2014年1月28日火曜日

「悔い」の樹海にそびえたつオリンポス山の頂でスティーヴ・アルビニとクラフトワークを痛唱した夜。


                                                               PHOTO by AMI

 最近、著名なミュージシャンの方々が相次いで亡くなっている。いずれの方も恐らく悔いのない素晴らしい音楽人生を歩まれたのではないかと思う。しかし、それは端から見ればの話であって、実際には人知れずの苦労も多々あっただろうし、まだまだやり残したこともあっただろう。しかし、オレなどの最下層の最末端の陽も当たらない裏の畑の肥溜めの底で浮き沈みしているようなゴミ・ミュージシャンから観れば実に悔いのない人生にしか見えない。どっぷり音楽に浸かりきった人生。陽の当たる人生。羨ましいし、はっきり言って妬ましい。「まだまだやり残したことが」・・・なんて、絶対言わせない。そんな事、オレに言わせれば贅沢な戯言ですよ。あなた方は充分やったではないか。
そんな偉大なミュージシャンたちと自分とを比較してとか、同じ土俵の上で語るとか、そんなおこがましいことをする気は毛頭ないが、オレなんて今死んだらほんと「悔い」だらけ。悔いと悔いが絡まりあって悔いの果てしない樹海が出来てその悔いの樹海のど真ん中にこれまた悔いが噴火して出来た悔いの形をした富士山が100個出来るくらい悔いだらけ。何一つ成し得ていないし達成していないオレのドブ色の音楽人生。ほんと、今死んだら誰彼かまわず呪って出るよ!!坂本慎太郎くんのところにも出てやろう、小山田圭吾くんのところにも出てやろう、いずれにせよ夜露死苦(迷惑なヤツ・・・)!!まあ、そういうこと言っている阿呆に限って醜態曝しながら長生きしたりするもんだ。こうなったらヨイヨイになってクソ小便垂れ流しながらマイク握ったままシド・ヴィシャスの気分で「マイ・ウェイ」歌ってるつもりが実は黒沢年男の「時には娼婦のように」をヘロヘロになって歌いながらステージの上で老衰で死んでやっから!!・・・などとうそぶき、水道の水の味しかしない薄い水割りをすすりながら、たった今我が家のターンテーブルの上でクルクル回っている、ムーンライダーズのアルバムの中では『青空百景』に次いでよく聴いた『アニマル・インデックス』(‘85)のA面ラスト、故・かしぶち哲郎氏が歌う「さなぎ」に目頭が熱くなるのを押さえきれない冬の夜は指の先まで冷たくって・・・。

