2013年10月27日日曜日

電車に轢かれる価値もないオレがアラーキーに再会し恥毛をさらしてワビた夜。


  寝る前だっつうのにケーキ馬鹿食い中。こういうのが一番太るらしいですけど、まあ最近痩せたしたまにならいいか。世のバカ健康志向ブームの悪影響のお陰で洋菓子和菓子問わず“甘さ控え目”な何喰ってんだか分からないシロモノが多い中、昭和ライクな甘さ(味覚)、そしてルックスを今も留めるコージーコーナーのケーキがなんだかんだ言っても一番ウマイ。値段もリーズナブルだし。ちなみに定番は黄色いモンブランでございます。
 いやいや、それにしてもこの9月から10月にかけての約1ヶ月半ほどの間、ほんとう辛い毎日でした。「でした」って過去形になってますが完治したわけではありません。が、ここ1週間ほどは以前のピーク時に比べればずっと落ち着いてきました。寝つきだけは昔からいいので睡眠だけはなんとか確保できていたものの、起きている間はほぼ一日中、ノドからアゴにかけての周辺を常にギューっと“圧迫”されているような違和感。また、ひどいときは唾液が飲み込めない有様。もちろん、気分もほぼ一日中鬱々としているわけですが、それでも喰うためにゃ昼間は会社へ行って奴隷のようなクソ労働に従事せねばならず、イヤな連中とも話さなければならないわけでして、これがキツイ。まあ、原因は散々ブログにも書いているとおり種々のストレスがミルフィーユ菓子の断層の如き何層も押し合いへし合い折り重なり噴出した挙句の症状。過去にも3,4日とか、1週間ぐらいってぇのはザラにありましたが、この症状をこんな長期間引きずるのは初めての経験。しかし、そんなストレスなんていう煮ても焼いても喰えないクソ野郎を生み出して、それをまたご丁寧に自分に還元・増幅しているのも自分なのだということもようやく分かってきたところ。昔はそれが分からず120パーセント周囲のせいにしていましたが、人間、四十数年も生きてりゃ否が応でもいろいろと学ぶものです(成長してんのか?)。オレの行きつけのなんでも診てくれる、おまけにどんなクスリもホイホイ出してくれる医者(表向きは内科医)の先生が言うことにゃ、男の場合オレの歳の頃が一番ズドン!と落ちるんだそう、精神的に。エヘヘ。そりゃまいったね。電車にでも飛び込めってぇーの?<♪おまえは電車に轢かれる価値も無い~・・・って歌ったのはたしか町田町蔵+北澤組だったような・・・。あ~だめだ、だめだ。だめ。またストレスの話なんか書いていたら顔面がこわばってきて雲行きがヤバくなってきたのでやめにします。とにかく、毎日、漢方だの抗鬱薬だのカルシウムだのリラックスの元だとかいう怪しいサプリだのそれらを気休めでチャンポンで飲み続けながら、結局はあーだこーだ余計なことを考えすぎるからおかしくなるんだよお前は、何も考えないのが一番という究極の真理に辿り着いたものの、それが出来りゃこんな苦しみは初めからしてねぇーよ好き好んで、と、堂々巡りの四国八十八箇所巡礼の旅。だめだこりゃ、と、いかりや長介サンじゃなくても辟易しますわな。
  ダメになってもいいじゃん。どうせオマエに捨てるものなどなにも無し。オマエは雑草。そう、雑草のように生き延びろ。転んでもタダでは起きネェーぞ。よし、その調子。生きろバカ。へんなプライドとかあっからダメなんじゃねぇーの?!す~ぐ他人と比較すんのもオマエの悪いクセ。よそ様ばっかり評価されて、なんでオレだけ?!とか思い上がってるでしょう?こちとら音楽二十ン年もやってんのになんで報われないんだとか思ってるでしょう?甘いんだよ、バカ。だって、オマエには才能なんかないんだよないんだよないんだよないん・・・。バカで無能で結構。今日からオレは一介のバカで無能な阿呆!!あん?あれ?なんか壊れてきましたボク?!壊れりゃいいんだよ、オマエなんて。毎回中途半端に壊れるから疲れるんで。全壊、倒壊、崩壊、壊、壊、壊、壊。
 つい最近ある本を読みまして、これがオレのここのところのストレス緩和にもほんの少しだけ役に立ったようなところがありまして、写真家の、アラーキー(荒木 経惟)の対談集「天才と死」って本なんですけど、主役のアラーキーの日常的なそのハイテンションっぷりと実にニンゲン臭いキャラに圧倒されまして、さらにこれまたバイタリエィ溢れる個性的な対談相手たち・・・北野武、綾小路きみまろ、赤塚不二夫、森山大道(写真家)、末井昭(元・白夜書房の名物編集長)・・・との丁々発止のやりとりを読みながら腹抱えて大笑いしつつもいろいろ考えさせられるものもありで、中でも圧巻だったのはかの「天才バカボン」の生みの親、故・赤塚不二夫の爆発・無軌道っぷりには目からウロコで(さすがのアラーキーも閉口する場面も!)、その言動の全てが放送禁止!!ってな具合(笑)。もちろん、そんなアラーキーや赤塚不二夫のような生き方はそう簡単に真似できものではありませんし、こちとらそんな器は初めから持ち合わせておりませんが、ハナクソ以下のどーでもいいようなことで年がら年中イジケテル自分の小ささををですね、なんか横っ面に張り手でも喰らったように、或いは頭から小便でも引っ掛けられたように、ハっ!!っと、思い知らされたところなんであります。これ、思いのほか面白い対談集です。アマゾンなんかだと中古本なら1円で売ってますんで気になった方は是非どうぞ。
 この対談集にも登場されてますが、オレ、20代の頃から森山大道の写真が好きでした。当時、氏の写真集はほぼ全てが絶版状態で、しかも今のようにネットも無い時代。霞ヶ関の国会図書館とかにまでわざわざ出向き氏の写真集を眺めては悦に入っていた思い出もあるくらい。で、そのうちに感化され、オレも氏の写真を真似たような荒れたモノクロの写真を撮っていた時期がありました(現像も自分でやっていた)。と同時に、もちろん、アラーキーのことは伝説の雑誌「写真時代」の頃から(オレ、高校生くらいだったかな?)当然存じ上げていたのですが、今思えば、とくに自分が写真にハマリ出した20代半ば以降は、なんとなく意識してずっと避けてきたようなところがありました。森山大道の写真は、繊細で詩的で何か考えさせられるものがあるが、アラーキーのはただのエロ写真じゃねーか、と。エロ本とどこが違うんだ?!と、田舎から出てきた一介のガキの分際でなんだか全てが分かったように偉そうに写真の表面のほんの上っ面だけを見てバッサリ切り捨てていたような気がします。しかし、今回、この本に偶然に出会い、永年アラーキーのことをなんだかとっても凄く誤解していたような気になったのです。自分がちょっと恥ずかしくなり、心の中でアラーキーにワビを入れたところです。エヘヘ。オレもこの歳になったからこそなにか感じるものがあったのかもしれません。もう既に、アラーキーの別な著作本をさっきアマゾンで注文したところ。なんか、オレも久々にまた写真でも撮ろうかなって気分になってきました。すぐ影響される阿呆なんで、まったく。エヘヘ。ということで、ヘア露出OKなモデルさん募集中・・・って、違うでしょう。常盤響か、オマエは。エヘヘ。
  さて、結成27周年、わがクソ・バンド「ダンボール・バット」の“ニューアルバム構想”というのが関東ローム層と東京湾のヘドロだらけの水面下で少しずつ動き出しているというウワサが(まるで他人ごと!!)ありまして、来年暮れのリリース予定!?なんて先走った情報も。真意のほどはまた後日。ところで今度のアルバムのジャケはどーしましょう?写真・・・やっぱギャラ高いんでしょうか?正攻法にお願いしたら。まあ、チンコ出しながら事務所のドア叩けば案外格安でOKしてくれるかもしれませんぜ、アラーキーせんせい。
 まさか!!

