2011年2月18日金曜日

毒キノコに泣け。

耳の裏にタコが出来ました。タコというかデキモノというか。それもこれも、連日長時間に渡るレコーディングの編集作業のため装着し続けた密閉型のピッチリとしたヘッドフォンのせいです。以前も暑い夏の時期に冷房もない部屋で数日間ヘッドフォンを装着し続けたために蒸れてデキモノが出来た経験はあったのですが、クソ寒い冬のろくな暖房もない環境の中でこんなモノが出来たのは初めてです。連日連夜の地獄の編集作業の一端がお分かりいただけますでしょうか?そして、体調不良は他にも。例えば、録音機材のスイッチ類を日に何百回(しかも小刻みに)と押し続けるため持病の右手の腱鞘炎が悪化し、たまに手首に激痛が走り、首、肩の筋肉のコリは慢性化、長時間ほとんど動くことのない座り作業のため最近では尾骶骨(びていこつ)がコリコリとヘンな音立てる始末。もう、肉体的にも限界の粋を超えているわけですが、精神的にも相当行き詰っているわけでして、そのヘンのモノ・・・例えば消しゴムやらボールペンやら煎餅の食いカスにいたるものにまで「畜生!」と八つ当たり。昔、「ワライタケ」という毒キノコを食べるとその毒で意味もなく大笑いしたり絶叫し、挙句の果てには服を脱ぎ捨て全裸で走り出すというまことしやかな話を知人に聴いたことを思い出しました。今のオレならキノコの毒ごときの力なぞ借りずとも家の目の前の深夜の青梅街道を絶叫しながら走れそうな気がします。みなさんは日頃のウップンが溜まりに溜まってたまに叫びたくなることありませんか?どうかみなさん、捕まらない程度に近所を叫んで、そして全力疾走してください。全裸で。ご報告お待ちしております。

そんな四面楚歌の状況の中、ほんとに阿呆というか懲りない馬鹿というか、今度の火曜日、事もあろうに、ドラムの「再々」レコーディングを強行!先日の日記でドラムの「再」レコーディングの話をしましたが、その際に録音した7曲中、他の6曲はなんとか妥協できるにしても、ある1曲のドラムだけが、どーにも納得出来ず、また、ミックスしてもまとまらず、それなら生のドラムをあきらめて「打ち込み」のドラムで録り直そうか、とまで思いつめたのですが、三度目の正直、「これで本当に最後だぞ」・・・と、田口トモロヲ風の声で自分の心に言い聞かせ、その1曲たけ、再々レコーディングを決意。呆れるメンバーを巻き添えにして、火曜日、コージー・パウエルが住んでいると言う地獄の四十八丁目まで行ってまいります。それでダメならあきらめます。ド阿呆。畜生。トンチキ。




◆今夜のBGM
人間、つまらぬ恥も見栄も捨て全てをさらけだせば何も怖くない。と、バカボンのパパは人類に教えを説いているわけですが、最近、何十年振りかでケーブルTVでやっているのを観、中身はもとよりそのテーマ曲の素晴らしさを再認識。フルオーケストラを贅沢に使った分厚いバッキング、その合間を縫うようにグルーヴするファンキーなワウギター。そして、何よりも覚え易いメロディと頭にこびり付いて離れないサビのリフレイン。たかがコドモ番組のテーマ曲だからと言って一切手抜きの無いこんな完璧な仕事をするのは個人的にも尊敬して止まない昭和を代表する名コンポーザー渡辺岳夫センセイです。

「タリラリランのコニャニャチワ(元祖天才バカボンのテーマ)」/作曲:渡辺岳夫 作詞:東京ムービー企画部)

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