さて、先日、ヤフオクで1500円ぽっちで落とした中古のキーボードが届いた。80年代に発売されたYAMAHAのポータ・サウンドというシリーズの、ミニ鍵盤49鍵仕様の、まあ、オモチャに脇毛が生えた程度のキーボード。なんでこんなものを買ったかというと、「完全なソロ活動」に向けての第一段階!!完全なソロって!?だからさ、今はメインの【ダンボール・バット】の他に、一応「ソロ」名義で【ネオン警察】ってやってるでしょう?でも、あれは正確に言えばライヴではオレ一人ではどーにもならなくって、ピアノを担当してもらってるMARIとのデュオって形になっている。まあ、それはそれで面白いし、この先も地味に続けていくとしても、ピアノを担当してもらっているMARI・・・「まりこふん」って呼んだほうがいいかな・・・も最近は趣味の「古墳」関係のイヴェントやら自分の音楽活動のほうで忙しいからね、そう頻繁にリハやライヴ頼むのも心苦しく、従来のデュオ形態での【ネオン警察】とは別に誰の手も借りずに本当に一人だけで何か出来ないものかとずっと考えていたわけ。で、唯一なんとか弾ける(「弾ける」と言えるレベルではないが)楽器がキーボードだったんで今回たまたま良さそうな小型の安物を見つけたんで買ってみたのだ。【ダンボール・バット】のような大所帯のバンドには無理な、どこででも、狭いスペースでも演奏が可能な「機動性」もソロ活動では活かしたいと常々思っていたのだが、ピアノが必要不可欠な【ネオン警察】のライヴ、ピアノ自体もともと設置してある店が限られてしまうので、その点どこででもライヴが出来るというわけにはいかなかったのだが、このキーボードならスピーカーも付いているし、電源さえ確保できれば、いや、電池さえあればどこでもOKよろしく。
オレにこのヒントをくれたのは、今度、3月1日に【ネオン警察】企画で高円寺のCDショップ「円盤」で2マンでのライヴ・イヴェントやるんだけど、その共演相手の「碧衣スイミング」ってコ。その「碧衣スイミング」と名乗るカノジョがまた凄いのだ。安っぽいキーボード・・・カノジョが使ってるのはカシオが作ってるこれまたオモチャのようなキーボードのカシオ・トーンってやつなんだけど、それをアバンギャルド(?)に弾き語るっていうスタイルで、それに刺戟を受けて、ちょっとオレも真似っこしてみようかなと思い立ち、向こうがカシオならこっちは「ヤマハ」にすっか、と、とくに考えたわけでもないが、とにかく衝動だけで買ったはいいけれど、さて次はどうしたらいいものか、またガラクタが1台増えてしまったわい、と、結局いまだ放置状態。このYAMAHA野郎、オモチャ風情のクセに、当時大流行したデジタル・シンセのパイオニア的存在「DX-7」の頭脳の100万分の一程度の回路が内蔵してあるとかいないとかで中途半端なシンセ機能が装備されていて、スライダーをいじるとスロッビング・グリッスルかキャバレーボルテールですか?ってなプチノイズのような金属音を吐いたりする珍機種だったりするのだ。まあ、それはさておき、結局、完全一人でやる度胸も技量もなく、そうだ、アイツならヒマだろう、と、勝手に決め付け(笑)、ダンボール・バットのベースのNEU!君巻き込んで彼のベースとオレの歌&キーボード編成でなにかできないかとか考え中。キーボードには超絶に安っぽいチャカポコ鳴るリズムBOXも内臓しているからそのリズム流しながらちょっとDUBっぽいベース重ねその上に無秩序かつ哀愁のキーボードとオレの歌を乗っけてエセ・スーサイド、エセ・ジャー・ウォーブルとか、或いは歌ナシのインスト物を途中挟んだりして、まあ、オレの嫌いな、スカしたいわゆる偽「ポスト・ロック」風なのもやったりしてさ、だから、ユニット名は「ポスト・ロック」とか「音響系」にしようかとか、まあ、妄想と股間は膨らむばかり。
それとは別に、その3月のイヴェントの時に、スペシャル・オープニングゲストとして呼んでいる謎のユニット「エーゲ海」の面々と、新ユニット「地中海」を結成しようかって話も出ていたりで、これはオレが単純に、「エーゲ海」を勘違いして「地中海」と告知してしまい「エーゲ海」のメンバーからクレームを頂戴したことに起因するのだが、併せて、「エーゲ海に捧ぐ」の池田満寿夫先生とエーゲ海を背に男女の睦言を歌った「魅せられて」のジュディオング女史に侘びを入れつつこの新ユニット「地中海」のコンセプトは、「オリンポスの山」とか「パルテノン神殿」とかそういったギリシヤや地中海沿岸ゆかりの名所や歴史を歌詞に折込み、ギリシャゆかりのシンセサイザー奏者ヴァンゲリス風の壮大なサウンドになぜか日本の土着の音頭・・・たとえば河内音頭などの血肉を注ぎ込んでみようという実験的なもの。まあ、無理は承知だが、やってみなければ分からない。
夕べから【ダンボール・バット】の最新ナンバー「壊れたカセットはAOR」の歌詞の直しに手間取っていたのだが歌詞の中にクラフトワークとデヴィッド・ボウイとイギー・ポップを登場させることでなんとか解決。いやあ、バンドにソロにと、いずれも出費するばかりでカネにもならないことばかりだが忙しくなってきた。悔いだらけのオレのドブ色の人生もまあ悪くないのかも、と、開き直ったりしてみたり。開き直らなきゃやってられないもんね。
あ、そうそう、ついでに、モノクロ写真のほうも順調にバンバン撮ってるよ。久々に、ギャラリー更新したんで覗いていってよ。(▼AMIの写真ギャラリー「印画都市」http://negative-city.blogspot.jp/)なかなか悪くないでしょう?どこぞの出版社の文庫とかの表紙にでも使ってくれねぇーかな?もち、東野圭吾センセイ大大歓迎ヨ、あたしゃ。





※今夜のBGMはライヴ情報の下です。



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次回「ネオン警察」(リーダー・AMIソロ)
ライヴ情報

唄とピアノによるシンプルな演奏の中にもアーバンな情念が渦巻く、ダンボール・バットのリーダー・AMIによる闇のソロユニット「ネオン警察」久々のライヴ!!
カシオトーンを凶器のように弾き語る「碧衣スイミング」との2マン!!
ゲストは、なぞの前衛デュオ「エーゲ海」!チケットは当日券のみです!

3月1日(土)
@高円寺「円盤」にて
http://enban.web.fc2.com/
PM7:00開場 PM7:30開演

AMI(ダンボール・バット)企画・・・
【夜、ネオン・スイミングの夜】

出演:
ネオン警察
(AMI:VO、SAX、テルミン/MARI:PIANO<from BLACK&BLUE>)
碧衣スイミング
(碧衣スイミング:VO、カシオトーン)


オープニングゲスト:
エーゲ海
(ししはら慎太郎+嶋田真由美<from TRASH-UP!!>)

料金:1500円(1d付き)※当日券のみ

お問い合わせは▼こちらのフォームから
http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P39590588


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★今夜のBGM
1ヶ月に一度は引っ張り出してきて大音響で必ず聴きたくなるビッグ・ブラックによるクラフトワークの名カヴァー7インチ・シングル盤。裏面のチープトリックのカヴァーといい、オリジナルのジャケットを忠実に(?)再現したパロディ・ジャケといい実に秀逸。ビックブラックと言えばかのニルヴァーナの2ndとかもプロデュースしている巨匠スティーヴ・アルビニが率いた凶暴なドラムマシーンが疾走する名JUNKトリオ。と、ビッグブラックを知らないヤングのために解説したりして。これレコード屋で見つけたら即買いよ。カート・コバーン好きのカノジョにプレゼントして「こんなもんいらない!」とビンタされてください。
THE MODEL / BIG BLACK('87)

