2015年8月18日火曜日

終戦記念日、セミの性交、負のエネルギーがとぐろを巻き河内音頭でウサを晴らした因果の夜。

▲ご予約・詳細はブログの下です



 夜中の0時からやってる「孤独のグルメ」を観ようとTVをつけたのだがまだ0時までには20分ほど時間があったのでチャンネルのリモコンをいじっていたら激しい爆撃音とおもに凄惨な戦場のシーンが現れた。「戦争と人間」(監督:山本薩夫、日活映画、70-73年公開)という映画だった。太平洋戦争前夜の中国大陸での争いをドキュメンタリータッチで描いた作品らしい。すでにほぼ壊滅状態の日本軍。兵士が次々に発狂し死んでゆく。そして、責任をとって上官たちがこれまた次々にこめかみに銃を当て、日本刀で腹をかっさばいて自決するシーンが続いた。飛び散る血しぶき。どんよりとした気分のままチェンネルを変えた。
 先日、古本屋で4000円も出して買ったリチャード・ブローディガンの絶版本「東京モンタナ急行」。この人の、淡単と物事をクールに見つめる視線、物静かな語り口(それでいて時々ブラック!)がオレはとても好きなのだが、そういえば、ブローディガンもピストル自殺したんだったよな、たしか。
 幸か不幸か、オレは今、ピストルを持ち合わせていない。


 午前中、家のベランダに出て遠く三軒茶屋方面を臨む。眼下の2,3軒先のアパートの屋根の上をリズミカルにちょんちょんと歩いていたカラスがコケて屋根から落ちそうになる。へぇ。カラスもコケることがあるのか。照れ隠しなのか慌ててカーカーカーと鳴き出す。
時々薄日が差すがどんよりした天気。風も意外と冷たくなんとなくすでに秋の気配。夏はオレにとって最悪の季節だが秋は秋で感傷的になっていけない。やっぱり一番好きなのは梅雨の季節だね。ジメっとした人間なもので。エヘヘヘ。梅雨が一番落ち着く。カタツムリか、オレは。
 セミがジージー鳴いてる。確実に秋の気配はすれどまだ8月だもんね。売れ残ったオスが最後のエネルギーを振り絞って「我が子孫(種族)」を残すという崇高な使命ただそれ一点のためだけに必死にメスにアピールしているのだ。まさに「絶唄」だ。泣かせるね。けなげだね。純粋だね。しかし、それが自然の摂理というもんだよね。宇宙の営みの原理だよ。それに比べりゃ人間は汚れてるね。なにやってるんだろうね我々人類は。滅亡して当たり前だね。
 セミなんてさ、土ん中に何年もいてやっと地上に出てきたら1週間でお陀仏だよ。それに比べりゃ人間なんてオレなんてどれだけムダに生きているかってことだよな。・・・おっと、いけないいけない、どんどん気持ちが沈みこんでゆく。ジージー鳴いてるのはセミではなくてオレの頭ん中でなにかがジージー言っているのだろうか?神の啓示だろうか?危ない危ない、こういうとき、人間は犯罪に走るのかもしれない。
 人に言われたのだが、オレのブログには負のエネルギーがとぐろを巻いているんだそうだ。いや、そんなこと言われなくても書いてる本人が一番わかっているよ。負のエネルギーも膨大になればいつか飽和状態になってビッグバンを起こして正のエネルギーに転換されるんじゃないかという淡い期待を持ってこれからもさらに「とぐろ」を巻いてゆきたいと思うバカにはセミの抜け殻でも煎じて飲ませてくれ。
 さて、今週末の22日(土)に、ダンボール・バットのライヴが六本木の「新世界」というハコである。知人のDJの豪さんが毎年夏にやっている「音頭ナイト」というイヴェントに呼ばれたのだ。ウチの出番は9:30頃からで持ち時間は50分。イヴェントの決まりで「音頭もの」を必ず1曲演奏しなければならないので音頭を今リハで練習中。「あん?音頭?そんなもん出きるか!!ロックンロール!!」と、イヴェントへのオファーを断って来たロックバンドがいたんだそうだ。プライドが許さなかったのだろうか?しかし、河内音頭なんてありゃロックンロール以外の何者でもないと思うけどな。ストーンズのレットイットブリードと絶対地下で繋がってるよ、あの音楽は。まあ、そんなこと言ってくる野郎はその程度のヤツってことでしょ?ママのオッパイでもチュウチュウしてな!!イヴェント詳細はブログの下!!
 今度のライヴが今年最後のライヴになるかもしれない・・・・。冗談じゃなくて過去にそういう年がほんとうにあったんだって。オファーがないんだから仕方がない。クソ高いノルマ払って店のブッキングで「アンジェラ・アキもどき」とか高校生バンドとかと組まされて・・・そこまでしてやりたくない。自主企画もさんざんやってきたけど正直疲れたんで一休み(ゲストに気は使うしギャラ払わないとだし動員のことで搾られるのオレだし)。ああ、もう散々。いかんいかん。頭ん中でセミがジージー鳴きだした。ほんとうに犯罪に走りそうだよ。
 そして、オレがバンドとは別にやってるソロの「ネオン警察」。そっちも予定はゼロだ(涙)。ただ、もしかすると12月に大久保にある某ハコで知人のNさんとOさんとネオンとで何某かのイヴェントが実現するかもしれないという淡い望みが少し。Nさん?Oさん?誰?かなり著名な方々です(笑)。
 ライヴのオファーもなければカネもない。だから小銭稼ぎというわけでもないのだが、大昔売っていたダンボール・バットの古いデモ音源をCD-Rでちまちま再発することにした。というのもライヴの常連のお客さんに是非売って欲しいと請われたから。2000年頃に掘っ立て小屋みたいなスタジオ(今もあるのか、新宿ゴールデン街のハズレにほんとうに掘っ立て小屋の風情で立っていた。そこのオヤジが手品師クズレでいつもリハのあとに頼んでもいないのにつまんない手品を見せられるのが常だった!それと、自慢はデヴュー前の「ゴー・バンズ」がウチのスタジオを使っていたってことだった!)でこれまたショボイ機材で録音した紙のようにペラッペラの音質のデモ音源に当時のライヴ音源を併せた14曲入り(71分)のもの。人生の汚点のような洗っても落ちないパンツのシミのような恥ずかしい過去の遺物たる色あせた音源を、わざわざまた日の下に曝け出すことになるとは!!

