書店の平台のところに欽ちゃん(萩本欽一)著による自己啓発的な本が置いてあった。「ダメな時ほど運はたまる~だれでも「運のいい人」になれる50のヒント」そんなタイトルの本。まるでオレの心のスキマを狙い撃ちするかのようなタイトルに一瞬食指が動きそうになるが、惑わされるな・・・と、ぐっとこらえる。
その本の帯にあった謳い文句によれば、運が悪い(ついていない)時こそどんどん運が溜まっていっているんだそうだ。はあ。そういうもんですかね?その理論で行けばオレの運はもう溜まる一方でもうとっくに満杯で飽和状態の臨界点。そろそろその運とやらが一気にドカーン放出されてしかるべき時期だと思うんですがその兆しは一向に見当たりません。まだまだ運の蓄積量が足りんのでしょうか?教えて欽ちゃん!!
まあ、個人的に欽ちゃん自体子供の頃からどこが面白いのか分からなかった芸能人の一人・・・オレの子供の頃は欽ちゃんの黄金時代でTVのゴールデンタイム枠に何本もレギュラー番組抱えていて、クラス中の奴等がみんな観ていたもんですがオレはほとんど観ていなかった・・・でしたから、そんな欽ちゃんに言われても正直あまりピンと来ないっていうのもありますが、一つの理屈として、そういう考え方もあるのかな、という程度に受け止めて、あまり期待せずにオレの運がいつかビッグバンを起こす瞬間を静かに待ち続けたいと思います。ただ、死に際にロト7が大当たりして大金が転がり込むとか、そういう爆発のされかたじゃ意味ないので、せめてカラダがピンピンしている内にひとつお願いしたいと思います。夜露死苦。
さて、ウチのバンド「ダンボール・バット」では、去年の10月にキーボードが抜けてから以降、実は地味ぃ~に新メンバー(サポート含む)の募集を続けておったのですが、あまりに地味な募集なんでほとんど気付かれていないようなのでこのへんで改めて大々的に募集しようかと思います。
キーボードが抜けたその穴は大きく当初はメンバー一同途方に暮れたもんですが、その後は一致団結し(?)、いい人材がいないのであれば、ここで無理矢理に新メンバーを加えるよりも今いるメンバーでどこまでやれるのかやってみようじゃないの、と、全くオレらしくない前向きな姿勢でバンドをまとめ活動を続けて来たこの1年。そして、新曲もキーボードレスでもライヴ再現可能なものを、と、いうのを常に頭の中心に置き作ってきたのですが、正直、限界を感じ始めている夏の終わりの今日この頃です。ちょっと弱音を吐かせてください(一年中弱音を吐いておりますが!!)。
キーボードレス編成でのライヴも既に何回かやり、お客さんからも、そして自分やメンバーからも、これはこれでありかもね・・・、と、いう手応えのようなもの、面白さのようなものまで感じ始めてきた矢先なのですが、新天地を目指して出航した船は早くも浮力を失い沈みかけております。
その大きな原因の一つは、オレの曲作りの方法です。オレが唯一ちょっとはまともに(鼻毛程度に・・・)弾ける楽器がキーボードであり、その9割方はキーボードで作曲しています。キーボードで曲作っているのにバンドにはキーボードがいない。キーボードで作ってそれを単にギターに置き換えればいいだけの話じゃん、と言われるかもしれませんが、オレの拙い作曲編曲能力ではそう簡単にはうまくいなかい場合が多いのです。最近は、キーボードで曲を作りながらもオレはギタリストなんだっていう暗示をかけながら、鍵盤弾いているのにギターの弦を爪弾いているような錯覚に自らを追い込んで曲を作る、といったユリ・ゲラーの超能力にあやかったかのようなややこしい作曲法を編み出し(?)この事態を乗り切ろうと必死なのですが、正直それもつらくなってきました。
作曲の段階でバンドのアンサンブルのおおまかな基本形までも考えるのですが、どうしても、っていう肝心なところで音数が足りない。この部分にメロディを入れたいのだけれどギターは手一杯だし、ここにギター・ソロを入れたいのだけれどオン・コードの曲だから唯一のコード楽器であるギターがソロ弾いちゃうとせっかくの微妙なコード感が伝わらないし、ブライアン・イーノのような強烈なウニョウニョしたシンセのSEも欲しいし・・・etc。クソっ!!ああ、キーボードがいれば補えるのに、キーボードさえいれば屁でもないことなのに、今はギターとベースとドラムだけでなんとかせねばならない(オレがたまに吹くSAXなんて楽器の数には入れられないしな!!)。この限られた制約の中でどう自分(たち)の音楽を表現したらいいのか?などといえば、端で見ている分には聞こえがいいというか、面白そうじゃん、それこそ自分を試すという意味でもアーチスト冥利に尽きるではないか、と、思われるかもしれませんが、オレにとってこの制約は“足かせ”意外の何者でも非ず。制約があるために表現の幅を狭くしてゆかなければならない、削らずに済むものを削らざるを得ない、という場面のほうが多くてこれでは表現的な欲求不満が募るばかりというものです。3コードジャカジャカ鳴らすだけのエセPUNKバンドならいざ知らず、仮にもセンシティヴで叙情的なアートロックを目指す(?)我がダンボール・バットにあっては非常にやっかいな問題であります。本来なら、バンド内にキーボーディスト3人いてもいいよなあ、初期のユートピア(トッド・ラングレンが率いていたプログレ・ハード・ポップ・バンド)みたいに、と、阿呆なことを考えていた時期もあったぐらいですから、現在の一人もいないっていうこの状況は全くもって異常事態であります。
キーボードが見つからないならその代わりにサイドギターを一人増やしてもいいんですが・・・って、え?オレがギター弾きながら歌えばいいじゃんって?トーキングヘッズぐらいにはイケますかね?いやいや実を言えば、オレもダンボール・バットでギター弾きながら歌っていた時代もありました。遥か大昔の話です。が、こちらもSAX同様、楽器の数に見なされない程度のプレイしかしておりませんでしたし、もうン十年のブランクもあり、今もたまに新曲のデモを作る時などに引っ張り出してきては無理して弾いてみるもののわずか10分程度で指にマメをこさえる体たらく。これではデヴィッド・バーンよろしくギター/ヴォーカルは務まりませぬ。
