2013年11月3日日曜日

ギターに生タマゴ投げつけて現代アート気取りかとオノヨーコに説教されお汁粉で悪酔いした夜。

 
 だんだんと秋の色合いが深まってきた今日この頃。みなさん、如何お過ごしですか?街角の缶ジュースの自販に、オレの大好物の「お汁粉」が出回り始めました。甘味処とかで食べるちゃんとしたお汁粉なんてもう何十年も喰ってないくせに、お汁粉というにはあまりにもチープ過ぎるアノ缶のお汁粉が大好物で、一冬に何本も飲んじゃうんで糖尿にならぬよう気をつけます。さっそく明日あたり今シーズン初のお汁粉デヴューといこうかな、なんてくだらないこと考えながらネットのニュースの見出し観てたら参議院議員の山本太郎が皇居での「園遊会」で天皇に直訴?!あん、田中正造(足尾銅山事件)か、アンタは?!凄いんだか馬鹿なんだか、まったく。天皇に向けてパチンコ玉発射した「ゆきゆきて神軍」のかの奥崎謙三センセイが生きていたらコメントを求める3時のワイドショーの阿呆なインタヴュアの若造の質問になんと答えられていたでありましょうか?!それにしても太郎ちゃん、選挙に初出馬した時はオレもちょっと応援していたんですけどね、なんか最近言動が一部トンチンカンですが、まあ、生まれつきの天然みたいだから優しく見守ってあげましょう。
 さて、最近、これみよがしに変ったCDばっかり聴いていまして・・・と言うか、普段から世間一般の人が聴いているものと比べたら特殊と言われるような音楽ばかりをこれまでも主食にしてきたわけですが、しかし、特殊とは言ってもあくまでも表面上は「ロック」的なものがその大半でありました。が、ここへ来て非ロック的なものにも積極的に触手を伸ばし始めました。新宿のツタヤなんかで大量に借りてきては片っ端から聴き漁っているんですが、レジで清算するためにAKBだのレディガガだののCDを山のように抱えた冴えないサラリーマン風のヤツの後ろなんかに並ぶわけですよ、わけのわかんないCD山のように抱えたこれまた怪しい風貌のオレが(笑)。で、どんなものを借りてるかっていうと、例えば、河内音頭(大阪の河内地区に古くから伝わる盆踊り)のオムニバスやら、広沢虎造の「清水の次郎長」なんかが入った浪曲だとか、都々逸・小唄・端唄の類、アフリカの原住民が打楽器をポカスカ叩きながらウーウー唸ってるだけのやつとか、中近東に韓国に東南アジア等々の諸国民族音楽に、果ては一番狂ってたころのティム・バックリィだのサン・ラだの阿部薫だのの辺境~フリーJAZZ系のものまでエトセトラ。まあ、ツタヤじゃ普段ほとんど借り手のないようなCDばっかり。一体なんのためにそんなことをしているのかと言えば、一言で言えば研究のため(!)。その手の一連のCDを聴いて何か得られるものはないだろうか、芸のコヤシにできるものはないだろうか、自分の音楽的表現の幅を広げるのと同時に、新たな表現の方法を編み出すためのヒントがそれらの音楽にないものだろうか、と、研究しているのです。ひぇ~っ!!ついに狂ったかオレ?!40過ぎた中年ロッカーが今さら何を研究だなんだとほざいているのか?!う~む、見かけによらず案外研究熱心なヤツなんだな、と、関心する方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、正直どうしたらよいものかと、オレお得意の壁にぶち当たり自問自答を繰り返しながら菅野美穂が作ってくれたハイボール(妄想)飲みながら連日連夜悪酔い中にして、現在その壁をどうブチ破ればよいものか必死に模索中。
 
