ウチの近所、高円寺のパル商店街の中ほどの閉店したメガネ屋の跡に、見るからに胡散臭い「ギャラリー」がオープンしていました。いわゆる「絵画」の展示&販売を目的としたギャラリーのようなのですが、外から丸見えのガラス張りの店内に飾ってあるのはどれもこれも狂ったような配色の下品でおぞましい絵ばかり。いわゆる、ラッセンとかね、ああいう類のエアブラシだかCGだか知りませんがとにかく中身も思想も美学もアクもコクもへったくれも何も無い歯医者の待合室の飾りにぐらいしかならないようなどうしよーもないやつばかり。昔一時期問題になりましたよね。店の中に客引きずり込んでは法外な値段ふっかけてローン組ませたりして買わせる悪徳商法。どー見てもその手の店なんですよね。なんでそれがまた高円寺に?案の定、店の前ではオネーチャンが色仕掛け(?)で客引きやってるんですもん。たまにトロそうな「獲物」が引っかかって店ん中で絵の説明を受けながらうなずいている光景も何度か目撃。オレも前を通るたびに声を掛けられるんですが、トロそうに見えるんでしょうか?オネーチャンに誘惑されてカモられないようせいぜい気をつけます。
さて、フェイスブック。みなさんは活用されていますか?フェイスブックなんてぇのは、99パーセントが各人おのおのの「自慢話大会」の場じゃないですか。どこ行った、何喰った、誰と会った、etc。人様の自慢話が次から次へ押し合いへし合い何の脈絡も無く画面の上から下へトイレの水の如き流れてゆくわけです。それが例え友人、知人、好きなミュージシャンのものであれ、ああも次から次へと流れてくるのを見ていると、眩暈(めまい)はおろか、消化不良、胸焼け、ゲップが出、挙句の果てに気が滅入ってきます、時々。特に精神状態がダウンしていて気分が最悪の日などはもってのほかで、人様の自慢話が何よりもシャクに障ります(笑)。“隣の芝は”なんとか、ってやつです。だから時々自分で投稿はするものの、精神衛生上、あまりタイムラインは覗かないことにしています。なんて奴だ、オレは。
ところで、スマホはおろかケータイすら持っていないオレがフェイスブックに投稿したり人様の投稿を見たりするにはどうしても自宅のPCがメインになるわけですが、しかし、そのPCが頼りにならない。もうかなりの年季の入ったシロモノで、他のサイトを見る分には問題無いのですが、フェイスブックとの相性が最悪で、フツーに観ているだけでたちまちスクロールが利かなくなり速攻フリーズ。その後もちょっと進んでまたフリーズ。進んではフリーズ。チベット教徒の聖地目指して道路に這いつくばりながら前進する五体投地じゃありませんが一向に先に進めずイライラが募るばかり、発狂しそうになります。そんな状況がオレにフェイスブックを見る気力を余計に失くさせるのです。
ほぼ放置状態のツイッターもしかり、もともとは自分の音楽活動の宣伝・告知(まあ、これも言ってみれば形を変えた「自慢話」とも言えなくもないが・・・)を主な目的に(あとは人脈も広げられればなどと安易な考えもあり・・・)始めたフェイスブック。果たしてその成果はスズメの涙ほどにも出ているのか?と、自問してみるも、現時点ではかなり微妙と言わざるを得ません。
ああ何か自慢することはないか、自慢できるようなものはないか、オロオロ・・・と、バンドのライヴ告知ばかり投稿してても味気ない、と、オレも人様を見習って自慢話の一つ二つも投稿しようと思うのですが、友達もいないカネもない音楽活動の成果もさっぱりなカースト制度の末端で吠えているだけしか能の無いこのオレには自慢するものがなかなかないので困ります。きのう道でギザジュウ(円周にギザヒザの線が刻み込まれている希少価値のある10円玉)拾いました、とか、今朝、湯飲み茶碗の中に茶柱が12本立ちました、とか、そんな程度のネタでよければ投稿しますが、果たしてオレのそんな投稿にみんなは快く(気前良く)「イイネ!」を付けてくれるだろうか?有名人ともなれば「今、部屋の掃除してま~す」とか「今日のお昼はサンドイッチ、るんるん」なんて、たった1行投稿しただけで、それに対して「イイネ!」が1分も経たぬうちに100万個ぐらい付いたりして、あれはあれで気持ち悪い世界ですが・・・。
とにかく、いっぱしの現代人としての快適なフェイスブック・ライフを楽しむにはやっぱりスマホを手に入れなければ話にならんのでしょうな。猿とニンゲンはココが違うんだよ、と、指で頭の横をトントンとやりながら、地球上の全生物の中でニンゲンが一番エライに決まってるじゃん、と、奢(おご)り高ぶり勘違いしている世の大多数の阿呆と同じようなツラ(顔)下げて動物園の猿山のお猿さんたちにさり気なく人類の英知をアピールするためにも、オレもこのへんでそろそろスマホ・デヴューしたほうがいいんじゃないか、と、ソフトバンクの孫君のニヤケ顔観るたび最近思うんでありますが、オレがスマホ持つってことは、排便後、葉っぱでしか尻拭いたことない原始人がいきなり温水の出るウォシュレット使うようなもんで、考えてみればそれって凄い(笑)。キューブリックもビックリ「2013年宇宙の旅」の冒頭シーンではオレが猿の着ぐるみ着てスマホを空高くぶん投げるシーンからスタートでOK?!とにかくウォシュレットの温水で尻ヤケドしなきゃいいですけど。とは言え、まあ、オレなんかはまだまだ当分の間は樹と樹の間にピンっと張ったナワにまたがって猿と一緒になってゴシゴシ尻拭いているのが身の丈なのかもしれませんや。