というわけで、オレの心の中でわだかまっていた“キーボード問題”を軽くブチまけてみたらちょっと気が楽になったようなならないような。いずれにせよ、キーボード・プレイヤーを大募集しております。できればたまに簡単なコーラスが入れられる女の子がいいでしょう。サポートも歓迎。平日夜の新宿のリハにおいでいただける方。まずは、お気軽にご応募ください。そして、オレはオレなりに、当面の間キーボードが見つかるまでは、先の“ユリ・ゲラー作曲法”に磨きをかけるべく自己鍛錬の日々です。
ところで現在、次のライヴに向け先日作った新曲のリハーサル中なのですが、この曲でもキーボードレスがネックになり頭抱え中。苦肉の策としてイントロのメロディをオレがチューニングも怪しげな中国製のピアニカで吹いてみようじゃないの、と、いうチン芸を披露するハメに。トホホ。ロキシーミュージックmeetオーガスタス・パブロと言えば聞こえがいいか。これがまた全然ニューウェイヴでも何でもなくってシンミリしたしみったれた曲でやんなっちゃうんですけどね。それこそバンドの終焉にはうってつけ、みたいな曲なの(笑)。
追伸:
ブログをまさに更新しようとしたところにショッキングなニュースが耳に飛び込んできました。まさかの東京オリンピック決定!?。その吉報(オレにとっては大悲報!!)に狂喜乱舞し随喜の涙を流し抱き合う群衆の映像に思わず全身の毛が逆立ち悪寒に襲われる。嗚呼、悪夢の始まりです。国民一致団結右向け右。左向いて醒めてるオレは非国民。“反対向きのオットセイ”をひとり決め込んで、金子光晴爺に敬礼。ああ、東京沈没、ニッポン沈没。アデュー。
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★今夜のBGM★
ということで、予定していたBGMを急遽変更。胸糞悪い“悪い知らせ”は日曜の朝に届くもんだ。
♪「星からの悪い知らせ」/セルジュ・ゲンズブール
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【お知らせ1】
ダンボール・バットでは女性キーボード奏者急募中(サポートOK)!
お気軽にお問い合わせください。
こちらから▼
http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P39590588
【お知らせ2】
9月21日(土)の夜に高円寺「円盤」でオレのトークショー(?)やることになりました。ヘンなレコードかけます。ネオン警察のミニライヴもご用意。トークのお相手はおなじみ雑誌「トラッシュ・アップ!!」の屑山編集長!!詳細は下記。当日券のみ。おヒマな方は是非。
★【ダンボール・バットAMI presents 今夜は御意見無用】
@高円寺「円盤」にて
19:30 Open 20:00 Start/ 22:00 CLOSED ¥1,500(1ドリンク付き)
出演:AMI(ダンボール・バット/ネオン警察)/屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)/MARI(ネオン警察・ピアノ担当)
結成26周年を誇る流浪の無国籍ROCKバンド「ダンボール・バット」のリーダーAMIと、日本のトラッシュ・カルチャーをリードする雑誌「TRASH-UP!!」編集長の屑山屑男の両盟友による、主に70年代~80年代にかけての闇に葬られたB級でニッチな裏レコード鑑賞と噛み合わぬトークで御意見無用の一夜を。また、7月にアルバムをリリースしたばかりのAMIの闇のソロユニット「ネオン警察」のミニライヴもご用意でさらに御意見無用!!
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次回「ダンボール・バット」ライヴ情報:
10月14日(月・祝)@渋谷「ラストワルツ」(旧「青い部屋」)
【東京電極VOL.14】 ※詳細確認中
11月19日(火)@東高円寺「UFO-CLUB」
雑誌「TRASH-UP!!」&ダンボール・バット共同企画
【ニューウェイヴ天下御免VOL.5】
※DJ:屑山屑男(編集長) ※出演者調整中
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▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DBEFLVK/
▼ディスクユニオン
ttp://diskunion.net/portal/ct/detail/IND12849
2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))
◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/
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▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM
▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』 ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス] ※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。 ---------------------------------------------------------------------------------- ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326 --------------------------------------------------------------------
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