～ダンボール・バットの真夜中は別の顔～: 死を覚悟して交尾に挑むカマキリのオスの心持でレコーディングを決意した「狼になれなかった」夜。

人はオレのことを「雨ふらし」「雨男」「レイン・マン」などと呼ぶ。先週の土曜日、オレがやってる闇のソロユニット「ネオン警察」企画による高円寺のＣＤショップ「円盤」でのライヴ・イヴェント当日はまたまた涙のレイニー・ブルーだった。もちろんお客の入りも最悪。くぅ～。ほんと泣けてくるよ、おっかさん！！前回（去年１２月）同じく円盤でやった＜トラッシュ・アップ！！＞の編集長・屑山氏とのトークショーの時もたしか雨でその上今年一番の冷え込み・・・などと天気予報が伝えていたっけ。さらに、去年５月の「ネオン警察」と「突然段ボール」との八丁堀の「七針」でのライヴの日なんて何十年に１度クラスの暴風雨だったし、過去の記憶を辿ってゆけばソロ、バンド問わずオレのかかわるイヴェントは７割の確率で大雪だの台風直撃だのなにかしら悪天候に見舞われているような気がする。オレの邪気が、オレのマイナス思考の負のエネルギーが雨雲を呼び寄せてしまうのか？陰陽師か、おまえは。
東京ではもう何週間も雨が降っていません・・・なんてニュースをもしＴＶがやりはじめたときは、オレが、「急ですが、あさってダンボール・バットのライヴやります！」なんて一言ネットにでも告知さえすればいいのだ。きっと、あさってには、めでたく「ここ東京は久々の恵みの雨が降り出しました」なんてニュースで街中が沸き返っているこったろう。まったく。「運」だけでなく、「天」からもオレの人生は見放されているのだ。悪い星の下に生まれたもんだ。クソっ。
しかし、天気のせいばかりではないだろう、お客が来ないのは。ほんとうにそのライヴが観たければ例え雨だろうが雪だろうが暴風雨だろうが多少の天変地異が起ころうが観に来るはず。しかし、お客が来ないのは、圧倒的な宣伝力不足っていうこともあるだろう。それに、オレの普段からの人付き合いの悪さも手伝って友人知人の類がほとんどいないっていう悲しい現実も関係しているのかもしれない。が、一番の問題は、オレのやってる音楽に、オレのパフォーマンスに、それよりなによりオレ自身に、生でライヴを観てみたいと思わせる「魅力」が欠如しているのではないか？と、割れた鏡の中に映る自分の顔に向かって自問自答中のＢＧＭは「割れた鏡の中から／ジャックス」の日々。魅力が欠如って、それってアーチストにとって致命的じゃん？！（笑）ええ、ごもっとも、ごもっとも。悠長に中島みゆきの歌なんかアコギでカバーやってる場合じゃないんですけどね。ええ・・・。って、そうそう、その先日の「ネオン警察」のライヴの冒頭で予告通り中島みゆき・・・というか根津甚八へのオマージュを込めて「狼になりたい」を、その日ゲストで出てくれた仮屋崎サン（こまどり社）のムーディなサックスとともにオレの千鳥足なアコギ弾き語りで披露したのだ。が、もうこの先二度と人前でアコギの弾き語りなぞやることはないだろう。あの日が最初で最後と決めていたのだ。みゆきを歌い終わったオレはギターを叩き割り家の暖炉に蒔と一緒に赤々と燃える炎の中に投じたのだった、オレの１０８ツの煩悩と共に！！。
とにかく、済んだことは仕方ない。悪天候の中、そして会場は閑古鳥が鳴いていたにもかかわらず、全力でパフォーマンスしてくれた出演者のみなさん・・・碧衣スイミング、エーゲ海（こまどり社+嶋田さん）、そして、オレの相方でピアノを担当してくれたＭＡＲＩ（まりこふん）・・・に心より感謝（あ、もちろんお客さんにも！！）。オレは当分立ち直れないよ（笑）。何をやってもお客は来ないしお客は増えない。え？でも、そんなこと言ったら本業（？）の「ダンボール・バット」だって同じこと。お客は来ないし増えないし（どちらかと言えば、減る一方！！）でそれでも２７年も続けてるただのモンスターみたいな阿呆バンドとして只今世界遺産とモンドセレクションに申請中！！