 
しかし、全ての曲を否定するわけではない。今でも再演したい、あるいはいつかきちんとした録音物にしたいと思う曲も中には混じっている。今はキーボードが不在のためやりたくてもやれない曲もある(ピアノが重要だったりする曲ね)。けれど、今となってはなんでこんな曲を作ったのか理解に苦しむ曲もある。むしろそういう曲のほうが多いか?(笑)寄せ集めのデモとはいえ見事に方向性がバラッバラである。こんなデモを受け取っても受け取った側は困惑するだけだろう。そんなデモをあちこちのレーベルだのに送りつけていたわけだ。そりゃあ、どこからも相手にされるわけがない(笑)。こんな音源がまだまだたくさん眠ってる。そりゃあ28年もやってりゃね。まあ欲しい人がいればの話だが、今後も、ヒマを見つけて古いデモ音源を発掘・整理してCD-Rで再発してゆこうかと思っているのだ。まあ、身辺整理だな、オレの。
 最近、鼻毛に白いものが混じる。モミアゲにも(下の毛はマダ!!)。確実に死は近づいている。来たれ、死ヨ!!だ。気がつけば28年来の相棒、ウチのギターのサムソンもアゴヒゲの半分が白くなっていた。風貌がまるでヤギか浦島太郎だよ。お互いこんな稼業が28年も続くとは思っていなかったね。運命の出会いというか因果な出会いというか28年前に出会ってなかったら今頃お互いまっとうな自称中産階級クラスの社会人としてネコの額のような庭にチューリップなんか植えるような生活を送っていたんだろうか?ああ、アホらしい。
 向こうは長髪のヘヴィメタ野郎でこっちはテクノカットのニューウェイヴ馬鹿だった。ヘビメタとニューウェイヴなんてフツーに考えればサルとイヌみたいな水と油のような組み合わせだがなぜかウマが合っちゃったんだね。ご愁傷様。

