正月の休みの間の約2日と半分ほどを費やして、¥1500のアコースティックギターと格闘。結果なんとか妥協できる音が録音できたところです。年末に一人スタジオにこもってちゃんとしたマイク(シュアーのゴッパチ)で録音したヴァージョンが気にいらず(いや、それ以前に、ウチのバンドのギターの奴に弾いてもらったテイクがあったのですが、それも気にいらず・・・)、結局、ウチの部屋でどこのメーカーかも分からない千円くらいのオモチャみたいなマイクにこれまたオモチャみたいな真空管のプリアンプをかませて、当然、「防音設備」など無いガラクタに埋もれた部屋で、家のすぐ近くを通ってる青梅街道を行き交う車の騒音も気にせず強行録音。マイクの角度を変えたり弾き方を変えたり逆立ちしたり発狂したりしながら試行錯誤の末に完了。納得いかぬ部分が無いとは言えないのですが、妥協というか引き際というか最後はある程度の「あきらめ」が肝心なわけです。特にオレみたいにレコーディングの大半の時間を一人でやっていると、ついつい作業に没頭し客観的に見れなく(聴けなく)なり、他人から見ればどーでもいいような細かい部分ばかり気になってそこだけ永遠とこねくり回し悩み・・・・・・例えば、お客に出す焼きソバに乗っける紅ショウガの本数は30本がいいのか31本がいいのかを永遠と悩んでいる中華料理屋のコックのようなもの・・・・・・結局収集がつかなくなるといった悪循環に陥ることしばし。徹底的にやらなければ気がすまないというオレの貧乏人特有のつまらぬ性格にも関係しているわけですが、適当なところで妥協していかないと、こんなペースで録音を進めていたらアルバム1枚完成させるのに何年かかるのか分かったもんじゃありません。基本的にダンボール・バットが目指しているのは「ROCK」(!)のアルバムなわけですから、あんまり細かい部分ばっかりミチミチといじくりまわしていても、ただでさえショボイ音が精神的な部分も含めて余計みみっちくなりそうですからね。ザックリと行く所はザックリと行かないとミック・ジャガーに怒られます、と、頭では分かっているのですが、ミキサー卓の前に座って納得いく音が出来るまで一日中バス・ドラムの音だけ聴いていたっていうアンディー・パートリッジ(XTC)の偏執狂的な血がオレの体にも流れていることも事実なのですが、それは天下のアンディー・パートリッジだから有効なわけで、そんな血、たとえオレに流れていても一銭の得にもなりゃしません。
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▼今夜のBGM
年末からオレの頭ん中でリフレイン。なんてことのない、たったギター一本の弾き語りが時に胸を打つ。
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