2015年10月31日土曜日

2時間半ものライヴ&ト-クでニューウェイヴ歌謡化した「さだまさし」かと思わせジンジャエール2本で悪酔いした夜。

 
 
▲リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」年末SPライヴ!
詳細はブログの下です。


 ジャック達の一色さんからメール。1月13日に一緒にライヴやりませんか?と。てっきりジャック達とやるのかと思ったら「シネマ」とだっていうんでビックリ。「シネマ」っていったら知る人ぞ知る伝説(?)のバンドじゃねぇっすか。一色さんに松尾(清憲)さん、あと、鈴木さえ子さんも参加してたよな。たしか数年前に復活して・・・え?今は鈴木さえ子さんは参加してないんだ。ちょっと残念(笑)。え、そこ?それは失礼でしょう、大先輩のバンドに対して。すみません。とにかく、1月13日に恵比寿の「クレアート」(元ライヴゲート)というハコでご一緒することが決まった。うむ、シゴトはクビになったが新年早々さいさきがイイな。今年は多分厄年だったんだよ、オレは。来年は「変化の年」と、手相見てもらった「新宿の母」が言うとりましたわ(ウソ)。とにかく、くれぐれもハイセンスなシネマのお客さま方から総スカンを食わぬよう善処する所存。詳細はまた後日。
 
 最近なんとなく体調がすぐれない。「なんとなく」ってのがクセもんだ。先刻「クビ」を宣告された今の会社でのこの10年間に溜まりに溜まった肉体的というよりか精神的な疲れがここに来てじわりじわりと原発の汚染水のように滲み出てきてオレの体を蝕んでいるのではないかと思っているのだが、やれやれ。「見飽きた奴らにゃおさらばするのさ!」とは江戸アケミ先生の歌(♪「でもデモDEMO」/暗黒大陸じゃがたら)。もうとっくに見飽きてたんだけどね職場の連中には。「おさらば」するのがちと遅すぎたのかもしれん。10年なんて。
 つい先日のダンボール・バットのライヴの後も、帰宅途中の電車に揺られていたら貧血のようになり高円寺駅から家までの間をフラフラと酔っ払いのように帰ってきた。悪酔いでもしたかと思ったがその日はライヴ前とライヴ後にウィルキンソンのビンのジャンジャエールを2本飲んだだけだから酔うわけもない。最近の体調不良に加え、その日の有り得ない長丁場のステージが体にこたえたのではないか。お客陣に指摘されるまで気が付かなかったのだがなんとダラダラ2時間半近くもやっていたのだ(!)。ダンボール・バットのライヴ所要時間最長記録(笑)。レコ発でもないのに有り得ないね。コッポラの<地獄の黙示録>並みだよ。まあ、途中10分間の休憩を挟んだとはいえ、付き合わされたお客さんたちもさぞかし災難だったね。みなさん、チケット代1800円の元は取れたかしら?えっ?もうおなか一杯?そうですか。そりゃあ良かった。
 
 『イギー・ポップは来なかった~ダンボール・バットの無国籍ライヴとトークの夕べ』と題したその日のイヴェント。まあね、やった曲数も多かったし10分越えの長尺の曲もあったから普段のステージより長くなるのは予想していたんだけど、一応イヴェントタイトルに「ライヴとトークの夕べ」って入れちゃったからさ、トークもやらないとウソになっちゃうからね、いつにも増して曲間のしゃべりを長くしたの。しゃべり苦手なのに無理して。そしたらあっという間に2時間超えちゃったみたい(笑)。何しゃべったかあまり覚えていないんだけど、「自分で作っておいてなんですけどこの曲はかなりのお気に入りで」・・・って、そんな話を毎回曲の演奏前に言ってたような気がする。結局全部好きなんじゃん、と、メンバーとお客陣に突っ込みを入れられる。そうね、それじゃただの「自分大好き」の阿呆やん(笑)。もちろんその日は自作の曲の中でもベストな選曲で臨んだからそういうトークが出るわけで、別にそんな自分大好きじゃないよ、オレ(などと言ってる奴に限ってやっぱり自分大好きだったりするんだろうね。ウププププ・・・)。でも最近ね、ちょっと、トークの味をしめましてね、今後はダンボール・バットのライヴのMCが少しずつ長くなっていっていつか「さだまさし」化するんじゃねぇーかって噂もあり。要は演奏より「しゃべり」が長いってこと。え?それじゃ一色さんじゃん(笑)。
 
