2015年7月21日火曜日

セブンイレブンのソバのマズさにチック・コリアも驚愕しB-29爆撃機はおろか雀さえも打ち落とせなかった夜。

 
▲ダンボール・バット企画やります。
詳細、ご予約はブログの下のほうにあります。


 セブインレブンのそばってこんなにマズかったっけ?チック・コリア聴きながら冷房のない我が家の昼下がりセブンイレブンのざるそばを喰っていたのだがあまりのまずさに半分ぐらい残して喰うのを止めた。チック・コリアはリターン・トゥ・フォーエヴァーだ。あの有名な、鳥が海の上を飛んでるジャケのアルバム。毒気はほとんどないがコロコロ転がるエレピの音は涼しげで冷房のない我が家ではちょっとした「打ち水」効果が期待できる(笑)。ブラジル音楽などからの影響が多分にあるんだろうけど陽気な感じがあまりしない。そこがいい。陽気なのは苦手だ。雲の切れ間から時々薄日が差し込み、海辺の遠景は灰色と水色が混濁したようなぼやけた水彩画の趣、といったまさにジャケのような物憂げな雰囲気がアルバム全体を覆っている。聴き込むタイプの音楽じゃないけれどほどよく聴き流すには丁度よい。
 音を消したままつけっぱなしのTVじゃ天気予報をやっていて、関東地方も“梅雨明け”・・・のテロップが。クソっ!!夏本番前にすでにこちとらヘロヘロだっていうのにもう梅雨明けか!!やれやれ。また地獄の季節到来か。夏なんて来なくていい、台風のあと5,6個でも来てくれないかね。
 マズイそばを喰うのをあきらめ傍らに放ってあったボルヘスの文庫など広げて読むのだがオレの読解力では何度挑戦してもどーにも歯が立たぬ。こういうクソ難しい本は意味など考えていても一向に先に進まないので、羅列してある難しい言葉の雰囲気というか佇まいを味わえばいいのではないか?とはいえ、冷房もない部屋ん中でぬるい扇風機の風にジリジリとしながらボルヘスなんて読んでいても苦痛でしかない。いちいち思わせぶりなんだよ言い回しが、オッサン。東スポの風俗店の3行広告の隅っこにこんな記事・・・熱中症で意識不明の中年男の傍らにひからびたコンビニのそばと1冊のボルヘス、うむ。しゃれにならんね。