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【お知らせ】
ダンボール・バットでは女性キーボード奏者急募中(サポートOK)!
お気軽にお問い合わせください。
こちらから▼
http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P39590588


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▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DBEFLVK/
▼ディスクユニオン
ttp://diskunion.net/portal/ct/detail/IND12849

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))






◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/


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▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM
 
▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』  ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス] ※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。 ----------------------------------------------------------------------------------   ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326  --------------------------------------------------------------------
▼DANBALL BAT最新PV▼   「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)    ▼DANBALL BAT最新PV▼  「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」/ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)    ▼DANBALL BAT最新PV▼ 「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)  
 
  

2014年1月21日火曜日

押すな押すなとアイドルファンと殴り合い!?UFO-CLUBがNYパンクに沸くCBGBに見えた夜。

あんな満員のお客の前でライヴをやるのなんて何年ぶりだろう?もうかれこれ12年ほど前になろうか、かのクレイジーケンバンドのイヴェントに呼んでいただき渋谷の「AX」で二千人ほどの観客の前で「カラオケ」(!)でダンボール・バットのオリジナル曲を歌った、あの時以来ではなかろうか(これまた随分のごぶさた!)。まあ、あの時と今回ではケタが全然違うにせよ、ライヴやイヴェントをやるたびに毎度毎度閑古鳥が1万羽ほど鳴いている侘しいUFO-CLUBのホールが人いきれでムンムンとむせかえり、押すな押すなの大入り満員で前売チケットもソールドアウト!!ひえェ~っ!!毎回こうだといいんだけどねぇ~。オレの人生、もうこの先二度とねぇ~だろうなぁ~こんな動員は。と、一人虚しい感慨にふけってみたりして・・・。
ああ、スミマセン。なんの話しかっていうと、先日、東高円寺のUFO-CLUBで開催した、恒例の雑誌「トラッシュ・アップ!!」とウチのバンド「ダンボール・バット」との共同企画ライヴイヴェント【ニューウェイヴ天下御免】の話。毎回ほぼ赤字でもなんだかんだですでに6回目。ただし今回はUFO-CLUBの開店18周年記念月間の一環としての新春SPヴァージョンだったのだ。いつもは4組程度の出演者なのだが、今回は夕方5時スタートで全8組が出場。獅子舞あり、アイドルあり、バンドありのバラエティに富みすぎる出演陣を詰め込むだけ詰め込んだ「トラッシュ・アップ!!」の屑山編集長の作戦も功を奏したか、結果は吉に。満員のホールを見渡しホッと胸やら尻をなでおろす編集長とオレだった。
さて、わがダンボール・バットは5番目の出場だった。それも前後をアイドル・グループ二組にサンドイッチされての登場。今回のイヴェントのお客の半分以上はかのアイドル・グループの追っかけファン連中だと聴いていたので、こりゃまたやりづれぇなぁ、どうしてくれようか、まあ、ロックの「ロ」の字もどうせ分からないような連中だろうし反応なんて望むべくもないだろうから淡々と演奏をこなしてそそくさと引っ込むまでよ。逆に「野次」とか飛んでくるかもしれないな。まあ、そん時は殴り合いよ!!と、わけの分からぬ勝手な妄想を膨らませつつ半分開き直りながらも腹をくくってステージへと躍り出たオレだった。
冒頭畳み掛けるようにアップテンポの2曲をメドレーでぶっ込んだ後のMC。ついさっきまでキャピキャピしていたアイドルのステージの後が、こともあろうにダンボール・バットとは!!ご愁傷さま。満開のお花畑に生ゴミ、或いは焼夷弾を撒き散らすようなもんだ。せめてサカナクションもどきのような或いはバンプ・オブ・チキン風情のそういう系統の今時っぽいバンドだったら分かり易かったのかもしれないけれど、あいにくウチのバンドは時代も国籍もジャンルも超越(?)した得体の知れないサウンドと胡散臭いヴィジュアルが売り。当然、「なんじゃ、こいつら!?」と、アイドル・ファンの連中はアンポ口開けたまま静まり返っているわけ。で、こっちもアフリカの未開人を前に演説する宣教師のような心持でMCをやるわけ。お互い手探り状態。いつにない緊張感。が、その後オレがMCで何を言ったのかはもう忘れてしまったがドッと笑いが2発、3発と起こり、その後、会場の空気が一気にほぐれ出したのだ。それから後のお客の反応はオレの当初の予測を180度ひっくり返す驚きのものだった。オレのMCに対していちいち反応。オレも調子に乗り客をアジる。すると客もまたアジり返してくる。とにかく今回は持ち時間も少ないし、客の反応も予想がつかないからMCは一切やらないくらいの心積もりでいたのだ。が、その予定が大幅に崩れ、肝心の歌詞は間違えるくせに、MCでのオレの舌のすべりは絶好調。徐々に会場は盛り上がり、暴動寸前に。70年代末期のニューヨークのCBGBといったハコでは毎晩きっとこんな熱気に溢れたやり取りが客と演者の間で行われていたのではないかと、客席の前列にいたなぜかバズコックスのTシャツ着たオッサンの顔に、CGGBで演奏するコントーションズやらブロンディらの幻影が一瞬ダブって見えたのだった。
アイドルのステージ中にファン連中が曲のリズムや節回しに合わせて「ウォー!!」とか「セイヤ!!」(一世風靡セピアか!?)といった野太い掛け声をかけている光景を観たことあるでしょう?当然、ウチの前にやったアイドルのステージ中もみんな一丸となって威勢のいい掛け声をかけていた。オレも冗談半分で「ウチも親衛隊が欲しいねぇ。ああいう掛け声どんどんやってもらっていいから!!」と客を煽ると、本当にウチの曲でも勝手にやり出した!!なんだろう、この人たちのノリのよさは!!そして、ステージのラストに用意した暗黒大陸じゃがたらのカヴァー「タンゴ」に至っては会場が掛け声とも怒号とも地獄からの叫びともつかないカオス渦巻く半トランス状態に(笑)。この熱気に煽られ、若輩者のオレが歌う拙い「タンゴ」も、きっと天国のアケミ先生のもとに心地よく届いたのではないかと思う次第(この白熱の「タンゴ」演奏の模様は、後日動画にてご紹介します)。
ここでオレはアイドル・ファンに対して土下座して謝らなくてはなるまい。屑山編集長からは「アイドルのファンはイイ人が多いですよ」と言われてはいたのだが、どお「イイ人」のか分からなかった。が、今度のライヴで納得した。実にノリのイイ人たちばっかりだった。しかも、気さくでジェントルだったりもする。アイドルのファンにしておくのはもったいない人たちだ。雇ってウチのライヴの際の「さくら」にでも使いたいくらいだ。普段ライヴハウスにたむろしてるスカしてるだけの「ロック」なお客連中にも見習ってほしいもんだヨおっかさん。
 まあいずれにせよ楽しいイヴェントだった。たかが30分程度のステージであんな達成感を感じたのは久しぶりだったし。バンド冥利に尽きるとはこういうことか。大阪から駆けつけてくれたヰタ・セクスアリスのグラマラスなステージやら、相変わらずピリリと引き締まった演奏に痺れたYOU GOT A RADIO!も最高だった。オレの日々のクサクサとした気分も一時的とは言え吹っ飛んだ。
ちなみに、この日のオレの衣裳は黒いツバ付きの帽子にまん丸のサングラス、フリルの付いたドレスシャツにタータンチェックのジャケット、と、アイルランドかどっかの田舎町の場末のパブで演奏してる冴えないパンク野郎風情。ガムをくちゃくちゃ噛みながらワインの瓶を片手に気分だけはイアン・デュリーのつもりだったのだが、果たして・・・。100均で買ったアイシャドーやチークもバッチリ入れた。最近は、ステージ中ノってくるとサングラスを無意識で外すときがある。その時のためのメイクだ。昔はステージでサングラスを外すなんてこっ恥ずかしくて有り得ないことだったのだが。自分の中で何かが変ってきたのだろうか?(笑)。リハの時も、スタジオの壁に備え付けてある姿見なんて昔はろくに見たことなかったのに、最近は歌っているときのポーズや動きをその鏡でチェックするようになった。どうしたオレ?バンド歴27年目にしてやっと芽生えたプロ意識!?遅いんだよ、ド阿呆。いざ地獄へ。