 演奏した曲目はこれまでにリリースしたアルバムの中から万遍なく選んだ。もちろんアルバム未収録曲もやった。が、一番感慨深かったのは冒頭、オレとギターのサムソンの二人だけでステージに立ち今から約25年前(!)に作った「黒人とコタツ」というアシッド・フォーキーな曲を演奏した時だった。間違っても感極まって泣きそうにはならなかったが時間の流れの速さを改めて痛切に感じたひとときだった。ダンボール・バットとしてステージに二人だけで立つのは実に二十数年ぶりだった。この曲を作った頃というのは、まだオレとサムソンの二人組みの宅録ユニットとしてやっていた頃で、当時のライヴではオレの歌とサムソンのギター、そして、あらかじめヴォーカル・トラックとギター・トラックを抜いたカラオケのカセットをステージに置いたラジカセから流しそれに合わせて演奏するというスタイルでライヴをやっていた。ちなみに、ダンボール・バット名義で初めて作ったカセット作品にもこの曲は収録されており、そのカセットは、当時、新宿の「エジソン」や池袋にあった「五番街」などのレコード店の店頭で販売した。値段を付けて売った初めての作品だった。ところで今後また二人だけでステージに立つことはあるかね?ないだろうね。まあ、お互い、60まで生きてたらそん時は立ちますか?ヨレヨレんなってね。
 わが師、近田春夫に捧げたニューウェイヴ歌謡チックな最新蔵出しナンバー「BAD CITY」はどうだったかしらん?とか、まるでニューウェイヴというキーワードからは100年ほど逆行するようなアモンデュールⅡに触発されて15年以上前に作った気分はジャーマン・サイケな10分超えの大曲「珈琲は一杯」の約10年ぶりの再演はお客陣たちの耳には果たしてどう届いただろうか?とか、その他もろもろオレもこの日の客席から一人の客として聴いてみたかった。
 
