2015年5月8日金曜日

ブリジット・フォンテーヌ聴きながら公園のアリに「天国に一番近い地獄はどこか」?と、問うた夜。




▼ダンボール・バットNEWアルバム発売記念イヴェントは
6月9日(ロックの日)に開催!
詳細&前売りご予約はブログの下にございます!

 

 嗚呼、ここのところ、ブログすら悠長に書き綴っているヒマもない。それなのに、ほぼ書きあがっていたブログを一気に消去した。内容が気に入らなくて。
最近、時間だけでない、気力も体力もない。疲れた。おまけにカラダのあちこちが少しずつボロボロになっている。精神的にも。病院のハシゴ。情けない。レコ発まで持ちこたえられるのか?

逆境に礼を言う by 吉田松陰

今流行の吉田松陰の名言だとか。しかし、礼を言う余裕などないわ、今のオレには。

 
 この前初めて入った高円寺のマッサージ屋・・・60分2980円って店で痛い目にあった。担当したのが小柄な女性だったのであなどってしまったのだが、ふくらはぎを揉まれている最中に激痛が!!こっちは、うつぶせで顔を穴の空いたクッションみたいなところに突っ込んだままあまりの痛さに声も上げられず脂汗は出るはすったもんだの挙句開放されるも、その後3日間シップを貼るハメに。ろくでもないマッサージ屋には気をつけよう。高円寺のヴィレッジヴァンガードの上にある店です。

 ブリジット・フォンテーヌの80年代に出た中途半端なアルバムを聴く。ブリジット・フォンテーヌ=ラジオのように、という頭しかないカタブツのリスナーが聴いたらゴミ同然のフツーのフレンチ・ポップなアルバム(よーく聴けばフツーでない部分も発見できるのだが)。まあ、オレは嫌いじゃないけど、物分りのいいフォンテーヌも。1曲目なんてアンビシャス・ラバーズかと思うキラキラしたファンク・チューン。うん、20代の頃聴いてたのを思い出した。オレもこんなアッケラカンとしたファンクをやってみたい。ジャケ写が最高。

 中野駅周辺を歩く。サンプラザの裏のディスクユニオンへ寄った帰りに。まだ陽が高い平日の夕方。今あの辺って大学が3つくらいあるでしょ?だから学校帰りのヤングでごった返してるんです。しかもピチピチのGALがそこいらに。おっと、あんまりキョロキョロ物色してると通報されかねない。くわばらくわばら。一生縁がないピチピチGAL軍団を横目にうらぶれた中年ロッカーはとぼとぼ中野サンモール商店街へ足を向けコージーコーナーでお気に入りの黄色いモンブランを買うことにする。誰か黄色いモンブランを一緒に食べてくれるGALはおらぬか。と、ボケーっと信号待ちをしていたら、目の前を映画「シベリア超特急」のパーカー(背中に水野晴郎の似顔絵入り!)を着たオッサンのチャリンコが走り抜けていった。そのパーカーがとても欲しくなった。

 天気がいいので会社の昼休み公園でメシを食う。公園とか行くと、オレは野良猫やスズメやハトに話しかける。足元にアリが歩いていれば観察する。なんでみんなそうしないのか?え?オレがおかしい?そうかもしれぬ。今日も、アリが歩いていたので、巣のそばにオレが食していたメンタイコのおにぎりを分けてやった。3粒ほどの米粒に赤いメンタイコを乗せて地面に置いてやるとしばらく経った頃一匹のアリが必死んなって運びだした。アリは辛いの平気なんだろうか?今頃アリの巣ん中は辛さでパニックになっているかもしれぬ。