(※「今夜のBGM」は下記ライヴ情報の下です)


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次回「ダンボール・バット」ライヴ情報:

11月19日(火)@東高円寺「UFO-CLUB」
http://www.ufoclub.jp/
雑誌「TRASH-UP!!」&ダンボール・バット共同企画
【ニューウェイヴ天下御免VOL.5】
※DJ:屑山屑男(TRASH-UP!!編集長)
※出演:漏電銀座(逆柱いみりバンド)、碧衣スイミング、ダンボール・バット、他調整中

PM18:30 OPEN /PM19:00 DJ START /PM19:20 BAND LIVE START
PM10:45 CLOSED
前売¥2000 当日¥2300 +それぞれ要DRINK代¥500

前売りのご予約はここをクリックして専用フォームからどうぞ



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★今夜のBGM★
うつうつとした気分の日には、うつうつとしたイタリアン大プログレをオススメしております、当店では。音を聴かずとも「ムゼオ・ローゼンバッハ」っていう大仰なグループ名の響きとこの混沌としたジャケ写だけで、もうなにか異次元の墓場の果てに連れて行ってくれるような期待をさせてくれます。しかし、なんでイタリア人ってぇーのは血の気が多いのか?狂ったヤツが多いのか?オレもイタリア人に生まれたかったと何度後悔したことか。<ツァラトゥストラはかく語りき>をテーマにしたっつうなんともベタなオチですが膿(うみ)のようなメロトロンの大海に揉まれフンドシ一丁で土足で畳の上でドカドカと粗暴にドラム叩かれた日にゃスパゲッティ腹壊すまで喰わなきゃいられねーっス。バカイタリア人最高。あ、これフルアルバムなんで40分近くありますんでご注意を。
Museo Rosenbach - (1973) [Full Album]


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【お知らせ】
ダンボール・バットでは女性キーボード奏者急募中(サポートOK)!
お気軽にお問い合わせください。
こちらから▼
http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P39590588

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▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DBEFLVK/
▼ディスクユニオン
ttp://diskunion.net/portal/ct/detail/IND12849

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))






◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/


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▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM
▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』 ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス] ※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。 ----------------------------------------------------------------------------------  ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326 --------------------------------------------------------------------
▼DANBALL BAT最新PV▼ 「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)   ▼DANBALL BAT最新PV▼ 「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」/ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)   ▼DANBALL BAT最新PV▼ 「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)  
 










  