 ライヴ前日に「モヒカン刈り」にして気合を入れてきたドラムのヒロエが新たに導入した飛び道具・・・シンセ・ドラムのピューン、ピューンというチープな電子音の効果もそれなりにあったのか、「ニューウェイヴ感が増しましたね」との声も聞かれた。オレの衣装も当初予定していたアロハシャツをやめて、赤と青の2トンカラーの古着屋で700円で見つけた女物のダボっとしたセーターに白いパンツとベレー帽で、キャプテン・センシブル+初期P-MODELあたりをイメージしたのだが、ちょっと年甲斐がなかっただろうか。思うのだがオレの本来のルーツはやっぱり80年代ニューウェイヴなわけですよ、今さらながら。今後はもうちょっと自分のルーツに素直になってニューウェイヴ感を前面に押し出していってもいいんじゃないのかしら・・・なんて。とはいえ、昭和歌謡な曲もあれば、プログレな曲もあり、サンバもあればハードロックもあればAOR(?)もある。それらチグハグな世界観とニューウェイヴ・テイストとを、どう折り合いを付けてゆくかが今後の課題ではなかろうか、などと、どーでもいいことに頭を悩ませていたりする中年ロッカーがここに。そもそもウチのバンドのコンセプトは「無国籍」なんだからさ、まあ、なんでもありでいいんじゃないの?と、結局そこに落ち着く。なんでもあり過ぎるから世間からは分かりづらいバンドと思われているのに。うむ、困ったね(笑)。
(※ステージ写真提供:小宮氏) 
 それにしてもいいハコだったな、「ひかりのうま」。渋谷のラストワルツで店長をやってたマルタさんが始めた店なんだけれども、もともとは場末のカラオケ・スナックかなんかだった店をそのまま「居抜き」でライヴ・バーに改装した店。だから当然狭い(楽屋もない)。当初、あのステージに6人は無理だろうと半ば諦めていたのだがギリ乗った。いや、ギリ乗せた(笑)。かなり客席にまでハミ出してたけどね。それと、通常のライヴハウスのような整ったPA設備が無い。モニターも無いしドラムは生音。だけど実際やってみて何の問題もなかった。むしろ中途半端なライヴハウスでやるより全然やり易かった。全然音良くないくせに態度がデカイだけのどっかのライヴハウスのPAの奴にも見習ってもらいたいくらいだ。
 店のチャージのシステムも明瞭で良心的。チケット1枚目から50パーセントバック(料金設定にもより多少変動)。セコい機材費なども取られない。そのうえ、出演者全員にドリンクが1杯振舞われる。いつまでもクソ高いノルマだの機材費払ってたいしたイイ音でもなくってクソつまんない対バンと組まされて客呼べなくてその挙句に説教されるようなライヴハウスに出るのが阿呆みたく思える。当初はステージの広さの問題やPAの問題でこの手の店でライヴをやることに少々抵抗があったのだが今回やってみてどちらの問題もたいしたことじゃないことがわかった。最近は、こういう雰囲気のいい小規模なライヴ・バーがあちこちに出来ていることだし、今後は、無理してペコペコと頭下げて高飛車なライヴハウスに出るくらいならこういう店で地道にライヴを続けてゆくほうがベストなんじゃないかという結論に至る。なんだかこういう店でライヴをやると、それこそパブ・ロックの精神を感じるじゃないか。かしこまったライブハウスじゃなくってね、そのへんの飲み屋の片隅の取ってつけたような狭いステージで夜な夜な酔っ払い客らとくんずほぐれつ繰り広げられる狂宴(ライヴ)。酔っ払い客って言ったってちゃんと音楽のことも分かってる連中よ。いいねぇ。イアン・デュリーもそこにいた。グラハム・パーカーもそこにいた。コステロもいたでしょう。いいじゃないの、パブロック精神だよ、これからは。なんのこっちゃ?(笑)
 それにしても、マルタさん、いい物件見つけたよなぁ。大久保駅の改札口から徒歩20秒って立地もいいし。オレもなあんな店やりたいねぇ。ライヴ・バー。1Fがライヴ・バーで、地下に自分たち専用の録音スタジオ。で、2Fで古着だの中古レコードやらを売る。オレのつつましい夢物語(笑)。ドラムのヒロエがね、毎週「ロト7」買ってるんだよ。ロクに当たったためしがないらしいけど。早く1億でも当てて店やろうぜ、ってのがオレの最近の口癖。高円寺にいい物件があるんだけどね。早く当ててもらわないと。店の名前はもう決まってんだよ。「兆治」。はあ?!・・・不器用ですから(by 高倉健)。しょーがねぇなぁ(笑)。

 追伸:この日のオープニングアクトとして出演してくれたシシハラ氏(こまどり社)&石原氏による「インプロビゼーション獅子舞デュオ」。SAXやら笛やらサンプラーやらギターやらを用いた即興演奏と獅子舞とのコラボユニットで、NO-NEW YORK一派の遺伝子と日本の伝統芸能である獅子舞とを融合させたスリリングで猥雑な狂喜乱舞のステージであった。この日のシシハラ氏の獅子舞もいつになく熱を帯び(ただ酔っ払っていたっていう話も!)、顔を上気させ客席に何度も突進してはお客陣の頭に執拗に噛み付く「獅子」の姿が印象的だった。シシハラさん、石原さんにこの場を借りて多謝。

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★今夜のBGM★

  
ついに完成。っていうか、アルバム発売してから何ヶ月が経ってんのよって話です(笑)。ダンボール・バットの最新アルバム『壊れたカセットはAOR』のタイトルトラックナンバーのPVようやく完成です。制作費1万5千円。このノスタルジックな映像をあの夏の思い出とともに貴女の心の引き出しにそっとしまってください。


