー・ダンの諸作と並べて事あるごとに「名盤」のリストに挙げられる機会が多いアルバムというのは認識していたが、アルバムを通してきちんと聴いた記憶は無い。そんなオレが引き込まれるように読んでいるのだからコアなファンが読めばきっと目からウロコだろう。プロフェッショナルなレコーディングの、その中でも更に究極のこだわりを持って常にレコーディングに挑んできたであろうスティーリー・ダン~ドナルド・フェイゲンのそのスタジオ内での試行錯誤の一端を本書を通して垣間見ることが出来る。これが実に驚きと発見の連続でファンならずとも卒倒しそうになる。
週に5日スタジオにこもって完成までに1年かかったという「ナイトフライ」。我がダンボール・バットのニューアルバムもオレがほぼ一人で連日作業して約1年近くかかったからなぁ、と、しみじみしながらポピュラー音楽史にその名を残す名盤たる「ナイトフライ」に勝手に重ね合わせてみるド阿呆。身の程知らずもいいところだ。本書の中で余談として、ドナルド・フェイゲンを手がけたプロデューサーでもあるゲイリー・カッツが、あの「10cc」に乞われてプロデュースを担当したというアルバムの話が出ていた。オレはそのアルバムは未聴なのだが、なんでも制作費が1億7千万円(!)だとか。そんなカネかかってんのにそのカネがどこでどー使われたか聴いてもまったくわからないアルバムだと著者の冨田氏は書いている(失敗作ってこと!?)。ところで、ダンボール・バットの今度のアルバムはいくらかかったっけなぁ?マスタリング代入れても10万ぐらいかなぁ?いや、そんなかかってないだろ?10万と1億かぁ。何分の一だ?サマージャンボ当たればゲイリー・カッツにプロデュース頼めんのぉ??いや、1億あったらまず自分のスタジオ建てるね。いや、その前にクーラー買うよ(どこまで貧乏なんだ!?)。
夕べ、ついにダンボール・バットのニューアルバム「壊れたカセットはAOR」のミックスが全て終了した。この1年の苦闘が走馬灯のようにオレの中のハイウェイを駆け巡る。いや、走馬灯もすでに電池切れで動かない。来週の今頃はマスタリングも終わって放心状態のハズ。「心残り」は富士山の五合目くらあるが、いつまでもいじくっていてもキリがないし、これ以上驚異的に・・・それこそ「ナイトフライ」並みに音が良くなるという見込みもないのでこの辺で終わらせることにした。人生と同じ、諦めが肝心。いや、人生、諦めきれぬ阿呆がここに。そして、ミックスが終わったと思ったらまた残業が始まった。せめてアルバムが店頭に並ぶのを見届けてから逝きたいもんだ。全14曲、トータル約60分の大作ならぬ不毛な産業廃棄物が完成しましたとさ。
ニューアルバム情報!
「壊れたカセットはAOR」/ダンボール・バット
「壊れたカセットはAOR」/ダンボール・バット
作詞作曲・録音・ミックス・プロデュース:AMI/
ジャケ画:逆柱いみり/
CD帯・推薦文:コモエスタ八重樫/解説:岡村詩野、湯浅学/
寄せ書き:小野瀬雅生(クレイジーケンバンド)&大田譲(カーネーション)
ゲスト・ヴォーカル:蒼衣スイミング、市場大介(美人画家)、
Miiss Donut(fromアメリコ)
Miiss Donut(fromアメリコ)
<敬称略>
配給:ブリッジ
配給:ブリッジ
男たるもの、化粧して化粧して化粧してナンボのもんやろ。たとえブ男でも。明るい陽の光の下では3分とも生きられないボクたちは今夜も地下のナイトクラブでしょっぱくない汗をかく。嗚呼、オレの青春の灯がまた一つ消えました。スティーヴ・ストレンジよ、VISAGEよ、永遠なれ。黙祷。
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雑誌TRASH-UP!!+DANBALL BAT企画
「ニューウェイヴ天下御免VOL.10」
DJ:屑山屑男(編集長)
オープニングアクト:こまどり社(前衛獅子舞)
ライヴ:
>ダンボール・バット
>ネオン・ロックス
>他、詳細調整中
ご予約¥1500+1d、当日¥1800+1d
PM18:30開場 PM19:00開演
ライヴのご予約、お問い合わせは▼こちらのフォームから
3月15日(日)
@東高円寺UFO-CLUB
DJ:鈴木やすし(ザ・トランプ)
ライヴ:
>ダンス・クレオパトラ
>東京ブルースブレイカーズ
>日比谷カタン
>ダンボール・バット(PM9:00頃からの演奏です)
>スマートソウルコネクション
ご予約¥2000+1d、当日¥2300+1d
PM18:30開場 PM19:00開演
ライヴのご予約、お問い合わせは▼こちらのフォームから
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【ネオン警察(リーダーAMIのソロユニット)】ライヴ
ネオン警察:
AMI(唄・テルミン・SAX)、MARI(ピアノ from BLACK&BLUE)
4月3日(金)@高円寺「稲生座」
PM8:00開演
詳細確認中
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▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
▼ディスクユニオン
2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))
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◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
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▼現在発売中のダンボール・バットのアルバム
▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』 ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス] ※タコシェ(中野ブロードウェイ内)、高円寺「円盤」等の店頭でも販売中。 ---------------------------------------------------------------------------------- ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326 --------------------------------------------------------------------
▼現在発売中のダンボール・バットのアルバム
▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』 ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス] ※タコシェ(中野ブロードウェイ内)、高円寺「円盤」等の店頭でも販売中。 ---------------------------------------------------------------------------------- ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326 --------------------------------------------------------------------
DANBALL BAT PV▼ 「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット (アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)