2013年10月20日日曜日

電車のヨッパイの寝小便がモハベイ砂漠で濁流と化しオレとジョン・ファンテを押し流した夜。


  先日の朝、奴隷農場(会社)へ向かう地下鉄の電車の中で寝小便を垂れ流しているヨッパライに遭遇。都心に向かうのとは逆方面へ行く電車なので座席も空いていたりして結構ガラガラなのですが、それでも客はそこそこ乗っていました。オレの座った同じシートの右側2人分空けた場所にそのオッサンはふんぞり返ってイビキをかいて寝ていました。オレは本を読んでいたのですが、床の上を右方向からオレの足元に向かってチョロチョロと何やら水が。あん?・・・その日はたまたま雨だったので誰かの傘から流れ落ちた雨水かと一瞬思ったのですが、それにしては勢いといい水量が多過ぎる。咄嗟にイヤな予感がし、そのオッサンの股間をはたと見やれば、穿いているジーパンはすでに濡れて変色し、その股間からは噴水のように小便がピューピュー噴出中!!ひぇ~っ!!他の客は誰も気付かず、もちろん、オッサンは爆睡中。夢心地ん中、ひとり気ままに放尿の快感をむさぼり中!!クソなんてこった!!オレのクツに小便の濁流が着水するか否やの間一髪のところでオレは席を立ち隣の車両にあわや緊急避難。車両を隔てるドアの窓越しに、もといた車両の床を見れば、小便の水脈がすでに右に左に何本も伸びていて、それが小便だと誰も気がつかず、向こうの方ではOLのオネーちゃんやらサラリーマンがぴちゃぴちゃ平気で踏んづけてる有様。ご愁傷さま、と、ひとりほくそ笑むオレ(悪いやつ)。
 とんだずぶ濡れのレイニー・モーニング。寝小便野郎に、オレの貴重な読書タイムを邪魔されましたが、オレは再び読書を開始。ジョン・ファンテ著「小便・・・」、じゃなくて「塵に訊け!(ask the dust)」('39)(DHC出版/都甲幸治・訳)。まずタイトルがいかしてます。そこいらの無神経な阿呆に物事の真理を尋ねたり人生相談を持ちかけるくらいなら、使い終わったティッシュだの履き古したスリッパだのテーブルの上に落ちてる鼻毛だの塵(ちり)にでも訊いたほうがマシってことは日常茶飯事。わかります。このタイトルのセンスだけでどんぶり飯3杯はいけます。まあ、それもそのはずで、わが師、かの偏屈(?)なブコウスキーが絶賛し、自ら生涯影響を受けたと語る作品らしいのですが、まあ、そういう鳴り物入りのものに限って実際たいしたことなかったってのはよくある話。なので、正直全く期待していなかったものの、ブコウスキーが本書に寄せた冒頭の「序文」を読んだだけで感無量で、それだけでも既に“元”が取れた気分に。先の朝の寝小便事件の日には、まだ読んでいる途中だったのですが、実はつい3日ほど前に読み終えたところ。端っから期待していなかったのがよかったのか、顔面に予想外のジャブを喰らって軽く打ちのめされた、と言ったところでしょうか。ブコウスキーが影響を受けたと語る理由もよく分かる気がしました。それは、言い回しや文章の端々に見て取れます。ブコウスキーの未発表作品を読んでいるような錯覚に陥る瞬間もありました。冷めた視線、そして非常に表面は乾いているのに気がつけば毛穴からじっとりとどーしようもない何かが入り込んで来るようなやるせなさ。通奏低音のように漂ってる「出口なし」、って気分は今のオレのどーにもやり場の無い気分にも自然と重なってくる。数行毎にニヤリとさせられたり一転して凹まされたりして、この世はしょせん雑巾で煮出したコーヒーの味以下と、合点させられる。時たまこの主人公がオレの同胞のような気がしてくるからさらにたまったもんじゃない。ブコウスキーに比べれば、幾分冗長に感じる部分やセンチメンタルに流され過ぎか?と、感じる部分も確かにありました。が、そういう部分を差し引いても、本書に出会えたことはブコウスキーの文学的なルーツを知る上でも、またオレにとっての人生の糞尿・・・いや“コヤシ”としてもそれなりの収穫だったと言えるでしょう。ブコウスキー好きなら一度は読んでみて損はない一冊だと思いますが、如何か?
 しかし、これ、ブコウスキーを一度も読んだことがない連中がいきなり読んでも楽しめるのだろうか?というのがオレの素直な感想です。それに、平和ボケで毎日のほほんと暮らして流行りものばっか追っかけまわしてTVの芸能人見て「今でしょう!」「じぇじぇじぇ!」とか言ってゲラゲラ笑ってるような神経の繊維の束が100本ほど足りていないような連中が読んでも何が面白いのか多分さっぱり分からないんじゃなかろうか?まあ、そういう連中は端っからこんな本を手に取ることもないのでしょうが・・・。毎日生きるのが塩っ辛い、体中見えないアザだらけ、ってなオレみたいなドン底の甲斐性なし阿呆向き“裏・文科省推薦図書”。ホロ苦くってホロ渋い青春の書、とも。