イヴェントに出演していただいたアーチストの皆さん、ご来場のみなさま、ありがとうございました。次回「ニューウェイヴ天下御免」は4月頃の開催予定です。


※今夜のBGMはライヴ情報の下です。



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次回「ネオン警察」(リーダー・AMIソロ)
ライヴ情報

唄とピアノによるシンプルな演奏の中にもアーバンな情念が渦巻く、ダンボール・バットのリーダー・AMIによる闇のソロユニット「ネオン警察」久々のライヴ!!
カシオトーンを凶器のように弾き語る「碧衣スイミング」との2マン!!
ゲストは、なぞの前衛デュオ「地中海」!チケットは当日券のみです!

3月1日(土)
@高円寺「円盤」にて
http://enban.web.fc2.com/
PM7:00開場 PM7:30開演

AMI(ダンボール・バット)企画・・・
【夜、ネオン・スイミングの夜】

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ネオン警察
(AMI:VO、SAX、テルミン/MARI:PIANO<from BLACK&BLUE>)
碧衣スイミング
(碧衣スイミング:VO、カシオトーン)


オープニングゲスト:
エーゲ海
(ししはら慎太郎+嶋田真由美<from TRASH-UP!!>)

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★今夜のBGM

かつて「江戸の黒豹」と歌ったのは杉良太郎。こちらはロンドンの黒豹。
「ミッドナイト・サマー・ドリーム」/ストラングラーズ('82)





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2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))






◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
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▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』  ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス] ※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。 ----------------------------------------------------------------------------------   ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326  --------------------------------------------------------------------
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2014年1月14日火曜日

