2011年3月20日日曜日

拝啓、カダフィ大佐殿。

拝啓、カダフィ大佐殿。あなたの国も大変なことになっていますね。ここ日本も大変な事態になっています。個人的にアナタのファンってわけでもないし逆にアナタを一方的に非難できるような大層な思想も理屈も持ち合わせていませんが、まあ、お互い、せいぜい、この先も悪あがきしながら、それこそ暗黒大陸じゃがたらの歌詞ではありませんが「せこく」生きて、生きて、生き延びてゆこうじゃありませんか。この前日本テレビにチャンネル変えたら欽ちゃんの仮装大賞のダイジェスト版なんて流れているもんだからてっきり欽ちゃんがお亡くなりになったのかと思ったら先日の歌手のK.K.さんの時と同じくまたオレの早とちりでした。単に先の地震の被災者の方たちを励ましたい、少しでも明るい笑いを届けたいとかなんとかいう主旨で当たり障りの無い欽ちゃんを引っ張り出してきて流していたらしいです。それにしても、鬼畜米英節電節電と騒いでいる国難の中、地震関連の番組など早々に切り上げてゴミのようなバラエティ番組を無神経に垂れ流しているTV局ってどうなんですか?(一番早く通常の番組を流し始めたのはテレ東。これはこれで逆にある意味流石!!)日替わりで、今日は日テレとTBSだけ、明日はフジとテレ朝だけとか、なんか上手く交代しながら節電できないんでしょうか?それにしても、ノド元過ぎればなんとかで、奴隷でごった返す会社の昼時の巨大社員食堂。天井から吊り下げられた6台の大型TVには相変わらずNHKがタレ流す地震関連番組。しかし、すでにそんなTVを観ている物好きはほぼ皆無。この人たちにとってはもう対岸の火事なのでしょう。この人たちと一緒にオレもヨウ素や中性子を少しずつ浴びてじわりじわり死んでいくのかと思うとやりきれない思いで一杯になりました。どうでもいい旅行の話に花を咲かせるおばはん連中。犬のように鳥の死肉・・・チキン・ステーキに貪りついてるOLのお姐さん。ふんぞり返ってつまようじで歯糞をほじってるハゲのジジイにエトセトラ。ここは場末の動物園。社食のクソ高いランチなどに払うだけのカネなど常に持ち合わせていない極貧のオレは西友で買い置きしてあった我が家の最後の備蓄用の賞味期限切れの78円のパサパサのアンパンをかじりながら耳にささったイヤホンからは周りのゴミ・雑音をシャットアウトするために大音響でヘンリー・カウの2ndアルバムを注入しながら目だけはTVを追う。ふと画面に映った地震で生き別れた家族の再会シーンに危うくもらい泣きしそうに。オレにもまっとうな人間的な血、情、もしくは良心のかけらの破片のいくばくかは残っていたのか、ということを再確認した瞬間でした。パサパサのアンパンもそう不味くはないなと馬の小便のようなヌルいお茶でアンコの塊をノドの奥に流し込んだものです。さて、先の大地震、そしてその後いまだに回数は減ってきたとは言え続いている余震のせいで、地震で揺れているのか単に自分が揺れているのか(気のせいか)分からないって人がオレだけではなく周りにも結構いることが判明。オレの場合特に便器に座ってふんばっている時が顕著。なんか船の上で大便を垂れているような足元の床板のすぐ下が太平洋の大海原のようなイメージがするんです。実際船の上でウンコをしたことがないのであくまでも想像ですがね。その上、動悸が相変わらず常に。その上突然こみ上げて来る吐き気。フヌケなオレは不安になり、おととい近所の医者へ行って胃薬だの精神安定剤だのを頂戴してきました。同時に、よく眠れるようになるからと、これも精神安定目的らしい「点滴」をチクリと注入してもらったのですが、打ち終わった途端酒を飲まずして酔っ払ったような地面に足が付いていないような千鳥足のフラフラ状態でまともに歩けず椅子にヘタリ込む始末。クソ!何をオレの体に注入しやがったんだ?お医者のセンセイ曰く、フラフラするのすぐ治まるから・・・って、打つ前に言ってください、センセイ。しかし、まだ揺れている気が。いつになったら平和に大便ができるのだろうか?カダフィ大佐、教えてください。


▼今夜のBGM
ウチのライヴでド派手なメイクとパワフルな歌声でコーラスを手伝ってもらってるマリ嬢が、自作の曲を自らの演奏で歌うというソロ・ライヴへ、先日招待され観にいってまいりました。本人は好きかどうか知りませんが、ちょっと山崎ハコなんかが頭をよぎったものです。この曲を「暗いねぇ」の一言で片付けてしまうことのできるヒトとは一生友達になれません、ボク。それにしてもなんでしょう、この色気。
♪ひとり唄(ライヴ)/山崎ハコ(1977年)

0 件のコメント:

コメントを投稿