それほど安全だというなら、東京に建てたらどうなのだ!過疎の浜の人は死んでも仕方ないというのか。安全神話に彩られた原発の危険性を最新データや写真をもとに説く衝撃の書。(解説・野坂昭如)
1990年頃だったでしょうか?記憶は定かではないのですが、「反原発」ブームというのがありました。そのブームの中で話題になっていたのが「東京に原発を」(著・広瀬隆)という1冊の本でありました。上の一文は同書の出版社による宣伝文(amazonの掲載ページより引用)。土地の確保とかそういう現実的な問題もあろうかとは思いますが、この際、国会議事堂なり東京都庁なりスカイツリーなりの横でも地下にでも福島の原発に取って替わる新しい原発を建造してみたらいかがでしょうか?そこまで安全と言うのなら。
さて、ここTOKYOは現在キチ●イ地味た状況になっています。スーパー、ドラッグストア、コンビニ、100円ショップの棚からは、カップ麺、パン、水、の類から、懐中電灯、乾電池、ろうそく、ティッシュ、トイレットペーパーの類までほぼスッカラカン。色々な情報が錯綜し、交通網は乱れ、おまけに電力不足による計画停電が始まるとか、etc。とにかく自分だけは自分の家族だけは生き延びようという狂った輩が目を血走らせてケツ拭く紙1枚、単1電池1本求めるのに押すな押すなとあっちの店先こっちの通りに溢れ出し右往左往。しかし、オレもそんな阿呆の輩の一人です。今朝、近所の店舗を数箇所「物資」を調達しに歩き回ったものの既にハイエナどもに全てかっさらわれておりました。スタートの時点で負けていたわけです。阿呆以下の阿呆と言ったところでしょうか。戦後間もなくの闇市か昭和のオイル・ショックかといったこの殺気立った一触即発の様相。外国だったら、とっくに、商店のウインドウをぶち割っての略奪、強奪が起きてもおかしくない状況です。まっこと恐ろしいです。こんなときにどこぞのキチ●イか新興宗教がクーデターでも起こそうものなら今の東京なんてあっけなく乗っ取られそうです。これで停電なんて始まったら命の保障もクソもなくなるかもしれません。おまわりさんは停電中の信号機に替わって交通整理に大忙し。夜間の犯罪が激増。強盗天国。常に、サバイバルナイフの2,3本でも懐に忍ばせておき自分の身は自分で守る的な最悪のシティ・ライフが始まるのではないでしょうか。
ろくな物資の調達も出来ぬままぐったりして家に帰ってきたオレ。ひとまず我慢していたウンコをしたのですが、電気が止まると水道も一時断水になる可能性があるとかないとか。しばらくはそう気軽に一日に何回もウンコが出来なくなるのだなという思いと、これからは電気(もちろん水も)を大切に使わなければいけないな、という戒めの気持ちとを込めて水洗トイレのレバーをいつになく神妙にヒネリ、トイレの排水溝に吸い込まれる自分の大便を見送ったのです。蓮舫大臣に敬礼!
普段、震度1の地震でもびびってるオレ。そんな小心者で腰抜けのオレは、生まれて初めて体験した先日のバカでかい揺れとその後も引っ切り無しに続いてる余震やTVで垂れ流される衝撃的な映像やなんやかんやで既に精神的に参っております。持病のストレス性の胃炎から来ているであろう軽い吐き気や下痢にも見舞われています(戦場に引っ張り出されたら最初に発狂するタイプだな、オレなんて!)。もちろん、オレのストレスなんて被災者の方たちの心労・苦労に比べれば、蟻のヘソのアカにも満たないちっぽけなゴミのようなものだということは言うまでもありませんが、なんだか本当にヘトヘトです。未だ道半ばのバンドのレコーディング作業も11日の天変地異以来停止状態。昨晩、地震でグチャグチャになった部屋の整理をやっと始め、機材の電源を入れ無事作動するのを確認したところです。それにしても、昨年から不運続きの今回のレコーディング。神よ、これ以上試練を与え給うな。アーメン。
ところで、本震の際、会社で仕事をしていたオレは、最新の免震構造とやらに守られた巨大な建物の中にいたわけですが、免震構造ゆえの独特の揺れ・・・時化(しけ)の海の上でのマグロ漁船の船底を連想させるようなゆったりとした大きな横揺れに見舞われ、天井からはボタン雪のような無数の綿埃が降り注ぐ中、机の下に身を隠し、いつまでたっても収まらぬ今だかつて体験したことのない、それこそ悪い夢でも見ているかのような揺れの中で本気で恐怖心に襲われ、また、船酔いのような吐き気に襲われながらも、ええカッコしいのオレは人にビビッているところを観られたくないがために冷静を装い、無理にヘラヘラしていた、そんな阿呆です。その時、「死ぬときは、死ぬんですから」と、脂汗を流しているオレに向かって遥か歳下の知人がまるで達観したかのような表情でボソリ一言。「死ぬときは死ぬ」・・・普段冗談で使われているようなこの安っぽい言葉がその時のオレにはゲーテやニーチェや松下幸之助だのが吐いたどんな重たい言葉よりズンとリアルに突き刺さったわけです。人間、常にドンと構えていなきゃダメだってことです。そして、度胸無しのオレは今日も余震にビビリながら・・・いや、余震なのか自分が揺れているだけなのかの区別すら最早つかず、こんなゴミ日記を書いています。
▼今夜のBGM
こんなやりきれない夜は・・・・・・。今すぐ余分な灯りを消せ。蛍光灯の人工的な光を浴び過ぎて青っ白くなってしまったオマエの顔。自分のツメの先に火をともし自分の心の闇の中を覗いてみよう。暗闇の中から立ち昇ってくるこの激しいギターの音色がオレをストイックにさせる。英トラッド・フォーク系ギタリストの祖師にして名手。
Davy Graham / ♪Bulgarian Dance(1969)
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