スティーリーダンを聴きながら東野圭吾を読んでいたら澁澤龍彦にオマエには足りないのはダンディズムだと説教された夜。

ただ芸能人が買い物してヘラヘラしてるだけの番組。ただ芸能人が高そうなメシ喰ってヘラヘラしてるだけの番組。ただ芸能人が街をぶらぶら歩いてヘラヘラしてるだけの番組。何が面白いんだろうか?会社の昼飯時。いつもTVからはそんな薄っぺらで中身の無い番組が垂れ流されている。のびたカップラーメンをすするオレの隣からは吐きそうなミートソースの匂い。左隣の席の女が喰っているのだが、あの匂いが苦手だ。肉嫌いなせいもあるのだろうが、肉とトマトソースの混合物が発する匂いは吐瀉物のそれにしか思えない、残念ながらオレには。そして、ふと反対の隣の席でランチ中の二重アゴのでっぷりと太ったババア(トンカツ定食喰って“共食い”の様相・・・)の節くれだったブッ太い指先のその先端でギラつく南米のジャングルに生息する毒ガエル類を想起させるカラーリングの派手なネイルアートが目に飛び込んでくる。ウヘっ!!色キチ婆が!!まったく、最悪のランチタイム。オレはそそくさとメシを済ませ、装着していたヘッドフォンから夕べ完成したばかりのダンボール・バット用の新曲のデモ音源を大音量で聴き流しながら歌詞の最終調整に頭を悩ませてみたりしてみる。新曲のタイトルは「壊れたカセットはAOR」・・・ふざけたタイトルだな。南佳孝か、おまえは。AORとはアダルト・オリエンテッド・ロックの略・・・のハズ。でも曲調は1000歩譲ってもAORでもそれこそアーバンでもなんでもないのだ。ギターソロに至ってはどこか中華風だし、それこそ「Mr.Boo」なんかの70年代末期の香港映画のタイアップソング風情。まあ、せいぜいウチのギターのヤツには無理にでもスティーヴ・ルカサー(TOTO)ばりに弾いてもらおうじゃないの。スティーリー・ダンだのリー・リトナーってな名前を無意味に織り込んだだけの安っぽい歌詞を含め曲全体から漂う香りは地方の駅前にある場末の喫茶店のモーニングセットに付いてくる具のない味噌汁の湯気の如し。それもまた、ある意味アーバンか・・・。ライヴで披露できる日が楽しみだ。

東野圭吾の新しい文庫が100万部突破でまたまたベストセラーなんだとか(電車の中刷り広告より)。少なくともオレの「敵」がこの世に100万人はいるってことか。それにしても本当に100万人もの人間が買っているのだろうか?もしかすると90万冊くらいは作者自身とその家族に親類縁者、出版社の社員とその家族に親類縁者、取引先の書店の店員とその家族に親類縁者が買い占めているのかもしれない(それはそれで凄いが!)。まあ、オレにとって今世の中でリアルタイムに売れているもの流行っているものは基本的に全て「悪」(笑)。一度だって中身も読んだこともないくせに「悪」の一言で片付けるのはあまりにも短絡的過ぎるだろうとの意見もあろうが、そんなことはどうでもいい。本に限らず、音楽に映画に食べ物にファッションにその他諸々然り。一般大衆の間で売れているもの流行っているものはオレの中では「悪」(爆)。だから東野さんはオレから見れば「悪の権化」(ひどい!)。ついでに言えばM上さんちのH樹さんは「悪の大権化」(ひぇ~!!)。まあ一生読むことはないだろう。あしからず。
ところで、オレと言えば年末年始に買った文庫、中井英夫の「蒼白者の行進」と岡本太郎の「美の呪術」の重厚な文章を読解能力の非常に劣る脳ミソをフル回転させながら超低速でトロトロと併読中。さらに、つげ義春の最新インタヴュー(それにつげ先生の近影まで!)が載っていたものだから思わず興奮しクソ高かったにもかかわらず即買いしてしまった雑誌「芸術新潮」(デヴュー60周年、つげ義春大特集!)の影響で、家の本棚の奥からホコリまみれの氏のマンガを何冊か引っ張り出してきて久々に再読中。やばい。やっぱり何度読み返してもいいなあ、つげ先生。新年早々ますますダメになりそう、ボク(笑)。ダメになれ、もっとダメになれって、オレのズボンの裾を引っ張るんですもん、つげ先生。
 オレのズボンの裾を引っ張る作家がここにもう一人。川崎長太郎(1891-1985)の「鳳仙花」という短編集を買った。前から気になっていた作家だったのだが、偶然と言うか、つげ義春自身がかの雑誌の最新インタヴューの中で「大好きな作家」として川崎長太郎の名を挙げていたのである。つげ義春に大好きと言わせてしまうのだから相当なものなのだろう(笑)、と、これまで買い留まっていたのだがとうとう買ってしまったのだ。つげ義春のお墨付き(?)と言うだけあってこの川崎長太郎なる作家も相当な「世捨て人」のようだ。文学に憧れて家業の魚屋を放り出して上京するも小説家としては一本立ち出来ず、やがて生活困難に陥り故郷の小田原へと逃げ帰る。そして、生家の海岸に近い雨漏りのするトタン張りの物置小屋に住みつき小説を書き続けながら足繁く私娼窟へと通う・・・云々(あ、これ作家自身の実話ですヨ)。一方、60歳の時には(相変わらず収入はほとんど無く、前歯はボロボロに抜け落ちていたらしい!!)30も年下の女と結婚するという男気を見せたりもする。なるほど、筋金入りだな。勇気付けられるな。オレも見習わなければなるまい。いやいや、勇気付けられてどうすんのよ、見習ってどうすんのよ、アンタ。今でも充分社会の底辺にへばり付いているっていうのに、この上さらなる肥溜めにでも落ちる気?というか、それ以前に見習うだけの器も覚悟もねぇーくせにそういうことを軽々しく言うもんじゃないよ。こりゃ、どうもスミマセン。
 かの澁澤龍彦がこんなオマージュを捧げている・・・「川崎さんの真骨頂は文章だと思う。地べたを這いずりまわっているような、身も蓋もない生き方が描かれているが、川崎文学はそれだけではない。そこにはしたたかなユーモアもあるし、一種いうにいわれぬダンディズムもあるからだ。いわば超低空を飛ぶひとのダンディズムであろうか」。超低空を飛ぶひとのダンディズム・・・か、上手いこと言うね、さすが澁澤さん。オレも年がら年中低空飛行で常に腹を地面に擦っているがまだまだダンディズムを醸し出す域に達していないと激しく自覚。いくら高円寺のブライア・フェリーを名乗ってみたところでたかが知れてるってワケ。
もうみんなでオレのズボンを引っ張るのはやめて!!いやいや、ダメになれって言うんなら忘れちゃいけないでしょう、我が人生の師、ブコウスキー!!オレの影響を受けてか(?)、最近ブコウスキーにハマり出した友人がいる。やれやれ、「社会不適応者」を一人増やすハメになってしまった、と、半ば申し訳ない気持ちで一杯だがすでに手遅れのよう。既に文庫を2冊ほど読んだとのことで、次に「ポスト・オフィス」(ブコウスキーの郵便局員時代のネタをベースに書かれた半自伝)が読みたいのだがどこの本屋にも売っていない、と、彼曰く。で、さっそく調べてみたら遥か昔に絶版になっているではないか!!今も普通に新刊で手に入るものとばかり思っていたのだが・・・。まったく、こういう素晴らしい本を絶版にしておく出版社・・・これは幻冬社だが・・・は何様か?頼むぜ幻冬社。オレにカネがあれば版権買い取ってでも新たに自腹で出版したいところ。さらにオレが書店を経営していたならば東野圭吾の本2冊以上お買い上げのお客さまには有無を言わさず「ポスト・オフィス」1冊もれなく進呈キャンペーンを展開したいところ。とりあえず、その友人には今も新刊で手に入るブコウスキー晩年の日記「死をポケットに入れて」(河出出版)を勧めておいた。これも無類の名著でありオレはボロボロになるまで何度も読み返したし、心に響いた文章にはアンダーラインを引きまくった。オレにとっての聖書のようなコーランのような人間革命のようなスティーヴ・ジョブズのような1冊。
何がハッピーなニューイヤーなものか。何が謹賀新年なものか。堕ちろ。みんな。



