2011年8月9日火曜日
トッド・ラングレンとセミしぐれ。
ウチのバンド「ダンボール・バット」のライヴは今度の日曜日、8月14日に毎度おなじみアンダー・グラウンド・ロックのメッカ(?)東京は東高円寺のUFO-CLUBにて。毎回曲順で悩むんですが、今回は間にブログにも書いた新曲のインスト「渚にて」を挟み、2年ぶりくらいでやるちょっとアダルトな曲なんかも入れつつ、いつもと若干違うノリの曲順を無理矢理ひねり出したんですが、これが功を奏するかしないかは当日開けてみてのお楽しみです。ライヴというと衣裳も毎回悩みの種です。なにせ貧相なワードローブしか持ち合わせておりませんので・・・。とはいえ、貧相でも貧相なりにできるだけセンスのいいものをと心がけるようにはしているのですが、1年くらい前に撮ったライヴの映像とかを観るとなんでこんな格好してやったんだろうか、と、猛反省することしばし。その時はよかれと思って着たのでしょうが、あらためて自分のセンスの無さに閉口。やってる音楽もダサイし衣裳もダサイじゃ、MARQUEE(マーキー)とか、憧れのハイセンスでオシャレな音楽雑誌にはどうあがいても取り上げられっこないと痛感。そんなこんなで、本日、朝っぱらから今度のライヴの衣裳決め。ズバリ、今回は、ジーンズでやろうかなと、たまたまその時はいていたジーンズを見ての咄嗟の思いつき。そういえば20年ライヴやってるけどジーンズでライヴやった記憶がない。憧れのゲンズブールぐらいになれば、洗いざらしのシャツに素足にジーンズってもの様になりますが、オレがそんな格好したらドン小西に怒られた石田純一の成れの果てみたくなるのがオチですから、ジーンズはジーンズでも別なコーディネイトで攻めてみたいと思うわけです。女子系の古着屋で買った上着やら300円で買ったネックレスやらで着飾ってボサボサの髪の毛のまま姿見の前でフフフン~とポーズしてみればオレのジーンズ姿もまあ案外悪くない。例えるならジム・モリソンに憧れてる二日酔いの中年のオカマというか1979年くらいにはいたかもしれないニューヨークの裏路地のポン引き風情。ピーコのファッション・チェックでケチ付けられそうだけど、まあいいや。衣裳にかける金もないし、今回はこれでピース。
さて、先週くらいまではどんよりとした日が続き、大した暑い日もなく、願わくばこのまま夏が終わってくれればいいな、と、殺してやりたいくらい夏が嫌いなオレは密かに思っていたわけですが、そんな矢先、ここ数日来にっくき猛暑が戻ってきました。最悪です。このまま冷夏にでもなってくれればいいのに。米が不作になろうが、海の家に閑古鳥が鳴こうが、知ったこっちゃない。そう思っていた矢先です。とにかくオレは今年の夏を乗り越えなければならないのだ。いくら見晴らしのいい風通しのいい5階のこの部屋といえ冷房もない中での(積極的に節電に協力中!)レコーディング作業はまさに熱中症と背中合わせの命がけ。保冷剤を首に巻きほぼ全裸で塩を舐めつつ江戸時代の砂金堀に従事する罪人の如くまさに命削っての気の遠くなるような作業。近所の林で鳴いてる余命1週間のセミたちのその死を覚悟した決死の鳴き声ももはや他人事ではない。セミと共鳴するボクちん。なんなんだオレ、バカ?機材もたびたびメルトダウン。落ち葉がガラス窓を叩き、やがて雪が降り、そして桜が咲き、新緑が芽吹き、そして田畑には水が張られ、そしてセミが鳴く季節へと・・・。時が経つのは本当に早いものです。去年の秋から続けてきた我が「ダンボール・バット」の鬼畜のニューアルバムのレコーディング宅録作業もいよいよ大詰めに!!そして、宅録作業机の上には、先日大金2800円も出して買った新刊本の「トッド・ラングレンのスタジオ黄金狂時代」なるハードカーバー本が鎮座。くじけそうになるオレの尻にトッド・ラングレンがやさしく蹴りを入れてくれるのです。表紙に写るすっとぼけ顔のトッドに向かってオレはお神酒(みき)を供え自分のレコーディングの無事を祈り拍手(かしわで)を打つ。もうこの2,3日、ウンコするにもメシ喰うにも電車乗るのもこの本片手に読み耽っております。