 ▼今後のライヴ情報詳細はもう少し下にあります。


通販のお知らせ
2000年前後に録音したデモ音源とライヴ音源計14曲(71分)を収録したCD-R「モンドセレクション」、同じく2002年~2003年頃に録音したデモ音源とライヴ音源計13曲(62分)を収録したCD-R「モンドセレクション2」販売中です。注文受けてからの受注生産です。古い録音によるチープな音源ですのでそのへんはご了承ください。税込み各1000円。送料はサービスしますが、振込み手数料はご負担ください。ご希望の方はご一報ください。




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ダンボール・バットのニューアルバム「壊れたカセットはAOR」、みなさんにはもう聴いていただけたのだろうか?お求めは下記の各サイト、店頭にてどうぞ。デイスクユニオンでは店頭・通販ともに特典が付く模様(右写真:缶バッヂとCD-R。なくなり次第終了)。アマゾンタワーレコード名古屋市今池の中古CD店「ワイルドハニー」さん、京都市の市役所近くの中古CD&古書店「100000tアローントコ」さんの店頭、沖縄の「CD屋」さんの店頭&通販でも取り扱い開始しました。また、京都「トランスポップ・ギャラリー」東京・中野の「タコシェ」ではCD及びオリジナルTシャツ販売中です。高円寺「円盤」にもCD入荷しました。JET SET RECORDHMV、他でも販売中!



                 
              ニューアルバム情報!
「壊れたカセットはAOR」/ダンボール・バット
発売中!(2015.6.25発売)

全14曲(約1時間収録)/1500円+税/
見開き紙ジャケット/歌詞・ライナー付き
作詞作曲・録音・ミックス・プロデュース:AMI
ジャケ画:逆柱いみり
CD帯・推薦文:コモエスタ八重樫

解説:岡村詩野、湯浅学
寄せ書き:
小野瀬雅生(クレイジーケンバンド)、
大田譲(カーネーション)、ホッピー神山
ゲスト・ヴォーカル:
蒼衣スイミング、市場大介(美人画家)、
Miiss Donutfromアメリコ)<敬称略>






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▼今後のLIVE予定▼

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【ネオン警察(リーダーAMIのソロユニット)】ライヴ
12月23日(水・祝)
『駅前喫茶・番外地』

出演:
ネオン警察:AMI(VO+SAX+SYN+CASIO-TONE)
                 with MARI(PIANO from BLACK&BLUE)

西村哲也(fromグランドファーザーズ)with
ゲスト:大田譲(カーネーション)、熊谷太輔


JR大久保駅前「ひかりのうま」
(南口から徒歩10秒!)

PM18:30 開場 PM19:00 開演

¥2000+1d
※前売りはございません。当日ふらりとお越しください。






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【ダンボール・バット】ライヴ
2016年1月13日(水)
@恵比寿クレアート(元ライヴ・ゲート)
競演:シネマ(一色進<ジャック達>、松尾清憲、他)

ライヴのご予約、お問い合わせは▼こちらのフォームから。当日お昼まで受け付け!




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追伸:ダンボール・バットの告知・事務作業を手伝っていただける「ボランティア・スタッフ」募集中(ネット環境に慣れている方。)
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▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
▼ディスクユニオン

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))


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◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト

2015年10月13日火曜日

仕事をクビになって風の歌を聴きながらJRの変電所に放火しそうになった柳ヶ瀬ブルースな夜。

 