冗談など言ってる場合ではない。果たして我が「ネオン警察」の明日はあるのか？次のライヴの予定も全く未定だし。それよりなにより去年出した「ネオン警察」のＣＤ『空間の犯罪』も全然売れていないみたいだし（爆）。ＣＤ発売日の翌週だかに「ディスク・ユニオン」のインディーズ・チャート初登場６位にたしかなったはずだったのに、アレは一体何だったのか？（笑）マズイなあ、「ネオン警察」のＣＤのプレス費用はなんてったって「ダンボール・バット」の前回のＣＤ『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』の売り上げ金から借金しているっていうのに未だほとんど売り上げが回収できていないのだ。ここはひとまずメンバーに土下座してそれからサラ金にでも借金して返済するしかねーべや。首くくるか、宝くじで一発当てるか。ひえ～っ！！
というのも、実は密かに「ダンボール・バット」のニューアルバム（！）のレコーディング＆リリース計画の話が只今東京湾の水面下で進められているのだ。いや、計画っていったって別にどこぞのレコード会社が出してくれるわけでもなく結局はまた自分らで録音して出すだけのことなのだが。それで、またカネが必要になるってわけで、オレはサラ金に手を出すか、強盗でもやるかの二者選択を迫られているのだ。
それにしても、前回出したアルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」が２０１２年の１月末のリリースだったわけで、早いよねぇ、もう２年経っちゃったんだもん。その「馬鹿・・・」だって出すまでに４，５年もかかっちゃっていたわけで、そんなブランク有り得ないでしょ？アメリカのBOSTON（ボストン）とかさ（笑）、大物アーチストだったらよくある話だけど、ウチのような無名の小物バンドがそんなにブランク空けたらあっという間に世間から忘れられちゃう。本来はさ、アルバムぢゃなくってもなんでもいいから年に１回は何か出すのが理想なんだけどね、色んな言い訳をしながら出せていないのが現実。とは言え、そろそろ出さないとマズいでしょう、と、オレ自身も感じてたところだし、それよりなによりメンバーたちが一揆を起こしかねないのでオレもやっと重い腰を上げたところなのだ。
え？なんで腰が重いかって？まあ、カネの問題はどーってことない（どーってことないこともないが）。問題は、レコーディングという名のあの“地獄の日々”がまた始まるからだ！！前作『馬鹿・・・』を録音していた頃・・・２０１１年中の本ブログをおヒマな方は読んでいただきたい。オレはあの「ランボオ／地獄の季節」というより「ランボー／怒りのアフガン」よろしくレコーディングに費やした地獄の日々を思い出すと今でも身の毛がよだつし失禁し血が逆流し動悸が起こりその場で卒倒しそうになる。あの時は本当に死ぬかと思った。死を覚悟し交尾に挑むカマキリのオスにでもなった気分で日々レコーディングに打ち込んでいた。最後には体はボロボロなった。もちろん精神的にも破綻する寸前まで行っていた。「満身創痍」という４文字はこういう状況下で使う熟語なんだろう、と、身をもって実感した。もう二度とレコーディングはまっぴらだと誓ったのだ・・・のべにして約１年以上もかかったキチガイのようなレコーディング作業が全て完了した２０１１年の秋のあの日に！！嗚呼、あの地獄の日々がまた始まるのか、と思うと泣けてくるよ、まったく。クソっ！！いや、しかし、ドジはもう踏むまい。思い返せば前回のレコーディングの時には問題点がいろいろあった。あり過ぎたのだ。それら問題点はオレの中でその後「教訓」になった。その教訓を活かせばあんな辛い思いをせずとも、あんなムダな時間をかけずともアルバムを完成させられるような気がしている、今は。やってみなければ分からないが・・・。
まあ、そのへんの次回アルバム構想の話は、おいおいこのブログで綴って行きたいと思っているのでどうぞよろしく。

