2012年4月24日火曜日

ドラッグとビッグバンの法則。


   国内外の大物アーチストも大挙して出演する、とある有名野外音楽フェス。一般からのバンド公募の審査員を任されたある一人のミュージシャンが、自分が審査員に選ばれた抱負を動画の中でしゃべっている。直接の面識はないがオレも良く知っている男。オレと年齢もそんなに変わらない。片や有名ロックフェスの審査員。片やそれをモニターのこちらから鼻水垂らしながら強烈な嫉妬心を燃やして見ている自称ミュージシャンのオレ。一体なんなんだこの現実は?!今まさに画面の中ではにかみながらも余裕の態度でしゃべっているその男と、毎回たった10人の客をライヴに呼ぶのにも四苦八苦しているオレとの間に横たわっている、その目には見えぬが確実に「アマゾン川」ほどの距離を湛えている「差」とは一体何なんだ?ナニが違うのさ?あん?才能?知性?カリスマ性?ポピュラリティ?オレの書く曲はこの男の書く曲に比べてそんなに劣っているのか?いや、ただオレには「運」がないだけなのだ!!運から遠く見放されているだけなのだ!!運!!運!!運!!ドヨ~ンっ!!クソっ!!と、パソコン机をひっくり返しそうになり我に帰る。
  
  ヒトはこういう状況の時に宗教やドラッグや諸々の犯罪に走るんだろうな、というくらいの最悪の精神的状況。かのルー・リードだってイギー・ポップだってレナード・コーエンだって清水健太郎も恐らくこんな精神的状況下でドラッグやシャブに走ったんだろうと、今の自分が置かれている状況や気分を重ね合わせ、さらに過度の自惚れや妄想を混ぜこぜにした上での勝手な推論。でも有名人はいいですよ。イイ悪いは別として、ドラッグやって捕まってもそれも芸のコヤシのうちっていうか、話題にもなれば、後々振り返った時にその経歴にハクの一つも付くってもんですけど、オレのような最下層の無名ミュージシャン(自称)がたとえドラッグに手を出して捕まってもただの愚かな一犯罪者で終わりですから。「杉並区在住の中年の男・・・自称、ロック・ミュージシャン・・・が音楽リハーサルスタジオ内のバスドラムに頭突っ込んだままヤクブツを吸引中に現行犯逮捕」、なんて。それにイギー・ポップはまだ恵まれていますよ。ドラッグにまみれやさぐれてたわけですけど、そんな地獄の底から救い出してくれたデヴィッド・ボウイという言うなれば天使のような強力な存在がいたわけですから。ここ高円寺にはボウイもいなけりゃ、無神論者のオレには神も仏もありません。

  ところで、こういう最悪の精神状態に陥っている原因の9割は、現在の自分の音楽活動の八方塞りのどうにもならない状況への苛立ち、焦り、そして自分に対する不甲斐なさ無力感などからによるものです。ここまで世間から無視され続けると、まるで、自分の作る音楽だけでなく、人間性までをも全否定されているような気分に陥ります。いや、でも、事実否定されているのでしょう。たかが2~300枚のCDを売りさばくのに心砕いたり、たった10枚か20枚のライヴのチケット・ノルマに毎回思い悩んだりする必要はないはずです。この時代において、自分の作る音楽はやはり間違っていて、永遠に理解されない、誰にも必要とされていない音楽なのだ、と、痛切に感じる今日この頃です(永遠に理解されない、誰にも必要とされない音楽がこの世の中にあってもいいのかもしれませんが・・・)。他人の人生がみんなバラ色に見える。なんで、みんな順調なんだろう?なんでオレだけが・・・そう、自惚れた阿呆がよく陥るドロ沼スパイラルに只今足をとられ中。こんな阿呆は世の中にゴマンといるのでしょう。客観的になれない、冷静な判断がつかない、悪いほうへ悪いほうへとしか思考が働かない。分かっちゃいるけど、負の連鎖が断ち切れない。生まれ付いてのマイナス思考人間。マイナスのエネルギーをどんどん体内に呼び込み中。この負のエネルギーを発電とかに生かせぬものか?されど、このマイナス・エネルギー、溜まりに溜まって飽和状態になって行き着く先はやはり「死」なのでしょうか?いや、願わくば、マイナス・エネルギーの大爆破(ビッグバン)を引き金に、それが相対性理論や量子力学などから引き出される複雑な化学反応のもと、長大なプラスのエネルギーへと瞬時に転化、忽然と目の前の海が真っ二つに割れ、そこにオレの進むべく道が突如として現れる!そんな映画「十戒」のような奇跡が起こることをただただ祈るばかり。

 「世の中は絶対に自分の思う通りには動きません。そんなものと真正面から向き合うから不幸になるのです。仔犬や仔猫と遊ぶような心構えで世の中に接するのが吉です。“仔猫が言う事を聞かない!”と言って自殺する人はいません」
(「プロ無職入門」高木壮太・著<P-VINE BOOKS>より抜粋)

  思い通りに事が進まない状況の中にあっても、その状況を逆に楽しむぐらいの余裕の持てるニンゲンにならなければ、いつか本当にぶっ壊れるよ、アンタ!(オレに言ってるんだよ!このヘタレがっ!!)  


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▼今夜のBGM▼
この歌を聴くとオレなんて本当の「闇」をまだ見てもいないのにただいい気になって人様の同情を買おうとしているだけの姑息なニンゲンじゃねぇーかよ、と痛感せられると同時に、「まあ、ほどほどにやれよ」と、しゃがれ声のジョニー・キャッシュに肩をポンポンと叩かれながら杯(さかずき)を交わしたような気になる。すまねぇ、兄貴。 ♪I SEE A DARKNESS / JOHNNY CASH('94)


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★AMIのソロユニット始動(マジ?!)に向け、鍵盤奏者(ピアノ、キーボード、アコーディオン)急募。その他にも、ヴァイオリン、アコギ、バンジョー、etcも募集中。年齢性別国籍テク不問。できれば杉並区近郊の方(高円寺でのリハに来られる方)。お気軽に!

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被災地支援コンピレーション・アルバム【PLAY FOR JAPAN 2012】参加のお知らせ・・・・
音楽配信サイトのOTOTOY企画制作による被災地支援コンピレーション・アルバム「PLAY FOR JAPAN 2012」のVOL.3にダンボール・バットも新譜から1曲参加させていただきました。3月11日よりダウンロードのみによる販売となります。売上金は日本赤十字社を通じて被災地へ寄付されます。詳しくは下記サイトを参照ください。ご協力おねがいします。
http://ototoy.jp/feature/index.php/2012031101

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◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/

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▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM


▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』 ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード
▲2012年1月31日発売 ▲全11曲(約42分)収録
▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI
▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付
▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー)
▲ジャケット写真&デザイン:常盤響
▲ライナー:岡村詩野&湯浅学
▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田
▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷)
▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略>

▲収録曲
「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲

▼下記各オンラインショップにて販売中!
[AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス]
※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。
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■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326

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▼DANBALL BAT最新ライヴ映像V▼
「ファッション革命」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」収録曲・2012年2月16日レコ発イヴェント時の映像)


▼DANBALL BAT最新PV▼
「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)



▼DANBALL BAT最新PV▼
「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」/ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)



▼DANBALL BAT最新PV▼
「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)


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