そんじょそこらの伝記本とは作りが違います、コレ。相当突っ込んだ内容で、スタジオでの実際の録音手順やらレコーディングに使われた機材の詳細なデータまで載っている。ファンからすれば目からウロコの新たに知る新真実の連続に失禁寸前。一番最初に開いたのは当然XTC「スカイラーキング」のレコーディング秘話(これが本当面白い!)。他にも、トッドが手掛けたニューヨークドールズやらパティ・スミスやらホール・アンド・オーツの一番売れなかった実験作「ウォー・ベイビー」の話やら、大デブのミートローフの糞ロック・オペラ「地獄のロックライダー」の話やら、オレの敬愛するサンフランシスコの変態系演芸バンド「チューブス」の話などなど、本人はもちろん、多数関係者らの話がとにかく充実・具だくさん。そして、とどめは初めて目にする噂のトッド・ラングレン自前のユートピア・スタジオの外観の写真。丸太で出来たまさに森の中に建つ掘っ立て小屋の如く。ここはツイン・ピークス?!凄い・・・。
●8月14日(日)のダンボール・バットのライヴの詳細及び前売り予約は本ページの下記参照ください。
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▼今夜のBGM▼
多分日本でこのバンドが好きな奴って、もはやオレとキャプテン・トリップ・レコードの社長の松谷さんぐらいじゃなかろうか?この時代、すでに変態っぽさは薄れてしまったものの、トッド・ラングレンの好プロデュースによるアルバム「リモート・コントロール」からの夏向きなアーバン・ディスコな1曲。このバンドの初来日公演の際、前座を努めたのはYMOだった(@中野サンプラザ)というのはもはや語り草。
♪PRIME TIME / THE TUBES('79)
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【ダンボール・バット情報局】
◆次回ライヴ:2011年8月14日(日)
@東高円寺UFO-CLUBにて
「不埒なゴールデンショー」
18:00開場 18:30開演
競演:
>ブラッディーメリー(ex奇形児)、
>らいむらいと、
>バンビーニ、
>クラーク内藤、
>DECO D'ECO
※当ダンボール・バットは最後PM9:30頃からの出演です。新曲もご用意。
前売 ¥1,500・当日 ¥2,000
(前売/当日共にドリンク代別途¥500要)
前売りのご予約はこちらから
※当日のPM12:00まで受付中!
①ご予約の際は、お名前と枚数を明記してください。
②追って確認のメールを差し上げます。
③当日受付にてお名前をお申し出いただき「前売り料金」にてご入場ください。
④予約をしたものの当日都合でご来場になれない場合、こちらへのご連絡は不要です。
また、その場合のチケット代・キャンセル料等は一切派生しませんのでご安心してお申し込みください。
▼UFO-CLUBへの道順
東京メトロ「丸の内線・東高円寺駅」下車徒歩3分。
青梅街道と環七との交差点角
◆待望のニューアルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」地獄のレコーディング快調!秋までにはなんとか発売予定!
◆ダンボール・バットでは、出演依頼、ファンの方、サポート女性コーラス(経験者)等随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/
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▼DANBALL BAT最新PV▼
滿民の敵(PUBLIC ENEMY)/DANBALL BAT feat. JON(犬)
▼DANBALL BAT最新ライヴ映像▼
LIVE at UFO-CLUB(TOKYO) on 12.6.2011
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