 さて、先日、渋谷は「ラスト・ワルツ」というハコでわが屁っぷりバンド「ダンボール・バット」のライヴをやってきました(写真提供:小宮氏)。実はこのハコ、以前は「青い部屋」という全く別のハコで、その「青い部屋」時代にはさんざんライヴをやらせてもらっていたのですが、経営者も内装もガラっと替わり「ラスト・ワルツ」という名前に生まれ変わってからは初めての出演でした。「青い部屋」の頃はオーナーだったシャンソン歌手の戸川昌子さんの趣味というか戸川さんのキャラがそのまま反映されたようないかがわしい雰囲気がウチのバンドにはピッタリだな、などと思っていたりもしたのですが、新しく生まれ変わった店は一転してシックでアーバンでカフェ・バーちっくなおしゃれな作りに。昔の怪しい面影は見る影も無く、なんとなく一抹の寂しさを感じたものですが、以前に比べステージや楽屋が広くなり、また、音響的にもやり易かったのは幸いでした。
 それよりなにより、「ノルマなし」「機材費なし」っていうのが最高に有難かったのでした(たまたまこの日だけ、というのではなく、基本的にそれがお店のシステムなのだとか!)。しかも、メンバー分のドリンクまで頂いて!今、ライヴハウスの数はオレが20代だった昔に比べれば比較にならぬほど、それこそ掃いて捨てるほどの店がこの東京だけでもあちらこちらにひしめき合っています。それなのに、そのほとんどが、未だにクソ高いノルマを一方的に出演者に押し付けて殿様商売している鼻持ちならない奴らばっかりと聞きます。なんですか、ノルマって?!保険会社のセールスマン?!セールスマンだってノルマ達成したらボーナスとか報奨金が出ますが、ノルマ達成して当たり前ってツラしますからね、そのへんのハコの連中は。達成できないと、ヤクザのような態度に出てきたりもする。何様なんでしょうか?早く潰れればいいのに、そんな店。まずは、店側も集客努力をすべきで、「ああ、店も頑張っているんだからこっちも頑張って客呼ばなきゃなあ・・・」って出演者側もなるんではないか、と、まあ、どんなに逆立ちしてもたいした集客力のないバンドのリーダーであるオレがそんな精神論言ったところで説得力もクソもないのですが(トホホ)・・・。
 案の定、この日の集客は・・・・・・申し訳ない!いやいや、ウチだけじゃない、他のバンドも全然客呼んでいなかったなあ。ウチと同罪やね。演奏と演奏の間もまるで水を打ったように静まり返ったガラガラの客席が、ジャックスの「マリアンヌ」の世界のような暗く深い海の底を思い起こさせるライヴとなりましたが、ステージ自体はまずまずで、最大の不安だった新曲「流刑地から」もノーミスで歌いきり、ほっと胸を撫で下ろしたのです(本文下「今夜はBGM」で同曲のステージの映像がご覧いただけます)。
 アルバム「サイレン」時代の我が師、ブライアン・フェリー(ロキシー・ミュージック)を意識したつもりのこの日のオレの衣裳は百歩譲っても中年のオカマのボーイ・スカウト風情。生まれて初めて塗った黒い口紅もイカスミ・パスタ喰ってきました的錦糸町あたりのショーパブに出てる偽ニューヨーク・ドールズくずれ。まあ、いいでしょう。許し給え。
 そして、ポジティヴ・パンク化した初期ヒカシュー(うまい例えが思いつかずスミマセン)を思わせる不思議な世界を聴かせるのは、ウチのバンドの次にステージに登場した漫画家・逆柱いみり先生率いる3ピースバンド「漏電銀座」。ダンボール・バットに対抗してか(?)、普段は温和な先生のいつになく激しいパフォーマンスが目を引きました(!)。次回、11月19日(火)東高円寺のUFO-CLUBでの雑誌「トラッシュ・アップ!!」とダンボール・バットとのシリーズ企画イヴェント【ニューウェイヴ天下御免VOL.5】にも登場いただく「漏電銀座」。新曲がなかなか出来ないと嘆いていらっしゃったいみり先生ですが、次回のライヴでは最強の新曲を披露してくれることでしょう。楽しみです。と、先生にはプレッシャーをかけておきましょう。ハハハハハハ。
 秋、かしこ。

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次回「ダンボール・バット」ライヴ情報:

11月19日(火)@東高円寺「UFO-CLUB」
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※出演:ダンボール・バット、漏電銀座(逆柱いみりバンド)、他調整中

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PM10:45 CLOSED
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★今夜のBGM★
上記ブログでも触れました、先の渋谷「ラスト・ワルツ」でのダンボール・バットのライヴから最新ナンバー♪「流刑地から」をどうぞ。この世の果てまで枯れ果ててますな、こりゃ。


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【お知らせ】
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▼ディスクユニオン
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2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))






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2013年10月12日土曜日

ノーベル文学賞連敗で「死の貴婦人」に取材に来た山本晋也監督と祝杯をあげた夜。

 
 今年の夏の猛暑とここ最近のストレス続きのせいか、腹周りが少しスッキリしてきたような気がする。理由は何であれ運動もせずに腹が引っ込むってぇのはいいことだ。それにしても、ストレス!もう、うんざり!・・・だ。はあ。漢方なんて飲んだって効くわきゃあない。もう、ぐうの音も出ないし、屁も出ない。ここんところ昼の仕事中にガムばっかり(ミント系の)噛んでいるせいか最近ベロがジンジンするのだ。ジンジンジンジン血がジンジン、とかつて歌ったのは野坂昭如大センセイ(♪「ヴァージン・ブルース」)。オレはベロがジンジンだ。まあ、ガム噛んでもストレスの抑制にもならないが、噛んでいるほうが少しはましのような気もする。どうせなら、「コカ」とか「ヤーヘ」とか、そんなサイケデリックな幻覚を起こす成分を微量にでも配合したガムをアベノミクス効果ついでにアベちゃんに解禁してもらって、合法の名の下、そのへんのコンビニとかで売ってくれればいいのに、と、バロウズでなくともギンズバーグでなくとも思うハズ。そんなガムをくちゃくちゃやりながら仕事すればまるで佐渡の金山堀りさながら、江戸時代の流人並みの今の会社での奴隷仕事もヨダレ垂らしながらさぞかし楽しくはかどるんではないかと思うのだが。

