昼間オレが働いている奴隷農場(=会社)の親しい奴隷仲間数人と、先日、農場近くの場末の居酒屋で飲み会。水で何十倍にも薄められたサワーに続いて最初にテーブルに登場したのは超特大の大皿にこれでもかと盛られたシーチキン・サラダ。基本的に「肉」はノー・サンキューのオレですが、魚はOkなのでツナはまあいいのですが、シーチキンって名前が悪い。海のニワトリって、あなた。まあ、食感を考えれば言い得て妙とは言えなくも無いわけですが、などとブツブツ言いながら昼間の過酷な労働で空っぽになった胃袋に海のニワトリをレタスなどと一緒に美味しくかき込んだわけですが、店内のスピーカーからは有線放送のなつかしい歌謡曲がエンドレスに垂れ流されていて、ちょうど、アノ人が歌う♪ミスブランニューなんとかなんて曲がかかり出し、あの時代特有のピコピコしたテクノ歌謡風情のアレンジが中々のオレの好みで、アノ人が歌う他の曲は一切興味ないけどこの曲だけはイイ曲だなと昔(当時)から思っていたわけですが、ところで、そのアノ人ってお亡くなりになったんですか?え?亡くなっていない?こりゃまた早とちり。失礼しました。なにせ、普段、今時のTV番組を全く観ない落武者のような生活をしているので、こと芸能ネタに至っては全くの情報の孤島。最近書店に行ったらアノ人のドUPの顔があちらこちらの雑誌の表紙を飾り、それでもってオレの方を睨んでいるものだから正直気分悪いわぁ、と思いながらも、そういえばだいぶ前に入院したとかしないとか、なんて話をどこかで聴いた覚えがあったものですから、あん?もしかして追悼特集?なんて早とちりしたわけです。♪ミスブランなんとか・・・。あの曲だけはイイです。アレンジャーの手腕も大きいのでしょうが、出来れば他の人のヴォーカルで聴いてみたいところです。
さて、アルバム(CD)の完成を富士山の頂上と見立てれば、わがゴミ・バンド「ダンボール・バット」のニューアルバムのレコーディング、オレが録音を開始してから早4ヶ月が経とうとしているわけですが、納得のいかぬドラム・サウンドの編集・修正・録り直し作業に終始振り回され、富士山の一合目はおろか、その裾野にうっそうと広がる地獄のような「樹海」の闇の中を食うや食わず西も東も分からぬまま底の磨り減ったクツを引きずりながら当てのない出口を求めさ迷よい続けていた、ということになるのではないでしょうか。まさに不毛の4ヶ月間!!先日決行したドラムの再々レコーディングによってようやくほぼ納得のいくサウンドが得られたことで奇跡的にその悪夢のような樹海から無事脱出生還出来たものの既に体・精神ともに疲労困憊で、4ヶ月間という貴重な時間をみすみすドブに捨てた形になってしまったわけです。結局また4ヶ月前のスタート地点に逆戻り。言うなれば富士山の登山口の「入り口」の看板の前へと首根っこごとつかまれて引き戻された、といったところであります。ここはひとつ尻にムチ打って気分を取り直して張り切りたいところですが、その尻には既に血が滲んでいてアザやキズやコブだらけで、その肝心の尻を打つためのムチさえも樹海のどこかに失くしてきてしまったようです。目の前にそそり立つ富士の山。3776メートルの悪魔!!
▼今夜のBGM
血の一滴が枯れるまで戦え、と、言わんばかりに、根っこから折れたオレの心を鼓舞してくれるのはこのナンバー。一般には映画「ゴジラ」のテーマ曲の作者として知られる名匠・伊福部昭(1914-2006)先生作曲によるこの勇壮な管弦楽曲。
伊福部昭/ピアノと管弦楽のためのリトミカ・オスティナータ(1961年作曲)
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