※今夜のＢＧＭはライヴ情報の下です。

★オレの写真ギャラリーも地味に更新中
▼「印画都市」こちらから。
http://negative-city.blogspot.jp/

▼今後のイヴェント色々決まってます。

４月１１日（金）はＵＦＯ－ＣＬＵＢから場所を替え渋谷「ラスト・ワルツ」にて雑誌「TRASH-UP!!」と我がダンボール・バットとの共同企画によるシリーズ・ライヴ・イヴェント【ニューウェイヴ天下御免ＶＯＬ６】！！
４月１６日（水）は再び高円寺「円盤」にて「TRASH-UP!!」の屑山編集長とオレとによるマニアックな音楽トークショー【今夜は御意見無用ＶＯＬ．３】！！
イヴェントの詳細は順次こちらのブログで更新してまいりますのでお見逃し無く！！

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次回「ダンボール・バット」
ライヴ情報：
おなじみ雑誌「トラッシュ・アップ！！」との共同企画ライヴイヴェントの第６弾！！

４月１１日（金）
＠渋谷「ラスト・ワルツ」にて

ＰＭ６：３０開場　ＰＭ７：００頃開演ＰＭ１０：３０頃終演

ＴＲＡＳＨ－ＵＰ！！+ＤＡＮＢＡＬＬ　ＢＡＴ企画・・・
【ニューウェイヴ天下御免ＶＯＬ６】

ＤＪ：屑山屑男（TRASH-UP!!編集長）

出演：
ダンボール・バット、
BARAMON、

他・・・只今調整中

料金：前売：２３００円+drink代500円
　　　　当日：２５００円+drink代500円

お問い合わせは▼こちらのフォームから
http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P39590588

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次回トークショー情報！！

ＴＲＡＳＨ－ＵＰ！！編集長・屑山屑男氏とダンボール・バットのリーダー・ＡＭＩの両盟友によるマニアックでしどろもどろな音楽トーク＆リスニング・イヴェントの第３弾！！主に７０年代～８０年代にかけての昭和歌謡・ニューウェイヴ・グラムロックなどを中心にアノ時代のスキマに埋もれたままになっている知られざる名盤（迷盤）を発掘ご紹介するイヴェントです。

ＡＭＩのソロユニット「ネオン警察」のミニライヴコーナーも予定。是非！！

※当日券のみです。１５００円（１drinkつき）

【屑山屑男とＡＭＩの～

今夜は御意見無用！】VOL.3

＠高円寺「円盤」

４月１６日（水）

PM7:30開場／ＰＭ８：００開演／ＰＭ１０：００過ぎ終演

お問い合わせは▼こちらのフォームから
http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P39590588

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★今夜のＢＧＭ
山間のひなびた混浴露天風呂にまったり浸かっていたら気が付けばぐるりとサルに取り囲まれサルたちと混浴中なのであった。そんな野趣溢れる旅情と怠惰。酒徳利をギターに持ち替えホロヨイ気分で爪弾けば凶暴なエキゾチシズムもこんにちわってもんかいな。米国の有名インプロ系ギタリスト、ヘンリー・カイザーの８８年のソロ作。オレのここ最近のヘヴィロテな１枚にて。

JAVA JACK / HENRY KAISER

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【お知らせ】
ダンボール・バットでは女性キーボード奏者急募中（サポートＯＫ）！
お気軽にお問い合わせください。
こちらから▼
http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P39590588

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▼リーダーＡＭＩのソロユニット「ネオン警察」１ｓｔＣＤ「空間の犯罪」発売告知ＰＶ
▼アマゾン
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DBEFLVK/
▼ディスクユニオン
ttp://diskunion.net/portal/ct/detail/IND12849

2013年７月２７日発売／全１０曲（４２分）／￥1200+税／歌詞付／
ＣＤ「帯」推薦文：直枝政広（カーネーション）
解説：岡村詩野（音楽評論家）／
ライナー寄書き：蔦木俊二（突然段ボール）、
屑山屑男（「TRASH-UP!!」編集長）
ジャケット写真：ＡＭＩ／デザイン協力：嶋田真由美（「TRASH-UP!!」デザイン室））

◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/

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▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知ＣＭ

▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』 ▲品番：TSR69002/発売：東京産業レコード ▲２０１２年１月３１日発売▲全１１曲（約４２分）収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲：ＡＭＩ▲Ｗ見開き紙ジャケ仕様／歌詞カード付▲ＣＤ帯コピー文：ＲＯＬＬＹ（ローリー） ▲ジャケット写真＆デザイン：常盤響▲ライナー：岡村詩野＆湯浅学 ▲寄書き：白井良明（ムーンライダーズ）＆サミー前田▲ゲスト・シンガー：ジョン＜犬＞＆イライザ・ロイヤル（エコダムド／ex穴奴隷） ▲サポート・コーラス：MARI（BLACK＆BLUE）＜以上・敬称略＞ ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全１１曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中！ [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス] ※ディスク・ユニオン（インディーズ・コーナー）、タワーレコード新宿店、タコシェ（中野ブロードウェイ内）等の店頭でも販売中。 ---------------------------------------------------------------------------------- ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始！特集記事も読めます。こちらから！（提供：ＯＴＯＴＯＹ） http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326 --------------------------------------------------------------------

▼DANBALL BAT最新PV▼ 「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」／ダンボール･バット（アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より）