 それは、バンド(ダンボール・バット)のほうではなくって、去年から始めたソロ「ネオン警察」のほうの話です。今年の7月に出した1stアルバム(「空間の犯罪」)は、まあ、完全に自分一人で作詞作曲に演奏から録音までやっているわけですが、ライヴになると話は別で、毎回手伝ってもらっているピアノ担当のMARIがいないとにっちもさっちも立ち行かない状態。これで本当の意味での「ソロ」と言えるのか?・・・という自問自答をずっと引きずったまま今日に至りました。ピアノの弾き語りにせよ、ギターの弾き語りにせよ、完全に一人だけでステージに立っている人の姿を目の前にすると、羨ましさとコンプレックスが入り混じった複雑な心境に陥るのです。やっぱりね、強いですよ、一人でやってる人っていうのは。客一人一人とステージの上からタイマン張ってるわけですから。オレなんて、普段偉そうなこと言ってますが、いざバックにバンドのメンバーがいなければ、いざピアノ弾いてくれるパートナーがいなければ、つまりフリチンじゃ何も出来ない木偶(でく)じゃねーっかって思うわけですよ。
 ダンボール・バットの曲にせよ、ソロの曲にせよ、作曲(作詞もね)は全部自分でやっているわけですが、不思議なことにほとんどと言っていいほどまともに出来る楽器がない。普段はだいたいキーボードで曲を作ることが多いんですが、これが笑っちゃうほど弾けない。弾けないけど曲は出来る。みなさん不思議がるんですが、本当のことだから仕方がない。適当にいい加減なコード弾いてたら曲が出来ちゃったみたいなノリですから、毎回(笑)。あとは、気合で作る(笑)。ギターなんかもエレキにアコースティックに両方持っているんですが、これまたご多分にもれずFコードが押さえられずにあっけなく挫折という中学生並みのお粗末さ。すぐ指は痛くなるしチューニングは狂うしロクなもんじゃないですよ、ギターなんて楽器は(笑)。あれは床に叩きつけて壊すための楽器でがんしょ?!それから他にもオンボロのアコーディオンなんかもあるにはあるんですが、左手の伴奏部分が複雑過ぎてもうこれは端っから論外。ライヴでたまに吹いてるサックスだって気分だけは阿部薫ってなもんですが単なるノイズ発生装置で10年以上やってんのにまともにドレミも吹けやしない。もう楽器全滅~(笑)。ダメ~ッ!!かといって今からヤマハの音楽スクールに通ってプリンセス・プリンセスの曲をテキストにピアノだギターだって習う気力もヒマも金もありませんし、じゃあ、どーすんのサ、ってことになりますわな。まあ、MARIがこのまま付き合ってくれるというのなら、この黄金コンビによる「ネオン警察」のドサ回りライヴはこの先も続けてゆくとしても、それとは別に、誰の手も借りずに完全に自分一人で何かパフォーマンスが出来ないものか?と、思いあぐねた結果が、オレに河内音頭だの浪曲だの民族音楽だといった異次元、辺境の音楽の探求へと向かわせたのです。
 ロクに楽器が出来ないんだったら楽器に頼るわけにもゆかない。じゃあ、最後にオマエに残った楽器、いや、言い換えれば「武器」は何だ?!あん?!「声」と「肉体」しかねぇーじゃないか!!ひぇ~っ!!なんかカッコいいじゃん、オレ(笑)!!昔の前衛舞踏家みたいな発言。今から全身白く塗りますか?土方巽か、オマエは!!とにかくですね、最後は声と肉体なんですよ。河内音頭にせよ、浪曲にせよ、アフリカの原住民にせよ、まあ多少鳴り物がバックに入っているとはいえ明らかに楽器よりも声と肉体とに比重を多く持った音楽なわけです。ティム・バックリィの声もすでに楽器を超越してあの世と同化してますし、サン・ラはもう肉体が存在自体が宇宙と同化してますし、阿部薫は髪の先からチンコまでがもうSAX本体と同化してますから。ちなみに、単なる盆踊りの域を超え一つのジャンルとして特異な世界観を持つ河内音頭の有名曲の歌詞には「血を吐くまで歌います」なんてのがあるくらいでまさに声を、肉体を駆使(酷使)し精神の宇宙に繋がろうというシャーマニズムの音楽なのであります。う~ん、深し。
 さてどうする、オレ。マーシャルのアンプに立てかけたギター(ギターの弦の代わりに例えば処女の「陰毛」で編んだ弦が張ってある)に向かって生タマゴ投げつけながら全裸で「ワイルド・サイドを歩け」(ルー・リードに黙祷!)をもし岩谷時子(岩谷時子に黙祷!)が訳詞したらヴァージョンでも勝手に作って「雪が降る」を歌うアダモみたいなたどたどしい日本語で歌いながら般若心経を血文字で書きなぐるとか、そういうのでもやりゃあいいんですかね?!現代アートか、オマエは!!天下のオノ・ヨーコが黙ってねーべや、そんなことしたら。「誰でも3分間のポップスターになれる」と言ったのはかのアンディー・ウォーホル。
 ハァ(ため息)。なんか疲れました。もう寝ます。「♪~ちょうど時間となりました~」と、清水の次郎長の顛末を語ってた広沢虎造が苦虫を潰したようなダミ声でオレの耳元で囁きます。最後に「ダンボール・バット」のニューアルバムの計画の話をこっそり書こうと思ったんですがいい加減長くなったのでまた次回!!