 オレの敬愛する人物には無頼なやからが多い。例えば、勝新太郎、セルジュ・ゲンズブール、チャールズ・ブコウスキー、金子光晴、中上健次、etc。みんな反骨精神に溢れ、肝が据わっているというか、キンタマが据わっているというか、器がデカい。自分に持っていないものを持っている者に人は強く惹かれるというが、そういうことなのか。オレも周りからは、我が道を行く、とか、何事にも動じない、そういうタイプの人間に見られているフシが時たまある。しかし、実情は間逆で、現実からただ逃げ、たまに世間に毒ずくのが精一杯で、絶えずオドオドしているムシケラのような男なのだ。一生かかっても、上に挙げた巨星たちには近づけぬ。負け犬は一生負け犬なのだ。

 ケヴィン・エアーズの古い動画をたまたまユーチューブで観た。レコードやCDを昔持っていたがあまり興味も持てずにその後売ってしまった。が、数年ぶりに聴くケヴィンの歌声に聞き惚れた。こんなイイ声してたっけ?野太いのにメロウ、こんな退廃的で色っぽい低音ヴォイスで囁かれたら男でもクラっとくる。オレもバンド辞めてソロになったらあんな曲書いてあんな声で婦女子をたぶらかしてみたと思った。

 新宿東口。炎天下の下、献血のご協力をお願いしますと書かれた看板を持って表情一つ変えずに一点を見つめたままオウムのような声で「人間だから出来る献血!」と連呼し続けるおばちゃん。頭の中でカセットテープがエンドレスで回っているのではないかという不安を覚える。多分、乾電池6本くらいで駆動しているんだろう。オレなぞ、自分の血を見ただけで貧血起こす腑抜けだから申し訳ないが一生献血など無理。ロボットおばちゃん、ゴメンよ。

 それにしても、最近暑い。初夏ってやつか。薄手とはいえテロテロのスカジャンなんて羽織って新宿の街など歩いていたら危うく熱中症になりかけた。フラフラしながらコンビニに入ってポカリスエットを買ってガブ飲み。夏・・・またあの地獄の季節がやって来るのだ!!アルチュール・ランボーでなくともヘドが出そうになる。しかし、本格的な夏になる前に「梅雨」があるからまだ救われる気がする。オレは梅雨は嫌いじゃない。一年中「どんより」とした人間だから雨雲が立ち込める灰色の空が性に合ってるのかもしれない。1年の三分の一ぐらい梅雨でもいい。あとの三分の二は秋。偽善者ぶった春は最も嫌いだから要らない。桜などもってのほか。夏は当然要らないが、まあ、2,3週間ぐらいならカァーっと暑い日があってもいいかもしれない。

ル-・リ-ドの亡霊がこっくり微笑んでいる天国に一番近い地獄がここにあります。
                                          by 湯浅学

  6月25日発売のわがダンボール・バットのニューアルバム用に依頼していた湯浅さんからのライナーノートがようやく届いた(上の文はライナーからの抜粋)。出版社の原稿取りよろしく何度も催促の電話を入れ今回も入稿日ギリギリで届いた。毎度のことだがいつもひやひやさせられる。FAXで送られて来た書きなぐったようなナマナマしい手書きの原稿は、待たされた甲斐もあったというしかない期待通りのライナーだった。いつもの“湯浅節”が全開でうれしくなる、と同時に、今回のはちょっと目頭が熱くなってしまう。いかん、いかん。音楽は耳だけで聴くもんじゃねーぞ、五感はもちろん全身の毛穴とかありとあらゆる器官を総動員して聴かねばならぬと教えてくれたのは湯浅さんの過去のさまざまなアーチトに書いたライナーや著書からであった。そんな我が師からのエールのような名文にうかつにもホロリと来てしまったのだ。なお、今回のニューアルバムも過去のアルバム同様、岡村詩野さんのライナーも載っている。ごく短期間であったとは言え、岡村詩野<音楽ライター講座>の元受講生のオレにとっては、岡村さんもまた、我が師に違いない。湯浅さんとは好対照な岡村詩野さんのさり気ないがプロとはこういうもんだと言わんばかりの「鉄壁」過ぎるライナーも素晴らしく、併せて是非拝読いただきたい。こんな顔合わせの豪華ライナーノートなんて、ルー・リードのアルバムにだって載ってません。