▲10月27日(火)@大久保「ひかりのうま」にて
ダンボール・バットのライヴ&トークイヴェント開催。
たぶん今年最後のライヴです。詳細はブログの下に。




 生まれてこのかた飛行機に乗ったことがない。たぶん一生乗らない気がする。乗る機会もなければ乗りたいとも思わない。あんな鉄の塊が空を飛ぶなんて!!21世紀のこの世の中で本気でそう思っている阿呆がここに。そんな阿呆が率いるバンドのCDがこともあろうに海を渡った沖縄のCDショップに並ぶことになった。先方の店主とのツイッターでのふとしたやり取りがきっかけで、店頭に並べていただけることになったのだ。ありがたいことに気の利いたレヴューまで書いていただいた。あ、お店の名前はズバリ「CD屋」(笑)。▼http://cdya.cart.fc2.com/ca6/144/p-r-s/・・・「生きて腸まで届くニューウェイヴ」だって(笑)。名キャッチコピーなり。レヴュー読んでもらえればウチのCDを本当に気に入ってくれているというのが分かります。ありがたし。メンソーレ沖縄!!ダンボール・バットの微妙なセンスの分かるこういう御仁が日本全国にもう250人くらいいれば、もうちょっとどーにかなるんじゃなかろうかって気がする今日この頃。う~む。もどかしいったらありゃしない。

 それにしても、TVつけりゃノーベル賞の話題ばっかだね。ニュートリノ、ニュートリノってやかましい。ニュートリノと歯ブラシの違いも分からないような輩まで騒いでいる。いい気なもんだよね。悩みとか何んにも無いんだろうね、ああいう連中って。ニュートリノに「重さ」があることを発見?そんなもん、オレの心にだって重さはあるよ。ズッシーンとした鉛のような重さがね!!ふんっ!!
ノーベル賞っていえば去年の今頃もソワソワしていたな、文学好きの友人と。今年こそ村上春樹が獲っちゃうんじゃないかって気が気じゃなかった(笑)。もう1年経っちゃったのか、早いな。ところで、オレもその友人もロクに村上春樹の著書を読んでいない。読んでもいないのに、目のかたきのようにどうかノーベル賞だけは獲らないでくれ、と、毎年この時期、呪いのような念をスウェーデンに向けて送っている。特に理由もないのだが、なんかイケ好かないのだ(笑)。ひどい奴らだね。友人いわく、案外、吉本ばななあたりがあっさり獲っちゃうかも、だって。へぇ?!吉本ばななってそんな凄いのか?なんでもかなりの数の著書が翻訳され海外に出回っているんだとか。オレにとっては、吉本ばなななんて言われても村上春樹以上によく分からないが、まあ、村上春樹に獲られて記者会見でドヤ顔されるよりは、顔も知らない吉本ばななに獲ってもらったほうが気分的にはマシかな、と(笑)。どうやら今年も受賞を逃したというニュースに早速胸を撫で下ろし友人とペットボトルの麦茶で祝杯を交わして盛り上がったのだった。ほんとひどい奴らでスミマセン。たしか、高円寺に熱狂的な春樹ファンが集う飲み屋だかカフェがあるんだよね。昔TVで取材してた。ウチの近所じゃんか。そんなハルキストたちに反感買って商店街うろうろしているところを刺されぬようせいぜい気をつけます。あれ?そういえばウチの本棚に1冊文庫があったぞ。「風の歌を聴け」だって。まあ、いいや、オレは今読みかけの「居酒屋兆治」に心奪われているのだ。
 