(※「今夜のBGM」は下記ライヴ情報の下です)


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次回「ダンボール・バット」ライヴ情報:

11月19日(火)@東高円寺「UFO-CLUB」
http://www.ufoclub.jp/
雑誌「TRASH-UP!!」&ダンボール・バット共同企画
【ニューウェイヴ天下御免VOL.5】
※DJ:屑山屑男(TRASH-UP!!編集長)
※出演:漏電銀座(逆柱いみりバンド)、碧衣スイミング、ダンボール・バット、他調整中

PM18:30 OPEN /PM19:00 DJ START /PM19:20 BAND LIVE START
PM10:45 CLOSED
前売¥2000 当日¥2300 +それぞれ要DRINK代¥500

前売りのご予約はここをクリックして専用フォームからどうぞ

次回トークショー情報!!
12月18日(水)@高円寺CDショップ「円盤」
http://enban.web.fc2.com/
【今夜は御意見無用~第2回~】
結成26周年を誇る流浪の無国籍ROCKバンド「ダンボール・バット」のリーダーAMIと、日本のトラッシュ・カルチャーをリードする雑誌「TRASH-UP!!」編集長の屑山屑男の両盟友による、主に70年代~80年代にかけての時代のすき間に埋もれたロック、歌謡曲などのニッチな裏名盤レコード鑑賞と、噛み合わぬトークで御意見無用の一夜を。また、AMIの闇のソロユニット「ネオン警察」の即興ミニライヴもご用意でさらに御意見無用!!

★出演:AMI(ダンボール・バット/ネオン警察)、屑山屑男(雑誌「TRASH-UP!!」編集長)、MARI(ネオン警察ピアノ担当 from BLACK&BLUE)

★PM7:30OPEN / PM8:00START PM10:00END
★当日券のみ 1DRINK付き¥1500

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★今夜のBGM★
こんなギターでつまびかれたら泉ピン子だって涙流すハズ。こんな歌を独唱できたら、夜明けの多摩霊園でクビくくって死んでもいいやと思わせる至極の名曲・名唱。天まで届きやがれ。
SONG TO THE SIREN('68)/TIM BUCKLEY


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【お知らせ】
ダンボール・バットでは女性キーボード奏者急募中(サポートOK)!
お気軽にお問い合わせください。
こちらから▼
http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P39590588

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▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DBEFLVK/
▼ディスクユニオン
ttp://diskunion.net/portal/ct/detail/IND12849

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))






◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/


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▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM
▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』 ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス] ※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。 ----------------------------------------------------------------------------------  ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326 --------------------------------------------------------------------
▼DANBALL BAT最新PV▼ 「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)   ▼DANBALL BAT最新PV▼ 「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」/ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)   ▼DANBALL BAT最新PV▼ 「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)  
 
  

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