2014年7月1日火曜日

町蔵に「メシ喰うな」言われても肛門付近にぶら下がってるウンコなんとかしてや、と、カタツムリに片手念仏した夜。



 さっき、歯医者で油汗をかいてきたところ。まだ口の右半分が麻酔の効いた状態でヨダレだらだら垂れ流し中。麻酔したってやっぱ嫌なもんだ、穴を空けた歯の奥の奥にまで針金みたいのを突っ込んでグリグリガリガリやられるのは。頭蓋骨に直接穴開けられてるんじゃないかっていうようなイヤな振動が頭全体に響く。「根っこ」の治療とかいうやつらしい。神経を取って、その空いた空洞を完全密閉するんだそうだ。油汗でテカってアンポ口開けて苦悶の表情浮かべ白目剥いてる無様なオレの顔を美人の歯科助手のオネエちゃんにばっちり観られたのかと思うとちょっと恥ずかしい。
病院の待合室のTVのニュース。ザッケローニ、無念の帰国。まあ、お疲れ様としか言いようがない、サッカーのサの字も興味のないオレにとっては!!とにかく、日本代表が勝たなくてホッと胸を撫で下ろしているオレは非国民。まあ、オレの周囲にも同様の非国民を2,3人知っているが。勝っていたら今頃街中大騒ぎで大変なことになっていたことだろう。アレがイヤなのよ。純粋なサッカーファンが騒ぐだけならまだしも、にわかファンや、サッカーと卓球の違いも分からないようなにわかにわかファンというかただの浮かれた阿呆までもが騒ぎ出すでしょう?さらに、いくらチームに寄付してんだか知らないけど、サッカーを食い物にしてあわよくばひと儲けしようとあざとく群がってくる薄汚い「企業」の数々。TVだの街中だのでそういう企業の偽善タラタラなCMやポスターを観るとなんとも胸糞悪くなる。だから負けてよかったのだ。日本代表チームにはなんの怨みも悪気もないが。どうか、あしからず。
と、そこへ、昨今なにかと話題になっていた「集団的自衛権」の行使容認が閣議決定されたとのニュース速報が飛び込んできた。平成のムッソリーニこと、独裁者アベちゃんの暴走はどこまでつづくのか!?なにやってんだ、公明党は!?いいのか、そんなんで池田大作センセイよぉ!?と、息を荒げたところで、オレにはどうする術もないし、その日その日を生きるのが必死のドヤ暮らしの日雇い奴隷場末ミュージシャンのオレにとっては集団的自衛権より晩飯のオカズの事のほうが心配だ。情けない。

