～ダンボール・バットの真夜中は別の顔～: 福山雅治の野人顔とムンクの叫びがサム・テイラーの男汁に重なった夜。

　ここ東京では、先日降った大雪が未だ溶けず通りのあちらこちらに掃き寄せられうず高く積まれ半ば凍ったまま放置されています。この白い塊の中に一体どれだけの放射能が蓄積されているのか？と、ふとそんなことを考えたら急に恐ろしくなったりした冬の夕暮れ。
　昼間のクソ労働でクタクタんなった体を引きずって帰りに新宿へ足を伸ばし買い物。ビックカメラで前から興味があったオモチャのデジカメを購入。いわゆるトイカメラってやつです。３０万画素しかなくフラッシュはおろかモニター用の液晶画面もついていないホントにオモチャ。オモチャとは言え純粋にスナップ用にカメラを持つのはン十年ぶり。大昔・・・１５、６年前でしょうか、森山大道氏やら中平卓馬氏らのいわゆるブレボケ写真に憧れて粒子の粗いモノクロ写真を撮りまくっていた頃を思い出しました（その頃は自宅で部屋を真っ暗にして赤いランプ灯して現像まで自分でやってたもんですが・・・）。
　ビックカメラを後にしてＣＤを借りようとＴＳＵＴＡＹＡへ。１０枚くらいメモっていたお目当てのＣＤは１枚もナシ。ほんと腐ってますな、アノ店。泣きたくなります。シスターズ・オブ・マーシー（！）は無いし、パティ・キム（７０ｓ韓国人の演歌系歌手）もねぇーのか。サム・テイラー（ムーディーなＳＡＸでおなじみの）もゴミみたいなベスト盤１枚しかねーし、って、オレの借りようとしているＣＤが単に世間の需要と折り合っていないものばっかってことか。じゃあ、しゃーないな。でもジグジグスパトニックがあるならシスターズ・オブ・マーシーぐらいあってもよさそうだし、サン・ラのＣＤが一丁前に２枚も置いてあるならサム・テイラーのＢＯＸセットぐらいドドーンと置いておいて欲しいね。クソなポストロックが幅きかせてるコーナーのど真ん中あたりにね！！夜露死苦っ！！
　ダウンタウンブギウギバンドでも借りようかと思うも、結局１枚も借りずに店を出る。すると、すぐ近くの有名ファッションブランドのグッチの店の前に黒山の人だかり。みんな店のショーウィンドーに向かって餌に群がるサル山のサルみたくケータイでパシャパシャやってるわけです。グッチの服着たマネキンとマネキンの間に何やら漫画のような何のヘンテツもない大きな絵が何枚か飾ってあり、どうやらそれを目当てにパシャパシャやってるみたいで、ウィンドーのスミっこに目を凝らせばその絵の作者とおぼしきヒトの名が英語で書いてあり、よく観ればアラキヒロヒコ（？）とかなんとかと読めたのですが、そんな名前は耳にしたことも目にしたこともありません。世間じゃ有名な画家（？）なのかもしれません。それにしても、あんなもん撮ってどーすんでしょう？まあ、ああいうミーちゃんハーちゃんな人たちが大勢いてくれるおかげでこの世の中、この地球という星は上手く回っているわけですからオレがとやかく言うスジ肉、いや筋合いではないことぐらい分かっております。ハイ。
　一通り買い物を済ませ地下鉄に乗って帰路に着く。乗った電車のドアの上にビールの車内広告。福山雅治が野人のような形相で額に青筋立てて汗まみれんなってドラムを叩いている、の図を発見。すげーな、ドラムも叩けるんかフクヤマは！！イケメンな上に何でも器用にこなせる。そりゃあ、女がほって置くわけありませんな！！え？本当は叩けないの？！いや、叩いてるふり？！まあ、真意はいずれにせよさすがは役者ですな。なんとなく本物の凄腕ドラマーに見えますもん。どうせならコージー・パウエルのレコード・ジャケットみたいにドラムを叩く腕が千手観音みたく背中から何本も生えているような写真にして欲しかったですな。次回はどんなフクヤマに出会えるか新しい広告が楽しみです。
　
　正月からの無気力症候群が未だ尾を引いていて、ブログ書くのも億劫な状況。出だしからこんなんじゃ今年１年が思いやられます。ええと今年の目標は・・・ええと、ええと、目標、目標・・・。あん？ちょっと待てよ。なにがなんでも年の初めに今年の目標を立てなくちゃ！！・・・と、焦る気持ちがまず良くないんじゃないのか？そんなもん、なるようになれ！！じゃダメなの？考えてみれば、学校やら会社というところは、とかく年の初めに個人の目標設定を強要させたがるくだらない風習が昔からあります（ウチの会社もそう！！）。自己啓発ってやつですか？気色悪い。成長なき人間は社会の落ちこぼれ。ゴミあくたも同然。スミマセン、ボク、もうとっくの昔に落ちこぼれていますが、何か？成人式すら出ていませんが、何か？あ、そうか、オレ成人式すらも出席してなかったんだ。ということは「公的」に成人していないまま中年になってしまったってこと？精神年齢は中学生並みのまんま肉体だけが日に日に衰えていっているってわけネ。言うなれば逆「ブリキの太鼓」状態ですな。ワッハッハッハッハ。もはや救いなし。南無。
　まあ、それはそうと、今年はぜひとも「イラスト」を描いてみたいですね。なんて唐突でスミマセン。いや別に血迷ったわけじゃありません。こんなんでも昔はエロ雑誌の挿絵を書いたりイラストレーターの端くれのようなことをやっていた時期もありまして、近々ン十年ぶりで再会する予定の古い友人が今もイラストレーターとして頑張ってるって話を聞きましてね、自分の中では完全に消えてた「イラストレーター」という名の蝋燭の火が少しだけくすぶり始めまして、まあとりあえずはリハビリも兼ねて何か描いてみようかなと思いつき、スケッチブックとＢ４の鉛筆などを買い揃えたりしたのはいいけれど削ったままで１回も使っていない鉛筆はすでにそのへんに放置。イラストのヒントにと、本屋で見つけたムンクの画集をペラペラやりながらやっぱ病んでるはこのオッサン、と、ごち、やっぱ心身ともに健全な奴とか能天気な奴にゲイジュツなんて解らないし出来っこないんだよ、と、ブツブツ言いながら味のしないぬるいネスカフェのインスタントコーヒーなどすすっている真夜中。今夜はマックス・ローチのドラムがいやに身に沁みるぜ、と、かけてたレコードをＢ面にひっくり返し損ねて床におっこどす。はてさて、イラストレーター復活（？）の道はどーなることやら。ぬんっ。
　いやいや待てよ。イラストもいいけどその前にまずやることがありますでしょう、おたく。自分のソロユニット「ネオン警察」のＣＤリリースざんす。なんとかこの春の発売をメドに動き出してはいるんですが、一度決めたはずのアルバムタイトルでまた悩み出し、曲順で悩み出し、ジャケットの写真とデザインで悩み出し、帯のコピー（推薦文）を誰にお願いするのかで悩み出し、何枚作るのか、紙ジャケなのかプラジャケなのか、で悩み出し、いろんな悩みが染み出し壁にブチ当って迷走中。
　と、そんな中、「ネオン警察」まさかの第２回目のライヴが決定との情報が！！去年の暮れに新宿はツバキハウスでやった・・・じゃなくてカールモールでやった伝説のデヴュー・ライヴ。あれが最初で最後のライヴになるやもしれなかったわけですが、生きていればいいこともあるもので、こうしてライヴが決りました。日程的にはまだちょっと先ですが（詳細はまた次回）、桜咲く４月・・・正確には４月６日（土）に八丁堀の「七針」にて。まだ生きていたらお逢いしましょう。で、共演は？えっ？まさかの「突然段ボール」らしいです。なんと。

