2014年1月14日火曜日

スティーリーダンを聴きながら東野圭吾を読んでいたら澁澤龍彦にオマエには足りないのはダンディズムだと説教された夜。

ただ芸能人が買い物してヘラヘラしてるだけの番組。ただ芸能人が高そうなメシ喰ってヘラヘラしてるだけの番組。ただ芸能人が街をぶらぶら歩いてヘラヘラしてるだけの番組。何が面白いんだろうか?会社の昼飯時。いつもTVからはそんな薄っぺらで中身の無い番組が垂れ流されている。のびたカップラーメンをすするオレの隣からは吐きそうなミートソースの匂い。左隣の席の女が喰っているのだが、あの匂いが苦手だ。肉嫌いなせいもあるのだろうが、肉とトマトソースの混合物が発する匂いは吐瀉物のそれにしか思えない、残念ながらオレには。そして、ふと反対の隣の席でランチ中の二重アゴのでっぷりと太ったババア(トンカツ定食喰って“共食い”の様相・・・)の節くれだったブッ太い指先のその先端でギラつく南米のジャングルに生息する毒ガエル類を想起させるカラーリングの派手なネイルアートが目に飛び込んでくる。ウヘっ!!色キチ婆が!!まったく、最悪のランチタイム。オレはそそくさとメシを済ませ、装着していたヘッドフォンから夕べ完成したばかりのダンボール・バット用の新曲のデモ音源を大音量で聴き流しながら歌詞の最終調整に頭を悩ませてみたりしてみる。新曲のタイトルは「壊れたカセットはAOR」・・・ふざけたタイトルだな。南佳孝か、おまえは。AORとはアダルト・オリエンテッド・ロックの略・・・のハズ。でも曲調は1000歩譲ってもAORでもそれこそアーバンでもなんでもないのだ。ギターソロに至ってはどこか中華風だし、それこそ「Mr.Boo」なんかの70年代末期の香港映画のタイアップソング風情。まあ、せいぜいウチのギターのヤツには無理にでもスティーヴ・ルカサー(TOTO)ばりに弾いてもらおうじゃないの。スティーリー・ダンだのリー・リトナーってな名前を無意味に織り込んだだけの安っぽい歌詞を含め曲全体から漂う香りは地方の駅前にある場末の喫茶店のモーニングセットに付いてくる具のない味噌汁の湯気の如し。それもまた、ある意味アーバンか・・・。ライヴで披露できる日が楽しみだ。

東野圭吾の新しい文庫が100万部突破でまたまたベストセラーなんだとか(電車の中刷り広告より)。少なくともオレの「敵」がこの世に100万人はいるってことか。それにしても本当に100万人もの人間が買っているのだろうか?もしかすると90万冊くらいは作者自身とその家族に親類縁者、出版社の社員とその家族に親類縁者、取引先の書店の店員とその家族に親類縁者が買い占めているのかもしれない(それはそれで凄いが!)。まあ、オレにとって今世の中でリアルタイムに売れているもの流行っているものは基本的に全て「悪」(笑)。一度だって中身も読んだこともないくせに「悪」の一言で片付けるのはあまりにも短絡的過ぎるだろうとの意見もあろうが、そんなことはどうでもいい。本に限らず、音楽に映画に食べ物にファッションにその他諸々然り。一般大衆の間で売れているもの流行っているものはオレの中では「悪」(爆)。だから東野さんはオレから見れば「悪の権化」(ひどい!)。ついでに言えばM上さんちのH樹さんは「悪の大権化」(ひぇ~!!)。まあ一生読むことはないだろう。あしからず。
ところで、オレと言えば年末年始に買った文庫、中井英夫の「蒼白者の行進」と岡本太郎の「美の呪術」の重厚な文章を読解能力の非常に劣る脳ミソをフル回転させながら超低速でトロトロと併読中。さらに、つげ義春の最新インタヴュー(それにつげ先生の近影まで!)が載っていたものだから思わず興奮しクソ高かったにもかかわらず即買いしてしまった雑誌「芸術新潮」(デヴュー60周年、つげ義春大特集!)の影響で、家の本棚の奥からホコリまみれの氏のマンガを何冊か引っ張り出してきて久々に再読中。やばい。やっぱり何度読み返してもいいなあ、つげ先生。新年早々ますますダメになりそう、ボク(笑)。ダメになれ、もっとダメになれって、オレのズボンの裾を引っ張るんですもん、つげ先生。
 オレのズボンの裾を引っ張る作家がここにもう一人。川崎長太郎(1891-1985)の「鳳仙花」という短編集を買った。前から気になっていた作家だったのだが、偶然と言うか、つげ義春自身がかの雑誌の最新インタヴューの中で「大好きな作家」として川崎長太郎の名を挙げていたのである。つげ義春に大好きと言わせてしまうのだから相当なものなのだろう(笑)、と、これまで買い留まっていたのだがとうとう買ってしまったのだ。つげ義春のお墨付き(?)と言うだけあってこの川崎長太郎なる作家も相当な「世捨て人」のようだ。文学に憧れて家業の魚屋を放り出して上京するも小説家としては一本立ち出来ず、やがて生活困難に陥り故郷の小田原へと逃げ帰る。そして、生家の海岸に近い雨漏りのするトタン張りの物置小屋に住みつき小説を書き続けながら足繁く私娼窟へと通う・・・云々(あ、これ作家自身の実話ですヨ)。一方、60歳の時には(相変わらず収入はほとんど無く、前歯はボロボロに抜け落ちていたらしい!!)30も年下の女と結婚するという男気を見せたりもする。なるほど、筋金入りだな。勇気付けられるな。オレも見習わなければなるまい。いやいや、勇気付けられてどうすんのよ、見習ってどうすんのよ、アンタ。今でも充分社会の底辺にへばり付いているっていうのに、この上さらなる肥溜めにでも落ちる気?というか、それ以前に見習うだけの器も覚悟もねぇーくせにそういうことを軽々しく言うもんじゃないよ。こりゃ、どうもスミマセン。
 かの澁澤龍彦がこんなオマージュを捧げている・・・「川崎さんの真骨頂は文章だと思う。地べたを這いずりまわっているような、身も蓋もない生き方が描かれているが、川崎文学はそれだけではない。そこにはしたたかなユーモアもあるし、一種いうにいわれぬダンディズムもあるからだ。いわば超低空を飛ぶひとのダンディズムであろうか」。超低空を飛ぶひとのダンディズム・・・か、上手いこと言うね、さすが澁澤さん。オレも年がら年中低空飛行で常に腹を地面に擦っているがまだまだダンディズムを醸し出す域に達していないと激しく自覚。いくら高円寺のブライア・フェリーを名乗ってみたところでたかが知れてるってワケ。
もうみんなでオレのズボンを引っ張るのはやめて!!いやいや、ダメになれって言うんなら忘れちゃいけないでしょう、我が人生の師、ブコウスキー!!オレの影響を受けてか(?)、最近ブコウスキーにハマり出した友人がいる。やれやれ、「社会不適応者」を一人増やすハメになってしまった、と、半ば申し訳ない気持ちで一杯だがすでに手遅れのよう。既に文庫を2冊ほど読んだとのことで、次に「ポスト・オフィス」(ブコウスキーの郵便局員時代のネタをベースに書かれた半自伝)が読みたいのだがどこの本屋にも売っていない、と、彼曰く。で、さっそく調べてみたら遥か昔に絶版になっているではないか!!今も普通に新刊で手に入るものとばかり思っていたのだが・・・。まったく、こういう素晴らしい本を絶版にしておく出版社・・・これは幻冬社だが・・・は何様か?頼むぜ幻冬社。オレにカネがあれば版権買い取ってでも新たに自腹で出版したいところ。さらにオレが書店を経営していたならば東野圭吾の本2冊以上お買い上げのお客さまには有無を言わさず「ポスト・オフィス」1冊もれなく進呈キャンペーンを展開したいところ。とりあえず、その友人には今も新刊で手に入るブコウスキー晩年の日記「死をポケットに入れて」(河出出版)を勧めておいた。これも無類の名著でありオレはボロボロになるまで何度も読み返したし、心に響いた文章にはアンダーラインを引きまくった。オレにとっての聖書のようなコーランのような人間革命のようなスティーヴ・ジョブズのような1冊。
何がハッピーなニューイヤーなものか。何が謹賀新年なものか。堕ちろ。みんな。



