2010年11月17日水曜日

ベンジョ・コオロギによろしく。

 


 わが人生の師、ブコウスキーの著書「くそったれ少年時代(河出文庫)」を久々に引っ張り出してきてチマチマ拝読中。裏表紙にはブコウスキーの最高傑作と書いてあり、だいたい最高傑作なんて書かれているものは最高傑作じゃないことが多いわけですが、もしかしてこれは本当に最高傑作かもしれないと、改めて読んで見て思うわけでして、この本に出会ってなかったらオレなどはとっくの昔に世間の俗悪なモラルとやらに押しつぶされ、のされ、ペシャンコにされて、今頃は冬を越せないベンジョ・コオロギと一緒に臭い下水管に押し流されていたかもしれません。


 さて、ウチのバンド【ダンボール・バット】のレコーディング作業の進捗状況ですが、前回、レコーディング第1回目で録音したドラムの「編集」作業に事の他時間がかかってしまったものの、昨日、録音第2弾ということで、ベースのノイ君を我が家に呼んでのオーバー・ダビング。無事にベース録音完了であります。来週にはギター、その後、キーボード、etc・・・と重ねていくわけでありますが、道はそう平坦ではありません。この先、予想だにしない茨の道が待ち受けていることは間違いありません。いくら宅録歴20ン年とは言え素人同然のレコーディング技術とオモチャのような録音機材でどう太刀打ちできるのか?ここには方位磁石も無ければランプも無し。冬の荒れ狂う日本海を筏(いかだ)に乗って丸腰で中国大陸へ向けて船出するような、見えない敵に向かってダイナマイトを腹に巻きつけて突っ込んでゆく自爆テロのような、そんな無謀かつ無意味で無益な挑戦です。レコーディングの苦闘の日々を田口トモロヲのナレーションかなんかでNHKの番組で取り上げていただきたいくらいです。そのレコーディング、現在はと言えば、富士山に例えるなら、まだ1合目の手前の食堂あたりでマゴマゴしているところ、そんな段階です。というか、1合目にもたどり付いていないのに既に手にはうっすらと血が滲み・・・。


冬を越せないベンジョ・コオロギ。まだくたばるわけにはゆきません。


▼今夜のBGM 待ち遠しい夏に・・・

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