さて、いよいよ今週末、1月18日(土)は、我がダンボール・バットと雑誌「トラッシュ・アップ!!」による共同企画ライヴ・イヴェント・シリーズの第6弾にしてUFO-CLUB開店18周年記念・新春SP番外編を開催!!詳細は下記!!開演時間が17:00からとなっておりますのでご注意ください。ダンボール・バットは19:45頃~です。とにかく出演者が多い!!詰め込みすぎ(笑)!!まあ、スペシャルヴァージョンだから豪華にいきましょうってことね、屑山編集長!!しかもダンボール・バットの前後をアイドルグループにサンドウィッチされるという有り得ないシチュエーションに嬉しいようなやりづらいような!!大阪からはこれまた老舗のバンド「ヰタ・セクスアリス」もはるばる駆けつけてくれます!!トリのYOU GOT A RADIO!!のハードなステージも楽しみ~!!前売は当日のお昼まで受付中!!
こちらをクリックして専用フォームからどうぞ!!



★「今夜のBGM」は下記イヴェント情報の下です。


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次回「ダンボール・バット」ライヴ情報

硬派に軟派にハードにソフトにアイドルだってピコピコだってノイズまみれのギターに絶叫しながらお茶してアーバンに失神したっていいじゃない。何がニュー(新)で、何がウェイヴ(波)?天下御免の官能的な夜をあなたと!!

1月18日(土)@東高円寺「UFO-CLUB」
http://www.ufoclub.jp/

*U.F.O.CLUB18周年記念*
TRASH-UP!! +ダンボール・バット共同企画
「ニューウェイヴ天下御免!番外編
ニュー・イヤー・トラッシュ・フェスティバル!!」


OPEN/STRAT 17:00~

料金 前2000(+1d)当日2300(+1d)
※前売りチケットは、こちらのフォームよりどうぞ

【出演(以下、出演順に)】
①こまどり社(獅子舞)
②パリのお茶会
③インセクト・タブー
④ヰタ・セクスアリス(from大阪)
⑤夢幻レジーナ
⑥ダンボール・バット(PM19:45頃~)
⑦Bellring少女ハート
⑧YOU GOT A RADIO!!



