2012年11月2日金曜日

噛んだガムでアリ塚を作り続ける阿呆はニューオーダーを聴いていた。


 「寝言でも言わない」・・・先日、<衆議院>解散の時期を聞かれて野田総理が真顔で答えたコメント。ニュースでも話題になった発言ですが、この人が総理大臣になって吐いた言葉で唯一オレの心を打った言葉であります。さっそく「書」にしたためて我が家の床の間のニーチェと相田みつをの言葉の間に飾ろうと思います。
  ニーチェ曰く「自分の一日の三分の二を自己のために持っていない者は奴隷である」・・・だそうです。そうか、オレやっぱり奴隷なんだ。あん?今頃気付いたの?やっぱ阿呆だわ、オレ。そんな、阿呆のオレが昼間通っている会社という名の奴隷農場。最近何かと締め付けが厳しくなり、ストレスは溜まる一方。おかげで、シゴト中のイライラは募るばかりで、自然と噛む「ガム」の量も増えてきました。一日中クチャクチャ噛んでいますので、一日が終ればガムの噛み終わったカスで机の上に毎日アリ塚が立つほどです。しかし勿体ないなこのガムの噛みクズ。なにか使えないでしょうか?冬、窓の隙間から部屋に入り込むスキ間風を防ぐパテとか、紙粘土みたくこねて固めて乾燥して色塗れば貯金箱とかぐらい作れるかもしれませんし、ヒモ状に1mぐらい繋げて賽銭箱に垂らせば5円玉ぐらいせしめるかもしれません。それにしても、このままいくと、ガムが昼飯代わりになりそうな勢いです。ガムでお腹一杯。辞めりゃあいいのにそんなシゴト(笑)。精神衛生上よくないことは火を見るより明らか。
  しかし、この歳で贅沢は言っていられません。手に職もないこんなオレに何が出来るんでしょうか?オリジナリティ溢れる曲が作れます。ユニークな歌詞も書けます。頼まれればエロ本の絵も描きますし、ちょっとエスプリの利いた文章も書けます!・・・って言ったところでそれで生活が成り立つ見込みまるでなし。芸は身を助くと言いますが、身を滅ぼしかねないのがオレの現状。せいぜいオレに出来るのは皿洗いか便所掃除か草むしりくらいだろうか。いや草むしるにしたって技術はいるはずです。あのカルト・ヒーロー(?)、アレックス・チルトン先生だって晩年死ぬ間際(って言ったってまだ59歳の若さでしたけど)はニューオリンスのド田舎で音楽活動を地味に続けながら皿洗いのバイトしてたっつうじゃないですか。それを言うなら、わが師、ブコウスキーだって然り。文章を書きながら、詩を書きながら、様々な過酷でクソな労働に従事されておりました。敬礼!!
  それにしてもですよ。曲作っても作っても一銭にもならないって切ねぇーもんです。そう、今年はオレにしては珍しく頑張って曲作りました。ソロ用に約12曲。途中で頓挫したままだけどJON(犬)とのデュエット予定曲2曲。そして、バンド用(ダンボール・バット)の新曲も2曲。けど、それら未だ1円の金も産み出す見込みなし。まるで、ウンコと一緒。いや。ウンコなら肥料にもなり得るが肥料にすらならないのがオレの曲。切ねぇーなぁ。そして、明日も音楽とはハナクソほどにも何の接点も無い強制収容所並みの過酷な労働がオレを待っております。だれかこのどん底の井戸の底の腐臭漂う暗黒世界からオレを救い出してくれ!!ヤク中で廃人寸前だったイギー・ポップに手を差し伸べたデヴィッド・ボウイのような白馬の王子様はおらんのですか?!あん?!嗚呼、ダメだダメだ!結局はいつも人頼みじゃんお前は!だから屁っぷりなんだよ。だからダメなんだよ。明日もガム噛んで噛んで噛みまくってガムのアリ塚をまた一つおっ立てるのがせいぜいオレにはお似合いなのかもしれません。
  さて、わが腐れバンド「ダンボール・バット」の近況報告。キーボードが抜けちゃってにっちもさっちもいかず弱り果てておったわけですが、とりあえず、キーボード無しでどこまで出来るかやってみましょう、ってことで先週からスタジオに入り始めまして昨晩もリハを決行。先週、キーボード無しでの第1回目のリハの時は、なんか気分も上がらず、アンサンブルのスカスカ感ばかりが耳につき、スタジオの中には(心の中にも)どこからともなくスキマ風がビュービュー吹いておりました。キーボードの抜けた穴のデカさを改めて痛感し、果たしてこれでやれるのか、と、正直お先真っ暗な気持ちで一杯でした。しかし、一週間が経ち、夕べのリハでは“なにかが吹っ切れた”感がスタジオの空気に漂い出しておりました。そう感じたのはオレだけかもしれませんが、何か暗闇の中に一点の光が見えたような気がしたのです。「次のライヴはキーボード無しでもいけるかもしれない。」と、オレにそう思わせるきっかけになったのが新曲でした。その完成度が予想以上に素晴らしさかったからかもしれません。キーボード無しでも対応可能な新曲を!