 ズッシーンと重い鉛のようなオレの心が一段と重くなった。いや、この場合、「開放」されてスウッと軽くなったと言うべきかもしれないな。約10年勤めた会社(通称:奴隷農場)を11月いっぱいで辞めることになった。自主的にではない。早い話がクビってことね。派遣会社から9月の中旬頃急に電話が来た。なんか夏前ぐらいから大した用もないのに新宿へ行くついでがあると職安を覗いたりしていた。会社で使っていた古いマニュアルなんかを自ら処分し始めていた。そんな矢先に契約更新打ち切りの話が来た。ムシの知らせがあったのかもしれない。繁忙になれば有無を言わさず残業を強要させられ、残業が出来ない奴は即刻辞めてくれと言われ、少しでもヒマになると、鼻紙のようにあっさりポイと捨てられる。それが派遣社員=奴隷の悲しい現実だろう。とはいえ派遣社員で一つの会社に10年は長いのではないか。オレもよく続いたよなぁ。そしてよくぞ今日まで生きながらえてきた。まあ、以前はね、楽ではないけど結構ユルかった頃もあったの。気の合う奴もいっぱいいたし。だから10年ももったんだろうな。ところが、この1年でガラっと変わった。ホントきつかった。給料は1円も上がらないのに阿呆みたいな要求ばっかり次から次へと突きつけてきてね、おまけに気の合う奴(というか「話」の通じるやつ)はみんな辞めちゃって。人は減っていくのに少ない人数で今までの2倍3倍のことをやれ、と、まあ世間でよく聞く鬼畜な話です。まったく世知辛い。この1年、ほぼ毎日がストレスだった。そのストレスのせいだとオレは踏んでいるのだがこの春先には人生初のパニック障害みたいのに通勤途中の地下鉄ん中で襲われた。「口から心臓が飛び出るかと思った」なんて話聞くと漫画じゃないんだからとずっと思っていたのだがほんとうに飛び出そうになった。毎朝同じ地点に電車が近づくとバクバクが始まってアレにはほんとうに参った。その後症状は治まっているが不安は今もある。それに、同じ頃に発症した舌がピリピリする舌痛症って病気にも悩まされた。一日中舌がピリピリするのだ、なんか熱いラーメンでも喰って火傷したみたいに。見た目はなんともないのだが。原因不明とされる病気の一種らしいが、ストレスが原因と診断される場合が多くそのため神経症のクスリを処方されるケースが多いと聞く。オレは抗ウツ剤とか飲むと吐き気が来るので漢方とビタミン剤を気休めでずっと飲んできた。以前よりはだいぶマシになったが今も実は完治していない。会社でのストレスとの関連性は分からないが、全く無関係ってこともないのだろう。自分の体のためにはこれ(クビ)で良かったのではないかと思っているが、いや、そう思うようにしている。


 CDは売れない、ライヴのオファーもない、オマケに会社クビ!!(もちろんカネも無い!!)って、どーなってんだ!?まさに三重苦!!見えない、聴こえない、しゃべれない・・・TOMMY(THE WHOの)か!?オレ厄年!?人間、追い込まれると笑うしかないっていうけどね、笑えないよ。まったく。人生初の無職の年越し!!<自称:ミュージシャン。実質:無職。>・・・これ別に糸井重里が書いたコピーじゃないよ。ちょっと前にJRの変電所かなんかに放火して捕まった奴いたよね。自称ミュージシャン。あのニュースね、笑えなかったもん。自分を重ね合わせちゃってさ(笑)。彼とオレの唯一の違いといえば、向こうは40過ぎた今の今まで働いたことがなかったって言うじゃないの。音楽じゃ食えるわけもなく、ずっと親にたかってたっていうじゃない。オレは薄給ながら日々奴隷農場(会社)でへいこらムチ打たれながら働いた金でなんとか口を糊してきたけども、その農場をクビになったのだ。自称:ミュージシャン。実質・・・というか「実際」無職になっちまった。もう、放火するしかないよね。今度、高円寺と中野の間の変電所でボヤがあったらオレの仕業と思って間違いない。なんて冗談言ってる余裕も今のうちかもしれん。今回は会社都合の解雇だから雇用保険はスグに降りるみたいだけど、さてどーしたものか。考えてみればこの10年、GWも盆休みもナシ、連休もほぼナシ、祝日も働いてた。その合間に詞書いて、曲作って、リハやって、告知して、ライヴやって、PV作って、CD作って、CD納品に行って、etc・・・なんやかんや死に物狂いでやってきた。そうやってこの10年の間にCDを4枚出した。が、出したがなんの結果も出せなかった。情けない。この10年を「オレの失われた10年」と呼ぼう(笑)。いずれにせよ、このへんで1,2ヶ月ぐらいボーッとしてもバチは当たるまい。インコのヒナでも買ってきて育てるか、出っ張った腹を凹ませに水泳教室でも通うか、憧れのブコウスキー気取って競馬場でも行ってみるか、一生出版の見込みもないバンドの伝記小説でも書くか・・・。カネはないが時間はある。