おお!!そして、オレがこうして猿だウンコだとくだらないブログを書いている間にも日本中、世界中のありとあらゆる人々のフェイスブックのタイムラインにはこれでもかこれでもかまだ足りないかどうだどうだどうなんだ。と、言わんばかりに「自慢話」というニンゲンの業(ごう)を凝縮した一見微笑ましくも無害なようで実はタチの悪いドロドロの汚水が流され溢れ返りタップンタップンと腐臭を放っておることでしょう。なんとも恐ろしいことです。
日進月歩、科学技術の進歩は人類にとって幸か不幸か。言わずもがな。アーメン。
(ここでDEVOの♪「サティスファクション」が大音響でフェードイン・・・)
【追伸1】
ダンボール・バットでは女性キーボード奏者急募中(サポートOK)!
お気軽にお問い合わせください。
こちらから▼
http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P39590588
【追伸2】
9月21日(土)の夜に高円寺「円盤」でオレのトークショー(?)やることになりました。ヘンなレコードかけます。ネオン警察のミニライヴもご用意。トークのお相手はおなじみ雑誌「トラッシュ・アップ!!」の屑山編集長!!詳細は下記。当日券のみ。おヒマな方は是非。
★【ダンボール・バットAMI presents 今夜は御意見無用】
@高円寺「円盤」にて
19:30 Open 20:00 Start/ 22:00 CLOSED ¥1,500(1ドリンク付き)
出演:AMI(ダンボール・バット/ネオン警察)/屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)/MARI(ネオン警察・ピアノ担当)
結成26周年を誇る流浪の無国籍ROCKバンド「ダンボール・バット」のリーダーAMIと、日本のトラッシュ・カルチャーをリードする雑誌「TRASH-UP!!」編集長の屑山屑男の両盟友による、主に70年代~80年代にかけての闇に葬られたB級でニッチな裏レコード鑑賞と噛み合わぬトークで御意見無用の一夜を。また、7月にアルバムをリリースしたばかりのAMIの闇のソロユニット「ネオン警察」のミニライヴもご用意でさらに御意見無用!!
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★今夜のBGM★
先日新宿のリハスタで撮影した、わが「ダンボール・バット」の最新スタジオライヴ映像。もう捨てるものは何も無い。ムキダシのダンディズム。ガレージバンド風情の荒っぽさはオレの今の心情の表れか。この塩っ辛いショボさ加減がプラスに転じ吉となる奇跡の映像。
♪イージーリスニング、ハード・リスニング/ダンボール・バット(2013年)
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次回「ダンボール・バット」ライヴ情報:
10月14日(月・祝)@渋谷「ラストワルツ」(旧「青い部屋」)
【東京電極VOL.14】 ※詳細確認中
11月19日(火)@東高円寺「UFO-CLUB」
雑誌「TRASH-UP!!」&ダンボール・バット共同企画
【ニューウェイヴ天下御免VOL.5】
※DJ:屑山屑男(編集長) ※出演者調整中
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▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DBEFLVK/
▼ディスクユニオン
ttp://diskunion.net/portal/ct/detail/IND12849
2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))
◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/
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▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM
▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』 ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス] ※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。 ---------------------------------------------------------------------------------- ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326 --------------------------------------------------------------------