死者を荼毘(だび)にふす此処はガンジス河のほとりだろうか?ナパーム弾による空爆直後の映画「地獄の黙示録」の此処はベトコンの村であろうか?・・・と、いわんばかりに目の前の七輪からもうもうと立ち昇る白煙にいぶされながら此処はガンジス河のほとりでもベトコンの村でもなくてJR
はて?カーネーションのような著名なバンドの一員である大田さんが、なぜに、三流ロックバンドの冴えない我々と場末の飲み屋で白煙にまみれ肉片などをつついているかと言うと、今年の10月に行われた、大田さんが参加されておられる「ジャック達」(リーダーは「シネマ」の一色進氏)というバンドのレコ発ライヴにウチのバンドが共演させていただいて以来、なにかと懇意にお付き合いさせていただくようになり、また、大田さんのお住まいも我々の住まい同様中央線沿線ということもあり、いつか飲みましょうなんて調子のいいことをオレが言ったのがきっかけで、12月の冷たい雨のそぼ降る夜にこの度の酒宴となったのであった。
とにかくよくしゃべる方であった(笑)。てっきり熱いロック談義が展開されるものと思って身構えていたのだが、そんな談義はそっちのけで、熱心なカーネーション・ファン、あるいは、熱狂的直枝政広ファンが耳にしたら卒倒しそうな内容の話から(笑)、デヴュー時のすったもんだの裏話、果てはムーンライダーズ鈴木慶一・博文兄弟の実家にある「湾岸スタジオ」での当時のレコーディング秘話に至るまで、半分正気、半分酔いに任せて、時に意気揚々と、時にヤケクソになって話されていた。実に豪快でさばさばとしていてパンクな方であった。野球選手を本気で目指していたという大田さん。隣に座っていると、その役所広司を野人化したような風貌に、体つきに、気配に、さらには飲みっぷりに気おされそうになる。カナダの山奥などで、ニール・ヤングとかと実際会ったらこんな感じなのかもしれない。華奢なオレなど鼻息ひとつで吹き飛ばされてしまいそうだ。芋焼酎のボトルを4人で空けながら、オレは大した酒など強くもないのに大田さんが酒を注ぎ足し注ぎ足しするのに任せ無理して飲んだので、大田さんの止まらぬトークにヘラヘラ相槌を打ちながらも後半ずっとクラクラしていたのだった。
▲映画「居酒屋兆治」の一場面であろうか?左:オレ/右:大田氏
好きなバンドの話も少しした。唐突に「マガジンって好き?」(マガジン=70年代後半から80年代初頭に活躍したイギリスのパンク~ニューウェイヴ系のバンド)と大田さん。「もちろんです」と答えるオレに、デヴュー当時、マガジンのベースの音を真似てご自身もコーラス(エフェクター)を掛けまくっていたという話を嬉しそうにされていた。大田さんがニューウェイヴ、プログレ好きだったという話は聞いていたのだが、共通の好きなバンドがいてうれしくなった。オレが「マガジンを聴くようになった頃、ギャング・オブ・フォーにもハマって・・・」と言うと、「ギャング・オブ・フォーも好きだよ!」と大田さん。「確か、去年だか下北沢に来日しましたよね、ギャング・オブ・フォーって?」とオレ。すると大田さんの目つきが急変。「え!?マジ!?」といきなりデカい手で肩を掴まれグラグラグラ、と。「ええ(汗)、た、た、確か来日しましたよ・・・」とオレ。「AMIっ!!なんでそれ教えてくれなかったんだよぉ!!」と凄む大田さん。「いやいや・・・待ってくださいよぉ~!!教えるも何も、オレと大田さん、その頃まだ出会ってもいなかったじゃないですかぁ!!」
白煙の向こうで、納得ゆかぬ顔の大田さんであった。
ところで、聞くところによると、大田さんのソロアルバムを作ろうぜって話が出ているんだそうである。実現すれば初のソロアルバムってことになるらしい。「オレは2曲くらい書けばいいからさ~。そうだ、AMIちゃんも曲書く?」と、唐突に大田さん。うひょ~!!書きます!!書きます!!もちろん断る理由などあるわけもなく「是非お願いします!!」と真顔で即答。もしこれが本当に実現すれば、オレが他人(ひと)様に「正式」に曲を提供する記念すべき初めての(いや、最初で最後の!!)曲ってことになるわけで、その暁には精一杯オレ流のニューウェイヴィ~な曲を書かせていただこうと心に誓ったのであった。至極歌いづらいメロディに乗っかる意味不明の歌詞、歌詞、歌詞!!「こんなヘンな曲歌えねぇーよ!!」と、困った顔の大田さんの姿が目に浮かぶ(笑)。LPレコードで言うならば、さしずめB面2、3曲目あたりに入っていそうな隠れキラー・チューン。全然キャッチーじゃないんだけど妙に引っ掛かる・・・そんな曲を書いてみたい野望がムラムラと。せいぜいボツにならぬことを祈るばかりである。
