2015年1月27日火曜日

東京湾の淀んだ水底のようなライヴの後に深沢七郎先生の死と自分の死を重ね合わせ下痢に見舞われた夜。

▼次回ダンボール・バットLIVE。詳細はブログの下です。
 「人生のアクセサリーみたいなもんだね、悩みって」・・・オレの好きな深沢七郎センセイが本の中でそうおっしゃられている。センセイにそういわれると「悩み」などというものは案外そんなものかもしれないって気もする。今年も、ジャラジャラと死ぬほどのアクセサリーを身につけて生きてゆこうと思う。
 最近、朝な夕なに奴隷農場(会社)の行き帰りの電車の中で聴くのは、チック・コリアにギャング・オブ・フォーにサン・ラにビブラストーンに伊福部昭センセイの交響曲ときたもんだ。どんだけ頓珍漢なリスナーなんだろうか、オレは。近田春夫の素っ頓狂な声で「調子悪くてあたりまえ~!!」なんてぇのを聴いた直後に伊福部センセイの重厚で稀有壮大な弦楽器の音が流れ出す瞬間のそのギャップの心地よさよ(笑)!!それにしてもほんと最近体調が優れない。調子悪くてあたりまえ~!!なんて、オレ冗談で歌っている場合ではないのですよ、近田センセイ。前回のブログの後、ようやく地獄のような「残業」から開放されたものの(またいつ再開するか分からないが!!)、その時の余波が体に来ているのか、たまに動悸がすることがある。もともとが虚弱体質、そのうえ無理の利かない歳になってきたのかもしれない。危ない危ない(笑)。さらに先週は胃痛に悩まされ、最近ハマっている日本酒もやめていたのだが、それが収まったと思ったら昨日から腹の具合がよろしくない。今日なんて天気がいいから久しぶりにオンボロカメラ持ってどこか撮影にでもフラっと出かけようかとも思ったのだが、新宿のように街中のトイレの場所まで把握しているような慣れた街ならいざしらず、一度も行ったことのない街へ、こんな下痢糞状態で行く勇気はない。丸腰で戦場へ行くようなもんだろう。どこで「もよおす」か分からない。危険だ。貴重な休日ではあるが、仕方が無いので今日は一日家に引きこもっていることにしたのだった。
 それに、写真など悠長に撮り歩いてる時間などオレにはないということをすっかり忘れていたのだった。そう、ついにダンボール・バットの制作中のニューアルバム「壊れたカセットはAOR」の“マスタリング”の日取りが決まったのだ(というか、無理やり決めた)・・・2月の下旬に。とりあえずマスタリングの日取りを決めてしまわないと・・・つまりレコーディングの「締め切り」を設けないと、オレなど100年でも1000年でも永遠にレコーディングをし続けてしまう阿呆である。というわけで、残り約1ヶ月、アルバム収録予定の全14曲の最終調整&最終ミキシング作業にいよいよ突入。最後の悪あがき。果たして間に合うのかオレ?!
 心臓をバクバク言わせながらも、レコーディング作業を進めつつ、ライヴも平行してこなしてゆかなければならないハードスケジュール(もちろん昼間のクソ仕事も!!)。ソロの「ネオン警察」とバンドである「ダンボール・バット」のライヴを合わせると、この4月までにすでに通年の1年分くらいのライヴの本数をこなす計算になる。まあ、普段の年がどんだけライヴをやっていないかっていうことでもあり、1年にわずか2本ぐらいしかライヴの予定が入らないという異常な時代も過去にはあったわけで、それに比べればこれが普通ということになるのかもしれないが、家畜のように働きづめでクタクタの虚弱体質中年ロッカーたるオレにとってはこの先当分タイトな日々が続きそうである。
 