 TVの昼のトーク番組に美川憲一が出ていた。オレはたまの休みでレトルトのたいした美味くもないカレーを喰いながらボケーっとそれを観ていた。どうやら芸能界の「苦労人」ということで波乱万丈の半生を語っているようだった。どんなどん底の時でもしぶとく生きなきゃダメ、ため息なんかついたらダメ、あきらめちゃダメ、などと言っていた。普段は気に留めもしない美川憲一の、これまたありがちな説教話だったが、今のオレにはそんな他愛も無い話しにでさえなんか身に染みる思いがして(こういう状況のとき、人は新興宗教とかに走るのだろうか?)カレーの付け合せの塩らっきょう(オレの好物!)をカリカリ歯先でかじりながら気が付けば頭ん中で美川の歌う「柳ヶ瀬ブルース」のサビの部分だけを再生し続けていたのだった。
 
 クソっ!!しぶとく、か。オレの周りにもいるよ、しぶとく上手くやっているやつ。いや、しぶといを通り越して図々しいやつにエゲツナイやつに無神経なやつ。そういうやつらに混じってそういうやつらを踏みつけてでも乗り越えてゆくくらいのしぶとさが必要なのだろうか?・・・はぁ~。疲れるねぇ。やってられねぇなぁ。おっと、また、ため息をついてしまった。毎日一日50回くらいつくため息をせめて25回くらいに減らす努力をまずしよう。地球のエコのためにも過度な二酸化炭素の排出量を抑えなければ・・・・・・。

 
あ、そうだ、今度の日曜日、10月18日(日)、六本木の「新世界」での<音彩(おとさい)>っていうイヴェントに出演しないといけないんだ。ダンボール・バットでもネオン警察でもなくて、例の蜂鳥あみ太とやってるインチキ・シャンソン・ユニットの「AMI=あみ太」で。たかが4曲、20分弱のステージのために六本木まで行かないといけない(笑)。このユニットは世界的にも有名な某フランスのシャンソン歌手の曲をインダストリアルな(?)アレンジで血管が切れるぐらいに熱唱しようというしょーもないユニットで、そのうち日本シャンソン協会からクレームが来るのは必至。今回、誰でも知っているあの有名曲をさらに追加し、前回初披露し好評だったオリジナル曲も加え、この日のイヴェントの他の出演者の追従を許さない心構えで臨む所存。ヒマな方は是非。出番は18:40頃からです。イヴェント詳細は
http://shinsekai9.jp/2015/10/18/otosai4/
 


追伸来る10月27日!!ダンボール・バットのライヴ&トークの夕べが近づいてきました。で、この動画観て▲。なつかしのシンセ・ドラム!!悶絶モノです。先日ヤフオクでこれと同じものを落札。今度のライヴから導入します。これがね、なかなか使えるのよ。これだけでニューウェイヴ感が120%増しです(笑)。

そして、もう一つ見て欲しいのがこちらのカセット。2001年頃にライヴ会場で100円(!)で手売りしていた幻のカセットで、2002年にP-VINEから出たCD「未来ブティック」(プロデュース:横山剣&鈴木慶一)に収録されることになる「殺人図形」と「マイコンエイジ」のデモがA面B面にそれぞれ収録されている10分テープ。とくに、殺人図形のほうはCDヴァージョンより個人的には気に入っているんですけどね、今度のライヴへご来場の方にもれなく、この2曲を収録したCD-Rを限定復刻盤として差し上げます。ジャケも当時のカセットのジャケをそのまま流用しました。こんなもんで良かったら・・・。この日は新旧の曲混ぜての約1時間オーバーのライヴを予定しています。また、オープニングアクトとして、最近のダンボール・バットのライヴでSAX奏者としてもおなじみのシシハラさんこと「こまどり社」と、彼の友人で南米帰りの超絶(?)ギタリストとのデュオチームによるノー・ニューヨークなステージをご用意。是非お楽しみに。
ライヴ詳細は下記。前売りはございませんので当日ブラリとお越しください。JR総武線・大久保駅「南口」から徒歩10秒!(山手線・新大久保駅からだと徒歩6,7分でしょうか?)料理もおいしいと評判のこじんまりとしたイイ雰囲気のお店です。



