2011年8月2日火曜日

裸のラリーズをダビングしたテープが見つかりません。



なでしこジャパンの選手たちが着ていた全員揃いの紺のブレザーが話題になって、それまで一般には市販はしていなかった製造メーカーが「売ってくれ!!」というあまりにも多数の殺気立った声に気圧(けお)されて急遽一般販売を開始したところ即日完売したという阿呆極まりないニュースを先日耳にし、ミーハー根性丸出しの昨日までサッカーのサの字も知らなかったような流行モノにならなんでも飛びつく安易で気の狂ったスットコドッコイな連中がこの世の中にはどんだけいるんだろうかと空恐ろしさを覚えたのと同時に開いた口が塞がらない状態に陥っていたところです。そんな連中に比べたら、たった今スタジオの帰り道、ウチの前の横断歩道ですれ違ったママチャリにまたがってスーパーで買った野菜と洗剤で山盛りのビニール袋を前と後ろのカゴに乗っけて立ちこぎしていた小太りのオバチャン(推定52歳)の息子のおさがりを無意識で着ていたであろう「GREEN DAY」のロゴが入ったTシャツのほうが1000倍まっとうに見えたわけです。オバチャン、あんたは正しい。

さて、たった今近所のスタジオから帰還してきたところであります。わがポンコツ・バンド「ダンボール・バット」のニューアルバム『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』のレコーディングもいよいよ佳境に入り(いつまで佳境なの?)、本日、メンバー全員召集しまして、最後に急遽追加収録することになったインスト曲(「語り」入り)の録音を決行してきたところであります。本日行った録音はいわゆる「一発録り」という手法。全員が「せーの!」で録音するやり方。つまりライヴ録音ってやつです。これまで録音を続けてきたアルバム収録予定の他の曲は、基本的に楽器は全てバラ録り。つまり、最初にドラムを録って、次にベース、ギター、キーボード、歌、etcというように音を順番にバラバラで録音し重ねてゆく緻密な録音方法を取ってきたわけですが、アルバム全体の風通しを良くするという点からも、1曲くらいラフな演奏の少々ぶっ壊れたノリの曲があってもいいんじゃないか、という自称“高円寺のトッド・ラングレン”ことワンマン・プロデューサーのオレのアイデアから本日の録音にあいなったわけです。曲は何度かブログでも書きましたが、ニールヤングの名曲(名盤)♪「渚にて」からインスパイアされて作った(か、どうか覚えていないんですが、そういうことにしておいてください)、タイトルそのまま♪「渚にて」。夏の終わりの人影まばらなどこかのビーチ(フランス語圏が望ましい)。空には雲の間から薄日が差している。寄せては返す小さなさざ波が徐々に大きな波へと変わり虹色に輝く幾奥粒の波しぶきとザザザーっという波の大音響と共にひと夏のある男女の恋物語も波に呑まれ淡い夢と消える・・・といった言葉で書くと他愛も無い三流昭和歌謡のような駅前の場末の喫茶店の壁にかかってるラッセンの下品な絵のような安っぽいイメージの曲でありますが、しかし、何はともあれ録音した音を聴いてください、奥さん!!結構これヤバイんじゃないですか?!夏なのに鳥肌立ちましたもん、ボクちん(クーラーの効き過ぎのせいじゃありません。節電節電!)。オレはマイクにデレイ(エコー)をかませたブルース・ハープ(ハモニカ)でメンバーらの演奏を援護射撃。オレのマイクが拾ったほかのメンバーの音がデレイで更にぐでんぐでんに波紋を広げ拡散し、フィードバックを起こし、ギターのファズが唸りを上げると、ベースは宙をさ迷い、ドラムが海を真っ二つに割り、ピアノの連弾が波の壁を演出すればそこにヨレヨレの小宇宙が出現。アレックス・チルトンのぶっ壊れたソロ作や80年代の耽美が売りだった頃のイギリスの4ADレーベル、その辺りの音みたいな仕上がりを頭の隅に意識したつもりだったんですが、このショボイ機材と素人が短時間でやった即席録音にしては上々のデキなのではないかしらん。これでまたアルバムの完成が楽しみになってまいりました!!

耳鳴りともつかぬフィードバック・ノイズの心地よさに浸っていたら、久しぶりに裸のラリーズの♪「夜、暗殺者の夜」が聴きたくなりました。
取り急ぎ本日の報告など。
かしこ。




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今夜のBGM
パンクバンド「クラッシュ」のアルバムへの客演やその後のジョー・ストラマーとの親交でも知られるイギリスのSSW系ヴァイオリン奏者のソロ作。80年代初頭かのポップ・グループが主宰していたYレーベルからリリースされたアルバムに収録の本曲。その肝心のアルバムが入手出来ず苦慮しております。おまけに未CD化の模様。見っけたらご一報ください。ダダっ子がネコとじゃれあいながら歌ってるような素朴で素っ頓狂な声と枯れたバイオリンの音色の対比がストレンジでありながらも郷愁を誘う赤ちょうちんの下のグラス酒。
♪Low Down Dirty Weakness / Tymon Dogg('84)


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【ダンボール・バット情報局】

次回ライヴ:2011年8月14日(日)
@東高円寺UFO-CLUBにて
「不埒なゴールデンショー」

18:00開場 18:30開演

競演:
>ブラッディーメリー(ex奇形児)、
>らいむらいと、
>バンビーニ、
>クラーク内藤、
>DECO D'ECO

※当ダンボール・バットは最後PM9:30頃からの出演です。新曲もご用意。

前売 ¥1,500・当日 ¥2,000
(前売/当日共にドリンク代別途¥500要)
前売りのご予約はこちらから
※当日のPM12:00まで受付中!
①ご予約の際は、お名前と枚数を明記してください。
②追って確認のメールを差し上げます。
③当日受付にてお名前をお申し出いただき「前売り料金」にてご入場ください。
④予約をしたものの当日都合でご来場になれない場合、こちらへのご連絡は不要です。
また、その場合のチケット代・キャンセル料等は一切派生しませんのでご安心してお申し込みください。


▼UFO-CLUBへの道順
東京メトロ「丸の内線・東高円寺駅」下車徒歩3分。
青梅街道と環七との交差点角











◆待望のニューアルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」地獄のレコーディング快調!秋までにはなんとか発売予定!
◆ダンボール・バットでは、出演依頼、ファンの方、サポート女性コーラス(経験者)等随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/


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▼DANBALL BAT最新PV▼
滿民の敵(PUBLIC ENEMY)/DANBALL BAT feat. JON(犬)



▼DANBALL BAT最新ライヴ映像▼
LIVE at UFO-CLUB(TOKYO) on 12.6.2011


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