さて、毎年この時期、全くライヴの予定が入っていないのが常なのだが、今年は例年になく年末年始、そして年明け以降のライヴの予定がちょろちょろ決まってきた。いいのか、悪いのか?いや、悪いことはないか。とりあえず、しばらくは死ぬわけにはいかないな。で、まず、近いところでは、歌とピアノによる前衛弾き語りデュオ・・・全く評判のよろしくないオレのソロユニット「ネオン警察」のライヴが、今度の日曜日28日に新宿の「カールモール」で。ただし、この日は昼から始まって全部で14組くらい出る特別企画の日なので各人の持ち時間は短め。ウチらの出番は夕方(詳細は下記)。いろいろな出演者を観たい人にはお徳かも。そして、同じくネオン警察のライヴが1月20日(火)にやはり新宿カールモールで。こちらは、我が盟友でもある全身を網タイツで包んだ暗黒シャンソン界の貴公子こと蜂鳥あみ太くんとの定例2マンライヴ(オープニング・ゲストあり)。持ち時間はタップリなので、こってりじっくり観たい方はこちらの日がオススメ。
そして、本家のダンボール・バットは、年明け最初のライヴが2月8日(日)に前から一度出てみたかったハコ・・・京王新線・幡ヶ谷駅 近くの「ヘヴィー・シック」にてお店の企画に。その後、3月7日(土)は、定例の雑誌「トラッシュ・アップ!!」との共同企画『ニューウェイヴ天下御免』が渋谷ラストワルツで。さらにその後も、いろいろ予定が入りそうな予感・・・。
というのも、最近、フェイスブックで「シスター・ポール」のススム氏と繋ったのだが、直接の面識は今まで無かったものの元は同じレーベル・メイト。ずっと気になる存在ではあったのだけれど対バンする機会がなかった。向こうは本格派、こっちはイロモノだしね(笑)。それはともかく、ぜひ、春過ぎにイヴェントを一緒にやりましょうって事になったのだ。まあ、シスター・ポールのライヴは映像でしか観たことないけどそりゃ凄いからね。屁のようなウチのバンドなんか逆立ちしても馬乗りんなっても太刀打ち出来ないけれど、競演、実現するといいなあ。
それから、もう一つ。前出の大田さんがカーネーションに加入する以前、京都時代の学生の頃からやっていたバンドが知る人ぞ知る「グランド・ファーザーズ」というバンドなのだが(2012年に21年ぶり(!)の3rdアルバムを発表)、ぜひ今度、グランド・ファーザーズとライヴやってみない?と誘ってくださったのだ。屁のようなウチのバンドにとっては身に余る光栄である。
それにしても、屁のような、屁のような、と、事あるごとに自分のバンド、あるいは己のことを自ら「屁」呼ばわりする奴も珍しいのかもしれないが実際誰からもどこからも相手にされない永遠の鼻つまみバンドである我がダンボール・バット=オレなどは「屁」以外の何者でもないのかもしれない。そんな屁の泡沫のようなオレと、気さくに、対等に、腹を割って酒を酌み交わしてくれた大田さんに、かの加藤剛演じる「大岡越前」のような懐と器の大きさを見た夜なのであった。南無。
というのも、最近、フェイスブックで「シスター・ポール」のススム氏と繋ったのだが、直接の面識は今まで無かったものの元は同じレーベル・メイト。ずっと気になる存在ではあったのだけれど対バンする機会がなかった。向こうは本格派、こっちはイロモノだしね(笑)。それはともかく、ぜひ、春過ぎにイヴェントを一緒にやりましょうって事になったのだ。まあ、シスター・ポールのライヴは映像でしか観たことないけどそりゃ凄いからね。屁のようなウチのバンドなんか逆立ちしても馬乗りんなっても太刀打ち出来ないけれど、競演、実現するといいなあ。
それから、もう一つ。前出の大田さんがカーネーションに加入する以前、京都時代の学生の頃からやっていたバンドが知る人ぞ知る「グランド・ファーザーズ」というバンドなのだが(2012年に21年ぶり(!)の3rdアルバムを発表)、ぜひ今度、グランド・ファーザーズとライヴやってみない?と誘ってくださったのだ。屁のようなウチのバンドにとっては身に余る光栄である。
それにしても、屁のような、屁のような、と、事あるごとに自分のバンド、あるいは己のことを自ら「屁」呼ばわりする奴も珍しいのかもしれないが実際誰からもどこからも相手にされない永遠の鼻つまみバンドである我がダンボール・バット=オレなどは「屁」以外の何者でもないのかもしれない。そんな屁の泡沫のようなオレと、気さくに、対等に、腹を割って酒を酌み交わしてくれた大田さんに、かの加藤剛演じる「大岡越前」のような懐と器の大きさを見た夜なのであった。南無。
ところで、一番肝心のダンボール・バットのニューアルバムの話、また書く余裕がなくなってしまった(笑)。あしからず。え?!もう年明けちゃうって?!大丈夫、リリースは当分先だもん。
▼2015年発売、ダンボール・バットのニューアルバム「壊れたカセットはAOR」
焼酎のお湯割りとは、お湯3に対して焼酎7以上だろう、という硬派な貴兄がいるように、ギャング・オブ・フォーと言えば歴史的名盤である1st以外あり得ないだろうという硬派な貴兄が多いと聞く。汗臭い粗野なライヴハウスから一転、郊外のアーバンなディスコフロアへと裾野を広げたこの3rdも案外捨てたモンじゃありませんぜ兄貴。
CALL ME UP(LIVE) / GANG OF FOUR('82)
CALL ME UP(LIVE) / GANG OF FOUR('82)
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【ネオン警察(リーダーAMIの闇のソロユニット)】ライヴ