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★今夜のBGM
新年、めでたくもないが、せめて景気づけに。映画「悪名」(’63)よりカツシンが河内音頭を歌う名シーン。いつかオレも河内音頭をこんなふうに歌うのが夢。夢。ユーメイドリーム。




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【お知らせ】
ダンボール・バットでは女性キーボード奏者急募中(サポートOK)!
お気軽にお問い合わせください。
こちらから▼
http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P39590588


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▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DBEFLVK/
▼ディスクユニオン
ttp://diskunion.net/portal/ct/detail/IND12849

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))






◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/


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▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM
 
▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』  ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス] ※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。 ----------------------------------------------------------------------------------   ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326  --------------------------------------------------------------------
▼DANBALL BAT最新PV▼   「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)    ▼DANBALL BAT最新PV▼  「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」/ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)    ▼DANBALL BAT最新PV▼ 「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)  
 
  

2014年1月6日月曜日

ボヤキ疲れた男が撮った写真が、森山大道のニセモノにもなれなかった夜。

 
ジェット・コースターに乗ってコースの一番頂上から勢いよく滑り出したのはいいが目の前にレールは無く、あっと言う間にそのまま空中に放り出される。毎年、これが正月にオレの頭をよぎるイメージ。とうとう年が明けてしまった。また、苦渋の一年が始まるのかと思うと気が滅入る。なにがハッピーなニューイヤーなものか。恐らく終身刑の囚人も同じような心持なのではないのか。いや、終身刑の囚人のほうがよっぽど達観していて案外すがすがしい正月を迎えているかもしれない。それに比べればオレなど欲と執着心のカタマリだから始末が悪い。今年一年もまたあれやこれやと必死んなってジタバタやるのだろう、腹を上にして半分干からびたカメムシのように。が、何をやっても裏目に出て、何をやっても決して実を結ぶことがない。もう何年もそうだ。ムダなあがき。運もツキも無し。しかし、やり続けるしか道はなし(かっこいいな、オレ!!)。ぬかるみの中の一人ぼっちの行軍はこの先死ぬまでネヴァー・エンドレス。
 新年なんだからもうボヤクのは止めにしよう、と、除夜の鐘を聴きながら心に誓ったアレは何だったのか?無論、オレにそんな甲斐性が元々あるのなら今よりも少しはまっとうな人生をとっくに歩き出しているハズ。ボヤいてボヤいてナンボのもん。怒り、妬み、反発、それらがオレの生きる、そして何かを表現しようとする際の原動力にしてプルトニウム爆弾。困ったもんだ。やれやれ。「隣の芝は青い」とは、“何でも他人のモノは良く見える”ことの例えだが、もう、テメェの庭の足元の芝なんか根っこまで枯れきって見える。隣んちの芝生の青さがチカチカと目に沁みて仕方ない。耳に入って来る目に飛び込んで来る、知人、友人、その他モロモロ世間の人たちの「活躍」っぷりが妬ましく思えて仕方が無い。よし、いい調子だ。ボヤいて、ボヤいて、そうやって一生ボヤいて宇宙のチリとなれば良し。それが禅の心(ウソ)。今誰かにポンっ!と背中を軽く押されれば、即犯罪に走る準備はいつでもOKの心。<美術館に火をつけるよ!>と歌ったのはかのP-MODELだが、どこにでも火をつける準備はOKの心。新年早々物騒なヤツがここに一人。
 それにしても、自分では必死こいてやっているつもりなのだがそれが一向に成果に結びつかない。陽の目を見ない。「やっているつもり」だからだめなのか。「つもり」では!!死ぬ気が足りないのだ。じゃあ死ぬ気ってなんだ?ダンボール・バットのステージでウンコするとかヘビの頭食い千切るとか楽器をメタクソにぶっ壊すとか客に殴りかかるとか、例えばそういうことでもやったらいいの?いやあ、でもオレ気が小いさいからな、人様が凝視している前でウンコはおろか小便も出ないと思います。それにミミズも触れないオレがヘビなんて握った日にゃ気絶してしまうだろうし、ぶっ壊しても新しい楽器買う金は無し、人のことなど殴った経験もない平和主義者(?)だしなぁ・・・トホホホ。と、どこまでもフヌケ也。
 いやいや、もうちょっと現実的に考えましょうよ。どうやったら、「ダンボール・バット」の知名度が上がってお客さんがワンサカとライヴに足を運んでもらえるようになるのか、イヴェンターや色々なライヴハウスから出演依頼が次々に舞い込んで来るようになるのか、1枚2枚と言わず100枚200枚とCDが売れるようになるのか、エトセトラ。家に引き篭もってシコシコと編集した動画をYOU-TUBEに上げ続けても、ツイッターやフェイスブックやミクシーやらに何度も何度も告知し続けても、その上こんな屁のようなブログをダラダラ書き続けても何の成果にもつながらない、焼け石に水、結局ラチがあかないってことはこの数年間で実証済み。八方塞がりの四面楚歌。
 こうなったら、とにかく人様のライヴやイヴェントにしょっちゅう顔を出し名刺を配り音源を配り面白くも無いライヴでも「いやあ、最高!!オレ好きだなぁ~こういうの!!」などと口から出任せ作り笑顔でニコニコご挨拶。案外そういう地道で姑息な営業活動、コネ作りが重要だったりするのか?まいった。オレのもっとも苦手とする人づきあい、人とのコミニュケーション。いや、死ぬ気になればなんでも出来るハズ。とは言え、せめてバンドの中に一人でもそういう「営業」に長けた人物がいてくれれば有難いんのだが・・・と、ウチのメンバーの顔思い浮かべるも該当者ナシ(笑)。オマケにケータイ持っていない人間が二人(うち一人はオレ)、PC持っていない人間が二人。持っていてもほとんどネットに関与していない連中だから、曲作りやモロモロの雑務の合間を縫ってオレがほぼ一人で「対ネット戦略」の悪戦苦闘中。これじゃ、今の世の中、完全に落ちこぼれ。まあ、ネットが全てとは言わないけれど厳しいのは事実。あと、やっぱスマホ持ってるのと持ってないのとじゃ大違いなの?クソ!!正月に喰ったカマボコの板をスマホに見立てて只今イメトレ中(・・・意味不明)。
 ところで、端から見ればたいした宣伝も努力もしていないのにポンポン上手くいい方向へいい方向へと行く連中とかいるでしょ?自然と周りに協力者や理解者が現れたりして。人徳なのか?いや、やっぱり最後は運というかツキでしょう。星の巡り合わせ。オレもDr.コパの風水占いとか鏡リュウジのタロット占いの本とか買ったほうがいいのかしら。初詣はここ何年かは靖国神社は欠かさず行っているのだが、せいぜい屋台を冷やかして帰って来るのがオチでまともに参拝した記憶がない。そんなことじゃ英霊の怒りを買い運も開けないのも当然か(「破魔矢」は毎年買っているが)。
 某有名新興宗教に入信すると、信者の仲間内でライヴがあると聞けばみんな一致団結してライヴハウスへ押しかけあっと言う間に満員になるとか、誰かがCDを出すと聞けばこれまたみんなが買ってくれるんで即完売とか、そんな話を聞いたことがある。正直、そんなクソみたいな話にさえ心が揺らぐ今のオレ(笑)。情けない。もし、今度道端で逢ったオレの眼つきがヘンで、その上アナタに妙な勧誘を始め出したらオレが新興宗教に入ったと思ってください。ナムミョーホレンゲキョー。いざ、解脱せよ。

