世間様はゴールデン・ウィーク真っ最中なんだそうで、人に教えられて「あ、そうなんだ」と初めて気付いた次第。盆も正月も祝日もカンケーない奴隷農場(会社)へ通っていますと、曜日の感覚はおろか季節感までも分からなくなる始末。なんとも悲しいことです。
そして、今日はたまの休み。家の外では今日も強い風が吹いています。今年はなにやら風の強い日が多くないですか?風がびゅーびゅー吹いていると、つい、つげ義春の漫画「ゲンセンカン主人」のラストの印象的なコマが思い浮かぶんですが、この連日の強風、地球滅亡の前兆なのでしょうか?磁気嵐、って言葉がありますが、そういうのとは関係ないんですか?よく映画などでありがちな核戦争後の草木も生えぬ荒涼とした平原に吹きつける風もこんな風なのかもしれませんし、なぜか妊婦ばかりに老婆、野犬、ネズミ、バカドリと呼ばれる海鳥しか住んでいないすでに廃坑になった炭鉱の島を舞台に描かれる井上光晴・著による不気味な短編「妊婦たちの明日」の中に吹く風もこんな不吉な風なのかもしれないな、とオレに思わせるのです。また、キング・クリムゾンの「太陽と戦慄」を聴くたびにそのすき間の多い音と音の背後で通奏低音のように絶えず吹いている風の音を感じるのですが、そのレコードの音溝から立ち昇ってくる風も黄砂の混じったざらついたこんな風なのです。
ところでみなさん最近何聴いてます?オレは、あぶらだこ(木盤、亀盤)とギャング・オブ・フォー(1st&3rd)とジェネシス(3rd)ばっかローテションでしかも耳から血が出そうなくらいの大音量で聴いてるんで頭ん中へんな幻影がたまによぎります。吉田達也がブッ叩くドラムに踏みつけられながらアンディ・ギルのギターで首絞められて挙句にピーター・ガブリエルがヘンな被り物かぶって「“表現する”ということは・・・」と、オレに説教垂れてるそんな幻影。ひぇ~っ。
それにしても相変わらず石器時代みたいな古い音楽ばっか聴いてんな、オレ。最近の音楽は一切聴いていませんからね。最近のバンドの名前出されてもさっぱり分かりません。JET(ジェット)なんていわれても最近のオーストラリア産だかオーストリア産だかオーストリッチ産だか忘れましたが大変売れてると言うスットコドッコイなバンドではなくて70年代のイギリスのイカしたJETしか知りません(かのスパークスをクビになったメンバーがやっていたC級グラムロックバンド!)。とにかく2000年以降の新譜はオレん中では音楽じゃねぇーよ、ってなぐらいに思ってるような(そんなこと言ったら天下の音楽評論家、岡村詩野さんにブン殴られそうですが・・・)偏屈野郎なんです。スミマセン。極端なこと言えば、70年代から80年代までの約20年間のイカした音楽さえあればオレは満足。生きてゆけます、この東京砂漠。オレの愛する音楽の約9割はその20年間の間に集中・凝縮されておりますからね。
さて、そんな偏屈野郎はオレだけじゃないようです。昨晩観にいったとあるライヴ・イヴェントも古きよき「昭和」の音をこよなく愛す、「昭和」の音しか愛せないといった風情の老若男女の観客でごった返しておりました。、最近ではオレのソロユニット「ネオン警察」のピアニストとして、また、「ダンボール・バット」のコーラス嬢としても大変お世話になっているMARIがやっている自身のユニット「Black&Blue」のライヴがUFO-CLUBであるっていうんで、ウチのメンバーたちを引き連れて覗きに行ってまいりました。
窒息するんじゃねーかってっぐらい超満員の店内。UFO-CLUBのスタッフ、ヤッさんの企画のイヴェントでその名も「昭和なう」というタイトルがついておりました。昭和は昭和でも見た限りでは主に60年代の昭和を体現したようなカラーのバンドが多かった(DJの選曲も・・・)ように思われましたが、「60年代」というのがイヴェントの一つのキーワードだったのかもしれません。しかし、昭和といっても70年代も80年代もあるわけですからね、そういう意味ではオレの70年代中盤以降~80年代前半趣味が混濁して煮しまって爆発したようなウチのバンド「ダンボール・バット」もコテコテの昭和の腐臭をプンプンさせたバンドには違いありません。仮に夕べの60年代臭濃厚なイヴェントに出ていたら浮いていたかも(いや、意外にウケていたかもね!)知れませんが、ぜひとも「昭和なう~番外編」とでも銘打ってダンボール・バットもイヴェントに呼んで欲しい!と、ヤッさんに無理強いして頼んできた次第であります。
ちなみに昨晩のMARIのユニットは、MARIがピアノと歌で他にベースとドラムの3人編成(完全にMARI一人だけの時もあり)でした。60年代というよりは片足70年代に突っ込んだような、中山ラビとか山崎ハコとか中島みゆき(違うか?)とかその辺りをドロっとした情念と体液とで土ダンゴに丸めて氷で薄くなったハイボールに浮かべてのたうちまわってる粗暴とデリケートが背中合わせになったようなサウンド。興味のある方は是非ライヴへ足を運んであげてください。
そうだ、UFO-CLUBで思い出しました!!5月16日(木)に開催される雑誌「トラッシュ・アップ」と我が「ダンボール・バット」の共同企画ライヴイヴェント【ニューウェイヴ天下御免~VOL.3】の出演者がやっときまりました(詳細は下記)。今回のダンボール・バットは、CDに入っていながら(「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」)まだ1度もライヴでやっていなかったアノ曲をオープニンブにご用意。しかも、ドラムのヒロエちゃん・・・あ、ステージネームはシド・バレットに命名していただいた“エミリー・プレイ”でございました・・・が、ドラムを叩きながらの初の「歌」を披露。コーラスでなくって「歌」です。なんだか「CCB」みたいですね!凄く楽しみっ!と、カノジョにはプレッシャーをかけておきましょう(笑)。
それと、10年前ぐらいにサニーデー・サービスに対抗して作った(?)秘蔵の曲を実に7,8年ぶりで再演するというのもちょっとした見ものかもしれません。DJ・屑山編集長のおニュウでウェイヴで80‘sな選曲もお楽しみにんにん!!前売りのご予約は私AMIまでお気軽に!!(下記ライヴ情報コーナーの専用フォームよりどうぞ)
で、そのイヴェント後の翌週の土曜日にはオレのソロユニット「ネオン警察」のライヴが急遽、JR高円寺駅そばのCDショップ「円盤」で行われることに!!店長の田口さんに誘われまして、なんでも高円寺在住のニュージーランド人の物理学者で自作の楽器を操る妙な人がおるらしく、その人の定例イヴェントに呼ばれたのです。ニュージーランド人か~、もしかして、スプリット・エンズとか好きかもしれねーな。まあ、せいぜい国際交流してきます。こちらは当日券のみの1500円です。全部で3組出るそうです。