ネオン警察:
AMI(唄・テルミン・SAX)、まり(ピアノ from BLACK&BLUE)
12月28日(日)@新宿カールモール
カールモール歳忘れフェス(二日目)
当日券のみ¥2000(+1d代)
<昼の部>
① ⇒ 12:00~12:25 島戸翼
② ⇒ 12:35~13:00 田中一世
③ ⇒ 13:10~13:35 赤木勇司
④ ⇒ 13:45~14:10 Arson
⑤ ⇒ 14:20~14:45 フライダーズ
⑥ ⇒ 14:55~15:20 しんごとひでこ
⑦ ⇒ 15:30~15:55 がんばれ根本くんバンド
⑧ ⇒ 16:05~16:30 イチキ游子
⑨ ⇒ 16:35~17:00 ネオン警察
<夜の部>
① ⇒ 18:00~18:25 ビジュアル系演歌歌手TAKASHI
② ⇒ 18:35~19:00 赤松ハルカ
③ ⇒ 19:10~19:35 NERA
④ ⇒ 19:45~20:10 高橋絵実
⑤ ⇒ 20:20~20:45 蜂鳥あみ太=4号
⑥ ⇒ 20:55~21:20 ルリイロ
2015年1月20日(火)
@新宿カールモール
全身網タイツ姿の暗黒シャンソン界の貴公子「蜂鳥あみ太=4号」との定例2マン!ネオン警察の濃密な世界をタップリと!強力なオープニングアクトあり!また、蜂鳥あみ太=4号とAMIとの「アダモ」のカヴァー・ユニット「AMIあみ太」もスタンバイ!
PM7:30開演/PM8:00開演/PM10:30頃終演
前売り予約¥2500当日¥3000(+各要ドリンク代\500~)
出演:
ネオン警察(AMI<VO,テルミン>+MARI
蜂鳥あみ太=4号
マル秘オープニングアクトあり
ライヴのご予約、お問い合わせは▼こちらのフォームから
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【ダンボール・バット】ライヴ
「ニューウェイヴ天下御免VOL.10」
詳細未定
ライヴのご予約、お問い合わせは▼こちらのフォームから
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▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
▼ディスクユニオン
2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))
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◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
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▼現在発売中のダンボール・バットのアルバム
▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』 ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス] ※タコシェ(中野ブロードウェイ内)、高円寺「円盤」等の店頭でも販売中。 ---------------------------------------------------------------------------------- ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326 --------------------------------------------------------------------
▼現在発売中のダンボール・バットのアルバム
▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』 ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス] ※タコシェ(中野ブロードウェイ内)、高円寺「円盤」等の店頭でも販売中。 ---------------------------------------------------------------------------------- ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326 --------------------------------------------------------------------
DANBALL BAT PV▼ 「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット (アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)
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