追伸：本家、「ダンボール・バット」の今年初のライヴも来月２月に接近中！！雑誌「ＴＲＡＳＨ－ＵＰ！！」（最新号が間もなく店頭に並ぶはず）との共同イヴェントです。出演バンドは只今必死でＴＲＡＳＨ－ＵＰ！！編集長がオファー＆調整中！！もう暫しお待ちを！！

■緊急募集中！
ダンボール・バットではサポート・キーボーディストを大募集中。お気軽にお問い合わせください。

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▼今夜のＢＧＭ▼
その男のサキソフォンの先っちょからはいろいろなツユがあふれ出しておるわけです。日本人以上に日本人の歌心、情緒、喜怒哀楽を知りえた男。その名はサム“ザ・マン”テイラー。同じ黒人として近年演歌歌手として話題になったジェロの薄っぺらな歌に足りなかったものは、ヌメリ、エグみ、苦さ、コク、コシ、それと夜の闇に絡めて男女の情愛（性愛）を蝋燭の灯り一つで障子越に映し出す描写力ではなかったか。

♪「アカシアの雨がやむとき」/サム・テイラー ----------------------------------------------------------

■次回ライヴ情報

「ダンボール・バット」新年第一弾ライヴは2013年２月２０日（水）！！
東高円寺ＵＦＯ－ＣＬＵＢにて！！
雑誌「TRASH-UP!!」との共同企画イヴェント第２弾！！
【ニューウェイヴ天下御免　VOL.2】
ＤＪ：屑山屑男（TRASH-UP編集長）
★開場：PM6:30 ＤＪスタート：PM7:00 開演：PM7:15頃～
★前売り予約：2000円、当日：2300円 ※いずれもプラスドリンク代（500円）要
★出演バンド：ダンボール・バット、他只今調整中！！
チケットのご予約はこちらからお気軽に！！
▼告知ＰＶ

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◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/

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▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知ＣＭ

▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』 ▲品番：TSR69002/発売：東京産業レコード
▲２０１２年１月３１日発売 ▲全１１曲（約４２分）収録
▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲：ＡＭＩ
▲Ｗ見開き紙ジャケ仕様／歌詞カード付
▲ＣＤ帯コピー文：ＲＯＬＬＹ（ローリー）
▲ジャケット写真＆デザイン：常盤響
▲ライナー：岡村詩野＆湯浅学
▲寄書き：白井良明（ムーンライダーズ）＆サミー前田
▲ゲスト・シンガー：ジョン＜犬＞＆イライザ・ロイヤル（エコダムド／ex穴奴隷）
▲サポート・コーラス：MARI（BLACK＆BLUE）＜以上・敬称略＞

▲収録曲
「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全１１曲

▼下記各オンラインショップにて販売中！
[AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス]
※ディスク・ユニオン（インディーズ・コーナー）、タワーレコード新宿店、タコシェ（中野ブロードウェイ内）等の店頭でも販売中。
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■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始！特集記事も読めます。こちらから！（提供：ＯＴＯＴＯＹ） http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326

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▼DANBALL BAT最新ライヴ映像V▼
「ファッション革命」／ダンボール･バット（アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」収録曲・2012年２月１６日レコ発イヴェント時の映像）

▼DANBALL BAT最新PV▼
「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」／ダンボール･バット（アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より）