 さて、先週の火曜日(7月14日=パリ祭の日!!)は新宿の片隅のカールモールという昭和のスナックのような佇まいのハコで、オレの闇のソロユニット「ネオン警察」と、盟友「蜂鳥あみ太」との2マンショーだった。2マンといえど、8時にスタートして終わったのが11時をとうに回っていたからね、結構な長丁場。観てるほうもさぞかし疲れたことだろう。しかも、ネオンもあみ太もコッテコテのステージだからね、もうおなか一杯、胃もたれしたんじゃないかな。それでも、あみ太のステージは曲間のトークが軽妙だからね、観ているほうは曲間で息もつけるかもしれないけれど、ネオンはね、オレ、トークだめだからさ、曲間なんてほとんど空けずにドヨーんとした曲やらグンニャリした曲を連射するからね、人によっては拷問天国(by ジョン・ゾーン)だったかもしれない(笑)。お気の毒さまです。それでもピアノのマリが助け舟出してくれたんでオレも頑張ってちょっとしゃべったけど(「しゃべった」うちに入らないか?)。まあ、アルコールのチカラを借りればもうちょっと気の利いたこともしゃベれる気もするけどシラフであれだけペラペラしゃべれるあみ太はやっぱ凄いと思ったよ。オレからすればちょっとしゃべり長すぎねぇか?って気もしないでもないけど、まあ、「しゃべり」もお客の心を掴む重要な手段には違いないのだろうから、オレもこの際「さだまさし」とか「きみまろ」のDVD観てトークの研究したほうがいいのかね?
 結局その日は、ネオンもなんだかんだで1時間はやったのかな?冒頭、1曲だけ自分でピアノを弾き語った。練習するヒマがなくてリハの時に慌ててやっただけだったから案の定ボロが出た。ちなみに弾き語ったのは有名なカントリー・ソングで、かのレジデンツが暗黒ヴァージョンに仕立てたそれを更にピアノ1本で弾き語ってみたのだ。2曲目からはピアノは相方のマリに交代してオリジナルナンバーやらカバー曲、当日オレが書いてきた詩にマリがその場で曲を付けてオレが歌い語るおなじみ「即興コーナー」など交えてたっぷりやらせていただいた。文字通り「たっぷり」だ。やってるオレですら胸焼けしたぐらいだから(笑)。
10分越えの大曲「キャバレーは雪国」では、いつものアルトサックスの代わりに十年ぶりくらいでステージにエレキギターを持ち込んで弾いた。いや、あんな呈で「弾いた」などといったらジェフ・ベックにパット・メセニーに張り倒されるだろう。弦はぶっ切れるし、チューニングはしてないし、そんなボロクソのギターを抱きしめかきむしるオレの気分は完全にアート・リンゼイだったわけで(笑)、そんなオレの自己満足の勝手な気分を理解してくれたのはあみ太の相方のピアニストの(佐藤)真也さんぐらいであったろう。
あみ太と、オレのコラボユニット「AMI=あみ太」もやった。まあ、これはもっぱらのカラオケユニットで、オレが打ち込みで作った某有名シャンソンシンガーの有名曲のカラオケ(アレンジはチープなテクノ~インダストリアル調!!)をバックに二人でただ熱唱、というかわめき散らすだけというたわいもないユニットなのだが、下品なバカっぽさがウケるみたいで、毎回ライブでは好評を頂いている。しかも、今回はこともあろうに、この「AMI=あみ太」名義によるオリジナル曲を披露したのであった。「夜の鳥」という曲で、訳あってずっとお蔵入りにしていた曲だったのだが、あみ太に聴かせたところ偉く気に入ってくれたので、今回、「AMI=あみ太」のオリジナル曲として日の目を観たのであった。アーバン・テクノ歌謡風のこのオリジナルナンバー。いつかきちんと音源化してカネボウやらコーセーなんかの化粧品のCMソングなどに採用されるのがもっぱらの希望。なお、「AMI=あみ太」での単独での出演オファーが10月にたしか1本入ったんだよな。持ち曲3曲しかないのに(笑)。
 ところが肝心のネオン警察のほうはどこからもオファーなし(笑)。CDも全く売れていない。まあ、今年はもうないだろうね、ライヴ。4月に1本やって、今回やって、年にたった2本で終了。なんか寂しいがそれが現実。ノルマ払えばいくらでもやらせてくれる店はあるんだろうけど自腹切ってまではやりたくないしね。YOU-TUBEにも結構動画上げているんだけど、そっちの反応はさっぱり。まあ、需要がない音楽だと言うことは本人が一番分かっています(笑)。ダンボール・バットもそうだけど、世間の需要のない音楽を自ら作り続ける阿呆のこれは宿命だろう、と、あきらめるべきか。うむ、自業自得じゃけん、と、おシャカ様が言ったとか言わぬとか。南無。
 そんなわけで、ダンボール・バットの6月25日に出た新譜「壊れたカセットはAOR」も大した反応なし。売れてねぇーんだろうな。前回のアルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」は、常磐響さんに作って(撮って)もらったあのロキシーミュージックとスパークスをパクったきわどいジャケがね(左写真)、あれに騙されて買った人が結構いたんじゃないかって思ってる。値段も安かったし。今回の逆柱いみり画伯のジャケも評判いいんだけどね、ジャケのチカラだけじゃどーにもならんねぇ。コモエスタ八重樫さん、小野瀬雅生(CRAZY KEN BAND)さん、大田譲(CARNATION)さん、ホッピー神山さん、岡村詩野さん、湯浅学さん、等々、フツーじゃ考えれらないような豪華な方々にもコメントやらライナーを頂いてこの体たらく、皆さんになんだか申し訳ない。正直、今回のアルバム、人様に「名刺代わり」に渡してもギリギリ恥ずかしくないかな、と、初めて自分で思えた作品なので、これがコケたら、おまえはもう音楽やめろと、世間から宣告されたも同様と思っている。あと2年で結成30周年、いや30執念。なにやってんだろう?オレ。
 今出ているミュージックマガジンの最新号、2010年代の邦楽アルバムベスト100枚という企画の1位を飾ったのは、かつてのレーベルメイトだった、アノ人だ。オレにとってはすでに雲の上の人だ。今日も今日とてオレは地獄の底で世間の需要のない曲を書き続けアノ人があぐらをかいている天空の雲を目掛けてオレの曲を高射砲で発射するのだが、旧日本軍の高射砲の性能じゃ高度1万メートルの上空を飛来してくるB-29爆撃機を打ち落とす能力など無に等しかったのと同様に、オレの高射砲もたったの10メートルも上がらずスズメを打ち落とすチカラすらなくあえなく地上に落ちてひからびてしまうのだった。
オレのロックって一体なんだ?
誰か、クーラー買ってください。