と自分に言い聞かせ、今回試しに2曲を書き、そのうちの1曲が夕べのリハで完成したのですが、これがヤバいんです(笑)。正直家でデモを作った段階では、果たしてこれをバンドに置き換え、しかもキーボード無しで本当にいけるのか?と、心配だったのですが、いざフタを開けてみれば大正解のドンデン返し!!毎度の自我自賛で恐縮ですが、これの曲はイイ!!ソー・クール!!まさに1979年頃のオレが理想とするところの「ニューウェイヴ」直球ど真ん中な匂いがビシビシとしてきます。歌っていて、演奏していてこんなに気持ちいい曲はそうあるもんじゃありません。キーボードレスが全く気にならない、いや、かえってキーボードが無いスカスカ感が功を奏しているような気がします。薄っすらとしたファンクネスさえ感じたものです。ホワイト・ファンク。ロンドンっていうようはニューヨークだな、これ。ZEレコードにDEMO送ってみる?(笑)。16で刻むハイハットのチキチーチキチーってクローズとオープンの繰り返しの感じ・・・マーティン・ハネットのプロデュースでいきましょうよ。エヘヘヘ。・・・え?あ、スミマセン、一人でニヤけてました。オレのジェームズ・チャンス譲りのフリーキーなSAXが絡む、後半の7拍子(!)の展開もスリリング。とにかく早くみんなに聴かせたい!!もうキーボード要らないかも!!ってそれは言い過ぎか。ウプププ。
  そして、次回のリハからはキーボードレス対応用に書いたもう一個のほうの新曲に入ります。これもシンプルですがバンドでやったらきっといいはず。ライヴのエンディングにやってもいいかも。これもニューウェイヴしてるなぁ。デモ聴いたウチのギターに言わせりゃ「ちょっとだけニューオーダーっぽい」だそう(笑)。オレはデモが出来た瞬間はバービー・ボーイズ(笑)っぽいなと思ったんですが、って言っても彼らの曲なんて1曲くらいしか知りませんが、なんかそう思ったんです。いや、それを言うならやっぱりジュリー(沢田研二)の7インチのシングル・レコードのB面に入っていて欲しいですな、こんな曲が。「B面のくせにA面に負けず劣らずイイ曲じゃん。・・・え~と、作曲は伊藤銀二で編曲は後藤次利か・・・」そんなつぶやきが聴こえてきそうな曲です(笑)。それにしても、ニューオーダーなんてもう17,8年くらい聴いていませんが、20代前半の頃はソラで全曲歌えるくらいの大ファンでしたからね。多分、否が応でもオレの細胞の中のDNAに遠い記憶の一部としてベッタリ染み付いてしまっているのでしょう。それが何かの拍子で曲作りの際に自然と滲み出ちゃうのかもしれません。ニューオーダーか~、懐かしいなあ。いや、さすがにもう今さら聴きたい欲求は起きませんがね、「サイレント・ユア・フェイス」とか入っているのって2ndでしたっけ?薔薇の油絵のジャケットのやつ。あのアルバムはクールですよね。あのアルバムだけは今もたまに聴きたくなることあります。ちなみに、この新曲のサビ部分のドラム・パターンにはエコー&ザ・バニーメン(!)の名曲「ザ・カッター」から流用(笑)。なんですか、この大ニューウェイヴ大会な曲たちは!!いやあ、二十年ひと昔ってわけで、オレの原点である80sニューウェイヴを真正面から見直し再評価する時期が来たのではないかと。機は熟した。恥ずかしいことはなにもない。今こそ、ニューウェイヴを熱く堂々と語ろうじゃありませんか、みなさん!!
  話が逸れました。まあ、そんなこんなで、新曲も素晴らしく、また、既存の曲も2,3曲ほどキーボードレスでやってみたのですが、これはこれでありだな、という自分の中の“落としどころ”も見え始め、手応えは充分。キーボードが無い分、繊細さやカラフルさ、饒舌さといったものは後退する代わりに、今まで引っ込みがちだった生々しさだの、武骨さだの、やさぐれ感などが前面に顔を覗かせ始めました。ぜひともワイルド・ビューティーなダンボール・バットのステージにご期待ください。オレはとりあえず目の前の12月に控えている「ネオン警察」名義での初のソロライヴに集中するとして(その前に11月12日にトークショーあり!!)、ダンボール・バットの年明け最初のライヴは恐らく2月頭くらいに予定している雑誌「TRASH-UP!!」とのコラボ・イヴェント第2弾になる見込みです。 そして、キーボード無しでのライヴを目指すとは言え、引き続き、サポート・キーボディストは大募集中でありますので(出来れば女性!!)、基本的にギャラ無しでも快く引き受けていただけるプレイヤーの方よろしくおねがいします。先日も、なぜかバリバリのブラック~ソウル系のプレイヤーの方からの応募があったのですが、いやあウチは黒っぽさマイナス1200パーセントなんで米米クラブみたいなサウンド期待されても困るんです、と、丁重にお断りさせていただいたところです。