 今年最初のライヴは先週の火曜日だった。オレのソロユニットの「ネオン警察」のライヴだったのだが、オレがソロを始めるにあたってそのヒントを与えてくれた・・・と言っても過言ではない“地獄のシャンソニエ”こと盟友・蜂鳥あみ太との2マンだった。新宿のハズレにある昭和臭満点の「カールモール」というハコでのその夜のイヴェントはなかなかに盛況であった。ジャック・ブレルからデヴィッド・ボウイの曲までをレパートリーとする饒舌で華のある蜂鳥あみ太のステージに対し、我がネオン警察のステージはとことん不器用で、東京湾の淀んだ水底のようなドンヨリとした闇の世界。のたうちまわりながら歌い、SAXを吹きまくるオレに若干引き気味の客人たち。いや、それでいいのだ、それがネオン警察たる所以なのだから!!
 が、余興としてやったオレと蜂鳥あみ太との<インダストリアルテイストな(?)カラオケに乗せて有名シャンソン曲を痛唱する>という不毛のユニット「AMI=あみ太」は大ウケだった。いや、ウケるのは結構だが、気合だけの、ほぼ一発芸的な「AMI=あみ太」のステージ、あれを毎回やるのはけっこうキツイものがあるかもしれない(笑)。しかし、あみ太のほうはヤル気満々で、もう次回の「計画」に余念がない様子。このユニットでの大阪ツアー構想の話しまで出る始末。おいおい。
 とにかく、去年いっぱいでもうやることもないだろうと思っていたネオン警察のライヴ。が、こうして新年初ライヴを無事終え、しかも、4月には高円寺の老舗のハコ「稲生座」でのライヴが決まり、春以降には、あみ太もまた一緒にやりたがっているようだし、今年もこの先何本か予定が入るかもしれない。レパートリーも増やさなければなるまい。そして、毎回オレの出す無理難題を理解し、的確なピアノ伴奏を付けてくれる相方のMARIにもこの場を借りて改めて感謝したい。サンキュー、MARI。
 一方、ダンボール・バットの本年初ライヴは、来る2月8日(日)に初めて出るハコでもある幡ヶ谷の「ヘビー・シック」にて。ヘビー・シックと言えば、ガレージロックの老舗的なイメージがあるのだが、案の定、この日も、最強のガレージロック(いや、正確に言えばトラッシュR&Rか)を聴かせるED WOODS(エドウッズ)を筆頭にガレージ系を中心にバラエティに飛んだ布陣となっている模様。正直、ちょっぴり「アウェイ」感を感じないでもないが一度出てみたかったハコなので“無国籍ロック”代表として冥土の土産に参戦させていただく所存。中でも今回が初対バンとなるED WOODSのステージは、シャンプーぶちまけたり全裸になったり相当ヤバそうなんで、オレ生きて帰ってこられるか今から心配!!さすがにオレはフリチンにはなれぬが、なにか対抗策を練らねば食われてしまうのがオチだろう。バイオレンスなダンボール・バットで行きますか!?いやいや、暴力はいけません。破壊行為もいけません。ダンボール・バットはダンボール・バットらしく正々堂々と正面からいけばいいではないか。とはいえ、「今年のダンボール・バットは何か違うね!!」と、観る者を唸らせる何かプラスアルファを打ち出してゆかねばならないな、と、メンバー共々意気込んでいる次第。今年はニューアルバムも出るし、勝負の年!!・・・いや、「今年こそ!!」とか、毎年言ってるような気がするな。新年一発目のライヴ乞うご期待。

 ああ、ソロ用の新曲にバンド用の新曲もそろそろ作りたいし、とにかくやること山積で(どれもこれもカネにならぬが!!)、ほんと、「オレ」があと最低二人は欲しいところ。一人じゃどーにも首が回んない。心臓バクバクでそのうちコロっと死ぬんじゃなかろうか、ステージの上で、なんて最近本気で思う。しかも客が5,6人くらいしかいない寂しいステージで。場末ロッカーにはお似合いの死に方かもしれないな。そういえば、始めに書いた深沢七郎センセイの最期っていうのが、さっきまで元気で普通にしゃべっていたのに心臓発作かなんかでコロっと逝ってしまったんだそうだ。なんとも「らしい」死に方ではないか。
 
「死ぬことは清掃事業の一つですね。ゴミがたまればゴミ屋が持っていってくれるように、人間が片づいていくということは一つの清掃事業なわけ」

・・・・深沢七郎





「壊れたカセットはAOR」/ダンボール・バット
▼告知PV
https://www.youtube.com/watch?v=kthRbBMdY7I
2015年5月頃発売/全14曲/予価1400円+税/
作詞作曲・録音・ミックス・プロデュース:AMI/
ジャケ画:逆柱いみり/
CD帯・推薦文:コモエスタ八重樫/解説:岡村詩野、湯浅学/
寄せ書き:小野瀬雅生(クレイジーケンバンド)&大田譲(カーネーション)
ゲスト・ヴォーカル:蒼衣スイミング、市場大介(美人画家)、
Miiss Donutfromアメリコ)
<敬称略>
配給:ブリッジ


 

★今夜のBGM★

最近知ったムーンドッグ。盲目のストリートミュージシャンであり偉大な作曲家でもある。かのフィリップ・グラスやスティーヴ・ライヒなどの著名ミニマリストたちもムーンドッグからの影響を公言してはばからないらしいが、このヒトがいなかったら、かのレジデンツさえも存在しなかったかも知れないと思わせる磁場と魔力を感じずにはいられない山脈のような存在。
OASIS 432 / MOONDOG


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▼今後のイヴェント予定▼

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【ダンボール・バット】ライヴ
2015年2月8日(日)
幡ヶ谷「ヘヴィー・シック」


open18:00 LIVE18:30~
ご予約2000円+1d/当日2500円+1d

DJ:HAYAKAWA,NAOYA

出演:
ダンボール・バット
ED WOODS
THEEE BAT
りすどらむ
ももづか怪鳥
a mole under the eye


3月7日(土)渋谷「ラストワルツ」
雑誌TRASH-UP!!+DANBALL BAT企画
「ニューウェイヴ天下御免VOL.10」
DJ:屑山屑男(編集長)
詳細調整中


ライヴのご予約、お問い合わせは▼こちらのフォームから


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【ネオン警察(リーダーAMIのソロユニット)】ライヴ

ネオン警察:
AMI(唄・テルミン・SAX)、MARI(ピアノ from BLACK&BLUE

4月3日(金)@高円寺「稲生座」
詳細確認中



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▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
▼ディスクユニオン

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))


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◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト


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▼現在発売中のダンボール・バットのアルバム
 
▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』  ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス]  ※タコシェ(中野ブロードウェイ内)、高円寺「円盤」等の店頭でも販売中。 ---------------------------------------------------------------------------------- ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326    --------------------------------------------------------------------
  DANBALL BAT PV▼ 「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット (アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)  
 
  

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