 いつの間にか外のセミの声が止んでいた。もう死んだのだろうか?
 22日のライヴ、お待ちしています。
 あ、あと、ライヴのオファーも地獄の底から待ってます。



追申:上記ブログに書いたCD-R通販します。注文受け手からの受注生産です(笑)。15年前のチープな音源ですのでそのへんはご理解ください。税込み1000円。送料はサービスしますが、振込み手数料はご負担ください。ご希望の方はご一報ください。




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ダンボール・バットのニューアルバム「壊れたカセットはAOR」、みなさんにはもう聴いていただけたのだろうか?お求めは下記の各サイト、店頭にてどうぞ。デイスクユニオンでは店頭・通販ともに特典が付く模様(右写真:缶バッヂとCD-R。なくなり次第終了)。アマゾンは送料タダタワーレコードも1500円以上はたしか送料タダ(店頭でお買い上げの方にはCD-R付きます)。また、名古屋市今池の中古CD店「ワイルドハニー」さんと、京都市の市役所近くの中古CD&古書店「100000tアローントコ」さんの店頭でも取り扱い開始しましたのでお近くの方は是非!また、京都「トランスポップ・ギャラリー」東京・中野の「タコシェ」ではCD及びオリジナルTシャツ販売中です。高円寺「円盤」にもCD入荷しました。JET SET RECORDHMV、他でも販売中!
※Tシャツご希望の方、通販しますよ。ご一報ください。





ニューアルバム情報!
「壊れたカセットはAOR」/ダンボール・バット
発売中!(2015.6.25発売)

全14曲(約1時間収録)/1500円+税/
見開き紙ジャケット/歌詞・ライナー付き
作詞作曲・録音・ミックス・プロデュース:AMI
ジャケ画:逆柱いみり
CD帯・推薦文:コモエスタ八重樫

解説:岡村詩野、湯浅学
寄せ書き:
小野瀬雅生(クレイジーケンバンド)、
大田譲(カーネーション)、ホッピー神山
ゲスト・ヴォーカル:
蒼衣スイミング、市場大介(美人画家)、
Miiss Donutfromアメリコ)<敬称略>




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★今夜のBGM★
ロキシーミュージック界隈でもおなじみの名ギタリスト、クリス・スペディング。世間ではロケンロール1本の人かと思われているがこんなジャズロックもやっていたのだ。夏の終わりにいいでがんしょ?71年アルバム「無言歌」より




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▼今後のイヴェント予定▼

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【ダンボール・バット】ライヴ

8月22日(土)@六本木「新世界」
【音頭ナイト2015】

※ダンボール・バットはPM9:30~約50分のステージです。
PM17:30 OPEN PM23:00 CLOSED
予約¥2500+1d 当日¥3000+1d

DJ:清水郷/スモール出版DJ課/はかせ
<ゲストDJ>珍盤亭娯楽師匠
ライヴ
①装置メガネ<テクノポップ>
②その名はスペィド<セクシーアイドル>
③サロメの唇<昭和歌謡>
④ダンボール・バット<無国籍>

※カレー屋台の出店あり

ライヴのご予約、お問い合わせは▼こちらのフォームから。当日お昼まで受け付け!




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追伸:ダンボール・バットの告知・事務作業を手伝っていただける「ボランティア・スタッフ」募集中(ネット環境に慣れている方。)
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▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
▼ディスクユニオン

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))


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