 緊急募集中!
ダンボール・バットではサポート・キーボディストを大募集中。
お気軽にお問い合わせください。


 ▼今夜のBGM▼
わが青春のニューウェイヴ・サウンド。文中にも出てきました、エコー&ザ・バニーメンのヒット・ナンバーであります。このヒンヤリとした空気感と疾走感。そして、1分47秒あたりで一気に噴出すオケの「洪水」に何度失禁したことか!!
 THE CUTTER / ECHO & THE BUNNYMEN('81)



 ---------------------------------------------------------


【イヴェント情報】


11月12日(月)高円寺「円盤」にて
「ダンボール・バット結成25周年でスミマセン・ナイト」

~ダンボール・バットのリーダーAMIの音楽趣味トークとミニライヴ
(ニューウェイヴ、グラムロック、B級C級レコードを肴に・・・)

ネオン警察のプレ生ミニ・ライヴも予定
ゲスト:屑山屑男さん(TRASH-UP!!編集長)、嶋田真由美さん(TRASH-UP!!デザイナー)
    MARI(ネオン警察/BLACK&BLUE)


開場 PM7:30
開演 PM8:00~
(CLOSE PM10:00頃)

料金¥1500(1drinkつき)
※本イヴェントは「当日券」のみとなっております。「前売り予約」のご用意はありません。




----------------------------------------------------------


【NEXTライヴ情報】


ネオン警察(リーダーAMIのソロユニット)
 ~初ライヴ決定!!
『ネオン警察・初出動!クリスマスを阻止せよ!』

■12月22日(土)新宿<カールモール>にて

PM19:00 OPEN / PM19:30 START

【出演】
ネオン警察:AMI(Vo、SAX、テルミン) with MARI(PIANO)from Black&Blue
【ゲスト】
蜂鳥あみ太=4号(網タイツ刑事)、ししはら慎太郎(テクノ獅子舞)

■料金:¥2500+1drink
※本イヴェントは「当日券」のみとなっております。「前売り予約」のご用意はありません。比較的小さな会場ですので、開場時間に合わせて余裕をもってご来場ください
※ご来場の方に漏れなく粗品を進呈。

▼ライヴ告知PV


--------------------------------------------------------------------

被災地支援コンピレーション・アルバム【PLAY FOR JAPAN 2012】参加のお知らせ・・・・
音楽配信サイトのOTOTOY企画制作による被災地支援コンピレーション・アルバム「PLAY FOR JAPAN 2012」のVOL.3にダンボール・バットも新譜から1曲参加させていただきました。3月11日よりダウンロードのみによる販売となります。売上金は日本赤十字社を通じて被災地へ寄付されます。詳しくは下記サイトを参照ください。ご協力おねがいします。
http://ototoy.jp/feature/index.php/2012031101

----------------------------------------------------------------------------------

◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/

---

----------------------------------------------------------------------------------
▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM


▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』 ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード
▲2012年1月31日発売 ▲全11曲(約42分)収録
▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI
▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付
▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー)
▲ジャケット写真&デザイン:常盤響
▲ライナー:岡村詩野&湯浅学
▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田
▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷)
▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略>

▲収録曲
「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲

▼下記各オンラインショップにて販売中!
[AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス]
※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。
----------------------------------------------------------------------------------
 
■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326

--------------------------------------------------------------------

 


▼DANBALL BAT最新ライヴ映像V▼
「ファッション革命」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」収録曲・2012年2月16日レコ発イヴェント時の映像)


▼DANBALL BAT最新PV▼
「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)



▼DANBALL BAT最新PV▼
「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」/ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)



▼DANBALL BAT最新PV▼
「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)

</<>
 

0 件のコメント:

コメントを投稿