阿呆と呼ばれてもいい。馬鹿呼ばわりされても結構。妥協はやっぱり出来ない。いや、妥協するしないというレベルの問題じゃないでしょ、これ。妥協以前です。紅ショウガ1本とか2本とかの違いのレベルの話(前回の日記参照)どころではない。こんな中途半端なもの世間にさらすわけにはゆきません。デモ・テープ作っているんじゃないんですから。アルバムをリリースした後でここはもっとこうしておくべきだったとか、録り直しておくべきだったとか、そういう後悔をこの先ずっと引きずって生きていくのはご免です。後々出来るだけ後悔を生まずに済むよう最後まで八方手を尽くしとことんまでやってみるべきではないのか。それが自己満足と言われようが、それが一銭の得にもならない事だろうが、そして、それがどんなくだらない、どんなにゴミのような曲であろうが!!
去年の秋の終わり頃から始めた我がバンド「ダンボール・バット」のニューアルバムのレコーディング。最初に録音したドラムの編集&修正作業にその後の大半の時間を割かれたもののその作業も一旦は完了し、その後、ギターとベースをオーバーダブ。あまりにも過酷な連日のレコーディング作業のため、録音機械もそれを操る人間(オレ)も途中泡吹いてダウンするというアクシデントがあったもののなんとか乗り越え年越し。そして、来週にはキーボードとコーラスのオーバーダブを、という段階にまで辿り着いた今になって、ドラムの「ほころび」が新たにあちこちで発覚。バラバラで録ってあるドラムの各パーツの音をバランスを取りながら2チャンネル(ステレオ)にまとめるという作業を年明けからやっていたのですが、その一連の作業の中での発覚。しかし既に修正しようにも修正しきれない段階まできており、じゃあ、これで妥協するのかオマエ?と自問自答。なんとか自分の耳をごまかそうとドラムの音から注意を逸らせて他の音を聴こうと努力をしてみるも、生まれついてのつまらない意地と頑固なこだわりと腐れプライドがムクムクと鎌首を持ち上げだし、そうなるともうコントロール不能。編集作業のため一日中同んなじ曲をヘッドフォン越しに軽く百回以上大音量でプレイバックしながら聴き続けたために半分馬鹿んなってる耳の奥で、そして放心状態の心の中で葛藤、葛藤、また葛藤。今、目の前のスピーカーから聞こえているドラムの音、そしてプレイは120歩譲っても自分の納得できるギリギリのラインにはまだまだ遠い音。このまま、妥協して作業を進めるのが得策か、この2ヶ月間、動悸・めまい・吐き気に襲われながら続けてきた編集作業を全て「おじゃん」にしてまででも新ドラマーを起用して録音をやり直すのか?。キチガイ!アホ!スカ!アンポンタン!この2ヶ月の徒労が脳裏をかすめてゆく。こんなことならもっと早く決断すべきだった。しかし、一晩寝て、オレの気持ちは既に8割方一つの答えのほうに傾き出しています。それは「やり直す」。今回の問題点はプレイヤー側の非だけではないことは明白。プロデューサー、録音技術者としてのオレの未熟さ非力さが多分にあるわけです。人間は失敗を経験して成長すると申しますが、この録音も、やり直すからには成長の跡を残さなければなりません。この2ヶ月間のゴミのような苦渋の日々をも肥やしに替えて再レコーディングに臨まねばなりません。全曲録り直すのか、一部に留めるのかは検討中。ただ、既に録音の終了しているベースとギターについては問題ないのでそのまま使用。来週録音を予定しているキーボードとコーラスについても予定通りに執行。ドラムを録り直すとすれば2月に入ってからになる予定。1月中には全ての録音を終わらせるという当初の計画も水の泡。春が来て、夏が来て、秋が来て、また冬が来て。このアルバムが陽の目を見るのは果たしていつになることか、誰にも分からない。人間だもの。天国のブライアン・ジョーンズにでも聞いてみてください。
▼今夜のBGM
こんなクソっ寒い、こんな全てがイヤんなるシケった柿の種のピーナッツみたいな夜は、安酒チビチビ、こういう曲でも聴いて、永遠にやさぐれていたい気分。
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