 さて、唐突ですが、写真ギャラリー始めました。ギャラリーったって別に店構えたわけじゃありません。サイトを作りました。去年の暮れぐらいからアラーキーの著書読んで感化されてン十年ぶりにまた写真を撮り出したのは既にご存知かと思いますが、これがなかなかいい感じなのですよ(笑)。使ってんのは例のヤフオクで三千五百円で買った中古の旧ソ連製の35mmフィルム式カメラ。一応マニュアルなんだけどほぼバカ○ョン。撮ったネガフィルムをデータ化してPCに読み込ませるフィルムスキャナーなる機械も買いまして早速何枚かUPしてみました。白黒写真オンリーです。まあ、気分だけは森山大道ってな素人写真の域を出ていませんが、意外とイケません?詩的でしょう?オレの新たなライフワークが出来ました。今後も地味に更新してゆくつもりなので、たまに覗いてやってください。目指せ個展!目指せ写真集!!ヌードモデル引き続き募集中(爆)!!!

ギャラリーはこちらから▼
AMI'S PHOTO GALLERY【印画都市(NEGATIVE-CITY)】





★「今夜のBGM」は下記イヴェント情報の下です。


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次回「ダンボール・バット」ライヴ情報

1月18日(土)@東高円寺「UFO-CLUB」
http://www.ufoclub.jp/

*U.F.O.CLUB18周年記念*
TRASH-UP!! +ダンボール・バット共同企画
「ニューウェイヴ天下御免!番外編
ニュー・イヤー・トラッシュ・フェスティバル!!」


OPEN/STRAT 17:00~

料金 前2000(+1d)当日2300(+1d)
※前売りチケットは、03-5306-0240(UFO CLUB)で
電話予約開始!
▼お問い合わせはこちらからもどうぞ

【出演(以下、出演順に)】
①こまどり社(獅子舞)
②パリのお茶会
③インセクト・タブー
④ヰタ・セクスアリス(from大阪)
⑤夢幻レジーナ
⑥ダンボール・バット(PM19:45頃~)
⑦Bellring少女ハート
⑧YOU GOT A RADIO!!



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★今夜のBGM
正月に「ブリキの太鼓」を初めて最後まで観た。主人公の少年オスカルは3歳で成長することを止めた。オレも29歳で成長することを止めたハズだったのだが、それから十数年、鼻毛に白いのもを発見し、ショックの今日この頃。ドラム叩いて只今発狂チュウ。ブリキの太鼓と来ればジャパンです。同名タイトルアルバムからこちらをどうぞ。
CANTON / JAPAN('83)




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【お知らせ】
ダンボール・バットでは女性キーボード奏者急募中(サポートOK)!
お気軽にお問い合わせください。
こちらから▼
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▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DBEFLVK/
▼ディスクユニオン
ttp://diskunion.net/portal/ct/detail/IND12849

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))






◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/


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▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM
 
▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』  ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス] ※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。 ----------------------------------------------------------------------------------   ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326  --------------------------------------------------------------------
▼DANBALL BAT最新PV▼   「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)    ▼DANBALL BAT最新PV▼  「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」/ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)    ▼DANBALL BAT最新PV▼ 「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)