さて、借り手がつかないままずうっと空いていたウチの近所のテナント。立地的にも広さ的にもコンビニなんか入ってくれればいいのになぁ、と思っていたんだが、コンビニとは100万光年ほどの隔たりのある店がオープンした。こともあろうに「仏壇屋」である。はあ!?意味分かんねぇよ!!なんで仏壇!?まったく、縁起がいいのか悪いのか、思わずオレの行く末を案じるような展開に、店先で南無ぅ~と手を合わせてしまいそうになる。まったく、けったくそ悪い。
けったくそ悪くなるのはなにも仏壇屋が出来たせいだけではない。ライヴをやってもやっても人は来ず、イヴェントやれば毎回閑古鳥(先日の高円寺「円盤」でのトークイヴェントも惨憺たる集客数!!すみません、田口さん!!(←円盤・店長))。昼間通ってる奴隷農場(会社)もいろいろ面倒なことになってきたし、歯は取れるし、宝くじは当たらないし、鼻毛に白髪を発見するし、そのうえ当然年中カネは無し・・・エトセトラ。どんよりとした梅雨空を見上げれば暗澹たる気分になるしかないってもんだ。こんなときほど、他人の活躍や成功が妬ましく思えて仕方がない。「幸福は自己満足。不幸は被害妄想」とはかの江頭2:50センセイの名言だが、そんな名言もこういう最悪の気分の時には屁の突っ張りにもならない。「オレの人生いいことなんて何もなかった!!」・・・う~ん、どっかでよく聞くセリフだが、人はこういうとき魔が差し、ふと中央線の線路にでも飛び込みたくなるんだろうか?電車に轢かれるってやっぱ痛いのかなぁ?いや、イテって思った瞬間人間のカラダなんてあっと言う間にバラバラだろ?はぁ、バラバラか。バラバラはイヤだな。
まあ、ライヴやってもイヴェントやっても人が来ないのは、正直凹むものだが、もう半分慣れっこになってしまった。とりわけ、今一番オレの心をどんよりとさせているのは、そんなことではなくて、一にも二にもダンボール・バットの懸案のニューアルバムのレコーディングのことなのだ。バンドで録音した曲の編集・ミックが上手くいかないのだ。我が家のショボイ機材で録音をすすめてきたのだが、どうにもこうにもクリアできぬ巨大な壁にぶち当たり進めなくなってしまっているのだ。オレの理想が高すぎるのか?いや、そんなことはないだろう。人様に聴かせて恥ずかしくない最低限のサウンドってどんなんだ?どの程度の音?こんなレベルでCDにしていいの?お金もらっていいの?と、連日連夜、終わりの見えない編集・ミックス作業を続けながら目の前の割れた鏡の中に映る憔悴しきったテメェーの顔に向かって繰り返す自問自答の日々に嫌気がさしてきたのだ。
そこで、先日、思い余って、スタジオを営んでいる知人にそれとなく問い合わせをしたのだ。「バンドでレコーディングするとどのくらいの予算が必要なのか?」と。今回、自分達で録音したヴァージョンは破棄して、職業エンジニアの下で新しく録りなおすという計画にオレの心は一瞬傾きかけたのだ。「予算どれくらいなの?」と問われ、「予算はありません」とオレが答えたもんだから、当然先方からのメールはそれっきり二度と来ることはなかった。正直に答えたオレもバカだったが、まあ、ボランティアでスタジオやっているわけじゃあるまいし、先方の態度も当然だろう。が、仮にそのスタジオで限られた予算でセコセコと録音し直したところでオレの「病」が再燃し、エンジニア氏との修羅場が展開されるであろうことは想像に難くない。これでよかったのだ。やれやれ、選択肢が一つ減ったというわけか。結局はテメェーで最後までやれってことか。しかし、ほんと、もうこんな徒労な作業は懲り懲りだ(前作のアルバム制作時のブログでもさんざん言ってたけど・・・)。高音がどうの低音がどうのコンプレッサーがどうのリヴァーヴがどうの左右の定位はこれでいいんかなここのドラムがもたってるしここのベースはヨレてるしここはギターが走ってるし・・・etc。ナマの音を録音し、それをまとめ上げ、形(作品)にする難しさよ。オレはエンジニアでもなんでもないのだが、様々な録音上の諸問題を解決すべく、時には優秀なエンジニアでもなければならないのだ。しかし、所詮オレには荷が重過ぎるのだ。ほんとにこれで最後。おしまい。ラスト・アルバムにしたいもんだ。
最近、INUのアルバム、「メシ喰うな」を奴隷農場(会社)の行き帰りの電車ん中でよく聞いている。ボケーっと爆音で町蔵の歌やバックの演奏を聴いていると、オレが今やってるレコーディングは何か大事なものを忘れているんじゃないかって気にさせられるのだ。なんか細かいことにばかり気を取られ過ぎてるんじゃないかって。とは言え、このINUのアルバムだって一見荒っぽい作りには聴こえるが何度も聴いてればそれなりにきちんと録音されていることが分かる(プロが録ってるんだもん、そりゃ当たり前)。そう、この「それなり」がオレを悩ませるのであった。この「それなり」が難しいのである、素人には。まあ、とにかく、ラストアルバムでもなんでも構わないが、「完成」させることがまずはオマエの命題だ。が、正直、今だ霧の中。まさに五里霧中。ヒザから下が無い幽霊になってフワフワ沼地をさ迷ってるような心もとなさ。あるいは、出そうで出ないウンコが肛門付近にぶら下がって風でブラブラ揺れているような気持ちの悪さ。どうなることやら。

