2011年10月4日火曜日

真っ赤な血尿、真っ赤なスカーフ。



先日、家の近所を走る青梅街道の道端の街路樹の下で道路に向かって忍者が術を使うときにするような不思議なポーズのまま一心腐乱に何事かを念じている人を見かけました。しかも夜にです。別にその場所で交通事故があって人が死んだとかそんなことは全然ないのですが、その人にだけは何かが見えていたのでしょう。福島の原発事故以来それまで一度だってマスクを付けているのを見たことが無いのにカゼでもないのにこのクソ暑い夏の間中を通り越し今もずっとマスクを装着し続けている人が会社にいます。しかも、日々の放射能だとかセシウムの拡散状況を表示した近隣都県の地図を常に持ち歩き毎朝チェックしているっぽいのです。ここ東京でも放射能による影響は全く無いとは言えないにせよちょっと異常ではないか?普段から新興宗教系的な匂いのする人なので尚更怖いです。ああ、みんな病んでいるんだな。病んでいるのはオレだけではないんだな、と、そんな光景を目に焼き付けながら自分に言い聞かせる日々。精神的にも肉体的にもボロボロの今日この頃。書きたいことは山ほどあるのにブログ書いてるヒマもナイってことは前回の日記にも記した通り。その身も心もズタボロんなっている原因であるダンボール・バットのニューアルバムのレコーディングのほうはと言うと、その後、二転三転ありまして、危うくヘッポコなマスタリング業者に引っ掛かる寸前で回避。リーズナブルな料金に惹かれ、メールでやりとりするだけの「お任せマスタリング」にしようと、ある業者に1曲試しに音源を郵送し頼んだんですが、さんざん待たされた挙句戻ってきた音源を聴いた瞬間、足摺岬のガケから飛び降りたくなるような衝動にかられるほどの酷い仕上がりに愕然というか戦慄。「お任せマスタリング」はピンキリだと聞いていたのが現実に。やっぱりエンジニアとその場に同席して実際の音を確かめながら作業を進められる「立会いマスタリング」にするべきと速攻で決断。値段は倍以上違ってくるものの最後の最後にケチってコケたら一張羅のスーツ着たまま肥溜めに落っこちるようなものでそれこそ元も子もないですから・・・。マスタリングはレコーディングにおける最終工程であり、とても重要な工程でもあるわけです。単なる「録音物」が「作品」(もしくは「商品」)に生まれ変わるための「化粧直し」とでも言いましょうか、説明すると長くなるので割愛しますが、とにかく曲の仕上がりを左右する重要な工程です。とは言え、元の音源がショボくっちゃ、最後にどんなスゴ腕のマスタリング・エンジニアに頼んだところで鼻クソを金塊にしてくれと言ったところで不可能なように限界があるわけですが、ダメ息子を持つ親の気持ちとでも言うのでしょうか、ダメ息子・・・つまりオレがこの1年骨身を削って完成させた焼き海苔のような薄っぺらな愛すべき音源・・・・に、少しでもイイ服を着せて世に送り出したいというバカな親心みたな作用が多分に働いたりするわけです。というわけで、「立会いマスタリング」のできる業者をネットで探してようやく1箇所絞り込み決定。今月中旬にもマスタリングに行ってまいります。その業者を決めた後に知ったのですが、皮肉にも、数年前、某レーベルからクレイジーケンバンドの横山剣氏とムーンライダーズの鈴木慶一氏のプロデュースの元リリースした「未来ブティック」というCDをマスタリングしたのと同じ業者だったのです!かのアルバムはプロのレコーディングスタジオでプロのエンジニアが担当し、ン十万という巨費を投じて作ったにもかかわらず最悪のミックスで今もオレはそのことを根に持っているわですが(ウチのギターの奴いわく、「あのCDはまるで“高級なDEMOテープ”」!)、運命の巡りあわせといいましょうか、奇しくも、今回、自分が全部責任を持って仕上げた(しかも極貧低予算で!)音源を持って同じマスタリング屋に乗り込むことになったわけです。言うなればオレのリベンジ。このペニャペニャな焼き海苔がどんな具合に仕上がるか今から楽しみであります。マスタリングまで残り約2週間。今は各曲の最後の最後の「微調整」にやっきになっています。もうヘトヘトで血尿も血汗も出やしません。2箇所ほど「テンポ」の走っているのとモタっている部分が気になり(フツーに聴けば全く気にならないレベル、もしくは別にズレていないのかも・・・)その部分をこの1週間集中攻撃しているのですが、そこばっかり聴いていると全体で曲として聴けなくなり、耳もバカになってきて、なにがズレていてなにが合っているのか判断出来ない悪循環に陥り、夕べ、ギターの奴に最終判断を仰いだ所「100点満点」の評価をもらったのでひとまずヨシとして、もうこれでいいじゃないか!と自分に言い聞かせること100回。しかし、未だ納得行かず、他にも楽器の重ね忘れはないか、不要なノイズは入っていないか、etc、地球滅亡まであと2週間、佐々木功が宇宙戦艦ヤマトの甲板で「真っ赤なスカーフ」を歌っている間、オレは身を粉にして鬼畜のような作業を続けるハメになるでしょう。それが運命。そして宿命。南無。


追伸:ストーンズの「エモーショナル・レスキュー」を引っ張り出してきてチャーリー・ワッツのズレズレのボッコボコの荒っぽいドラムを聴いていたら少しだけ勇気づけられました。



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▼今夜のBGM▼
将来「食料危機」に陥ったら「昆虫」を喰うことになるそうですが、70年代末にすでにそれを予見。2丁目のオカマバーよりも無国籍。スター・ウォーズよりも遥か異空間にいざなってくれるドサ回りディスコ劇団による禿山の一夜はボッタクリなし。劇団四季よりはまともかも。
♪Jamie / mistral ('77)





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◆ダンボール・バットの待望のニューアルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」は11月末発売の予定でしたが延期になりました。
◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼、サポート女性コーラス兼ダンサー等随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/


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滿民の敵(PUBLIC ENEMY)/DANBALL BAT feat. JON(犬)




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LIVE at UFO-CLUB(TOKYO) on 12.6.2011






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