 さて、今年こそ取るのか?!今年こそアノ人が受賞か?!何度目の正直?!・・・云々、と、やきもきしていた人たちがこの国には(いや世界中にも)たくさんいたと聞いている。ノーベル文学賞の話。おとといの夜の発表の瞬間、オレはダンボール・バットのバンド連中と新宿のスタジオにこもって今度の月曜日、14日のライヴに向けた最終のリハの真っ最中だった。別に誰が受賞しようがどーでもよかった。が、なんだかアノ人が受賞するのだけはやめてほしいと心から願っていた。とくに理由もないが。それは、読書好きでガルシア・マルケスなんかの南米の作家にも傾倒しているウチのバンドのメンバーでパーカッション担当のブラジル(あ、日本人です)もオレ以上にアノ人が受賞することに対して嫌悪を示していた。とくに理由もないみたいだったが。で、リハーサル後、新宿駅にあるニュースが流れる電光掲示板でアノ人の落選を知り、カナダの女流作家が受賞したことを知った。オレとブラジルと二人顔を見合わせてニンマリしてホッと胸を撫で下ろしその場に座り込みシャンパンで祝杯をあげたい気分になった。もっとも、その夜、仮にアノ人が受賞していたとしたらとっくに新聞社の「号外」が道行く人たちにバラまかれていただろうし、それよりなにより、アノ人の熱烈なファンやら、にわかファンやら、アノ人の著書など1冊も読んだことないけどみんな騒いでるからオレもワタシもってな物見遊山の阿呆も含め新宿の街は暴徒化した連中で埋め尽くされ、機動隊まで出動し、とっくに閉店時間を過ぎて静まり返ったそこいらじゅうの書店という書店のシャッターやらウィンドやらをたたき壊し店内に押し入ってアノ人の本を盗み奪い合い殴り合うまさに地獄絵図のような光景が繰り広げられていたハズ。ひぇ~。想像しただけでも身の毛がよだつが有り得る話。
 ところで、こともあろうにというか、アノ人の熱烈なファンが集まるという有名なカフェ(?)がオレの家からそう遠くないここ高円寺のどっかにあるらしく、この時期になると国内だけでなく海外からもその取材にマスコミ連中が店に押し寄せ話題になっているという。実際、そこの店主や客らが取材を受けている映像を先日なにかのニュースで観た。よし、店の場所を突き止めて一度冷やかしがてらコーヒーでも飲みに行ってみるか、「限りなく透明に近いブルー」のハードカバー本でも持って!!え?!ムラカミはムラカミでもムラカミ違い?!こりゃどうも失礼しました!!
 それにしても、こんな身近な場所にアノ人のファンの“巣窟”があるとはついぞ知らなかったが、いやはやオレもいつかそんな店をやってみたいもんだと一念勃起、いや一念発起。もちろん、オレが開くとすれば迷うことなくブコウスキーのファンが集う店にきまってる!!え?店の名前?そーだなあ~、今「パルプ」を再読中だから、例えば、「死の貴婦人」とかどう?いいんじゃないの?しゃれてるよ。うん。でもさ、そんな店開いたらさ、ガラの悪そ~なうだつの上がらない素寒貧の社会の掃き溜めのような客ばっかり集まって来そうでさ、なんだかとても面倒なことが起きるような気がするよ。グラスや皿や酒瓶やフォークが飛び交い、タバコの煙と怒号の中、年中取っ組み合いのケンカや小競り合い。その辺の床じゃヨッパライが失禁したまま寝てるは、カウンターに陣取るのは売れない詩人、オカマ、売春婦、うわ言を繰り返す白痴、ホームレス、野良犬、ネズミ、そして、死に損ないの“セリーヌ”(!)の類までエトセトラ。ひぇ~!!なんて店!!
 TVのインタビュー取材を受けていた、高円寺のかのカフェに集まったアノ人のコアなファンを自認する人たちは、みんなそれなりの職業に就いていて、服装にもさりげなく気を遣っている風で、一様に礼儀正しく、物静かで或いは物憂げで善良そうだったが(実際は分からぬが・・・)、ブコウスキーの店をやるからにはそうはゆくまい。一癖も二癖もある連中を相手にしなきゃならないってことは、こっちもそれ相応の覚悟をしなきゃならないってことだ。まさに命がけ。ぜひとも「死の貴婦人」開店に向け賛同者募る!!腕っ節に自信のあるヤツも求む!!
 そして、最初にオレの店の取材に来て欲しいのは、もちろん、NHKでもフランスのTV局のレポーターでも阿呆な芸能人でもなくって、山本晋也監督でウッシッシッシってなもんでしょ!!監督、よろしく!!