まったく、何をやってんだろうか、いい歳こいてこんなドブの底のような東京の片隅で。つい先日もまた一つ歳をとってしまった。また一歩「死」に近づいたのだ。精神年齢は今だ29歳でSTOPした気でいるのだが、自分の歳を改めて考えるとゾッとする(笑)。こんな歳まで生きる予定じゃなかったハズではないのか?1999年にノストラダムスの予言通り地球と共に消えて無くなる予定だったのではないか?ハッピーでもアンハッピーでもなんでもない誕生日。子供の頃からとくに何の感慨も起こらなかった誕生日。まあ、人間、生まれた瞬間から死へのカウントダウンが始まっているのである。いや、精子と卵子が受精した瞬間から墓場への行進は始まるのであった。あん?何の話?ところで、オレの前世はなんだったのか?と、ふと思うときがある。オケラかミジンコかフンコロガシかベンジョコオロギか。近所のアジサイの花の上で干からびたまま死んでいたカタツムリに片手念仏をした梅雨の晴れ間に。


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★今夜のBGM★

♪「SEE YOU」/DEPECHE MODE(’82年)
オレの音楽的ルーツの根幹をなしているのはやはり80sニューウェイヴ。その中でも実はピコピコ系のグループたちなのだ。中でもこのデペッシュ・モードやソフトセル、OMD、ウルトラヴォックスなどからは曲作り(コード進行)、ヴォーカル・スタイルなどの多くの基礎を学んだような気がしてならぬ。やっぱりオレは生バンドより打ち込みのほうが向いているんじゃないかと、27年もさんざんバンドやってきた今になって思うのもマヌケな話。そろそろバンドは辞めにして引き篭もり中年としてピコピコしながら余生を送ろうかと画策中。本ナンバーは彼らの初期の大名曲にして代表曲。電気仕掛けなのにこの翳りと湿り。



▼今後のイヴェント色々決まってます。

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「ダンボール・バット」ライヴ


お問い合わせ、ご予約は▼こちらのフォームから
http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P39590588


7月8日(火)
渋谷ラストワルツ
雑誌「TRASH-UP!!」+ダンボール・バット共同企画イヴェント
【ニューウェイヴ天下御免VOL.7】
PM18:30開場 PM19:00開演 
DJ:屑山屑男(TRASH-UP!!編集長)
ライヴ(出演順):
①こまどり社(前衛獅子舞)<PM19:00~>、
②革命倶楽部<PM19:20~>
③トンチャイKウィーラセタクン<PM20:05~>
ダンボール・バット<PM20:40~>
⑤新大陸レコーズ<PM21:35~>

前売¥1500 当日¥1800 +各ドリンク代別途500円~


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「ネオン警察」(AMIソロ)
闇のやさぐれピアノ弾き語りユニット「ネオン警察」が
御所ユニットと共演!
7月21日(月・祝)神保町「試聴室2」
共演:一色進(ジャック達、シネマ)&大田譲(カーネーション)

ネオン警察:AMI(Vo、Sax、ノイズ)、まりこふん(ピアノ)

PM6:00開場 PM6:30開演 
前売予約 2500円(1drink スナック付)


ご予約、お問い合わせは▼こちらのフォームから


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▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
▼ディスクユニオン

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))


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◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト


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▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM
 
▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』  ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス]  ※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。 ---------------------------------------------------------------------------------- ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326    --------------------------------------------------------------------
▼DANBALL BAT最新PV▼  「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット (アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)      ▼DANBALL BAT最新PV▼  「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」 /ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル (アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)      DANBALL BAT最新PV▼ 「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット (アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)  
 
  

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