そして、さらにダメ押し!!「ネオン警察」のレコ発イヴェントが決定しました。音響、雰囲気、料金、全てをかんがみて悩んだ挙句、前回4月に突然段ボールとライヴをやった八丁堀の「七針」に決定しました。その告知も兼ね、前回の七針でのライヴ映像を編集した短い動画を昨晩新たにUPしましたのでご覧ください(下記「今夜のBGM」にて)。詳細はまた追って!!
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★今夜のBGM★
というわけで「ネオン警察」レコ発告知CMです。前回の七針でのライヴ映像を超ダイジェストで。早川義夫氏の「知らないでしょう」のヘボ・カヴァー他。
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次回「ダンボール・バット」ライヴ情報
2013年5月16日(木)
東高円寺UFO-CLUBにて
雑誌「TRASH-UP!!」 +ダンボール・バット共同企画第3弾!!
【ニューウェイヴ天下御免 VOL.3】
■DJ>屑山屑男(編集長)
■LIVE>
ダンボール・バット、
BARAMON、
うさぎの兵隊は待機。
FALSETTOS
※当ダンボール・バットは3番目PM8:30頃~です
PM18:30 OPEN / PM19:15 LIVE START / PM11:00 CLOSED
前売り予約¥2000 当日¥2300
※いずれも別途要ドリンク代500円
前売りのご予約はここをクリックして専用フォームからどうぞ
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次回「ネオン警察」(AMIソロ)ライヴ情報
2013年5月26日(土)
高円寺「円盤」にて
「Mark Sadgrove presents」
PM18:30 OPEN 19:00頃 START
¥1500(当日券のみ)
出演:GALAKUTA/Mark Sadgrove/ネオン警察
※当ユニットはPM7:30過ぎの出演
★自作の楽器を操る、高円寺在住のニュージーランド人・物理学者
MARK SADGROVE主催の定期イヴェント。
2013年7月26日(金)
八丁堀「七針」にて
「ネオン警察・レコ発~八丁堀に電気クラゲが出た!(仮)」
CD先行販売(サイン入り)・オマケご用意予定
PM19:00 OPEN / PM19:30 START
予価¥2000(当日券のみ)
※ドリンク持ち込みOK
(店内でもビール¥300、ジュース¥200等販売しております)
出演:ネオン警察、蜂鳥あみ太=4号、他
※詳細調整中
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▼ネオン警察1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))
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◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/
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▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM
▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』 ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード
▲2012年1月31日発売 ▲全11曲(約42分)収録
▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI
▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付
▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー)
▲ジャケット写真&デザイン:常盤響
▲ライナー:岡村詩野&湯浅学
▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田
▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷)
▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略>
▲収録曲
「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲
▼下記各オンラインショップにて販売中!
[AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス]
※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。
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■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326
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▼DANBALL BAT最新ライヴ映像V▼
「ファッション革命」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」収録曲・2012年2月16日レコ発イヴェント時の映像)
▼DANBALL BAT最新PV▼
「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)
▼DANBALL BAT最新PV▼
「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」/ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)
▼DANBALL BAT最新PV▼
「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)