 ▼今後のライヴ情報詳細はもう少し下にあります。


通販のお知らせ:
2000年前後に録音したデモ音源とライヴ音源計14曲(71分)を収録したCD-R再発しました。注文受けてからの受注生産です。15年前のチープな音源ですのでそのへんはご理解ください。税込み1000円。送料はサービスしますが、振込み手数料はご負担ください。ご希望の方はご一報ください。




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ダンボール・バットのニューアルバム「壊れたカセットはAOR」、みなさんにはもう聴いていただけたのだろうか?お求めは下記の各サイト、店頭にてどうぞ。デイスクユニオンでは店頭・通販ともに特典が付く模様(右写真:缶バッヂとCD-R。なくなり次第終了)。アマゾンは送料タダタワーレコードも1500円以上はたしか送料タダ(店頭でお買い上げの方にはCD-R付きます)。また、名古屋市今池の中古CD店「ワイルドハニー」さんと、京都市の市役所近くの中古CD&古書店「100000tアローントコ」さんの店頭でも取り扱い開始しましたのでお近くの方は是非!また、京都「トランスポップ・ギャラリー」東京・中野の「タコシェ」ではCD及びオリジナルTシャツ販売中です。高円寺「円盤」にもCD入荷しました。JET SET RECORDHMV、他でも販売中!
※Tシャツご希望の方、通販しますよ。ご一報ください。





              ニューアルバム情報!
「壊れたカセットはAOR」/ダンボール・バット
発売中!(2015.6.25発売)

全14曲(約1時間収録)/1500円+税/
見開き紙ジャケット/歌詞・ライナー付き
作詞作曲・録音・ミックス・プロデュース:AMI
ジャケ画:逆柱いみり
CD帯・推薦文:コモエスタ八重樫

解説:岡村詩野、湯浅学
寄せ書き:
小野瀬雅生(クレイジーケンバンド)、
大田譲(カーネーション)、ホッピー神山
ゲスト・ヴォーカル:
蒼衣スイミング、市場大介(美人画家)、
Miiss Donutfromアメリコ)<敬称略>




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★今夜のBGM★
これまた卒倒しそうなお宝映像です。ニューウェイヴ的なアプローチにスカっぽさを取り入れていた「ザ・ノーコメンツ」の当時(81年)のTVライヴ映像を発見。なんだかダンボール・バットのご先祖様のようなバンドだな、と、初めてこのライヴ映像を観て感激したのでした(演奏能力は足元にも及びませぬが!)。ちなみに、2ndアルバムはYMOでサポート・ギターなども務めた大村憲司氏プロデュース。





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▼今後のイヴェント予定▼

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【ダンボール・バット】ライヴ
10月27日(火)
『イギー・ポップは来なかった』
ダンボール・バットの無国籍ライヴとトークの夕べ
JR大久保駅前「ひかりのうま」
(南口から徒歩10秒!)

PM19:30 開場 PM20:00 開演

15年前、25年前の楽曲再演。レア音源視聴コーナー予定。
※ご来場の方にもれなく秘蔵音源プレゼント!

オープニングアクト:
インプロビゼーション獅子舞デュオ(from NY)

¥1800+1d
※前売りはございません。当日ふらりとお越しください。




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【ネオン警察(リーダーAMIのソロユニット)】ライヴ
12月23日(水・祝)
『駅前喫茶・番外地』

西村哲也(fromグランドファーザーズ)×ネオン警察
ゲスト:大田譲(カーネーション)、熊谷太輔

ネオン警察:AMI(VO+SAX+SYN+CASIO-TONE)
                 with MARI(PIANO from BLACK&BLUE)

JR大久保駅前「ひかりのうま」
(南口から徒歩10秒!)

PM18:30 開場 PM19:00 開演

¥2000+1d
※前売りはございません。当日ふらりとお越しください。


ライヴのご予約、お問い合わせは▼こちらのフォームから。当日お昼まで受け付け!




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追伸:ダンボール・バットの告知・事務作業を手伝っていただける「ボランティア・スタッフ」募集中(ネット環境に慣れている方。)
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▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
▼ディスクユニオン

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))


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