 最後にたまたまネット上で見つけたこんな情報が気になった。それは、ブコウスキーの「パルプ」を翻訳した柴田元幸氏(東大教授)がアノ人の崇拝者(!)なんだそうだ。ほんと?!ひぇ~!!意外な所でブコウスキーとアノ人との有難くない接点(?)が!!最近は、自分の著書の他にも膨大な数の翻訳をこなしているアノ人。今後、まかりまちがえて、ブコウスキーの訳にまで手を出さないという保障はどこにもない。言語道断。そんなことはあってはならぬ話だが、万が一そんな事態になったときは日本刀持って切り込みに行くのでよろしく。もちろん小脇にはハードカバーの「コインロッカー・ベイビーズ」!!え?!ムラカミ違い?!重ね重ねスミマセンっ!!
 

 はい。というわけで、話変わって今度の月曜日、10月14日は祝日(何の祝日?)に、渋谷は「ラスト・ワルツ」というシックでオシャレなハコでわがダンボール・バットのライヴがございます。【東京電極】というお店のシリーズ企画で、毎回、ニューウェイヴ色を打ち出しているバンドやアーチストが出演しているイヴェントらしいです。わがダンボール・バットは3番目、PM7:20頃からの登場です。前売のご予約は当日のお昼12時まで受け付けております。転んでもタダでは起きぬ結成26周年の意地とヤニ茶けたニューウェイヴ魂を胸に、せい一杯のステージをお届けできたらと思っております。そして、当バンドの次に登場するのが、本ブログのTOP画像を描いてくださった漫画家・逆柱いみり先生率いる3ピースバンド「漏電銀座」でありまして、こちらも見逃せません。まあ、先生のバンドとは、次々回、11月19日(火)に東高円寺UFO-CLUBで開催予定の雑誌「TRASH-UP!!」とダンボール・バットとの共同企画【ニューウェイヴ天下御免VOL.5】でも競演することが決まっておりますので、今回どーしても起こしいただけないという方は次々回、11月のライヴでお逢いいたしましょう。
 そして、今度のライヴで初披露予定の最新ナンバー「流刑地から」(ちなみに「流刑地」を<リュウケイチ>と読む人続出(!)で困っていますが、<ルケイチ>と読んでください。お願いします(笑)!)の先日録音しミックスしたばかりのホヤホヤの音源が出来ましたので是非お聴ききください。ちなみにライヴではイントロのメロディをオレが拙い指使いでピアニカにて演奏します。このメロディをピアニカでやろうと思い立ったのは、オーガスタス・パブロでもピアニカ前田の影響でもなくって、70代末期に登場したイギリスのパンクバンド「ギャング・オブ・フォー」(!)の楽曲のいくつかでピアニカが効果的に使われているのを聴き思いついたのですが・・・って、まあ、別にどうでもいい話。
下記のリンクをクリックすれば再生がスタートします(使用されているシステムにより再生できない場合があります。あしからず)
http://danballbat.cside.com/music/rukeichi-master.mp3


▼10月14日(月・祝)@渋谷「ラスト・ワルツ」でのライヴ情報更新しました。ダンボール・バットの出演時間はPM7:20頃~です。前売の受付は当日のお昼12時まで受け付けております。
前売りのご予約はここをクリックして専用フォームからどうぞ

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次回「ダンボール・バット」ライヴ情報:

10月14日(月・祝)@渋谷「ラストワルツ(旧「青い部屋」)※JR渋谷駅東口より六本木通りを青山方面へ直進徒歩約6分
【東京電極VOL.14】
PM5:00 OPEN / PM6:00 START
※当ダンボール・バットの出演時間はPM7:20~。
競演>
▼漏電銀座
(当ブログのページTOP画も描いていただいたマンガ家・逆柱いみり先生率いるバンド)
▼谷口マルタ正明(プノンペン・モデル)+山口慎一(ヤプーズ)+岩下達朗(VJ)
▼OMODAKA(寺田創一ユニット)、他
前売予約¥2000、当日¥2500(各別途Drink代500円要)

前売りのご予約はここをクリックして専用フォームからどうぞ

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11月19日(火)@東高円寺「UFO-CLUB」
雑誌「TRASH-UP!!」&ダンボール・バット共同企画
【ニューウェイヴ天下御免VOL.5】
※DJ:屑山屑男(編集長) ※出演者調整中

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★今夜のBGM★
雲ひとつ無い正月の晴れ渡った空に凧でも上げるかのようにスーッと心は開放され、すがすがしさの中にも厳かな気配が充満している。たとえばアフリカの霊峰キリマンジャロの雪解け水に手を浸せばきっとこんな大らかな面持ちがするんではないか、と、ジャケに写る黒い肌に白髪ヒゲをたくわえ物憂げな表情のファラオの横顔を見ながら思ったりもして。ファラオってぐらいだからエジプト人?と、JAZZに関しては赤ん坊同然のそんないい加減な推測しかできないオレがJAZZ専門のレコード屋で恐る恐る買い求めた1枚。テナーSAX奏者、ファラオ・サンダースの81年リリースのアルバムから、神々しい独特のヨーデル唱法を聴かせるレオン・トーマスが客演したナンバーに輪廻転生を信じた。
SUN SONG('81) / PHAROAH SANDERS(Ts) feat. LEON THOMAS(Vo)



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【お知らせ】
ダンボール・バットでは女性キーボード奏者急募中(サポートOK)!
お気軽にお問い合わせください。
こちらから▼
http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P39590588

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▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DBEFLVK/
▼ディスクユニオン
ttp://diskunion.net/portal/ct/detail/IND12849