さて、いよいよ今週末、1月18日(土)は、我がダンボール・バットと雑誌「トラッシュ・アップ!!」による共同企画ライヴ・イヴェント・シリーズの第6弾にしてUFO-CLUB開店18周年記念・新春SP番外編を開催!!詳細は下記!!開演時間が17:00からとなっておりますのでご注意ください。ダンボール・バットは19:45頃~です。とにかく出演者が多い!!詰め込みすぎ(笑)!!まあ、スペシャルヴァージョンだから豪華にいきましょうってことね、屑山編集長!!しかもダンボール・バットの前後をアイドルグループにサンドウィッチされるという有り得ないシチュエーションに嬉しいようなやりづらいような!!大阪からはこれまた老舗のバンド「ヰタ・セクスアリス」もはるばる駆けつけてくれます!!トリのYOU GOT A RADIO!!のハードなステージも楽しみ~!!前売は当日のお昼まで受付中!!
こちらをクリックして専用フォームからどうぞ!!



★「今夜のBGM」は下記イヴェント情報の下です。


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次回「ダンボール・バット」ライヴ情報

硬派に軟派にハードにソフトにアイドルだってピコピコだってノイズまみれのギターに絶叫しながらお茶してアーバンに失神したっていいじゃない。何がニュー(新)で、何がウェイヴ(波)?天下御免の官能的な夜をあなたと!!

1月18日(土)@東高円寺「UFO-CLUB」
http://www.ufoclub.jp/

*U.F.O.CLUB18周年記念*
TRASH-UP!! +ダンボール・バット共同企画
「ニューウェイヴ天下御免!番外編
ニュー・イヤー・トラッシュ・フェスティバル!!」


OPEN/STRAT 17:00~

料金 前2000(+1d)当日2300(+1d)
※前売りチケットは、こちらのフォームよりどうぞ

【出演(以下、出演順に)】
①こまどり社(獅子舞)
②パリのお茶会
③インセクト・タブー
④ヰタ・セクスアリス(from大阪)
⑤夢幻レジーナ
⑥ダンボール・バット(PM19:45頃~)
⑦Bellring少女ハート
⑧YOU GOT A RADIO!!



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★今夜のBGM
新年、めでたくもないが、せめて景気づけに。映画「悪名」(’63)よりカツシンが河内音頭を歌う名シーン。いつかオレも河内音頭をこんなふうに歌うのが夢。夢。ユーメイドリーム。




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【お知らせ】
ダンボール・バットでは女性キーボード奏者急募中(サポートOK)!
お気軽にお問い合わせください。
こちらから▼
http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P39590588


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▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DBEFLVK/
▼ディスクユニオン
ttp://diskunion.net/portal/ct/detail/IND12849

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))






◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/


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▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM
 
▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』  ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス] ※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。 ----------------------------------------------------------------------------------   ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326  --------------------------------------------------------------------
▼DANBALL BAT最新PV▼   「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)    ▼DANBALL BAT最新PV▼  「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」/ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)    ▼DANBALL BAT最新PV▼ 「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)  
 
  

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