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「壊れたカセットはAOR」、みなさんにはもう聴いていただけたのだろうか?感想など聞かせていただければ幸いです。お求めは下記の各サイト、店頭にてどうぞ。デイスクユニオンでは店頭・通販ともに特典が付く模様(右写真:缶バッヂとCD-R。なくなり次第終了)。アマゾンは送料タダタワーレコードも1500円以上はたしか送料タダ(店頭でお買い上げの方にはCD-R付きます)。また、名古屋市今池の中古CD店「ワイルドハニー」さんと、京都市の市役所近くの中古CD&古書店「100000tアローントコ」さんの店頭でも取り扱い開始しましたのでお近くの方は是非!また、京都「トランスポップ・ギャラリー」東京・中野の「タコシェ」ではCD及びオリジナルTシャツ販売中です。高円寺「円盤」にもCD入荷しました。JET SET RECORDHMV、他でも販売中!




ライヴのお知らせ
(詳細は「今夜のBGM」の下です)
8月7日(金)に、
オレ企画で渋谷ラストワルツで
ライヴやります。
DJに、なんと、我が師、
音楽評論家の湯浅学さん!!
湯浅さんにはダンボール・バットのCDの
全部のライナーを書いていただいております。
But、ダンボール・バットのライヴを観ていただくのは
おそらく、2002年の「未来ブティック」(P-VINE)出した直後に
渋谷AXでクレイジーケンバンドのショーにゲストで呼ばれ
2000人(!)の観客の前で歌った時以来だと思われます!!
久々の師との再会、ボクも楽しみ。是非!!
前売りのご予約はこちらの専用フォームからどうぞ
(当日のお昼12時まで受付中)・・・


追伸:ダンボール・バットの告知・事務作業を手伝っていただける「ボランティア・スタッフ」募集中(ネット環境に慣れている方。)




ニューアルバム情報!
「壊れたカセットはAOR」/ダンボール・バット
6月25日発売
▼告知PV
https://www.youtube.com/watch?v=mnfyIyflmk4
全14曲(約1時間収録)/1500円+税/
見開き紙ジャケット/歌詞・ライナー付き
作詞作曲・録音・ミックス・プロデュース:AMI/
ジャケ画:逆柱いみり/
CD帯・推薦文:コモエスタ八重樫/解説:岡村詩野、湯浅学/
寄せ書き:小野瀬雅生(クレイジーケンバンド)&大田譲(カーネーション)
&ホッピー神山
ゲスト・ヴォーカル:蒼衣スイミング、市場大介(美人画家)、
Miiss Donutfromアメリコ)
<敬称略>
配給:ブリッジ


★今夜のBGM★

新宿西口のレコード店街があった辺りもだいぶ様変わりした。「エジソン」ってレコード屋がまともだったころ(今もあるのか?)、ゴミ値で売られていたワケのわからぬNW系の輸入盤の12inchとかよく買っていた。これもそんな中の1枚だが、もう手元になく、惜しまれる。80年代にシングル3枚ぐらい出して消えてしまったバンドなのだがYOU-TUBEで久々に聴いてみるとどうにも耳に残って困る。一見どうってことのないパワーポップ風の楽曲なのだが、醸し出される風味がなんか切ないのだ。甘ったるいフルーツガムの中心部に苦味と酸味を発見してしまった夏の午後。あの人はオレを許してくれるだろうか?遠い昔の自分の過ちにコウベをタレながらアナタへの手紙を綴っています。
♪I WILL TELL / VOICE OF AMERICA




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▼今後のイヴェント予定▼

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【ダンボール・バット】ライヴ


電邪羅素★離図夢(デンジャラス・リズム)
~ロック、シャンソン、無国籍、真夏の夜の頽廃のススメ~

8月7日(金)@渋谷ラストワルツ
開場:PM18:30 DJ-START:PM19:00 開演:PM19:15

ご予約¥2000+1d、当日¥2300+1d

ライヴのご予約、お問い合わせは▼こちらのフォームから

DJ:湯浅学(音楽評論家/音楽家)

ライヴ:(以下出演順)
①蜂鳥あみ太w/佐藤真也(PIANO)
②シスター・ポール
③ダンボール・バット

オープニングアクト:
エーゲ海(こまどり社+嶋田真由美


※出演者全員によるグランド・フィナーレ・コーナーもあり




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▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
▼ディスクユニオン

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))


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◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト

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