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))






◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/


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▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM
▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』 ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス] ※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。 ----------------------------------------------------------------------------------  ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326 --------------------------------------------------------------------
▼DANBALL BAT最新PV▼ 「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)   ▼DANBALL BAT最新PV▼ 「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」/ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)   ▼DANBALL BAT最新PV▼ 「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)  
 










  



2013年10月1日火曜日

便所の鏡に映った白髪のニック・ロウと自分の顔を重ね「出口なし!」と叫んだ夜。


 ビルボードTOKYOのライヴ情報が載った10月号の冊子。表紙には見慣れないメガネをかけたまるで鳥の剥製かになかを思わせるような眼光だけは鋭い白髪の老人がこちらを向いている。有名なJAZZマンか?と思った瞬間、写真の下の文字に愕然となる。そこには「Nick Lowe」・・・と。いや、名前を観てもオレはその写真に写る老人がニック・ロウとは信じ難かった。が、時間は確実に流れているのだ。あのニック・ロウも歳をとり、そして、オレも同じぶんだけ歳を取るのだ。
 便所の鏡に映った中年の男。憔悴しきっている。この馬鹿者。オレ。気がつけば最近では髪の毛だけでなく鼻毛にも白いモノが混じるそんな歳になってしまった。なにやってんだ、阿呆。目下、自分で勝手に増幅させたストレスに押し潰されそうになってる馬鹿者。オレ。いうなれば、自分宛にクソ意地の悪い手紙を毎日毎日何十通と書き、それを自分でまた読んで腹を立てたり凹んだりしているようなもの。思考が感情を生むのだそうだ。その感情が腹を立てたり凹んだりさせるのだ。その思考を日々瞬間瞬間作り出しているのは紛れも無い自分。自分の周囲で起きている様々な事柄。それらを事実は事実として受け止め、受け止めたらそこでSTOPすればいいものを、ご丁寧にもその事実に対して、いろいろ在らぬことを妄想したり自分の現在置かれている状況と比較したり行く末を案じてみたりetc・・・。それが思考。しかもほとんどがオレの場合は「負」の思考。そんなゴミのような思考が次から次へと沸いて出てくるから、当然それに対しての良からぬ感情がまたどんどん生み出される。そして、疲れ果てる。自分で自分の首を絞めているというのはそういうこと。放置しておけばいいのに、物事を頭の中でグチャグチャグチャグチャと泥ダンゴよろしくこねくり回して事態を悪化させる悪いクセがオレには昔からあって、それがオレの精神を疲れさせる。強力な「負」の回路のようなものが頭の中にあって勝手にスイッチが入り、サンプラーのループ機能よろしく延々とエンドレスで頭の中をグルグルまわりやがてその周りの塵のようなものまでもを巻き込んで雪だるま式にどんどんそれはふくれあがってゆく。頼んでもいないのに。なんでもかんでも物事をマイナスに考える。人に言わせればそれもある意味「特技」だと。そんな有難くない特技、どこでいつ身に着けたのか。ほんとうに辟易する。また他のひとに言わせればそれは「繊細な神経の持ち主だっていう証拠」などとも言われるが、繊細さにも程があるっていうもんだ。日頃、無神経なヤツを観ると腹が立つが、最近はそういうヤツらが少し羨ましい。とにかく今のオレに必要なのは、ムダな思考を1分でも1秒でもいいから遮断すること。STOPすること。このままいくと、フクシマゲンパツよろしく、待っているのはメルトダウンのみ。馬鹿たれ。しっかりしろ。
 
