2011年6月14日火曜日
気まぐれジュリエッタ。
山田太郎(仮称)さんという有名なロック系シンガーの方が、先日、どっかのデカい会場で震災チャリティーライヴをやったとかで、その話題が昼のワイドショー番組で紹介されていました。ライヴのオープニング開口一番モニターアンプに足を乗っけ「今夜は、お前らが主役だぜ!」と超満員の大観衆にめがけて吐き捨てれば、それに応えてまるで従順な奴隷のように(実際、彼に身も心も捧げた「奴隷」なのでしょうが・・・)全員握りこぶしを挙げ「ウォー!」と応える。仮にオレの敬愛するシンガーがライヴの冒頭そんなセリフを壇上から吐いたとしたらいくら敬愛していようがオレはちょっとドン引きしちゃいます。まあ、オレの好きになるシンガーはそんな茶番のようなロックごっこのようなビジネスの匂いしかしてこないようなセリフ吐きませんがね(多分)。しかし、大真面目で(シャレで言っているならまだ許せるが)臆面も無くイイ歳こいてそういうセリフが吐ける。そして、それに応えてくれる聴衆が大勢いるって、ある意味シアワセモノですね。そんな化石のようなパフォーマンスに心から敬意を表します。さて、オレの率いる結成23周年の無国籍“ロートル”ROCKバンド「ダンボール・バット」も、山田太郎(仮称)さんに負けてはいられぬと、おとといの日曜日、高円寺の片隅のUFO-CLUBという壁の赤と黒のグンニャリとしたペイントからオレの宿敵ゆらゆら帝国の坂本慎太郎の怨念が染み出ているような馴染みのハコでひっそりとライヴをぶっ放してきたわけですが、冒頭から開口一番「半年振りのライヴなんでバレない程度にミスっちゃいました!」と言うのがやっとで、客席からは歓喜の握りこぶしでなく失笑と怒号が。ここがニューヨークのCBGBだったら毎晩客とケンカ沙汰を起こしてたっていうジェームズ・チャンスよろしく客席に下りていって笑った客の胸ぐら掴んで取っ組み合いのケンカでもおっぱじめたい気分にもなりましたが(笑)、ミスったのはこっちの責任ですから、正直に非を認めたわけです。自分の身から出た糞を自分の顔に塗ったくってウケを取るというなんとも卑屈なオレ流自虐的パフォーマンスです。こんなヘタレ・ロッカーのオレが、超一流のロッカー、山田太郎(仮称)さんをとやかく語る資格が無いことは言うまでもありません。山田太郎(仮称)さんが歌う♪「気まぐれジュリエッタ」でも聴いて出直します!・・・とは言うものの、山田太郎(仮称)は山田太郎(仮称)、オレはオレじゃん!?あん?と、早くもアジの開き直り(←この部分だけ「広川太一郎」の吹き替えで読んでください)。かくしてわが「ダンボール・バット」の新メンバーによる初のライヴにして半年振りのリハビリ・ライヴは前述のコケた冒頭を除けば、あとはおおむね順調で緩急・新旧交えた選曲でフルスロットルでぶっ飛ばしアット言う間の約45分間でありました。ヨダレを垂らしながら個人練習した甲斐があったのかオレの5千円の中国製アルトサックスもいつになくいい具合に鳴ってくれてジェームズ・チャンスと梅津和時と阿部薫がオレの両肩に一斉に降臨したのではないかといった感じで吹きまくったわけです。予定のステージ終了後、客席からは想定外の「アンコール」の合唱をいただきましたが、出し惜しみをして、そこはクールに辞退させていただきました。と、言いたいところですが、正直なところ、予定していた曲以外のリハを全くやっていなかったので突然の「アンコール」に応えられなかったのが本音(笑)。OH!なんとも情けない!!ここで、またロッカーとしての器の小ささを露呈してしまったようです。ゲンズブールよろしく国歌斉唱(伴奏ナシで!)でもやればよかったんでしょうか?とにかく、不測の事態に備えて今後はアンコール曲の用意も忘れないようにしときます。器が小さいくせにエラそうな事ばかりほざいているヘタレ・ロッカーです。しょせん山田太郎(仮称)にはなれなくって。
追伸:ライヴの動画、気が向いたらそのうちユーチューブにUPします。
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【ダンボール・バット情報局】
◆次回ライヴ:2011年8月14日(日)
@東高円寺UFO-CLUBにて
※詳細未定
◆待望のニューアルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」地獄のレコーディング快調!
今夏完成予定。秋までにはなんとか発売予定!
◆ダンボール・バットでは、出演依頼、ファンの方、
サポート女性コーラス(経験者)等随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/
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▼今夜のBGM▼
今日も空がどんよりしてますね。オレは嫌いじゃないですがね、こういう空。こんな午前中はオレが松任谷由美(荒井由美)の中で唯一聴ける1stあたり聴くのも悪くないですが、乾いているのにもっと内面的にズンと堕ちていくようなこの曲を。サン・ラやらGODZと言ったキチガイっぽいのとか変態っぽい音を60年代70年代に出していたニューヨークのESPディスクからのリリース。2分辺りで発狂。そして、最後に・・・。
♪ワイルド・イズ・ザ・ウインド/パティ・ウォーターズ('66)
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