追伸:ダンボール・バットの告知・事務作業を手伝っていただける「ボランティア・スタッフ」募集中(ネット環境に慣れている方。)


ニューアルバム情報!
「壊れたカセットはAOR」/ダンボール・バット
6月25日発売
▼告知PV
https://www.youtube.com/watch?v=mnfyIyflmk4
全14曲/1500円+税/
見開き紙ジャケット/歌詞・ライナー付き
作詞作曲・録音・ミックス・プロデュース:AMI/
ジャケ画:逆柱いみり/
CD帯・推薦文:コモエスタ八重樫/解説:岡村詩野、湯浅学/
寄せ書き:小野瀬雅生(クレイジーケンバンド)&大田譲(カーネーション)
&ホッピー神山
ゲスト・ヴォーカル:蒼衣スイミング、市場大介(美人画家)、
Miiss Donutfromアメリコ)
<敬称略>
配給:ブリッジ


 


★今夜のBGM★
歌いだし聴いて、女クラウス・ノミ?と一瞬思ったがリーナ・ラヴィッチあたりに近いんだろうか?しかし、これがメキシコの80sニューウェイヴってんでビックリしました。サボテンとテキーラとマリアッチしか思いつかないオレの認識不足でした。「カジノ・シャンハイ」なんていかにもなグループ名もキュートであります。




---------------------------------------------

▼今後のイヴェント予定▼

---------------------------------------------------------------------


【ダンボール・バット】ライヴ

壊れたカセットは69(ロック)の日~
ダンボール・バットのニューアルバム
「壊れたカセットはAOR」発売記念イヴェント!
※CD先行発売・特典あり
※ダンボール・バット・オリジナルTシャツ販売予定
※他の出演者らの物販コーナーも併設

6月9日(火)@渋谷ラストワルツ
開場:PM18:30 DJ-START:PM19:00 開演:PM19:15

ご予約¥2000+1d、当日¥2300+1d

ライヴのご予約、お問い合わせは▼こちらのフォームから

DJ:コモエスタ八重樫

ライヴ:(以下出演順)
①シスター・ポール
②オバンドス
(安齋肇、朝倉世界一、白根ゆたんぽ、しりあがり寿、高橋キンタロー、薙野たかひろ、なんきん、パラダイス山元、ミック・イタヤ)
③ダンボール・バット(※PM9:00頃~)

オープニングアクト:こまどり社(前衛獅子舞)

ダンボオール・バット+シスター・ポール+オバンドス+こまどり社によるグランド・フィナーレ・コーナーもあり



----------------------------------

【ネオン警察】ライヴ
リーダー・AMIの闇のソロユニット


ネオン警察:
AMI(唄・テルミン・SAX)、MARI(ピアノ from BLACK&BLUE

7月14日(火)@新宿「カールモール」

「特殊パリ祭~
   蜂鳥あみ太=4号×ネオン警察 2マン!」


PM7:30開場 PM8:00開演

ご予約¥2500+1d 当日¥3000+1d

出演>
ネオン警察(AMI:唄・テルミン・SAX + MARI:ピアノ)
蜂鳥あみ太=4号(唄)with 佐藤真也(ピアノ)

AMI=あみ太(AMI+蜂鳥あみ太=4号)




-----------------------------------------------------------------------

▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
▼ディスクユニオン

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))


---------------------------------------------------------------------------------- 
◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト


----------------------------------------------------------------------------------


▼現在発売中のダンボール・バットのアルバム
 
▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』  ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス]  ※タコシェ(中野ブロードウェイ内)、高円寺「円盤」等の店頭でも販売中。 ---------------------------------------------------------------------------------- ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326    --------------------------------------------------------------------
  DANBALL BAT PV▼ 「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット (アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)  
 
  

0 件のコメント:

コメントを投稿