 さて、しみったれた話題はこのへんにして、本日、近所の音楽スタジオへ録音機材を持ち込んでこもること3時間。メンバーらとともに、ウチのバンド「ダンボール・バット」の最新ナンバー『流刑地から』のデモ音源の録音と、簡単なイメージヴィデオ用の撮影を行ってきました。今度の10月14日(月・祝)、渋谷ラストワルツでのライヴ(ライヴ情報、詳細を更新しました。下記を参照ください)で初披露予定の曲でもある本曲は、イントロや間奏にオレの枯れたピアニカをフューチャーした夏の終わりに書き上げた少々物憂げでアーバンなナンバー。ここ最近、キーボードが抜けてからというもの、その穴を埋めるが如く、勢いにまかせた少々荒っぽいステージとやや激しい調子の曲ばかりが目立っていたので、このへんでちょっと趣(おもむき)のある曲をやりたくなり作ったナンバーでもあります。もしこの曲がシングルレコードで発売されていたらというコンセプトで勝手に作ったジャケット写真を載せておきます(昔の角川映画のパンフみたい・・・)。「パラダイスは時として火あぶりさ/異教徒どもの馬鹿騒ぎ・・・」という歌い出し始まるこの曲。楽園と地獄(流刑地)は紙一重だと、なんだか分かったような分からないような深いような深くないような理屈で書いた歌詞は、フランスの60年代末から活動している異才、ジャック・イジュラン(息子はフランスのトム・ウェイツこと(?)アルチュール・アッシュ)の♪「流刑地カイエンヌ」という曲を聴いて思いついたもの。いずれにせよ、音源と映像が完成したら改めてご紹介させていただきます。
 ところで今日の録音は、去年リリースしたダンボール・バットの問題作にしてケツ作アルバム『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』の録音以来の久々のレコーディングでありました。あのアルバムを録音したのと同じスタジオ、同じドラムセット、同じマイクなのに、なぜか今日録音したドラムの音のほうが格段にイイのです。しかも、アルバムの時はドラムに8本もマイクをおっ立てて、なかなか音が決まらずあーだこーだマイクの角度を散々いじってみたり手間ヒマかけた割に結果的にはあまり満足のいく音には録れなかったのに、今日は、半分のたった4本しかマイクを立てずしかもほとんどその後マイクの調整もしていないのにこんなにイイ音。理屈的にはマイクが増えるほどイイ音(豪華な、とか、迫力のある、とか、そういう意味で)に録れると言われていますが、素人が生半可にマイクの本数を増やしてもあまりいい結果が出ないとも聞きます。まさに、今日は、それを実感したところです。
 ついでに少々技術的な話をすると、今日の録音方法は、ドラム、ベース、ギターという基本のパートを「せーの!」で同時に録る、いわゆる一発録音(歌やピアニカは後からかぶせる)というやつでした。通常は、レコーディング前に、オレが曲の入念なカラオケを打ち込みで作っておき、それを聴いてもらいながらそれに合わせてまずはドラムだけを録音。その後、ベース、ギター、etc、と重ねていく「多重録音」という手法でやるのですが、この録音の際のガイドとなるカラオケ作りが根気と時間を要する半端ない重労働。そのため、レコーディングの始まる前からもう既に疲労困憊しており、さらにその後の血ヘド吐く地獄のような本番のレコーディング作業、オーバー・ダビング作業、ミックス作業等々に明け暮れる日々のことを考えると、もう二度とレコーディングをやろうなんて気持ちはコオロギのツメの垢ほども起こらなくなるのです(前回のアルバムの地獄のようなレコーディングの死闘の日々は当時のこのブログで読めます)。ところが、本日は、そんなカラオケなども一切用意せず、デモだからというどこか肩ヒジ張らない気持ちもプラスに転じたのか、またさきほど触れたマイクの問題も含め全ていい方向へ結びつき結果それなりにクオリティの高い録音が出来たということは驚きでもありました。これらの事実に少々自信のようなものが芽生え、この調子なら、いままでのレコーディングのように無駄に時間や労力を浪費せずともコンパクトにかつ最良の録音が出来るかもしれない。と、レコーディングなんてもう二度と御免だというオレのかたくなな気持ちが少々揺らぎ始めた秋の夕暮れ。暗闇の向こうにいちるの望みのようなものが見えたような気もした本日のレコーディングでした。
 
 で、来年はアルバム作りますか?今度こそ、ラストアルバムになるかもしれません。いやはや、実は、アルバムのタイトル候補だけはすでにいくつかあるんですが・・・。例えばこんなの。「出口なし」(No Exit)・・・(笑)。まさに今のオレの心境。出口なんてどこにもないんだから。クソ!!

▼10月14日(月・祝)@渋谷「ラスト・ワルツ」でのライヴ情報更新しました。ダンボール・バットの出演時間はPM7:20頃~です。当バンドの次に、本ブログのTOP画を描いていただいた、漫画家・逆柱いみりセンセイ率いる3ピースバンド「漏電銀座」のステージとなります。是非!

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次回「ダンボール・バット」ライヴ情報:

10月14日(月・祝)@渋谷「ラストワルツ(旧「青い部屋」)※JR渋谷駅東口より六本木通りを青山方面へ直進徒歩約6分
【東京電極VOL.14】
PM5:00 OPEN / PM6:00 START
※当ダンボール・バットの出演時間はPM7:20~。
競演>
▼漏電銀座
(当ブログのページTOP画も描いていただいたマンガ家・逆柱いみり先生率いるバンド)
▼谷口マルタ正明(プノンペン・モデル)+山口慎一(ヤプーズ)+岩下達朗(VJ)
▼OMODAKA(寺田創一ユニット)、他
前売予約¥2000、当日¥2500(各別途Drink代500円要)

前売りのご予約はここをクリックして専用フォームからどうぞ

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11月19日(火)@東高円寺「UFO-CLUB」
雑誌「TRASH-UP!!」&ダンボール・バット共同企画
【ニューウェイヴ天下御免VOL.5】
※DJ:屑山屑男(編集長) ※出演者調整中

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★今夜のBGM★
もうどーにでなれって気分の土曜の夜、ムシャクシャしてたまたま入った場末のロック・バー。ぬるいビールをちびちびりやりながらステージに眼を向ければ・・・。そんなシチュエーションで演奏してそうなのはきっとこんなバンドじゃないか。たまにどーでもいいような古いロックが聴きたくなる。たとえば、こんなバンド。ちょっとイキがって背伸びしてワルぶってるようなVoは金八先生に出てたころの川上麻衣子か。1分20秒でのカノジョの意表を突く仕草に萌え。手堅いバックの演奏も完璧。オーストラリアのグループらしいッス。
♪Boys in Town / DIVINYLS('81)


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▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
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▼ディスクユニオン
ttp://diskunion.net/portal/ct/detail/IND12849

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))






◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/


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▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM
▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』 ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス] ※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。 ----------------------------------------------------------------------------------  ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326 --------------------------------------------------------------------
▼DANBALL BAT最新PV▼ 「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)   ▼DANBALL BAT最新PV▼ 「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」/ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)   ▼DANBALL BAT最新PV▼ 「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)